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3:魔導師として宮廷入りしたので、これは予期せぬ事態です。
疑っているわけではないの 2
しおりを挟む「あっ……メルヒオールさまなら、そういうのを、ああっ、うまくやれそうだなって思ったんですけど。ほら、よく、真実の愛を誓っている者は例外とする、みたいなのあるじゃないですか」
丁寧な指の抽挿に、肉壁がプルプルと震えて応える。アルフォンシーヌの声は熱を伴い、艶めいてきた。
「あれは物語の中だけです。そんな都合のいい魔法、現実にはありません」
「なくても作るのが、メルヒオールさまでしょう?」
規則正しく響く水音。その刺激だけでは物足りなくて、アルフォンシーヌはこぢんまりとした胸に手を置いた。胸の先がしこりのように硬くなっているのが手のひらに伝わる。
「作れたとしても、アルには使いませんよ」
「えー、気変わりするって思っているんですか?」
「違いますよ。副作用が心配で」
自分で乳頭を刺激して快感を貪ろうとしていた手が止まった。
「心配……してくれるんですか」
「当然でしょう?」
メルヒオールの表情は真面目だった。
「なんで?」
「むしろ、どうして疑問に思うのですか? 俺は君に気持ちを伝えましたよね」
指が引き抜かれ、アルフォンシーヌの膝が割られる。間にメルヒオールの身体が入ったと思ったときには、蜜壺に挿入されていた。今にも弾けそうな熱に、アルフォンシーヌの身体は甘く戦慄く。
「こういうことをするのも、君にだけですよ? 君だからするのに。俺は疑われるようなことをしたでしょうか?」
グイグイと腰を振られて責められる。アルフォンシーヌは与えられる快感を受け止め、首を左右に振った。
「ああ、んっ、して、はぁ、ないですっけど、あっ、ああんっ」
「けど? けど、なんだというのですか?」
アルフォンシーヌの手がメルヒオールに掴まれる。右手と左手、左手と右手が繋がれると、ぐいっと勢いよくメルヒオールに引っ張られた。
「ひゃああっ!」
ぐじゅっと音がして、アルフォンシーヌの深い場所まで一気に貫かれた。びくんと身体が短く痙攣する。
「はあ……アル、随分と気持ちよさそうですね。昏睡から目覚めたばかりだから加減して差し上げるつもりだったんですが、足りないならたっぷり可愛がってあげますよ。俺がどれだけ君を想っているのか、刻んで差し上げましょう」
繋がったまま上体を起こされれば、自重で奥をグリグリと刺激されてしまう。
たまらない……もっと……。
顔を上げ、求められるままに舌を絡めるキスが続く。たっぷりと唾液を交換し、余韻に浸る間も無く身体をひっくり返された。
四つん這いになるアルフォンシーヌの背後から、メルヒオールはぐっと深く突き刺した。
「ああんっ、ひゃ、あっ」
猫が伸びをするように、顔をシーツに押し付けて腰を上げる。そこにメルヒオールは自身の熱棒を打ち付け始めた。
「あっ、あんっ、あっ、あっ!」
「体勢を変えると刺激も変わるんですよ。いかがです?」
「ひ、ひ、いいっ」
「ああ、締まりがいいですね。悦んでいただけたようでよかった」
パンパンと激しく腰を打ち付ける音が部屋に響く。
あ、ああっ、頭が真っ白になりそう……。
めまいに似た感覚が快感に変わり全身に波及する。堪えきれずに達し、アルフォンシーヌがビクビクと身体を震わせるなか、最奥に吐精されたのを感じていた。
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