【完結】世界で一番愛しい人

こうらい ゆあ

文字の大きさ
上 下
12 / 29

12 *

しおりを挟む
「あ…ぁ、あぁ…ごめ、なさい…ごめん、なさい…」

さっきまで虚ろだった目に光が戻って来るも、現状を理解してきたせいか、見る見るうちに青褪め、震えて謝り続けているミツに微かに傷付いてしまう
「ごめん、ミツ…やっぱり、俺だと嫌だよな…」

離れようとした瞬間、ミツに抱き付かれ、イヤイヤと言うように首を横に振り
「ハル、くん…ハル、くん…たすけ、て...ぐちゃぐちゃにして...も、ひとりは、やだよ…」
涙ながらに訴えてくるミツを拒絶することは出来なかった

涙を拭うように、目元にキスをし
「ミツ、ごめん。もう、辞めてやれないから…俺のこと、恨んでいいから。俺が、無理矢理ミツを抱くから。ミツは一切悪くない、悪いのは俺で、恨むなら、俺を恨んで…」

哀願するように、ミツに何度も謝罪の言葉を紡ぎながら、アナルにペニスをゆっくり沈める

自分の快楽よりも、ミツが満足出来るように優しく擦り上げる
「んぅっ…、ぁっ、ぃた…」
ミツのナカは、濡れているのに俺を拒絶するようにギュウギュウと締め付けて奥に侵入してくるのを拒んでいる
だか、ゆっくり抜き差しを繰り返してやり、ペニスを扱いて別の快楽を与えてやると身体の力が抜けていき

「んぁっ、あぁ!っ、も...と、ひゃあっ!!」
奥を擦り付けるように突くと、呆気なく手の中で震えながら射精する
「ミツ、可愛い。ミツ、ミツ…愛してるから…」

ミツのペニスは萎えることなくまた緩く勃起しており、鈴口を爪先で抉るように弄る
「ッ!?ふゃ、イタ、きもちぃ...もっと、もっとぉ...」
腰を自分から振り、もっとと強請るミツに加虐心が芽生えそうになる

ぷっくり膨れた乳首に噛み付くと甘い叫声が上がり、ナカを今までより強く締め付けられ、外に出すつもりが我慢出来ず、奥深くに熱い精液を吐精してしまう
「ひぁああああぁ!!」
背を弓形に反らしてまたイキ、ピクピクと痙攣しているミツに自分の欲が抑えられない



「ミツ、まだ欲しいんだろ?此処、もっとってヒクついてる」
一度ペニスを抜き出し、ヒクヒクとヒクつくアナルから溢れ出た精液を見ながら入口の周りを指で撫で

「イヤらしいな...」
ミツを抱き上げ、後ろから挿入して座らせる
「あぁ、ふ、かい...だ、だめぇ...ダメなのぉ...!」
結腸口を先端で捏ねるように突き、同時に頸に見えるアイツの歯形をワザと舐める
「い、いやっ…それ、…みな、いで…」

通常よりも薄くなっているように見える番の印に何度もキスをし、奥を何度も突き上げて犯す
「ひぃあああっ、でたかりゃ、も、でたかりゃっ!」
奥をトントン打ち付ける度にほぼ透明な精液が漏らしながら、息も絶え絶えに喘いでいるミツのナカに2回目の精を吐き出した
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

【本編完結済】巣作り出来ないΩくん

こうらい ゆあ
BL
発情期事故で初恋の人とは番になれた。番になったはずなのに、彼は僕を愛してはくれない。 悲しくて寂しい日々もある日終わりを告げる。 心も体も壊れた僕を助けてくれたのは、『運命の番』だと言う彼で…

孕めないオメガでもいいですか?

月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから…… オメガバース作品です。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

言い逃げしたら5年後捕まった件について。

なるせ
BL
 「ずっと、好きだよ。」 …長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。 もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。 ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。  そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…  なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!? ーーーーー 美形×平凡っていいですよね、、、、

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

白い部屋で愛を囁いて

氷魚彰人
BL
幼馴染でありお腹の子の父親であるαの雪路に「赤ちゃんができた」と告げるが、不機嫌に「誰の子だ」と問われ、ショックのあまりもう一人の幼馴染の名前を出し嘘を吐いた葵だったが……。 シリアスな内容です。Hはないのでお求めの方、すみません。 ※某BL小説投稿サイトのオメガバースコンテストにて入賞した作品です。

初心者オメガは執着アルファの腕のなか

深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。 オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。 オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。 穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。

王子の恋

うりぼう
BL
幼い頃の初恋。 そんな初恋の人に、今日オレは嫁ぐ。 しかし相手には心に決めた人がいて…… ※擦れ違い ※両片想い ※エセ王国 ※エセファンタジー ※細かいツッコミはなしで

処理中です...