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第三章

43.もっと、甘えていいよ*

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「ん……んぁ♡あっあっ♡ひぁ、ちくび……ダメッ」
 奥を捏ねるように突き上げられながら、乳首を弄られるだけでビクビクと痙攣しながら簡単にイッてしまう。
 もう何度イッたのかわからない。
 ルイミヤも、俺のナカで何度も出して、また膨れ上がる度に奥を抉るように抜き差しを繰り返している。

「ンン……ひ、ぁん♡」
 ズチュッ、グチュッと卑猥な濡れた音が響き、俺とルイミヤの精液と汗が混ざり合う。
 ヨダレと涙でぐちゃぐちゃになった俺の顔を、愛おし気に舐めてくれて、全身にキスマークを付けられてしまった。

「はぁ……マコ、可愛い。好きだ」
 熱い吐息と共に、何度もルイミヤが「好き」と言ってくれる。
 その度にキスをしてくれる。

 それなのに、嬉しいはずなのに、ルイミヤの空色の瞳を見ているとなぜか不安になってくる。
 多分、まだルイミヤが寂しそうな顔をしているからだと思う。
 ルイミヤの不安を全部、俺が拭い去ってやりたいのに……
 俺にできるのは、身体を許すことしかなくて……

「マコ、すまない。寝てしまう前に、綺麗にしようか」
 今にも寝落ちしてしまいそうな俺の頬をルイミヤが優しく撫でてくれる。
 そのままお姫様抱っこをして、浴室まで連れて来てくれて、温かいシャワーを浴びた。

 ガクガクと震えてしまう脚で、膝立ちになり、ルイミヤにしがみついて倒れないように縋り付く。
「すまない、引くほど……出してしまったな」
 ルイミヤの指が俺のナカから、出された精液を掻き出すように出し入れしてくる。
「んんっ、あぁ……アッ、じぶんで……やる、ぁ……からぁ……」
 人にして貰うことへの羞恥心から、顔が熱い。
 ナカを引っ掻かれる度に、気持ち良くて喘ぎ声が出てしまう。

「マコ、力入らないみたいだから……。それに、私の指で感じているマコを見るのは楽しい」
 指を抜かれる度にコプッ、クプクプッと卑猥な音が浴室内に響く。
「ぁん、アッ……ンんッ」
 掻き出して貰っているだけなのに、感じてしまって緩くまた勃起しだしてしまったペニス。
 ルイミヤに触れて貰えてるだけでも、嬉しくて身体が反応してしまう。
 そんな俺を見て、笑みを浮かべているルイミヤが恨めして、キッと睨み付けてみる。

「ルイの馬鹿。……も、いいから……また、挿れて……」
 ルイミヤの頬に手を添えて、キスをし、もっと繋がりたいと願望を口にする。
 「マコ、可愛い。マコトのこと、孕ませたい」
 男だから、俺に赤ちゃんなんて出来ないのはわかってるのに、ルイミヤは愛おしげに触れてくる。

 シャワーで身体を綺麗にしてもらい、抱っこしてもらったまま湯船に身を沈める。
 その間も、何度もキスをして、胸の突起を摘まんだり圧し潰されたりする度に、甘い声が漏れてしまう。
「ふっ……んっ♡ルィ、みや……ぁっ♡」
 俺の乳首を美味しそうに甘噛みしてくるルイミヤの頭にしがみつき、湯船に落ちてしまわないように気を付ける。
「マコのココ、もっと食べて欲しいって、赤く熟れていて可愛い」

 乳首を咥えたまま喋るせいで、その刺激だけでもイキそうになる。
「んんぅっ♡ひゃあっ!ちょ、ルイっ!」
 いきなりアナルに指を2本挿入され、バラバラに動かされる。
 お湯がナカに入ってくる感覚に、背筋がゾクゾクすると同時に快楽が押し寄せてくる。
 熱いお湯が俺のナカに入ってきて、指で掻き交ぜられる度に、ゴプッグプゥッって音がする。

「あっつぃ……あ、やら……、それ、足りない……」
 指よりももっと太くて大きなモノでナカをいっぱいにして欲しくて堪らない。
 指がワザと左右に開かれると、更にお湯がナカに入って来て熱くて仕方ない。

「やぁ……ルィ、ちがっ……ルイミヤのが、欲しい」
 腰を浮かせて、自らルイミヤの怒張するペニスの先端にアナルを擦りつける。
 ここに早く挿れて欲しくて、もっと奥を突いて欲しくて、自ら指でアナルを開いて哀願する。
「マコ、可愛い。マコは寂しがり屋さんだな」

 俺の腰を掴み、お湯の浮力を利用して、ゆっくり焦らすように挿入してくる。
「ルィミヤ……」
 おねだりする様に潤んだ目でルイミヤを見つめると、ルイミヤも我慢できなくなったのか、突き上げるように腰を振られ奥を抉られる。
「あ゙ぅっ♡だ、だめッ……あ、ぁあっ♡」
 突かれる度に水面が大きく揺らぎ、お湯が湯船から飛び散る。

 さっきいっぱいイッたせいで、前でイクことが出来ず、さっきからメスイキが止まらない。
「あ゙っ♡あ゙ッ、おぐ……イって、おくっ……アッ♡や、ぁ♡イッてるぅ」
 目の前で星が瞬いたようにチカチカする。
 イッてるはずなのに、腰を止めて貰えないから、ずっとイキっぱなしで、怖いくらいの快楽から逃れられない。

 精子ではない何かが迫り上がってくる感覚に打ち震え、イヤイヤと首を左右に振るも、前立腺を押し潰すように突き上げられる。
「やぁっ!アッ♡ア゙ッ♡ア゙ぅ――」
 目の前が真っ白になりながら甲高い声を上げ、潮を噴きながら絶頂を迎えると同時に、奥でルイミヤが射精したがわかった。

 その後も、お湯とルイミヤの出した精液でお腹をいっぱいにされて、また掻き出されて……
 それでも、足りないというようにまた挿れられる。

 白いはずの湯気とピンク色のモヤが混じり合って、いつもよりもエロい空気が流れている。
 石鹸じゃない、甘い香りに包まれて、ピンク色の髪が見えた気がしたけど、俺はそれどころじゃなくて……


 湯船から上がるころには、俺はすっかり逆上せてしまって、ぐったりしたままベッドに連れて行かれた。
 でも、ルイミヤはまだ足りないみたいで、仔犬みたいに少し寂し気に見つめてくる。

「……い、いよ……もっと、して……」
 行為が終わったのがいつなのか、俺は覚えていない。
 でも、ルイミヤの不安が取り除けるなら……
 俺の身体で満たせるなら、好きなだけ甘やかしてやりたい。
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