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第三章
44.昨夜は大変お楽しみました。
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「マコト、すぐ戻る予定だから。本当にすまない」
昨晩は、流石にちょっと楽しみ過ぎた。
お風呂で逆上せるくらい愛し合って、倒れそうになったし……
そのまま寝てしまいたかったのに、ベッドに行っても、まだ少し不安げな顔をルイミヤがしていたから……
ルイミヤのあんな顔、見たくなくて……
つい、いっぱい甘えさせてあげたのがダメだった。
俺は今もまだ頭も身体もぽわぽわしてしまっていて、ベッドから起き上がることも出来ない。
ナカに出されたものは、俺が寝ている間にルイミヤが綺麗に掻き出して洗浄魔法を掛けてくれたんだろうけど……
それでも、まだナカにルイミヤのおっきいヤツで満たされているような……
そんな感覚だけが残っていて、お腹もいっぱいでポワポワする。
胸も、シーツが擦れるだけでジンジンして、声が出てしまいそうになる。
なんとか目は開けているんだけど、うつらうつらしてしまって、今すぐもう一度眠ってしまいたくて仕方ない。
そんな俺を見て、ルイミヤは落ち込んだ犬のようにしょげている。
獣人族だったら、ルイミヤって猫とかだと思うんだぁ~。
犬とかオオカミじゃなくて、血統書付きの綺麗な猫。
綺麗な金色の毛並みで、空色の瞳が綺麗な長毛の……
って、ルイミヤは人間だから、それは俺の妄想でしかないんだけど……
でも、この落ち込みようを見ていると、ない猫耳が申し訳なさそうにぺたんとしてる幻覚が見えてくる。
「ん、平気。俺も、気持ち、よかったから……」
流石に昨日は啼かされ過ぎたせいで、声が枯れてしまっている。
なんか、喋るのも恥ずかしいけど、ルイミヤのしょげている顔はあんまり見たくなから、笑みを浮かべて頭を撫でてやる。
「……マコ、本当にすまない……。今日の予定をどうにか変更して……」
安心させようとしたのに、逆に不安にさせてしまったのか、今にも泣き出しそうな顔で見つめてくる。
「ルイ、大丈夫だよ」
もう一度「大丈夫」だと口にするも、顎に手を添えながらどうにかして予定を変更できないかと考えあぐねている姿に、つい笑みが零れてします。
「ルイ、俺は平気だから……。伯爵との約束は守らなきゃだろ?」
本当なら、今日は一日中ベッドでルイミヤとイチャイチャしたいってのが俺の本音。
でも、昨日この街の領主である伯爵様に会って、ルイミヤはエンブリッジ伯爵の御屋敷に行くって約束しちゃっているんだから仕方ない。
ルイミヤは王族だけど、旅の間は隠しているっぽいから……
それに、この街には何度も来ているって、言っていたから余計にバレたくないと思うんだよな。
伯爵がルイミヤの正体をバラすなんてないと思うけど、不安材料はないに越したことはないだろ?
それに……伯爵の言っていた、『ティアラローズ』さんは、ルイミヤにとってもなんか気になる人な気がする。
一瞬だけど、名前に反応していたみたいだし……
「いつも通り、治癒魔法使えば、腰痛なんてすぐ治るし。それに、買い物の続きもしてくるから。ルイミヤは、戻ったら俺のこと褒めてよ」
ルイミヤの頭に手を添え、コツンと額を合わせて落ち着いたように話しをする。
聞きたいことは山ほどある。
伯爵とはどういう関係なのか……
『ティアラローズ』さんが、ルイミヤにとってどんな人なのか……
『ロゼ』って、ルイミヤのことでいいんだよな?
色々あるけど、今は口にはしない。
「マコも一緒に……」
母親に置いて行かれる子どものような不安げな顔に、ちょっとだけ笑ってしまった。
「俺が行っちゃダメなんだろ?”聖女”だってこと、バレないようにしなきゃいけないし。貴族のしきたりとかマナーなんて俺にはわかんねぇから、な?」
綺麗に整えられていたルイミヤの髪をワザとクシャクシャになるように撫でてやると、困ったような顔をしながらも、さっきよりも明るい笑顔を見ることが出来た。
「すぐ、帰って来る。マコが買い物に出る前に、必ず終わらせて帰って来るから。マコは無理をするなよ」
俺の頬を包み込むように手を添え、軽く唇が重なる。
「ん、大丈夫だから。ルイも無理すんなよ?」
俺からもチュッと音を立ててキスをしてやると、嬉しそうないつもの笑みを浮かべていた。
そんなことを繰り返しているうちに、またベッドに戻って来ようとするルイミヤをベッドから追い出し、しょんぼりと落ち込む後ろ姿を見送った。
「もぉ~、ルイミヤ、油断も隙も無いな……」
本音は行って欲しくないけど、こればっかりは仕方ない。
昼過ぎまでまだ時間はある。
もうちょっとだけ寝てから、俺も昨日の買い出しの続きでもやろうかな。
ルイミヤが帰って来ていたら、昨日の続きのデートをするのも良いと思う。
まだ帰って来なかったら、久しぶりに一人で散策でもしよう。
リークフリードさんは、昨日から戻って来てないみたいだから、俺一人になるけど……
冒険者ギルドに行くって言っていたけど、何があるんだろ?
冒険者ギルド、異世界って感じがしてちょっとだけ興味はあるんだけど……
流石に一人で行くのは気が引けるから、二人が帰って来たら連れて行って貰おう。
それにしても、ルイミヤのことほっといて行くなんて、珍しいなぁ……
まだ戻って来てないのが気になるけど、あの人めっちゃ強いらしいから、問題ないだろ。
だって、この国の聖騎士団団長様だもんね。
誰かに襲われたところで、むしろ返り討ちにしてそうだし……
そんなことを考えながら、俺はいつの間にか眠りに落ちてしまった。
リークフリードさんが居ないのを良い事に、昨晩はルイミヤと楽しみ過ぎちゃたから……
まだ腰は怠いし、胸もジンジンする……
さっき、ルイミヤとちょっとだけ触れあっちゃったから、またお腹の奥が疼いて熱い。
一人でするのは、なんか寂しいから今は寝よう。
寝て、昼前には……起きる、つもり……
昨晩は、流石にちょっと楽しみ過ぎた。
お風呂で逆上せるくらい愛し合って、倒れそうになったし……
そのまま寝てしまいたかったのに、ベッドに行っても、まだ少し不安げな顔をルイミヤがしていたから……
ルイミヤのあんな顔、見たくなくて……
つい、いっぱい甘えさせてあげたのがダメだった。
俺は今もまだ頭も身体もぽわぽわしてしまっていて、ベッドから起き上がることも出来ない。
ナカに出されたものは、俺が寝ている間にルイミヤが綺麗に掻き出して洗浄魔法を掛けてくれたんだろうけど……
それでも、まだナカにルイミヤのおっきいヤツで満たされているような……
そんな感覚だけが残っていて、お腹もいっぱいでポワポワする。
胸も、シーツが擦れるだけでジンジンして、声が出てしまいそうになる。
なんとか目は開けているんだけど、うつらうつらしてしまって、今すぐもう一度眠ってしまいたくて仕方ない。
そんな俺を見て、ルイミヤは落ち込んだ犬のようにしょげている。
獣人族だったら、ルイミヤって猫とかだと思うんだぁ~。
犬とかオオカミじゃなくて、血統書付きの綺麗な猫。
綺麗な金色の毛並みで、空色の瞳が綺麗な長毛の……
って、ルイミヤは人間だから、それは俺の妄想でしかないんだけど……
でも、この落ち込みようを見ていると、ない猫耳が申し訳なさそうにぺたんとしてる幻覚が見えてくる。
「ん、平気。俺も、気持ち、よかったから……」
流石に昨日は啼かされ過ぎたせいで、声が枯れてしまっている。
なんか、喋るのも恥ずかしいけど、ルイミヤのしょげている顔はあんまり見たくなから、笑みを浮かべて頭を撫でてやる。
「……マコ、本当にすまない……。今日の予定をどうにか変更して……」
安心させようとしたのに、逆に不安にさせてしまったのか、今にも泣き出しそうな顔で見つめてくる。
「ルイ、大丈夫だよ」
もう一度「大丈夫」だと口にするも、顎に手を添えながらどうにかして予定を変更できないかと考えあぐねている姿に、つい笑みが零れてします。
「ルイ、俺は平気だから……。伯爵との約束は守らなきゃだろ?」
本当なら、今日は一日中ベッドでルイミヤとイチャイチャしたいってのが俺の本音。
でも、昨日この街の領主である伯爵様に会って、ルイミヤはエンブリッジ伯爵の御屋敷に行くって約束しちゃっているんだから仕方ない。
ルイミヤは王族だけど、旅の間は隠しているっぽいから……
それに、この街には何度も来ているって、言っていたから余計にバレたくないと思うんだよな。
伯爵がルイミヤの正体をバラすなんてないと思うけど、不安材料はないに越したことはないだろ?
それに……伯爵の言っていた、『ティアラローズ』さんは、ルイミヤにとってもなんか気になる人な気がする。
一瞬だけど、名前に反応していたみたいだし……
「いつも通り、治癒魔法使えば、腰痛なんてすぐ治るし。それに、買い物の続きもしてくるから。ルイミヤは、戻ったら俺のこと褒めてよ」
ルイミヤの頭に手を添え、コツンと額を合わせて落ち着いたように話しをする。
聞きたいことは山ほどある。
伯爵とはどういう関係なのか……
『ティアラローズ』さんが、ルイミヤにとってどんな人なのか……
『ロゼ』って、ルイミヤのことでいいんだよな?
色々あるけど、今は口にはしない。
「マコも一緒に……」
母親に置いて行かれる子どものような不安げな顔に、ちょっとだけ笑ってしまった。
「俺が行っちゃダメなんだろ?”聖女”だってこと、バレないようにしなきゃいけないし。貴族のしきたりとかマナーなんて俺にはわかんねぇから、な?」
綺麗に整えられていたルイミヤの髪をワザとクシャクシャになるように撫でてやると、困ったような顔をしながらも、さっきよりも明るい笑顔を見ることが出来た。
「すぐ、帰って来る。マコが買い物に出る前に、必ず終わらせて帰って来るから。マコは無理をするなよ」
俺の頬を包み込むように手を添え、軽く唇が重なる。
「ん、大丈夫だから。ルイも無理すんなよ?」
俺からもチュッと音を立ててキスをしてやると、嬉しそうないつもの笑みを浮かべていた。
そんなことを繰り返しているうちに、またベッドに戻って来ようとするルイミヤをベッドから追い出し、しょんぼりと落ち込む後ろ姿を見送った。
「もぉ~、ルイミヤ、油断も隙も無いな……」
本音は行って欲しくないけど、こればっかりは仕方ない。
昼過ぎまでまだ時間はある。
もうちょっとだけ寝てから、俺も昨日の買い出しの続きでもやろうかな。
ルイミヤが帰って来ていたら、昨日の続きのデートをするのも良いと思う。
まだ帰って来なかったら、久しぶりに一人で散策でもしよう。
リークフリードさんは、昨日から戻って来てないみたいだから、俺一人になるけど……
冒険者ギルドに行くって言っていたけど、何があるんだろ?
冒険者ギルド、異世界って感じがしてちょっとだけ興味はあるんだけど……
流石に一人で行くのは気が引けるから、二人が帰って来たら連れて行って貰おう。
それにしても、ルイミヤのことほっといて行くなんて、珍しいなぁ……
まだ戻って来てないのが気になるけど、あの人めっちゃ強いらしいから、問題ないだろ。
だって、この国の聖騎士団団長様だもんね。
誰かに襲われたところで、むしろ返り討ちにしてそうだし……
そんなことを考えながら、俺はいつの間にか眠りに落ちてしまった。
リークフリードさんが居ないのを良い事に、昨晩はルイミヤと楽しみ過ぎちゃたから……
まだ腰は怠いし、胸もジンジンする……
さっき、ルイミヤとちょっとだけ触れあっちゃったから、またお腹の奥が疼いて熱い。
一人でするのは、なんか寂しいから今は寝よう。
寝て、昼前には……起きる、つもり……
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