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第三章
45.一人で買い出し
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起きたらすっかり昼過ぎでした。
いやぁ~、さすがにちょ~っと寝すぎたなぁ~って、自覚は多少なりともあるけど、仕方ないじゃん?
昨晩は過度な運動をやり過ぎちゃったし、こんなゆっくり寝られる日なんて、この世界に来てから初めてだったんだから……
ってか、二度寝したのいつぶりだろ?って、本当に思った。
元の世界でも、イベントとかあると夜明けと共に起きて……いや、起きたまま準備して出掛けたりしてたし……
休みの日は衣装か小道具か造型してるか、撮り溜めていたアニメの消化とか読書してたし……
俺、ちゃんと寝てた?
室内を見渡すも、相変わらず豪華な宿屋の部屋だった。
ベッドとか何人用?って、聞きたくなるくらい広いし、ふっかふか。
部屋も高級そうな調度品が揃えられていて、しかもめちゃくちゃ広い。
多分、他の部屋の3倍はあると思う……
完全に目が覚めるまで、広いベッドでゴロゴロしてたけど、ルイミヤは戻って来なかった。
多分、あの伯爵に捕まって帰りたくても帰れないんだろうなぁ……
これは、甘えん坊将軍第二弾になって、今夜も寝かせて貰えないかも……
まぁ、もう1日はこの街でゆっくりするって言っていたはずだから、多分大丈夫。
今日しっかり買い出しを終わらしておけば、リークフリードさんにも小言を言われなくて済むはずだし……
今晩もヤリまくって、明日は1日ベッドでゴロゴロしよう。
◇ ◇ ◇
そして今は、昨日ルイミヤと二人で来た露店市場の一角にある飯屋で昼食中。
昨日は串焼きとかふわふわの蒸しパンみたいなのを食べ歩きしたけど、今日は一人だから、ゆっくり椅子に座って食べたかったんだよね。
川魚っぽい切り身を香草焼きにして、オリーブオイルみたいなソースが掛かった一品と野菜スープ。
あと、定番の黒パン。
【リバーベイン・トラウト】って、名前の淡い黄金色の身を持った川魚系の魔物なんだってさ。
これは結構一般的にも食べられている魔物の一種なんだって。
肝っ玉母ちゃんって感じの女将さんが嬉しそうに説明してくれた。
昨日ルイミヤと食べた串焼き屋の屋台をやっていたのが、旦那さんなんだって。
夫婦揃って美味しい店を出しているなんて素敵だよな。
夜は、旦那さんも戻って来て、酒場になるんだってさ。
結構人気店みたいで、俺が食べている間にも、女将さんに「夕方に5人で来るわ」って、冒険者っぽい人が声を掛けていた。
そんな街の人たちの様子を眺めながら、のんびりひとりで飯を食べる。
なんか、この世界に来るまでは結構普通だったんだけど、魔物とかいる世界だからゆっくり食事を取ることが出来るのって、幸せなんだなぁ~ってしみじみと思った。
食べ終わったら、女将さんに教えて貰ったおススメの鮮魚店に買い出しに向かった。
肉系は結構ルイミヤとリークフリードさんが討伐してくれるし、解体もしてくれるけど、魚はなかなか手に入らないからさ……
俺のアイテムボックス、時間停止機能あるから、大量に買っていても傷んで食べられなくなるってことがないから、この機会は逃せない。
たまには魚も喰いたいじゃん。
日本人だから、やっぱり肉ばっかりよりも魚とか野菜も食べたくなるんだよね~。
カレイの煮つけとか、サンマの塩焼きとか、刺身だって食べたい!
まぁ、異世界ネタあるあるだけど、醤油がないみたいだから、諦めるしかないけど……
でも、さっきみたいな美味しい魚料理は食べたいから、買っていても問題ないだろ!
ってことで、鮮魚店でさっき食べた【リバーベイン・トラウト】と、【スプラッシュフィン・サーモン】をしこたま買ってきた。
【スプラッシュフィン・サーモン】って言うのは、めちゃくちゃ鮮やかな青色の鱗を持った魚の名前。
見た目は熱帯魚みたいだったけど、身は綺麗なサーモンピンクでした。
名前の通りサーモンっぽい味らしいから、塩焼きにしても美味しいと思う。
【リバーベイン・トラウト】は、強靭な鱗と淡い黄金色の身を持った魚の魔物だった。
名前を教えて貰った時は、調理された切り身状態だったからさ……
まさか、50cmくらいの中型サイズだったなんて思ってもいなくて驚いた。
驚いたけど、これはマリネにして食べても美味いって、女将さんが言ってたから絶対欲しかったんだよね~。
これも結局10匹くらい買ってしまった。
なんか、大量に取れたから安かったんだって……
格安とか、お安く買えるって思うと、ついつい買っちゃうよね。
ただ、買えたのは川魚ばっかりだった。
海系の魔魚はこの辺りの街や村では、なかなか手に入らないらしい。
海までが遠いって理由もあるけど、この世界の人たちは、魚より断然肉派が多いらしい。
まぁ、陸地ぱっかりだもんな。
魚を取って食べるより、【フェロシアスバニー】とかの肉を取る方が楽だろうから、そこは仕方ないと思う。
あとは、昨日も買ったけど、魚に合う香辛料も欲しくなったから追加で香辛料を買いに行った。
「アンタみたいな子ども一人で御遣いか?あの金髪のイケメンの兄ちゃんは、今日は一緒じゃないのか?」って揶揄われたけど、色々オマケをくれたから許してやろう。
誰が子どもだ、誰が!
俺は立派な成人男性ですが?
ってか、ルイミヤよりも断然大人の男ですが?
あのハゲ親父……、大切にしている最後の一本毟ってやろうか……
いやぁ~、さすがにちょ~っと寝すぎたなぁ~って、自覚は多少なりともあるけど、仕方ないじゃん?
昨晩は過度な運動をやり過ぎちゃったし、こんなゆっくり寝られる日なんて、この世界に来てから初めてだったんだから……
ってか、二度寝したのいつぶりだろ?って、本当に思った。
元の世界でも、イベントとかあると夜明けと共に起きて……いや、起きたまま準備して出掛けたりしてたし……
休みの日は衣装か小道具か造型してるか、撮り溜めていたアニメの消化とか読書してたし……
俺、ちゃんと寝てた?
室内を見渡すも、相変わらず豪華な宿屋の部屋だった。
ベッドとか何人用?って、聞きたくなるくらい広いし、ふっかふか。
部屋も高級そうな調度品が揃えられていて、しかもめちゃくちゃ広い。
多分、他の部屋の3倍はあると思う……
完全に目が覚めるまで、広いベッドでゴロゴロしてたけど、ルイミヤは戻って来なかった。
多分、あの伯爵に捕まって帰りたくても帰れないんだろうなぁ……
これは、甘えん坊将軍第二弾になって、今夜も寝かせて貰えないかも……
まぁ、もう1日はこの街でゆっくりするって言っていたはずだから、多分大丈夫。
今日しっかり買い出しを終わらしておけば、リークフリードさんにも小言を言われなくて済むはずだし……
今晩もヤリまくって、明日は1日ベッドでゴロゴロしよう。
◇ ◇ ◇
そして今は、昨日ルイミヤと二人で来た露店市場の一角にある飯屋で昼食中。
昨日は串焼きとかふわふわの蒸しパンみたいなのを食べ歩きしたけど、今日は一人だから、ゆっくり椅子に座って食べたかったんだよね。
川魚っぽい切り身を香草焼きにして、オリーブオイルみたいなソースが掛かった一品と野菜スープ。
あと、定番の黒パン。
【リバーベイン・トラウト】って、名前の淡い黄金色の身を持った川魚系の魔物なんだってさ。
これは結構一般的にも食べられている魔物の一種なんだって。
肝っ玉母ちゃんって感じの女将さんが嬉しそうに説明してくれた。
昨日ルイミヤと食べた串焼き屋の屋台をやっていたのが、旦那さんなんだって。
夫婦揃って美味しい店を出しているなんて素敵だよな。
夜は、旦那さんも戻って来て、酒場になるんだってさ。
結構人気店みたいで、俺が食べている間にも、女将さんに「夕方に5人で来るわ」って、冒険者っぽい人が声を掛けていた。
そんな街の人たちの様子を眺めながら、のんびりひとりで飯を食べる。
なんか、この世界に来るまでは結構普通だったんだけど、魔物とかいる世界だからゆっくり食事を取ることが出来るのって、幸せなんだなぁ~ってしみじみと思った。
食べ終わったら、女将さんに教えて貰ったおススメの鮮魚店に買い出しに向かった。
肉系は結構ルイミヤとリークフリードさんが討伐してくれるし、解体もしてくれるけど、魚はなかなか手に入らないからさ……
俺のアイテムボックス、時間停止機能あるから、大量に買っていても傷んで食べられなくなるってことがないから、この機会は逃せない。
たまには魚も喰いたいじゃん。
日本人だから、やっぱり肉ばっかりよりも魚とか野菜も食べたくなるんだよね~。
カレイの煮つけとか、サンマの塩焼きとか、刺身だって食べたい!
まぁ、異世界ネタあるあるだけど、醤油がないみたいだから、諦めるしかないけど……
でも、さっきみたいな美味しい魚料理は食べたいから、買っていても問題ないだろ!
ってことで、鮮魚店でさっき食べた【リバーベイン・トラウト】と、【スプラッシュフィン・サーモン】をしこたま買ってきた。
【スプラッシュフィン・サーモン】って言うのは、めちゃくちゃ鮮やかな青色の鱗を持った魚の名前。
見た目は熱帯魚みたいだったけど、身は綺麗なサーモンピンクでした。
名前の通りサーモンっぽい味らしいから、塩焼きにしても美味しいと思う。
【リバーベイン・トラウト】は、強靭な鱗と淡い黄金色の身を持った魚の魔物だった。
名前を教えて貰った時は、調理された切り身状態だったからさ……
まさか、50cmくらいの中型サイズだったなんて思ってもいなくて驚いた。
驚いたけど、これはマリネにして食べても美味いって、女将さんが言ってたから絶対欲しかったんだよね~。
これも結局10匹くらい買ってしまった。
なんか、大量に取れたから安かったんだって……
格安とか、お安く買えるって思うと、ついつい買っちゃうよね。
ただ、買えたのは川魚ばっかりだった。
海系の魔魚はこの辺りの街や村では、なかなか手に入らないらしい。
海までが遠いって理由もあるけど、この世界の人たちは、魚より断然肉派が多いらしい。
まぁ、陸地ぱっかりだもんな。
魚を取って食べるより、【フェロシアスバニー】とかの肉を取る方が楽だろうから、そこは仕方ないと思う。
あとは、昨日も買ったけど、魚に合う香辛料も欲しくなったから追加で香辛料を買いに行った。
「アンタみたいな子ども一人で御遣いか?あの金髪のイケメンの兄ちゃんは、今日は一緒じゃないのか?」って揶揄われたけど、色々オマケをくれたから許してやろう。
誰が子どもだ、誰が!
俺は立派な成人男性ですが?
ってか、ルイミヤよりも断然大人の男ですが?
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