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第4章

新たな問題

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 次に重要になってくるのは、出来るだけ海外からの観光客が、マハナでたくさんお金を落とすようになってほしいということだ。


 しかし、問題は山積みである。


 特に衛生面。

 正直、このマハナは、衛生面は国際基準ではない。

 城はかなりブローディアやほかの先進国に寄せて綺麗だが、それ以外――例えば城下町も、整っているとは言い難い状況である。

 道には、生ごみやなんかが散らかり、異臭が放つ。


 ゴミをゴミ箱に入れる習慣がないようだ。

 トイレなんてものもなく、汚い話ではあるが、穴を掘ってそこに全部捨てる。


 毎日水浴びをしない。

 それなのに汗をかくような重労働をするから、体臭が凄い。


 王族でさえ、3日に1回しか風呂に入らないのには驚いた。


 ブローディアにいたころ、かなり冷遇されていた私でさえお風呂に毎日入っていた。


 水だったけれど。


 家族によってつけられた傷に水が染みて、毎日泣きながら入っていたのを思い出す。


 つまり話を戻すと、はっきり言ってこの国は汚い。

 南国だから水があまり多くないという点では、確かに限界が存在するとは思うが。

 どうにかして、そこの問題は解決したいと思っている。


 それに、そもそもマハナは、観光名所がない。

というか、観光に力を入れていない。


そもそも、マハナは観光地ではなく食物などの第一次産業を中心に発展しようとしていた国だ。


しかし、現状パイナップルやチョコレートだけでは経済的な面では危ういものがある。


不作の年に、財政の大打撃を避けることは出来ない。


しかし自然も多く、他国にとっては独特で変わった地形や風俗は、十分観光名所になり得ると思っている。


それに、せっかくチョコレートによって観光客が増加したのだから、これを使わない手はない。


手始めに、稼いだ金銭を使って衛生面や土地の整備を進めていく必要がある。

 

 



 
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