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返事
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私はセオドアに一度会うことを決めた。
私から、セオドアに虐められた経緯や状況を事細かく聞いたカタリナは、私の行動を必死で止めようとする。
「お嬢様、辞めてください」
「お嬢様が散々苦しんでいたこと、気づけなくて申し訳ございません」
「ですが、今度こそ私たち周りの出番ですわ。セオドア様には私たちからお伝えいたしますので。お嬢様は部屋で休んでいてください」
彼女がそう言うのも当然のこと。
だって私は、あいつのせいで人生をめちゃくちゃにされた。
あのクソ野郎のせいで、外に出ることさえ出来なくなった。
そんなトラウマの元凶にわざわざ会いに行くなど、どう考えても無理をしているとしか見えない。
――だが。
「行くわ。会って直接話をさせてもらう」
私は譲らなかった。
「ですが」
「良い? カタリナ。私は別に無理してない。今は」
無理とか我慢とか、そういう次元じゃなくなっているのだ。
ただただ、怒りで目の前が真っ赤に染まっている。
会ったら駄目だというのは良くわかっているけれど、それでも私は直接あいつに会ってぶん殴ってやりたかった。
腸が煮えくり返っている。
まさか、苦しみや悲しみが怒りに負けるとは。
「私はあいつを絶対に許さないわ。一言でも言ってやんなきゃ済まないのよ。こんな腹の立つ手紙を送りつけてきて」
「……」
カタリナはしばし沈黙する。
「どうしても行かれるというのですね?」
「ええ、そうよ。邪魔しないでちょうだいね」
手紙を持って荷物をまとめる私に、カタリナは言った。
「それでは、私はお嬢様を止めることはいたしません。ですが、1つだけお願い事が」
「何?」
「1人では行かず、あなたのお兄様――アルフレッド様にご同行をお願いしていただきたいのです」
私から、セオドアに虐められた経緯や状況を事細かく聞いたカタリナは、私の行動を必死で止めようとする。
「お嬢様、辞めてください」
「お嬢様が散々苦しんでいたこと、気づけなくて申し訳ございません」
「ですが、今度こそ私たち周りの出番ですわ。セオドア様には私たちからお伝えいたしますので。お嬢様は部屋で休んでいてください」
彼女がそう言うのも当然のこと。
だって私は、あいつのせいで人生をめちゃくちゃにされた。
あのクソ野郎のせいで、外に出ることさえ出来なくなった。
そんなトラウマの元凶にわざわざ会いに行くなど、どう考えても無理をしているとしか見えない。
――だが。
「行くわ。会って直接話をさせてもらう」
私は譲らなかった。
「ですが」
「良い? カタリナ。私は別に無理してない。今は」
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「それでは、私はお嬢様を止めることはいたしません。ですが、1つだけお願い事が」
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