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4:魔導師として宮廷入りしたので、身辺警護は完璧です!
就寝の時間がやってきて 1
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相手国には予定通りの夕刻に到着。歓迎の晩餐はほどほどに、就寝の時間がやってくる。
王宮からほど近い来賓用の館にリシャール一行は泊まる。警備はこの国の兵士が中心になって行うとのことで、アルフォンシーヌら魔導師たちはリシャールに割り当てられた部屋に魔法を施して各自の部屋に散った。
外国に来たのは初めてだけど、言葉は通じるし、料理も美味しいし、ここはいいところね。
用意されているベッドに寝そべると、アルフォンシーヌが普段使っているものよりも上等のものらしく肌触りがよい。ふかふかしており、旅の疲れを忘れてぐっすり眠れそうだ。
「あんまりはしゃがないでよ? おとなしく寝て、明日の任務に備えなさい。メルが怒るわ」
「はーい」
女二人ということで、モニックと同室になった。二人がセットなのは得意魔法のジャンルが違うからという面もある。それぞれ特化型の魔導師なので、何かあったときに対処しやすくしようと考慮されているのだ。
アルフォンシーヌはモニックの姿をできるだけ意識しないように体勢を変える。
寝る支度を整えているのでモニックはネグリジェ姿なのであるが、薄い生地を押し上げる胸や臀部の肉感的な様子は同性から見ても少々刺激的だ。
人によって好みは異なるとはいえ、やっぱり貧相よね……。
アルフォンシーヌは自分の未発達な身体をネグリジェ越しに撫でて確認する。小さな胸の膨らみも肉の薄い臀部も、やはり幼い感じがする。
メルヒオールさまは満足できているのかしら。
交わるのはアルフォンシーヌとだけだと宣言していたのを思い出す。それを素直に受け止められなかったこと、そして今もわだかまりがあることが関係をややこしくさせている。突っかかった物言いをしてしまうのも一例だ。
「あらあら、アルちゃん、悩みごと? メルとうまくいってないの?」
ベッドの縁に腰を下ろし、ひらたい胸を撫でていたアルフォンシーヌの顔を、モニックが覗き込んできた。
「え、え?」
親しくしている相手であるが、モニックはメルヒオールと同じ宮廷魔導師師範代。自分たちの関係を喋ることができない相手だ。過去に何度か恋愛相談に乗ってもらってはいたが、進展の有無については触れてこなかったはずだったのだが。
この様子、ひょっとしてあたしと師匠の関係に気づいてる?
メルヒオールが一番信頼しているのもモニックらしいのだが、何かを彼から聞かされたのだろうか。だとしたら、何をどこまで喋っているのだろう。
「動揺してるってことは、それなりに経験したけど、思うようにいかない……というか、倦怠期ってやつかしら?」
両手をポンと叩いて合わせると、モニックの胸が大きく揺れた。
「け、倦怠期って……別にそんな」
そんな状態になるほど、飽きられているとは思いたくない。アルフォンシーヌは控えめな声で返す。
モニックはニコニコしながら続ける。
「アルちゃんは受け身のことが多いだろうから、たまには攻めるといいと思うわよ」
例えばね――と早速指導が入りそうな気配に、アルフォンシーヌは慌てて視線を外した。
「無責任なことを言わないでください。――もう寝ます」
逃げるようにベッドに潜り込む。
するとすかさず、モニックも乗ってきた。
「えー、せっかくだし、詳しい話を聞きたいなー。口はかたいわよ?」
豊満な胸を毛布越しに感じさせつつモニックに話し掛けられると、面倒なことになったと鬱々としてくる。さあどうやって切り抜けようかと思案していたとき――ドアがかすかに叩かれた。
王宮からほど近い来賓用の館にリシャール一行は泊まる。警備はこの国の兵士が中心になって行うとのことで、アルフォンシーヌら魔導師たちはリシャールに割り当てられた部屋に魔法を施して各自の部屋に散った。
外国に来たのは初めてだけど、言葉は通じるし、料理も美味しいし、ここはいいところね。
用意されているベッドに寝そべると、アルフォンシーヌが普段使っているものよりも上等のものらしく肌触りがよい。ふかふかしており、旅の疲れを忘れてぐっすり眠れそうだ。
「あんまりはしゃがないでよ? おとなしく寝て、明日の任務に備えなさい。メルが怒るわ」
「はーい」
女二人ということで、モニックと同室になった。二人がセットなのは得意魔法のジャンルが違うからという面もある。それぞれ特化型の魔導師なので、何かあったときに対処しやすくしようと考慮されているのだ。
アルフォンシーヌはモニックの姿をできるだけ意識しないように体勢を変える。
寝る支度を整えているのでモニックはネグリジェ姿なのであるが、薄い生地を押し上げる胸や臀部の肉感的な様子は同性から見ても少々刺激的だ。
人によって好みは異なるとはいえ、やっぱり貧相よね……。
アルフォンシーヌは自分の未発達な身体をネグリジェ越しに撫でて確認する。小さな胸の膨らみも肉の薄い臀部も、やはり幼い感じがする。
メルヒオールさまは満足できているのかしら。
交わるのはアルフォンシーヌとだけだと宣言していたのを思い出す。それを素直に受け止められなかったこと、そして今もわだかまりがあることが関係をややこしくさせている。突っかかった物言いをしてしまうのも一例だ。
「あらあら、アルちゃん、悩みごと? メルとうまくいってないの?」
ベッドの縁に腰を下ろし、ひらたい胸を撫でていたアルフォンシーヌの顔を、モニックが覗き込んできた。
「え、え?」
親しくしている相手であるが、モニックはメルヒオールと同じ宮廷魔導師師範代。自分たちの関係を喋ることができない相手だ。過去に何度か恋愛相談に乗ってもらってはいたが、進展の有無については触れてこなかったはずだったのだが。
この様子、ひょっとしてあたしと師匠の関係に気づいてる?
メルヒオールが一番信頼しているのもモニックらしいのだが、何かを彼から聞かされたのだろうか。だとしたら、何をどこまで喋っているのだろう。
「動揺してるってことは、それなりに経験したけど、思うようにいかない……というか、倦怠期ってやつかしら?」
両手をポンと叩いて合わせると、モニックの胸が大きく揺れた。
「け、倦怠期って……別にそんな」
そんな状態になるほど、飽きられているとは思いたくない。アルフォンシーヌは控えめな声で返す。
モニックはニコニコしながら続ける。
「アルちゃんは受け身のことが多いだろうから、たまには攻めるといいと思うわよ」
例えばね――と早速指導が入りそうな気配に、アルフォンシーヌは慌てて視線を外した。
「無責任なことを言わないでください。――もう寝ます」
逃げるようにベッドに潜り込む。
するとすかさず、モニックも乗ってきた。
「えー、せっかくだし、詳しい話を聞きたいなー。口はかたいわよ?」
豊満な胸を毛布越しに感じさせつつモニックに話し掛けられると、面倒なことになったと鬱々としてくる。さあどうやって切り抜けようかと思案していたとき――ドアがかすかに叩かれた。
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