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腹癒せにドラゴン退治に行ってきます!

特殊系の魔導師 4

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 そっと手を伸ばして、私はマッチョさんに口づけをねだる。彼は一瞬迷って、私に軽く触れる口づけをした。
 なんだか切ない。お別れをするみたい。彼が成そうとしていることを、一番近くで最後まで見届けるつもりなのに、私。
 触れるだけの口づけは長く感じられた。ゆっくり離れていく。名残惜しむように。

「んっ……だったら、私があなたのもとに向かったのは、きっとあなたを生き残らせるためね。惚れさせて、少しでも生存確率を上げようって、誰かが思って仕向けたのかも」
「面白いことを言うなあ」

 しみじみとした様子でマッチョさんは告げると、熱のこもった目を向けられた。視線が絡むだけで、私の身体は熱を帯び、秘所が濡れる。
 あなたが生きることを選ぶなら、私を好きにしていいよ、と言いたげな感じ。どうして私はそんな反応をしてしまうんだろう。ほだされすぎではないかと自分に言い聞かせて止めようとしているのに、もう止められない。

「ルツィエ、貴女に会えてよかった。愛している」

 私もよ――そう答えそうになった唇を、マッチョさんに貪られた。深い深い口づけ。舌が私の口腔を侵す。あまりの激しさに応じきれない。

「ああっ……」

 甘美な毒に侵されている。触れる手のひらの熱に身体の芯から焦がれる。もっと深く繋がりたい。
 急く気持ちは言葉にはならなかった。
 彼が与えてくれる官能で頭の中がたびたび白く弾ける。意識を飛ばしてしまったら彼が消えていなくなってしまいそうで、私は細くなる意識を必死に繋ぎ止めた。

 自分の口から漏れだす声が別人のもののように甘い。

「ルツィエ……」

 うつぶせにされた私は、彼に腰を持ち上げられた。膝はくっついている状態なので、お尻を突き出すような格好だ。
 何が起きているのか把握しきれていないうちに、ベルトが外される音と衣擦れが聞こえ、熱が私の濡れた秘裂を擦る。

「あっ……」

 ヌチャッヌチャッというねっとりした水音が部屋に響く。彼の熱が私のヘソの下を規則正しく叩いた。

「やあっ……」

 入り口を擦られるだけで気持ちがいい。ますます蜜が溢れて濡れた。身体がピクピクと震える。すごく悦んでいる。私が望んだようにしてもらえそうだと湧く期待で、とめどなく私は濡らしていた。羞恥心などもうない。

 あなたがほしい……そんな擬似的なものじゃなくて、奥にぶつけてほしいの……

 自分でも腰を揺らして位置を変えるが、巧みに逃げられてしまう。その拍子に充血した粒に彼の熱がぶつかって、私は一瞬意識を飛ばした。

 深く繋がったら、私、どうなっちゃうんだろう。
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