43 / 44
左手の薬指にはあなたの指輪を
お弁当を持って
しおりを挟む
スピリアと対峙した翌日。天気は快晴。
昨日の消耗でまだ軋む身体を何とか動かしつつ、プリムはお弁当を作った。リーフへの差し入れである。プリムは弁当の入った大きなかごを持つと、屋敷を出た。リーフが入院している病院を目指して。
病室に近付くと、リーフとミールがなにやら言い合っている声が聞こえる。扉を叩いてプリムはそっと中に入った。
「一体何ごとですか?」
「勧誘ですよ」
プリムの問いに、寝台の隣の椅子に座っているミールがさらりと答える。リーフは不機嫌そうだ。
「プリムさんからも言ってくれませんか? もっと協会に協力するようにって」
「考えておきます」
苦笑してプリムもさらりと答えると、椅子を用意してそこに腰を下ろす。
「――そういえば、プリム?」
頭の中を切り替えたリーフが真面目な顔でプリムに問う。
「なに?」
「俺を景品扱いにしたこいつの助言って何のことだ?」
どうやら根に持っているらしい。作戦とはいえ、スピリアの人形になることを考え出したのがミールらしいと知って、真相を聞きたいと思っていたのだ。
「えっとそれは……」
その作戦はプリムにとっても苦渋の選択だった。リーフを人形にしないためなのに、彼を一瞬でも人形として扱ってしまったことは今でも忘れることができなかった。
「プリムさんを責めてはいけませんよ」
「わかってるさ。どうせあんたがプリムを脅したんだろ? ったく、悪趣味な」
「仕方がないではありませんか。スピリアさんはこの私にとってもなかなか手ごわい相手だったのですから。こうでもしないと隙を見せちゃくれないでしょうし」
ミールの台詞に、リーフは自身の頭を乱暴にかく。そしてため息。
「ごめんね、リーフ君。あたし、あなたを人形扱いしないって宣言していたのに……」
「気にするな。つーか、俺は気にしてない。お前を信じていたからな」
「リーフ君……」
リーフが作った笑顔に偽りがないとわかったプリムはほっとする。彼を傷つけたのではないかと気にしていたのだ。
「一応参考までに解説しておきますが、それまでプリムさんが魔導人形の契約を破棄できなかったのは強制解除に必要な分の魔力が不足していたからです。あなたを維持するために消費される膨大な魔力が、破棄に必要な魔力を捻出するのを妨げていたのが主な原因でしょう」
ミールがにこやかに指摘すると、リーフは嫌そうな顔をする。
「――ならば、契約の上書きを行ってプリムさんの契約を別の人物に移せば、それだけで破棄に至れるはずです。除霊師の技能を持つプリムさんなら、確実にそれを可能とするでしょう」
今度はプリムに向かってミールは微笑む。始めに説明を受けたときには素直にうなずくことができなかったが、今は違う。プリムは自分の力に自信を持ち始めていた。
「契約の上書きを行えそうな人物がいるとすれば、それはスピリアさんが適任です。リーフ君を欲しがっていましたからね。それと、自分の欲しいものが手に入った瞬間、いつも警戒を怠らないスピリアさんでもさすがに油断するでしょう。その一瞬の精神集中の隙を狙えば術が失敗する危険は少なくなる――と、私は考えました」
「はぁ、なるほどね。――で、スピリアはどうした?」
昨夜、プリムは部屋に戻るなり眠ってしまったのでリーフには何も話していなかった。入院していることを知ったのはミールから手紙を受け取ってからだ。
「仕切りなおすって言って、飛行用魔導人形に乗ってどこかに行っちゃったわ」
わざとらしくプリムは肩をすくめる。あんなに感情的で自分勝手な行動をするスピリアを見たのは初めてだった。いろいろと吹っ切れるものがあったのかもしれない。
「彼女らしい」
リーフはぷっと吹き出して笑う。プリムは首を傾げる。
「お姉ちゃんらしい? 行動力はある人だけど、もっと思慮深い人だと思っていたんだけど」
「うーん……それはそれで正しいと思うが、スピリアって結構わがままで自分勝手で、思うようにやりたいことができないと気が済まない人だと思うぞ。お前より手がかかるし」
言って、リーフはプリムの頭をなでる。
「スピリアは自尊心の塊みたいな奴だから、まわりの期待に応えようって思ってずっと演じてきたんじゃないかな? 俺の前ではそうでもなかったみたいだが」
(ああ、だからお姉ちゃんはリーフ君が好きなんだ……)
プリムは頭をなでられながら納得する。
(――そうだよね。彼を道具にしたくて求めていたわけじゃないよね)
あのような態度を取られても、プリムはスピリアを信じたかった。人間と人形は同じ、その意味が自分の思うものと同じだと信じたかった。スピリアがリーフを求めた理由に自分なりの答えを得られて安心し、プリムはほっとする。
「どうした?」
いつものように嫌がらないプリムにリーフは声を掛ける。
「ううん。なんでもない。ただ、お姉ちゃんにとっての理解者はリーフ君だけだったのかなって思って」
にっこりとプリムは微笑んで、持ってきたかごを近くにあった小さな机の上に載せる。
「それは?」
今度はリーフが首を傾げる。プリムはてきぱきと持ってきたお弁当を広げる。
「お昼にはちょっと早いかもしれないんだけど、お弁当を作ってきたの。ほら、今までにも工房に運んでいたでしょう? 久しぶりにどうかなって」
朝一番に町の市場まで出かけて買い出してきた物だ。野菜や肉をたっぷり挟み込んだパンと果物の盛り合わせだけだが、とても華やかである。
「うわあ。嬉しいよ。本当に久しぶりだ」
「ちゃんと味見をしてきたから、味は保証するわよ」
自信ありげにプリムが説明すると、早速リーフは手にとって頬張る。
「うん、美味しい」
「あ……」
もぐもぐと食べる様子に、プリムは思わず両手を口元に当てて顔をそむける。嬉しくて、涙が出そうになってしまったからだ。
「ん? 泣いてるのか?」
軽い口調でリーフが問う。深刻な話にしたくないためのわざとらしい喋り方。
「泣いてなんかないもん! ばかっ」
顔を向けることはできないが、それでも声で泣いていることがばれてしまう。嬉しくても泣けることをこのときプリムは知った。
「あ、泣かせましたね?」
ミールが二人のやり取りに茶々を入れる。
「…………」
俺にどうしろと言うのだとでも文句を言いたげにプリムの小さな背中を見つめる。まだ少し頼りないが、たくましくなったなとリーフは思う。
「そろそろお暇しましょうか」
「え? もう行っちゃうんですか?」
プリムが涙をぬぐってミールに声を掛ける。
「私には協会の仕事がありますからね。今は休暇中で勝手な行動をしていましたが、そろそろ戻らないと下の連中が騒ぎ出しましょう。あなたのお父さんに怒られるのも面倒ですし」
さらりとミールは答えると立ち上がる。
「あの……今回の件は……」
恐る恐るプリムが訊ねると、ミールはにっこりとリーフに微笑む。
「リーフ君がもっと私に協力してくれたら不問にしますよ」
「な……」
「まぁ、それは冗談として」
(いや、かなり本気だっただろう、今!)
冷や汗をかきながらリーフはミールの台詞の続きを待つ。
「今回の事件は事例として保管しようと思っております。プリムさんもリーフ君も今回の旅について報告書をまとめ、二人そろって魔導人形協会本部まで届けてください。それで今回の件はお咎めなしとしましょう。私は家出をしたというスピリアさんを探しにいきます。彼女にはそれ相当の処罰を受けてもらいませんとね」
(処罰……)
ミールのその台詞を聞いてプリムは身体を強張らせる。どんな罰が与えられるのか、たとえその対象が自分でなくても想像するだけで恐ろしかった。
「あの……ミールさん、お姉ちゃんの処罰、あんまり厳しくしないでください」
「おや、あんな目に遭っていながらかばうのですか?」
意外そうに片目を細めてミールが問う。
「お姉ちゃん、どうも研究詰めで疲れていたみたいで……それで冷静な判断ができなかったんだと思います。だから」
真剣に願うプリムの姿を見て、ミールは腕を組むとしばし考え込む。
「そうですね……本人から話を聞いて考えましょう」
「お願いします」
プリムが頭を下げると、ミールは片目を細めて笑む。
「――それにしても愛情から憎悪に変わったことがこの魔術を呼んだのだとしたら、それはとても悲しいことです。本当の慈善で技術が進むことは非常に稀だ。残酷な感情ほど、技術を加速させるものはない。そのおこぼれがこの国に恩恵をもたらしているのだとしたら、それは諸刃の剣ですね。しかしあなた方を見ていると、人間も捨てたものではないのだと信じたくなりますよ」
笑顔に隠された冷たい感情がその台詞の中にあるのを感じ、プリムもリーフも固まってしまう。
「ではまたどこかでお会いしましょう。リーフ君、次に会うときは良いお返事を期待していますからね」
それだけを伝えると、先とは打って変わり楽しげな様子でミールは部屋を出て行った。
昨日の消耗でまだ軋む身体を何とか動かしつつ、プリムはお弁当を作った。リーフへの差し入れである。プリムは弁当の入った大きなかごを持つと、屋敷を出た。リーフが入院している病院を目指して。
病室に近付くと、リーフとミールがなにやら言い合っている声が聞こえる。扉を叩いてプリムはそっと中に入った。
「一体何ごとですか?」
「勧誘ですよ」
プリムの問いに、寝台の隣の椅子に座っているミールがさらりと答える。リーフは不機嫌そうだ。
「プリムさんからも言ってくれませんか? もっと協会に協力するようにって」
「考えておきます」
苦笑してプリムもさらりと答えると、椅子を用意してそこに腰を下ろす。
「――そういえば、プリム?」
頭の中を切り替えたリーフが真面目な顔でプリムに問う。
「なに?」
「俺を景品扱いにしたこいつの助言って何のことだ?」
どうやら根に持っているらしい。作戦とはいえ、スピリアの人形になることを考え出したのがミールらしいと知って、真相を聞きたいと思っていたのだ。
「えっとそれは……」
その作戦はプリムにとっても苦渋の選択だった。リーフを人形にしないためなのに、彼を一瞬でも人形として扱ってしまったことは今でも忘れることができなかった。
「プリムさんを責めてはいけませんよ」
「わかってるさ。どうせあんたがプリムを脅したんだろ? ったく、悪趣味な」
「仕方がないではありませんか。スピリアさんはこの私にとってもなかなか手ごわい相手だったのですから。こうでもしないと隙を見せちゃくれないでしょうし」
ミールの台詞に、リーフは自身の頭を乱暴にかく。そしてため息。
「ごめんね、リーフ君。あたし、あなたを人形扱いしないって宣言していたのに……」
「気にするな。つーか、俺は気にしてない。お前を信じていたからな」
「リーフ君……」
リーフが作った笑顔に偽りがないとわかったプリムはほっとする。彼を傷つけたのではないかと気にしていたのだ。
「一応参考までに解説しておきますが、それまでプリムさんが魔導人形の契約を破棄できなかったのは強制解除に必要な分の魔力が不足していたからです。あなたを維持するために消費される膨大な魔力が、破棄に必要な魔力を捻出するのを妨げていたのが主な原因でしょう」
ミールがにこやかに指摘すると、リーフは嫌そうな顔をする。
「――ならば、契約の上書きを行ってプリムさんの契約を別の人物に移せば、それだけで破棄に至れるはずです。除霊師の技能を持つプリムさんなら、確実にそれを可能とするでしょう」
今度はプリムに向かってミールは微笑む。始めに説明を受けたときには素直にうなずくことができなかったが、今は違う。プリムは自分の力に自信を持ち始めていた。
「契約の上書きを行えそうな人物がいるとすれば、それはスピリアさんが適任です。リーフ君を欲しがっていましたからね。それと、自分の欲しいものが手に入った瞬間、いつも警戒を怠らないスピリアさんでもさすがに油断するでしょう。その一瞬の精神集中の隙を狙えば術が失敗する危険は少なくなる――と、私は考えました」
「はぁ、なるほどね。――で、スピリアはどうした?」
昨夜、プリムは部屋に戻るなり眠ってしまったのでリーフには何も話していなかった。入院していることを知ったのはミールから手紙を受け取ってからだ。
「仕切りなおすって言って、飛行用魔導人形に乗ってどこかに行っちゃったわ」
わざとらしくプリムは肩をすくめる。あんなに感情的で自分勝手な行動をするスピリアを見たのは初めてだった。いろいろと吹っ切れるものがあったのかもしれない。
「彼女らしい」
リーフはぷっと吹き出して笑う。プリムは首を傾げる。
「お姉ちゃんらしい? 行動力はある人だけど、もっと思慮深い人だと思っていたんだけど」
「うーん……それはそれで正しいと思うが、スピリアって結構わがままで自分勝手で、思うようにやりたいことができないと気が済まない人だと思うぞ。お前より手がかかるし」
言って、リーフはプリムの頭をなでる。
「スピリアは自尊心の塊みたいな奴だから、まわりの期待に応えようって思ってずっと演じてきたんじゃないかな? 俺の前ではそうでもなかったみたいだが」
(ああ、だからお姉ちゃんはリーフ君が好きなんだ……)
プリムは頭をなでられながら納得する。
(――そうだよね。彼を道具にしたくて求めていたわけじゃないよね)
あのような態度を取られても、プリムはスピリアを信じたかった。人間と人形は同じ、その意味が自分の思うものと同じだと信じたかった。スピリアがリーフを求めた理由に自分なりの答えを得られて安心し、プリムはほっとする。
「どうした?」
いつものように嫌がらないプリムにリーフは声を掛ける。
「ううん。なんでもない。ただ、お姉ちゃんにとっての理解者はリーフ君だけだったのかなって思って」
にっこりとプリムは微笑んで、持ってきたかごを近くにあった小さな机の上に載せる。
「それは?」
今度はリーフが首を傾げる。プリムはてきぱきと持ってきたお弁当を広げる。
「お昼にはちょっと早いかもしれないんだけど、お弁当を作ってきたの。ほら、今までにも工房に運んでいたでしょう? 久しぶりにどうかなって」
朝一番に町の市場まで出かけて買い出してきた物だ。野菜や肉をたっぷり挟み込んだパンと果物の盛り合わせだけだが、とても華やかである。
「うわあ。嬉しいよ。本当に久しぶりだ」
「ちゃんと味見をしてきたから、味は保証するわよ」
自信ありげにプリムが説明すると、早速リーフは手にとって頬張る。
「うん、美味しい」
「あ……」
もぐもぐと食べる様子に、プリムは思わず両手を口元に当てて顔をそむける。嬉しくて、涙が出そうになってしまったからだ。
「ん? 泣いてるのか?」
軽い口調でリーフが問う。深刻な話にしたくないためのわざとらしい喋り方。
「泣いてなんかないもん! ばかっ」
顔を向けることはできないが、それでも声で泣いていることがばれてしまう。嬉しくても泣けることをこのときプリムは知った。
「あ、泣かせましたね?」
ミールが二人のやり取りに茶々を入れる。
「…………」
俺にどうしろと言うのだとでも文句を言いたげにプリムの小さな背中を見つめる。まだ少し頼りないが、たくましくなったなとリーフは思う。
「そろそろお暇しましょうか」
「え? もう行っちゃうんですか?」
プリムが涙をぬぐってミールに声を掛ける。
「私には協会の仕事がありますからね。今は休暇中で勝手な行動をしていましたが、そろそろ戻らないと下の連中が騒ぎ出しましょう。あなたのお父さんに怒られるのも面倒ですし」
さらりとミールは答えると立ち上がる。
「あの……今回の件は……」
恐る恐るプリムが訊ねると、ミールはにっこりとリーフに微笑む。
「リーフ君がもっと私に協力してくれたら不問にしますよ」
「な……」
「まぁ、それは冗談として」
(いや、かなり本気だっただろう、今!)
冷や汗をかきながらリーフはミールの台詞の続きを待つ。
「今回の事件は事例として保管しようと思っております。プリムさんもリーフ君も今回の旅について報告書をまとめ、二人そろって魔導人形協会本部まで届けてください。それで今回の件はお咎めなしとしましょう。私は家出をしたというスピリアさんを探しにいきます。彼女にはそれ相当の処罰を受けてもらいませんとね」
(処罰……)
ミールのその台詞を聞いてプリムは身体を強張らせる。どんな罰が与えられるのか、たとえその対象が自分でなくても想像するだけで恐ろしかった。
「あの……ミールさん、お姉ちゃんの処罰、あんまり厳しくしないでください」
「おや、あんな目に遭っていながらかばうのですか?」
意外そうに片目を細めてミールが問う。
「お姉ちゃん、どうも研究詰めで疲れていたみたいで……それで冷静な判断ができなかったんだと思います。だから」
真剣に願うプリムの姿を見て、ミールは腕を組むとしばし考え込む。
「そうですね……本人から話を聞いて考えましょう」
「お願いします」
プリムが頭を下げると、ミールは片目を細めて笑む。
「――それにしても愛情から憎悪に変わったことがこの魔術を呼んだのだとしたら、それはとても悲しいことです。本当の慈善で技術が進むことは非常に稀だ。残酷な感情ほど、技術を加速させるものはない。そのおこぼれがこの国に恩恵をもたらしているのだとしたら、それは諸刃の剣ですね。しかしあなた方を見ていると、人間も捨てたものではないのだと信じたくなりますよ」
笑顔に隠された冷たい感情がその台詞の中にあるのを感じ、プリムもリーフも固まってしまう。
「ではまたどこかでお会いしましょう。リーフ君、次に会うときは良いお返事を期待していますからね」
それだけを伝えると、先とは打って変わり楽しげな様子でミールは部屋を出て行った。
0
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説
荷車尼僧の回顧録
石田空
大衆娯楽
戦国時代。
密偵と疑われて牢屋に閉じ込められた尼僧を気の毒に思った百合姫。
座敷牢に食事を持っていったら、尼僧に体を入れ替えられた挙句、尼僧になってしまった百合姫は処刑されてしまう。
しかし。
尼僧になった百合姫は何故か生きていた。
生きていることがばれたらまた処刑されてしまうかもしれないと逃げるしかなかった百合姫は、尼寺に辿り着き、僧に泣きつく。
「あなたはおそらく、八百比丘尼に体を奪われてしまったのでしょう。不死の体を持っていては、いずれ心も人からかけ離れていきます。人に戻るには人魚を探しなさい」
僧の連れてきてくれた人形職人に義体をつくってもらい、日頃は人形の姿で人らしく生き、有事の際には八百比丘尼の体で人助けをする。
旅の道連れを伴い、彼女は戦国時代を生きていく。
和風ファンタジー。
カクヨム、エブリスタにて先行掲載中です。
深淵に眠る十字架
ルカ(聖夜月ルカ)
ファンタジー
悪魔祓いになることを運命付けられた少年がその運命に逆らった時、歯車は軋み始めた…
※※この作品は、由海様とのリレー小説です。
表紙画も由海様の描かれたものです。
異世界で生きていく。
モネ
ファンタジー
目が覚めたら異世界。
素敵な女神様と出会い、魔力があったから選ばれた主人公。
魔法と調合スキルを使って成長していく。
小さな可愛い生き物と旅をしながら新しい世界で生きていく。
旅の中で出会う人々、訪れる土地で色々な経験をしていく。
3/8申し訳ありません。
章の編集をしました。
おっす、わしロマ爺。ぴっちぴちの新米教皇~もう辞めさせとくれっ!?~
月白ヤトヒコ
ファンタジー
教皇ロマンシス。歴代教皇の中でも八十九歳という最高齢で就任。
前任の教皇が急逝後、教皇選定の儀にて有力候補二名が不慮の死を遂げ、混乱に陥った教会で年功序列の精神に従い、選出された教皇。
元からの候補ではなく、支持者もおらず、穏健派であることと健康であることから選ばれた。故に、就任直後はぽっと出教皇や漁夫の利教皇と揶揄されることもあった。
しかし、教皇就任後に教会内でも声を上げることなく、密やかにその資格を有していた聖者や聖女を見抜き、要職へと抜擢。
教皇ロマンシスの時代は歴代の教皇のどの時代よりも数多くの聖者、聖女の聖人が在籍し、世の安寧に尽力したと言われ、豊作の時代とされている。
また、教皇ロマンシスの口癖は「わしよりも教皇の座に相応しいものがおる」と、非常に謙虚な人柄であった。口の悪い子供に「徘徊老人」などと言われても、「よいよい、元気な子じゃのぅ」と笑って済ませるなど、穏やかな好々爺であったとも言われている。
その実態は……「わしゃ、さっさと隠居して子供達と戯れたいんじゃ~っ!?」という、ロマ爺の日常。
短編『わし、八十九歳。ぴっちぴちの新米教皇。もう辞めたい……』を連載してみました。不定期更新。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる