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第三章

42.甘えていいよ*

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 いつもと違い、無口なルイミヤが心配になってくる。
 別に、普段お喋りな奴ってわけじゃないけど、最近は俺と一緒にいる時だとよく笑ってるし、話しかけてくれるから……
 だから、表情も暗いままで、いつもみたいに俺に触れてこないのが気になって仕方ない。

 部屋に戻ってきたけど、ベッドに腰掛けたまま考え事をしているのか、ずっと黙ったままだ。

 リークフリードさんは、今朝出掛けたまま戻っていないようだった。
 こういう時、リークフリードさんならどうするんだろう……
 俺よりも、リークフリードさんになら、相談できるのかな……

 つい柄にもなく暗い考えが過ってしまい、小さく溜息が漏れる。
 でも、今日、リークフリードさんが帰って来ないなら、今晩も俺とルイミヤの二人きりということになる。
 ってことは、誰にも邪魔されずに色々できるってことだよな?

「なぁ、ルイ……リークフリードさん、今日は戻って来ない、ってことでいいのか?」
 ずっとうわの空なルイミヤに甘えるような声で尋ねてみると、慌てたように俺の方を見て、取り繕うような笑みを浮かべていた。
「ん?あ、あぁ……リークフリードは、今日は戻らないだろう。問題ない、マコが心配せずとも、明日には戻ってくる。それに、何があってもマコは私が守るから安心していい」
 ポンポンと俺の頭を撫でてくれるけど、すぐにまた目を伏せてしまう仕草に胸が締め付けられる。

 やっぱ、さっき会ったあの人が原因だよな……
 でも……俺には、何も教えてくれないんだ……

 少しだけ、寂しいって感じると同時に仕方ない。って、思ってしまう。
 恋人になったと言っても、それはつい最近だし……
 俺の知らないことは沢山ある。
 この世界のことだって、ルイミヤのことだって……知らないことばかりだ。

「なぁ、ルイミヤ。疲れてるならもう寝る?」
 腕を広げ、抱きしめてやるって暗に言ってみる。
 そんな俺の行動を見て、ルイミヤの表情はまだ晴れないものの、ポスンと胸に頭を預けてきた。
「マコ、すまない。ありがとう」
 腰に縋り付くように抱き着いてくる姿が、幼い子供のように見えて、母性本能を擽られる。
 俺、男だけど……

 今日みたいなルイミヤは、甘やかしてやりたいなぁ……

 ルイミヤの頭を優しく撫でてやると、サラサラの艶やかな金色の髪が指をすり抜けていく。
「ルイミヤ……、一緒に風呂入る?」
 コテンとルイミヤの頭に頬をのせるように首を傾げて聴く。
 一瞬驚いたように震えるも、見る見るうちに耳や首が真っ赤になるも、小さく頷いてきた。

 そんなルイミヤの様子が可愛くて、つい笑みが零れてしまう。
「ルイ、可愛いなぁ~。いっぱい甘やかしたくなる」
 つい本音がポロっと口を滑ってしまったとたん、ルイミヤにベッドに押し倒される。

 真っ赤な顔で俺のことを見下ろすように睨み付けてくるルイミヤ。
「マコ、マコが悪いんだからな」
 拗ねたようなルイミヤの態度に、驚きよりも愛おしさの方が増していき、彼の首に腕を回す。
「ルイミヤが可愛いからだよ。なぁ、俺に何して欲しい?」
 挑発するように笑みを浮かべ、チュッと音を立ててキスをする。

 ルイミヤは困ったように眉を下げて笑みを浮かべると、俺の耳元で小さく願望を口にした。
「マコに触れたい。キスしたい。マコのナカに挿れたい。もっと深く、マコを愛したい」

 恥ずかしげもなく告げてくるルイミヤに俺の方が恥ずかしくなる。
 でも、少しだけいつも通りのルイミヤに戻ったんだと思うと、俺の羞恥心なんてどうでもよくなる。

「ルイ、俺のこと、好きにしていいよ」
 もう一度、ルイミヤにキスをしてから、許可を口にする。

 ルイミヤの手が、慣れた手付きで俺のズボンを脱がしていく。
 その間も、離れたくないと言うように、舌を絡ませるような、濃厚な口付けをしてくれる。
「ンッ……んぁ、ぁっ……」

 昨晩、散々ヤったせいか、まだアナルは柔らかい。
 ルイミヤの指が簡単に飲み込まれ、俺の気持ちいい場所を擦り上げる。
「あっ、ん♡ぁっ♡」
 ルイミヤのこと、俺が甘やかしてやりたいのに、気持ち良くて何も出来ない。
 ただ、無意識に腰を揺らしてしまい、喘ぐことしか出来なかった。

「マコ、可愛い」
 クチュッとルイミヤの指が引き抜かれ、アナルにルイミヤの熱いモノが押し当てられる。
 それだけなのに、物欲しげにアナルがヒクついてしまう。

「アッ、はぁ……ルィ、きて……」
 ルイミヤにしがみ付いて懇願すると、グッと奥まで押し込まれた。
「アッ、アッ♡んぁっぁッ♡」
 挿入されただけなのに、我慢出来ず精を吐き出してしまい、俺とルイミヤの服に精子を掛けてしまう。

「マコ、もう出しちゃったの?悪い子だね」
 俺の脚を掴み、イッたばかりなのに、腰を打ち付けられる。
「ンッ……イッ、イッた……♡も、イッた、からぁ……」
 突き上げられる度に残滓が散り、また勃起し出したペニスが、ルイミヤの腰の動きに合わせてフルフルと揺れる。

「アッ♡アッ♡ルイ……ルィ……」
 気持ち良過ぎて、ナカをギュッと締め付けてしまい、奥にじんわりと熱を感じる。
「ッ……マコ……」
 ルイミヤが俺のナカで射精したのがわかり、つい嬉しくてキスを強請った。
「ん……ルイ……もっと、シテ……もっと、ナカで出して……」
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