このときをずっと待っていました ~あなたたちを全員ざまぁしてやりますわ~

 公爵令嬢ディーナは生まれてこの方、ずっと我慢の連続だった。


 妹だけを可愛がる両親。

 自分を嫌い、妹の方を愛する婚約者。

 それに乗じて彼女を馬鹿にする2人の取り巻きたち。


 ディーナは我慢し続け、やがて限界に達する。


 良い子でいるのは、もう辞める――。


 そんな決意をしたある日、彼女は一冊の本を手に入れる。


「合法的に鬱陶しい連中を叩きのめす方法」


 その書物を手に入れた彼女は、ある1つの計画を思いつく。


 そうして月日が流れ――。


 待ちに待ったその瞬間。

「ディーナ、お前と婚約破棄をする!」

 そう叫ぶ婚約者の第三王子。


 すべては彼ら一色に染まる中、彼女はほくそ笑んだ。


 ――待ってました。

 反撃の開始ですわ。



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