目は口より愛を語る

こうらい ゆあ

文字の大きさ
上 下
9 / 22

9

しおりを挟む
皐月さつき、どこに行ってたんだ?」


夕方、学校から帰ると今日はお父さんが先に帰って来ていた
玄関にお父さんの靴があるのを見つけて、大慌てで部屋に行き、制服を脱いでパパが来ていたTシャツを身に付ける
僕が家の中で着て良いのは、パパが着ていたモノだけ
パパが出て行った時に残されていた分だけ…
ずっと着てきたから、もう大分くたびれてしまったり、破れてしまっているけど、それ以外に着る物はないから…


部屋にお父さんが入って来たのがわかり、メガネをそっと机の上に置き、静かに深呼吸してからお父さんに振り返る
出来るだけ笑顔を作って、パパの真似をする
皐月さつき、こんなところにいたのか…
もうすぐ発情期ヒートの時期だろ?俺の為に巣を作ってくれるんだろ?
大丈夫、今回も発情期ヒート休暇は貰ったから、1週間ずっと愛し合おうな…」
僕をパパだと思いながら、お父さんはギュッと抱き締めてくれる
マスク越しにキスをして、愛し気に僕の頬を撫でる

皐月さつき発情期ヒートは激しいからな…
大丈夫、今回もナカに溢れる程注いでやるから…
あぁ、そろそろ朱鳥あすかに弟か妹を作ってやろう。愛してる。愛してるよ、皐月さつき

お父さんに手を引かれ、リビングに連れて行かれる
買って来たコンビニのご飯を二人で食べて、お風呂に連れて行かれて全身を洗われる
誰にも触られていないか、他の人に抱かれていないかを念入りにチェックされる

お父さんが寝たのを確認して、やっとマスクを外す事が出来る
「はぁ……」
12時を回っていたけど、課題が終わってないから急いで勉強する
眠たいけど、課題を終わらせないと眠れないから
学校に行ってからやるのでは間に合わないから…
お父さんが帰って来るのが遅かったら、ゆっくり寝れたのに……

文句を言っても仕方ない
僕は、この家の中ではパパの身代わりでしかないんだから…



僕はβだから、発情期ヒートなんて来ない
でもパパはΩだったから、3ヶ月に1度、1週間くらい発情期になる
だから、お父さんは今でも3ヶ月に1度、パパの為に発情期ヒート休暇を取って僕を閉じ込める

パパにしてきたコトと同じことを、βの僕にする


お父さんの汚れた服を大量にベッドに置かれ、少し加齢臭の混ざる服でΩが作る巣を見様見真似で作らされる
パパが巣を作っているのを見たことはなかったけど、お父さんが言ってたから…

僕にはただ汚れた服にしか見えないけど、Ωにとっては愛しい人の臭いがついた服は大切なんだって…
僕には、ただ汗臭くて気持ち悪いモノにしか見えないけど…
こんな臭いのするものの中で抱かれたくなんてないのに…
お父さんとなんて、ヤりたくないのに…

巣が出来ると無理矢理誘発剤と言って、媚薬を大量に飲まされる
どこで買って来たのかもわからない紫色の小瓶に入った液体を飲まされ、お尻からもジェルと一緒にナカに注ぎ込まれる

そのまま1時間以上放置されて、頭がおかしくなるくらい身体が熱くてナカが疼いたころ、やっとお父さんが僕を抱いてくれる
皐月さつき発情期ヒートが来たのかい?大丈夫、沢山ナカを擦ってあげるから…」

涙と涎でグチャグチャに汚れた僕を愛し気に抱く
狂いたくなる程の疼きをどうにかして欲しくて、自ら腰を振ってソコを擦って貰う
お父さんが疲れて勃たなくなっても、僕への責苦は終わらない
「ほら、皐月さつきの為に新しいのを用意したよ」
前回の時にはなかった、イボイボが沢山付いたディルドを見せられる
凶悪な見た目のディルドに畏怖するも、すっかり柔らかくなった僕のアナルは簡単に飲み込んでしまう

グチュグチュと卑猥な音を立てて、何度も抜き差しされる
皐月さつきは淫乱だからな…ココ、もっと欲しいってヒクついてるぞ。スイッチを入れてやろうな」
カチッという音と同時に、ナカで暴れ回るディルドについ声を上げそうになる
必死に口を押さえて声を殺し、イキたくないのに奥を抉られる度に精を吐き出す

「ーーーッ!!」

でも、そんな時でも声は出しちゃいけない
マスクは取っちゃいけない
ヨダレや涙でグチャグチャに汚れたマスクを付けたまま、ずっと犯され続ける

アナルが擦られ過ぎて腫れて痛くなっても、この行為を辞めては貰えない
1週間、Ωの発情期が終わるまでずっとこの快楽地獄からは解放して貰えない


お父さんには、パパが必要だから…
僕じゃ、ない…
パパだけを愛していたから……


1週間、発情期ヒートということにされて、散々犯され続けた
全身キスマークや噛み跡を付けられ、足腰が立たなくなるまで犯され続けた

疲れ切って僕の腰に纏わり付いて眠るお父さんの顔を見て、やっと今回も終わったのだと安堵する
お父さんの額に、汗で張り付く髪を撫でて漉いてあげると、擽ったそうに身じろぐ姿にホッと息を吐き出す

身体がベタベタして気持ち悪い
ずっとナカに出されては掻き出され、ご飯もまともに食べさせて貰えなかった
水だけは、お父さんが口移しで飲ませてくれたけど、それだけじゃ足りない

お父さんを起きないように、気を付けながらベッドからコッソリ抜け出し、シャワーを浴びに行く

ベッドを降りた瞬間、足腰に力が入らなくて、カタカタと震えて倒れそうになるけど、なんとか壁を伝って浴室に向かう
歩く度にナカに出された大量の精液が脚を伝い落ちる感覚が気持ち悪い
早く、お腹に出されたモノを出したくて仕方ない


噛み締め過ぎて唇は切れてしまっていた
泣き過ぎて目が腫れてしまった
イキ過ぎて、苦しくて、もう動きたくないくらい身体がツラい


でも、こうなったのは全部僕のせいだから…
お父さんに許して貰う為には、言われた通りやらなきゃ……
こうなったのは、全部、僕のせいだから…
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

笑って誤魔化してるうちに溜め込んでしまう人

こじらせた処女
BL
颯(はやて)(27)×榊(さかき)(24) おねしょが治らない榊の余裕が無くなっていく話。

飼われる側って案外良いらしい。

なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。 なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。 「まあ何も変わらない、はず…」 ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。 ほんとに。ほんとうに。 紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22) ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。 変化を嫌い、現状維持を好む。 タルア=ミース(347) 職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。 最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

熱中症

こじらせた処女
BL
会社で熱中症になってしまった木野瀬 遼(きのせ りょう)(26)は、同居人で恋人でもある八瀬希一(やせ きいち)(29)に迎えに来てもらおうと電話するが…?

隠れSubは大好きなDomに跪きたい

みー
BL
⚠️Dom/Subユニバース 一部オリジナル表現があります。 ハイランクDom×ハイランクSub

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

運動会に盛り上がってしまった父兄

ミクリ21
BL
運動会で盛り上がってしまった男達の話。

ナッツに恋するナツの虫

珈琲きの子
BL
究極の一般人ベータである辻井那月は、美術品のような一流のアルファである栗栖東弥に夢中だった。 那月は彼を眺める毎日をそれなりに楽しく過ごしていたが、ある日の飲み会で家に来るように誘われ……。 オメガ嫌いなアルファとそんなアルファに流されるちょっとおバカなベータのお話。 *オメガバースの設定をお借りしていますが、独自の設定も盛り込んでいます。 *予告なく性描写が入ります。 *モブとの絡みあり(保険) *他サイトでも投稿

処理中です...