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第4章:すれ違い
どっちと付き合うの?
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その日の夕食は四姉妹だけの食事になった。父さんと母さんは仲よくデートなのだ。
和やかにご飯を終わらせるつもりだったのに、由奈姉ちゃんが私と典兎さんが一緒に帰ってきたことを話題にしたせいで、妹たちが食いついてしまった。私が弥勒兄さんと典兎さんのどっちと付き合うのかとからかわれたが、なんで弥勒兄さんが引っ張り出されるのだろう。弥勒兄さんは私のことが好きに違いないと由奈姉ちゃんも妹たちも言うけれど、私にはわからない。
私は二人に迷惑になるから、そういう話はしないでほしいと頼んだ。
お風呂に入る前によーちゃんにメッセージを送ったが、明日の予習を終えてベッドに潜り込むまで返事はなかった。
――よーちゃん、まだ治らないのかな?
メッセージの返信さえままならない状態だというなら、まだまだ休むことになるのだろうか。
私は弥勒兄さんに電話をしてみようかと思ったが、下校途中に出会ったときの様子を思い出して留める。
――寝てたら悪いもんね。
よーちゃんが倒れている上に弥勒兄さんまで倒れるようなことになったら大変だ。休んでいるところを邪魔してはいけない。
私は小さな欠伸をするとすぐに眠りに落ちた。
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