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【完結】15
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発情期中、本当に有言実行と言わんばかりに足腰が立たなくなる程いっぱい愛され、もう無理って泣きながら逃げようとしたら、ベッドに抑え付けられて頸を何度も噛まれた
最初の一回で番になったはずなのに、その後も執拗に何度も何箇所も、頸だけじゃなく、脚の付け根や肩にまで満遍なく噛み跡とキスマークを付けられてしまった
発情期が明けたはずなのに、身体が火照って動けなくされて…
やっとの思いで拓を迎えに行ったのに、服では隠しきれない部分にまで跡をつけられたせいで、お義母さんにニヤニヤと嬉しそうな笑みを向けられてしまい、恥ずかしさで憤死しそうになった
「まだ身体がツラいなら、もう2~3日、拓ちゃんのこと預かるけど…そしたら、また拓也がいっぱい苛めちゃうから一緒かしら?」
口元を手で隠しながら笑っているけど、実際にそうなりそうで否定出来ない
拓也はニヤニヤ笑いながら
「じゃあ、後日また頼むわ。グダグダ悩み出したら、先に身体に教え込ませるほうが、コイツの場合は早いみたいだからな」
とかふざけたことまで言って、オレの服を捲り上げて歯型とキスマークが沢山付いた身体をお義母さんに自慢気に見せ
「噛む度に快がるし、これでどれだけ俺が愛してるのかもわかるだろ?」
って恥ずかし気もなく言い放つものだから、オレは真っ赤になりながら思い切り拓也の頭を殴ってやった
「パパきらい!まぁまいじめちゃメッ!」
沢山の傷痕が付いたオレの身体を見て、拓は真っ赤な顔で拓也をポカポカ殴って怒っている
またオレがイジメられたのだと心配しているようだが、子どもに見られたことへの恥ずかしさでその場に蹲ってしまった
「まぁま、いたいいたい?」
恥ずかしくて死にそうなのに、必死に何度も頸の噛み跡を撫でながら「いたいいたいとんれけー」と言う姿を愛おしいと思いながらも、子どもに見られた不甲斐なさで泣きたくなる
「ありがと、拓。もう痛くないよ
拓、パパに苛められたらオレのこと守ってね」
縋り付くように拓に抱きつくと、「うん!」と元気よく頷いて、拓也のことを頬を膨らませて睨み付ける拓
オレはそんな様子を見て嬉しくなってしまい、チロッと舌を出して拓也を見上げる
バツが悪そうに髪を掻きながらも、オレの視線に気付き拓ごとオレを抱き上げる彼に慌ててしがみ付く
「コータも拓も愛してるぞ」
さっきまで怒っていたのが嘘のように喜んでいる拓につい笑ってしまう
今の幸せが嘘じゃないかってまだ疑ってしまう
今もこれが夢じゃないかと不安になる
でも、これからはちゃんと言葉にしよう
不安になったら、悩んでしまったら、ちゃんと相談しよう
ずっと憧れていた大好きな人
手に入らないと思っていた幸せ
大切な家族
今はこの幸せを手放したくない
これからは、3人で生きていこうと思う
最初の一回で番になったはずなのに、その後も執拗に何度も何箇所も、頸だけじゃなく、脚の付け根や肩にまで満遍なく噛み跡とキスマークを付けられてしまった
発情期が明けたはずなのに、身体が火照って動けなくされて…
やっとの思いで拓を迎えに行ったのに、服では隠しきれない部分にまで跡をつけられたせいで、お義母さんにニヤニヤと嬉しそうな笑みを向けられてしまい、恥ずかしさで憤死しそうになった
「まだ身体がツラいなら、もう2~3日、拓ちゃんのこと預かるけど…そしたら、また拓也がいっぱい苛めちゃうから一緒かしら?」
口元を手で隠しながら笑っているけど、実際にそうなりそうで否定出来ない
拓也はニヤニヤ笑いながら
「じゃあ、後日また頼むわ。グダグダ悩み出したら、先に身体に教え込ませるほうが、コイツの場合は早いみたいだからな」
とかふざけたことまで言って、オレの服を捲り上げて歯型とキスマークが沢山付いた身体をお義母さんに自慢気に見せ
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「パパきらい!まぁまいじめちゃメッ!」
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またオレがイジメられたのだと心配しているようだが、子どもに見られたことへの恥ずかしさでその場に蹲ってしまった
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「ありがと、拓。もう痛くないよ
拓、パパに苛められたらオレのこと守ってね」
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でも、これからはちゃんと言葉にしよう
不安になったら、悩んでしまったら、ちゃんと相談しよう
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