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おまけ
ネコたちの集い
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「料理って、なんだと思う?」
新一の一言に集まっていた2人が会話を止めて新一の顔を見て来る
「ん?新一は料理できないだろ?得意料理、カップ麺なんだから」
「そうそう。茹で卵爆発させたのは伝説に近い」
小学校から一緒だった幼馴染
実は大学が同じな事もあり、ほぼ毎日会うが、専門学校に進学した夏樹とは結構会うのはご無沙汰だったので、3人揃うのは久しぶりだった
「それは別にいいんだよ
ナツ、調理師の学校行ってんだよな?弁当に入れれそうな俺が作れそうなおかずって何?」
信じられない発言に2人で顔を見合わせる
「新一、熱でもあるのか?」
「とりあえず、かまぼこと冷凍の唐揚げ、冷凍の枝豆、冷凍のグラタン、プチトマトとかどう?彩りはこれでいけるはず!」
実は新一のおでこに手を当てて熱を測り、夏樹は真面目に新一ができそうな弁当のおかずを提案してくれる
「夏樹、それほぼ全部冷食じゃん…」
実が突っ込みを入れるも、その手があったか!とか言ってるし…
「でも、いきなりなんで弁当?新一、基本外食かコンビニで食べる専門じゃないのか?
怜さんが料理上手でしあわせ~って前に言ってたじゃん」
新一の食事事情を多少は知っているだけに、弁当を作るって発言が気になる
「この前、モデルの冬弥が愛妻弁当持って来てたんだってさ。
あの偏食で霞食ってるって噂しかないあの冬弥がっ!!
んで、それを見た怜さんがちょっと羨ましかったって言ってたんだよ…」
口を尖らせて恥ずかしそうに理由を言う新一がちょっとだけ可愛く見える
「しかも、それを冬弥がめちゃくちゃ幸せそうに食べてたって言ってたから、やっぱ恋人ならやれそうなことならやってやりたいって思うじゃん?」
新一の話しを聞いて、やっと落ち着いてきたんだなぁ~としみじみと思っていたら、なぜか隣の夏樹が顔を真っ赤にして照れている
「そっか…他の人が見てもわかるくらい喜んでたんだ」
夏樹の呟きに色々と察してしまい、ポンポンと頭を撫でると慌てて表情を引き締めている
ついその様子が可愛くて笑いを噛み殺していると夏樹に、睨まれた
「ん~…、なら、今日このままオレん家で作るか?
一人暮らしの男のキッチンだから色々足りないかもだけど、新一1人で作らせたら火事とか事故とか爆発おきそうだし。
夏樹が居たらオレのレパートリーも増えそうだからさ♪」
ガチャンッ パリンッ
廊下で正座をさせられ反省する新一
予想は一応していたが、割れた皿や使い物にならなくなった食材を見て溜息が出る
「ホントに、ごめん…」
流石に出来なさ過ぎて本人も落ち込んでいるのか、膝を抱え直して大人しく座っている
「他のことは器用なのに、料理に関しては相変わらずだな」
夏樹までが苦笑しながら言いつつ、手際よく出来ていく料理を皿に並べていく
「新一が頑張って作った卵焼きはいっぱい入れよう。ちょっと焦げちゃってるけどきっと喜んでくれるって
ほら、お弁当箱に綺麗に詰めたら大丈夫だから」
なんとか慰めて弁当箱に詰めるよう促し、テーブルに並べた料理と空の弁当箱を渡して座らせる
「夏樹、ちょっといい?夏樹の彼氏って、もしかして冬弥だったり?」
新一に聞かれないように洗い物をするように誘い、こっそり話しを始める
見る見る顔が真っ赤になり、危うくお皿を落としそうになるのを寸ででキャッチし
「な、な、な、なんで…え?オレ、そんなわかりやすかった?」
あからさまに動揺している夏樹にうんうんと頷き
「新一には黙ってようぜ。アイツ、身内にはめちゃくちゃオープンだからどこで漏れるかわかんねーし…
でも、幸せそうなら良かったじゃん」
照れながらも嬉しそうに笑う夏樹に安心していると、仕返しとばかりに顔が近づいてきて
「でも、実も気をつけないとな。首のその痕…新一からは見えてないかもだけど、座ってる時に見えたけど結構ヤバくないか?お相手さん、執着強いの?」
クスッと笑う夏樹に慌てて首筋を押さえる
「お互い、秘密みたいだから気をつけようぜ」
「できたー!!」
1人黙々と箱詰めしていた新一が嬉しそうに歓声を上げている
綺麗に詰められたお弁当を見て安堵し、頭をわしわし撫でてやるといつもの勝ち気な笑顔になり
「どうだ!俺だってやれば出来るんだぜっ!」
ほとんど夏樹と実が作ってくれたおかずを詰めただけだが、見栄え良く入っており美味しそうにできていた
「新一頑張ったじゃん!」
「エラいエラい。美味しそだよ」
新一の嬉しそうな顔に感化され、それぞれが思う相手の為に弁当箱に詰めていきこっそり渡す準備をする
「2人ともサンキュー!怜さん、喜んでくれっかなぁ~
とりあえず、早く渡したいから今日はこれで帰るな!
またなぁ~」
嵐が過ぎ去ったように急に静かになる室内
「上手くいくといいね」
「大丈夫だろ?馬鹿みたいに仲良いから
オレらも喜ばれるといいな♪」
「当然!冬弥はオレの料理もオレのことも大好きだからな!」
晴れやかな笑みを浮かべる夏樹が眩しくて目を細める
オレも、翔さんが喜んでくれるはずだから、今日は早く帰って来てとワガママ言ってみようかな
新一の一言に集まっていた2人が会話を止めて新一の顔を見て来る
「ん?新一は料理できないだろ?得意料理、カップ麺なんだから」
「そうそう。茹で卵爆発させたのは伝説に近い」
小学校から一緒だった幼馴染
実は大学が同じな事もあり、ほぼ毎日会うが、専門学校に進学した夏樹とは結構会うのはご無沙汰だったので、3人揃うのは久しぶりだった
「それは別にいいんだよ
ナツ、調理師の学校行ってんだよな?弁当に入れれそうな俺が作れそうなおかずって何?」
信じられない発言に2人で顔を見合わせる
「新一、熱でもあるのか?」
「とりあえず、かまぼこと冷凍の唐揚げ、冷凍の枝豆、冷凍のグラタン、プチトマトとかどう?彩りはこれでいけるはず!」
実は新一のおでこに手を当てて熱を測り、夏樹は真面目に新一ができそうな弁当のおかずを提案してくれる
「夏樹、それほぼ全部冷食じゃん…」
実が突っ込みを入れるも、その手があったか!とか言ってるし…
「でも、いきなりなんで弁当?新一、基本外食かコンビニで食べる専門じゃないのか?
怜さんが料理上手でしあわせ~って前に言ってたじゃん」
新一の食事事情を多少は知っているだけに、弁当を作るって発言が気になる
「この前、モデルの冬弥が愛妻弁当持って来てたんだってさ。
あの偏食で霞食ってるって噂しかないあの冬弥がっ!!
んで、それを見た怜さんがちょっと羨ましかったって言ってたんだよ…」
口を尖らせて恥ずかしそうに理由を言う新一がちょっとだけ可愛く見える
「しかも、それを冬弥がめちゃくちゃ幸せそうに食べてたって言ってたから、やっぱ恋人ならやれそうなことならやってやりたいって思うじゃん?」
新一の話しを聞いて、やっと落ち着いてきたんだなぁ~としみじみと思っていたら、なぜか隣の夏樹が顔を真っ赤にして照れている
「そっか…他の人が見てもわかるくらい喜んでたんだ」
夏樹の呟きに色々と察してしまい、ポンポンと頭を撫でると慌てて表情を引き締めている
ついその様子が可愛くて笑いを噛み殺していると夏樹に、睨まれた
「ん~…、なら、今日このままオレん家で作るか?
一人暮らしの男のキッチンだから色々足りないかもだけど、新一1人で作らせたら火事とか事故とか爆発おきそうだし。
夏樹が居たらオレのレパートリーも増えそうだからさ♪」
ガチャンッ パリンッ
廊下で正座をさせられ反省する新一
予想は一応していたが、割れた皿や使い物にならなくなった食材を見て溜息が出る
「ホントに、ごめん…」
流石に出来なさ過ぎて本人も落ち込んでいるのか、膝を抱え直して大人しく座っている
「他のことは器用なのに、料理に関しては相変わらずだな」
夏樹までが苦笑しながら言いつつ、手際よく出来ていく料理を皿に並べていく
「新一が頑張って作った卵焼きはいっぱい入れよう。ちょっと焦げちゃってるけどきっと喜んでくれるって
ほら、お弁当箱に綺麗に詰めたら大丈夫だから」
なんとか慰めて弁当箱に詰めるよう促し、テーブルに並べた料理と空の弁当箱を渡して座らせる
「夏樹、ちょっといい?夏樹の彼氏って、もしかして冬弥だったり?」
新一に聞かれないように洗い物をするように誘い、こっそり話しを始める
見る見る顔が真っ赤になり、危うくお皿を落としそうになるのを寸ででキャッチし
「な、な、な、なんで…え?オレ、そんなわかりやすかった?」
あからさまに動揺している夏樹にうんうんと頷き
「新一には黙ってようぜ。アイツ、身内にはめちゃくちゃオープンだからどこで漏れるかわかんねーし…
でも、幸せそうなら良かったじゃん」
照れながらも嬉しそうに笑う夏樹に安心していると、仕返しとばかりに顔が近づいてきて
「でも、実も気をつけないとな。首のその痕…新一からは見えてないかもだけど、座ってる時に見えたけど結構ヤバくないか?お相手さん、執着強いの?」
クスッと笑う夏樹に慌てて首筋を押さえる
「お互い、秘密みたいだから気をつけようぜ」
「できたー!!」
1人黙々と箱詰めしていた新一が嬉しそうに歓声を上げている
綺麗に詰められたお弁当を見て安堵し、頭をわしわし撫でてやるといつもの勝ち気な笑顔になり
「どうだ!俺だってやれば出来るんだぜっ!」
ほとんど夏樹と実が作ってくれたおかずを詰めただけだが、見栄え良く入っており美味しそうにできていた
「新一頑張ったじゃん!」
「エラいエラい。美味しそだよ」
新一の嬉しそうな顔に感化され、それぞれが思う相手の為に弁当箱に詰めていきこっそり渡す準備をする
「2人ともサンキュー!怜さん、喜んでくれっかなぁ~
とりあえず、早く渡したいから今日はこれで帰るな!
またなぁ~」
嵐が過ぎ去ったように急に静かになる室内
「上手くいくといいね」
「大丈夫だろ?馬鹿みたいに仲良いから
オレらも喜ばれるといいな♪」
「当然!冬弥はオレの料理もオレのことも大好きだからな!」
晴れやかな笑みを浮かべる夏樹が眩しくて目を細める
オレも、翔さんが喜んでくれるはずだから、今日は早く帰って来てとワガママ言ってみようかな
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