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腹癒せにドラゴン退治に行ってきます!
不本意なショー 1
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「はぁ……」
アーデルベルトがこの場にいることは早く忘れてしまおうと私は努めて意識する。目を閉じて、快感だけに集中するのだ。こんなことは早く終わらせたい。アーデルベルトを納得させて、マッチョさんの行方を追わないといけない。
マッチョさんが触れてくれたのを思い出しながら、懸命に手を動かして刺激を送る。
こんなことになるなら、ちゃんと抱いてほしかったよ。最後までしてほしかったよ。あなたがいいのに。ここにいるのがあなただったらよかったのに。
切なさに心の奥から震える。この身体に快感を刻み覚えさせた人は、間違いなくマッチョさんなのだと確信した。
会いたい。今すぐにあなたに会いたい……
彼に強く焦がれると、秘所に変化があった。
「濡れてきたな」
黙っていてくれればいいのに、アーデルベルトは私の状態を告げてくる。自分が濡れているかどうかくらい、言われなくてもわかるものである。
せっかくアーデルベルトの存在を忘れかけていたというのに、現実に引き戻されてしまった。理性を消すために、私は新しい刺激を加えることにする。
「んんっ……」
溢れた蜜を自身の指に絡めると、官能を生む粒に塗してこねた。ヌルヌルとして滑りやすくなると、さらに心地がよかった。クリクリと転がしてやり、ジンジンとした痺れと興奮を呼び起こす。
これなら、時間をかけずに達することができるかしら……
不本意な状況だが、うちから湧いてきた官能に身体が反応している。だけど、もっと刺激が欲しい。早く達してしまいたいのだ。
私は物足りなさそうに腰をもぞもぞ動かす。目を閉じたまま荒い吐息を混ぜて、アーデルベルトに声をかけることにした。彼はじっと私の痴態を見て楽しんでいるはずだ。
「やぁっ……手錠を外してぇっ……」
「それはできない」
即答。アーデルベルトの声は予想よりも冷たくて低かった。
だが、それはそれとして私には思惑がある。二の腕に挟まって強調された豊かな胸をグッとさらに寄せ、言葉を続ける。
「ねえ、おっぱいにも刺激が欲しいのぉ」
すぐに終わるのなら何でもよかった――と見せかけて、これに便乗して封魔錠を外せたらとひらめいた。そうそう簡単に私の理性は飛ばない。ただ命令に屈するってのも癪である。
さらりと却下されてもしぶとく食らいついてみたが、アーデルベルトは私の誘惑に負けてくれないだろうか――ってか、負けてくれ。
アーデルベルトがこの場にいることは早く忘れてしまおうと私は努めて意識する。目を閉じて、快感だけに集中するのだ。こんなことは早く終わらせたい。アーデルベルトを納得させて、マッチョさんの行方を追わないといけない。
マッチョさんが触れてくれたのを思い出しながら、懸命に手を動かして刺激を送る。
こんなことになるなら、ちゃんと抱いてほしかったよ。最後までしてほしかったよ。あなたがいいのに。ここにいるのがあなただったらよかったのに。
切なさに心の奥から震える。この身体に快感を刻み覚えさせた人は、間違いなくマッチョさんなのだと確信した。
会いたい。今すぐにあなたに会いたい……
彼に強く焦がれると、秘所に変化があった。
「濡れてきたな」
黙っていてくれればいいのに、アーデルベルトは私の状態を告げてくる。自分が濡れているかどうかくらい、言われなくてもわかるものである。
せっかくアーデルベルトの存在を忘れかけていたというのに、現実に引き戻されてしまった。理性を消すために、私は新しい刺激を加えることにする。
「んんっ……」
溢れた蜜を自身の指に絡めると、官能を生む粒に塗してこねた。ヌルヌルとして滑りやすくなると、さらに心地がよかった。クリクリと転がしてやり、ジンジンとした痺れと興奮を呼び起こす。
これなら、時間をかけずに達することができるかしら……
不本意な状況だが、うちから湧いてきた官能に身体が反応している。だけど、もっと刺激が欲しい。早く達してしまいたいのだ。
私は物足りなさそうに腰をもぞもぞ動かす。目を閉じたまま荒い吐息を混ぜて、アーデルベルトに声をかけることにした。彼はじっと私の痴態を見て楽しんでいるはずだ。
「やぁっ……手錠を外してぇっ……」
「それはできない」
即答。アーデルベルトの声は予想よりも冷たくて低かった。
だが、それはそれとして私には思惑がある。二の腕に挟まって強調された豊かな胸をグッとさらに寄せ、言葉を続ける。
「ねえ、おっぱいにも刺激が欲しいのぉ」
すぐに終わるのなら何でもよかった――と見せかけて、これに便乗して封魔錠を外せたらとひらめいた。そうそう簡単に私の理性は飛ばない。ただ命令に屈するってのも癪である。
さらりと却下されてもしぶとく食らいついてみたが、アーデルベルトは私の誘惑に負けてくれないだろうか――ってか、負けてくれ。
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