醜いと言われて婚約破棄されましたが、その瞬間呪いが解けて元の姿に戻りました ~復縁したいと言われても、もう遅い~

 公爵令嬢リリーは、顔に呪いを受けている。


 顔半分が恐ろしい異形のものとなっていた彼女は仮面をつけて生活していた。

 そんな彼女を婚約者である第二王子は忌み嫌い、蔑んだ。


「お前のような醜い女と付き合う気はない。俺はほかの女と結婚するから、婚約破棄しろ」


 パーティ会場で、みんなの前で馬鹿にされる彼女。


 ――しかし。


 実はその呪い、婚約破棄が解除条件だったようで――。


 みるみるうちに呪いが解け、元の美しい姿に戻ったリリー。


 彼女はその足で、醜い姿でも好きだと言ってくれる第一王子に会いに行く。

 第二王子は、彼女の元の姿を見て復縁を申し込むのだったが――。


 当然彼女は、長年自分を散々馬鹿にしてきた彼と復縁する気はさらさらなかった。

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