白い四葩に一途な愛を

ゆあ

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【白い四葩に一途な愛を】おまけ

8月2日の記念日に≪後半≫*

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 シャワーを浴びなおして、えっと、準備も、した。
 こんなの、いつもやってることだから、今更なはずなのに……
 なんか、自分から抱かれる為に準備してるって思うと、顔から火が噴き出るんじゃないかってくらい恥ずかしい。
 しかも、今目の前にあるのは、白いレースとフリルがあしらわれたセクシーなランジェリー。
 パッと見、女性用のそういうのに見えるのに、サイズは当然のようにオレにピッタリで……

「なんでサイズわかってんだよ……」
 手に取ったランジェリーを見て、盛大な溜息と共に力が抜けてしまう。
 抵抗があるものの、約束したからには着るしかない。
 下着のはずなのに、股とお尻の部分が切り取られていて、大切な部分が全くもって隠せていない可愛らしいパンツに、胸の果実が丸見えというか、むしろ食べてくださいって誘ってるようにしか見えないブラ。
 パンツなんてサイドのリボンを解いたら簡単に脱がせられちゃうようなもので、コレ、本当に下着としてどうなんだ!って言いたくなる。
 ってか、オレみたいな男が着たところで幻滅するだけじゃないのか?
 確かに、國士こくしみたいに男らしいってわけじゃないし、筋肉も少ない……
 でも、女性らしいかって言われたらそれは違うわけで……

 鏡に映る、セクシーランジェリーを身に着けた自らの痴態に頭を抱えてしゃがみ込む。
 ホントに!ほんとーに、國士こくしはオレのこんな姿を見て喜ぶのか?
 ただの嫌がらせじゃなくて?
 ホントはもうとっくに愛なんて冷めてて、オレのこと嘲笑うために着せたんじゃないのか?
 ってか、なんでオレ本当にこんなん着てるんだろ……

 考えれば考えるだけダメな思考に陥ってしまう。

「よし。今日はソファーで寝よう。それか、自室に籠城しよう」
 と言ったそばから、コンコンと軽いノック音が聞こえ
紫苑しおん?まだか~?」
 って、國士こくしの明らかにウキウキとした声が聞こえる。
「……ま、まだ…。ちゃんと行くから、寝室で待ってろよ……」
 青褪めた顔で返事をするものの、気分は落ち込むばかりだ。
 逃げたいのに逃げられない。
 むしろ、これで逃げたらどんなお仕置きをされるのかわからない……

「うぅ~……オレが何したって言うんだよ……ってか、元はと言えば、國士こくしがこんなん買ってきたのが悪いんじゃん!」
 ぐちぐち文句を口にするも、これ以上時間稼ぎをしてもいいことはない。
 大きなため息を一つ吐き出し、腹を決める。

「うぅ……でも、これだけで寝室に行くとか……なんか、なんかないのか……」
 脱衣所内を見渡し、何か目ぼしいものを探す
「あ…、コレ……なんか、余計に喜ばせるだけな気もするけど、仕方ないよな!そう、仕方ないんだ!別に、これなら下まで全部隠せるってだけで……べ、別に、嬉しいわけじゃ…ないし……」
 見つけたものを手に取り、誰に言い訳しているのかわからない独り言をブツブツと呟きながら、ランジェリー姿を隠すように羽織った。

 ◇ ◇ ◇

 そぉーっと寝室に戻ると、國士こくしはゆったりベッドに座ってスマホを見ていた。
 多分、仕事の連絡のチェックだったり、明日の予定を見てるんだと思う。
「……こ…こんな、感じでいいのかよ…」
 國士こくしが洗濯籠に入れていたワイシャツを羽織っているから、下に着たランジェリーは一切見えない。
 でも、普段と違う物を身に付けさせられて、しかも大切な場所の布がないから何となくスースーして落ち着かなくて、つい足をもじもじとしてしまう。
「……」
 スマホから目を上げ、驚いたように目を見開いてジッとオレを見詰める國士こくしの視線が痛い。
「や、やっぱり……オレが着たところで萎えるだけだろ……」
 恥ずかしくて耳や首まで真っ赤になっているのが自分でもわかる。
紫苑しおん…っ!!」
 いつの間にかオレの方に駆け寄って来た國士こくしにキスをされ、驚いて固まってしまった。
 なんか、いつもより興奮した様子の國士こくしの眼が怖い…
紫苑しおん、それ俺の服だよな?彼シャツまでしてくれるなんて、サービス良すぎだろ」

 興奮した様子の國士こくしがちょっと怖くて今すぐ逃げ出したい。
 なんか、とんでもないことをされそうな予感がする。
「や、やっぱ……今度にしない?」
 苦し紛れに提案し、背を向けて逃げようとしたが、難なく捕まってしまった。
 上機嫌な國士こくしにそのまま抱き上げられ、ベッドに押し倒される。
「なぁ、この下はアレ着てるんだろ?」
 ギラギラとした國士こくしの眼がちょっと怖い。
 プチプチとワイシャツのボタンを手慣れた様子で外され、セクシーランジェリーを着たオレの身体が露わになる。
「ブラつけてるのに乳首丸見え。もう食べて下さいって言ってるみたいに、ココ勃ってる」
 ブラの布からぷっくりと顔を出している先端を舌先で転がすように舐められ、反対側をカリカリと爪で引っ掛かれる。
「あっ、ンッ、んんぅ」
 胸だけの刺激のはずなのに、まだ触って貰えていないペニスが反応してしまう。
「ひっぁ、あ、んくぅ…」
 ブラの布が湿ってしまうくらい吸われたり舐められたりしたせいで、口を離された時にはぷっくりとした乳首が少し赤くなってしまった。
紫苑しおん可愛いな。次はこっちな」
 乳首だけの刺激でもいつもより何故か感じてしまい、先走りでパンツが濡れてしまっているのに、グルリとうつ伏せにされ、腰を高く持ち上げられる。
「パンツずらさなくても紫苑しおんのココ丸見えだな。物欲しげにヒクヒクしてるの可愛いな」
 唾液で濡らされた國士こくしの長い指が、簡単にアナルに挿入される。
 さっき自分で準備をしたし、ナカにジェルも仕込んでいるから痛くはない。むしろ、良すぎてそれだけでイきそうになる。
「ヤ、やだぁっ、ぁ…こく、し…ひゃうっ」
 グチュクチュと濡れた音が指を出し挿れされる度に響く。
 アナルを弄ってない方の手で、また乳首を摘まんでくるせいで、さっきから痛いくらいに感じてしまっている。
紫苑しおん、ココそんなに気持ちいい?」
 ペニスの裏側、前立腺をトントンと指先でノックされる度に腰が跳ねてしまう。
「やらっ、あ、ぁっ…ヤッ、らめっ」
 先走りが滴り落ち、シーツを汚してしまうのを止めることが出来ない。
 感じすぎて涙が零れ、ヨダレまで垂れてしまう。
紫苑しおん、もう挿れていい?紫苑しおんのナカに俺のを挿れて」
 イきたいのに、イきそうになるとワザと気持ち良い場所を外される。ナカをもっと擦って欲しくて、シーツに顔を埋めたまま必死に頷いた。
紫苑しおん、いい子だ」
「――ッ!!?」
 耳元で國士こくしに囁かれた瞬間、我慢できずに軽くイってしまう。
 ビクビクと震えながらシーツを握り締めて快感に打ち震えていると、アナルから指をワザとゆっくりとナカを擦るように引き抜かれる。
「ン…ンン――ッ」
 顔を見ていなくても分かる。
 國士こくしが早く挿れたくて堪らないって顔をしているのが、アナルに押し当てられた熱いペニスで分かってしまう。
紫苑しおん、挿れるから」
 國士こくしの吐息交じりの声と共に、ゆっくりとナカに國士こくしのモノが入って来る。
「ぁ…ァッ…ん」
 ナカを押し拡げるように國士こくしのが挿ってくるのが分かる。
 前立腺を潰されるみたいに突かれ、それだけでオレのペニスから押し出されるように精が吐き出されていた。
紫苑しおん、いつもより興奮してる?可愛いな……ナカ、もっと奥まで来てってキュンキュンしてる」
 違うって言いたいのに、腰を掴まれて抜き差しされると何も喋れない。
 口から出てくるのは嬌声ばかりで、まともに口を閉じることも出来ない。
「やっ♡あっ、あっ…やらっ…ひゃっ!!?」
 両足を抱えられ、國士こくしの上に座らされたせいでいつもより深いところに挿ってくる。
 目の前がチカチカと瞬き、突き上げられる度にペニスから白濁が溢れ出る。
「ンンッ!ふか…ふかぃ…ヤッ…しょ、にゃ…こわっ…ちゃ…」
 泣き言を言う度に深いキスをされて言葉を止められる。
 キスのせいで呼吸が出来なくて苦しいのに、腰を打ち付けるのを止めて貰えなくて、奥を抉られる度に涙が零れ落ちる。
紫苑しおん、可愛い。もっと……」
 イッてるのに許して貰えなくて、もう出ないのにペニスを扱かれる。
「も、やぁっ…イ、たく、にゃ……」
 何度目かの絶頂と共に、やっと奥で國士こくしが達してくれた。
 その時にはもうシーツがオレの出したものでびちゃびちゃになってしまって……
 このまま寝落ちしてしまいたいのに、呼吸の度にナカをキュッキュッと締め付けてしまっているせいか、國士こくしのモノがまたナカで硬くなっていくのがわかる……
 息も絶え絶えになっているのに、当然のように1回では終わらなくて……
 オレの意識が堕ちるまで続いたせいで、いつ終わったのかオレはわからなかった。

 ◇ ◇ ◇

 次の日、ベッドの上で目を覚ましたオレは当然のように動けなかった。
 腰の感覚がないし、全身に力が入らない。
 ベタベタに汚れたランジェリーが床に転がっていて、昨晩の行為が夢じゃないってのがわかる。
 身動きしようとしたら、ナカに出されたと思われる國士こくしのモノがツゥーっと出てくるのが分かって……。

「おはよう、紫苑しおん。起きたなら腹のナカ綺麗にしような」
 上機嫌な國士こくしの満面の笑みを見て、今日も逃げられない現実を覚悟する。

「もう、二度とあんなの、着ない……」
 喘ぎ過ぎて掠れてしまった声で訴えるも、國士こくしの耳には届かなかった。
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