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後日譚・番外編置き場
この国にバレンタインはないのだけれど
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番外編 この国にバレンタインはないのだけれど
「御機嫌よう、ジョージ神父。前に伝えておいたはずだけど、ここの厨房をお借りするわよ」
私は豊穣の神殿に着いてジョージ神父に会うなり、高らかに宣言をした。荷物は必要な分だけ調達してある。仕事でこの神殿に立ち寄る際に日持ちのするものについては運び込んでいた。用意周到、準備万端だ。
「レネレットお嬢さん、わざわざこっちで調理することはないって、俺はやっぱり思うんだが」
真っ直ぐに厨房へと向かう私の後ろをついて来ながら、ジョージ神父があきれた様子で話しかけてきた。
「だって、オスカーは察しがいいから、向こうで料理したら丸わかりでしょ? 面白くないじゃない」
「こっちに荷物を運び込んでいる時点でだいたいわかっているんじゃないかって話だ」
指摘をされて、私は腕まくりをした状態ではたと止まる。確かにその通りだ。
私は小さく咳払いをする。
「ま、そこはそれでも、よ。匂いでそれこそ嗅ぎつかれるのは癪だわ。いろいろダミーの食品も混ぜたから、何を作るかはきっとわからないでしょうし、充分にサプライズにはなるわよ」
何かを豊穣の神殿に運び込んでいるらしいことがオスカーにバレてもいいように、また、当日になって作るものを変更してもいいように、お菓子作りに必要そうなものはいろいろ取り寄せておいた。料理が得意なオスカーであっても、この材料や調理器具から私が作るお菓子を正確に推測するのは不可能だろう。
「そもそも、シズトリィ王国には今日チョコを贈るようなイベントはないけどな」
「わかる人にわかれば充分なのよ」
きっぱりと告げれば、ジョージ神父は大きく肩を竦めて何も言わなかった。好きにしろということだろう。
「では、数時間貸切にさせてくださいね。もちろん、作ったお菓子と残りの材料は差し上げますので」
自慢の長い金髪はシニョンにしてきた。そこに三角巾を被り、エプロンも装着。これで粉物をいじっても大丈夫だ。
「はいはい。健闘を祈るよ」
ジョージ神父は厨房から出て行く。これで私一人だ。早速準備に取り掛かる。今日ほど前世知識が活きることもないだろう。
無駄に何度も転生してきただなんて言わせないんだから!
しまったな、と思った時には手遅れだった。
私は厨房で倒れている。動けないことに気づいたところで、私に近づく足音が聞こえてきた。
「――まったく、あなたは」
呆れた声は、ジョージ神父のものではない。私は目を見開いて顔を覗き込む人物を確認した。
艶やかな黒髪、眼鏡の奥にはエメラルドの瞳。腹が立つくらい色白で、どんな格好でもさまになってしまう美男子は、私のよく知る人物――オスカー・レーフィアルその人だった。
「な、なんれ、おしゅかぁがっ⁉︎」
呂律が回らない。なんとも情けない話だ。
オスカーは私を抱き起こしながらクスクスと笑う。
「あなたのことならお見通しですよ。おそらくこうなるだろうと思って、頃合いを見計らって迎えにきたわけですが……不要でしたか?」
「ふ、ふよぉではなひけろ……」
そう、不要ではない。不要ではないのだが、ものすごく面白くなかった。
膨れる私を、オスカーは優しく撫でる。
「味見はほどほどにしましょうね。あなたはお酒に弱いのですから」
そう告げると、オスカーは予め用意していたらしいカップの水を口に含み、私に口移しをした。あまりにも自然な動作すぎて受け入れてしまったが、そんなことをしなくても水ぐらい自力で飲めたと思う。
ゴクゴクと素直に水を飲み込んで、それで終わりかと思ったところで執拗な口づけをねだられた。拒みたいのに拒めないのは、私がお酒に酔っているからだろうか。
心地がよすぎる……
ふわふわとした気持ちなのはきっとお酒が理由。オスカーに用意したチョコレートタルトに豊穣の神殿特製の果実酒をたっぷり混ぜたのが失策だった。
オスカーが酒好きなので、せっかくだからアルコール入りのお菓子にしようと決めたところまではたぶん良かった。
ただ、豊穣の神殿のお酒はどれもアルコールが強い。特に私はアルコールに弱い体質なので、数口だけでかなりいい気分になってしまう。菓子作りに熱中するあまり、厨房で換気を充分にしないまま料理を続けてしまったことも、味見をした方がいいと思ってそこそこの量を口にしてしまったことも、悪い方にしか転がらなかったらしかった。
長くて深い口づけが終わって、私は彼の顔をじっと見つめた。
私をちゃんと縁結びの神殿まで連れ帰ってくれるだろうか。酔いが醒めるまで、豊穣の神殿でお留守番だろうか。
「……お、おしゅかぁ?」
「あなたが作ってくれたチョコレートタルトよりも、あなたをいただいてしまいたくなりますね。僕もお酒の香りで酔わされてしまったのでしょうか」
「か、かえりょ?」
オスカーが悪い顔をしているような気がする。帰ろうと提案したつもりだが、彼がちゃんと聞いているのかどうか怪しいところだ。
「少しくらいなら、つまみ食いしても許されますかね?」
彼の手が私の胸元に伸びて――
「こらこら、俺を無視して盛るな。口づけまでにしておいてくれ」
ドアのほうからジョージ神父の声が聞こえて、オスカーは残念そうに手を引っ込めた。
……えっと、最初から見られていました?
私はおそらく全身が真っ赤に染まっていることだろう。それはお酒のせいではなく、羞恥で、だ。間違いない。
「ジョージ。レネレットさんがお邪魔しましたね。このまま連れて帰ります」
「ああ、そうしろ」
私の身体を一度床に横たえた。そしてオスカーは立ち上がり、テーブルの上のものを片付け始める。料理に慣れているだけあって、手際よく調理器具がしまわれていく。出来上がったチョコレートタルトも箱に入れられた。私がやるはずだったのに申し訳ない。
「――それと。僕は盛ってなんていませんよ。ジョージはどこまで許容できるのかと思ってやってみたまでです。とはいえ、あなたならあそこでストップをかけるだろうと期待していましたがね」
「悪趣味だな、おい」
ジョージ神父に同感である。
あの場面で割り込まれなかったら、私は服を脱がされていたんだろうか。いや、まさか。
嫌な想像をして、私は動かない頭を横に振ったことにした。
「さてと。片付けが終わりました。完成したタルトは持ち帰らせていただきますね。レネレットさんが味見をして切り分けられていた方は置いていきますから、ご迷惑をおかけしたお詫びとしてどうぞ」
私は試食用とオスカー用の二つのタルトを作っていた。試食用はジョージ神父にも食べてもらうつもりで用意したので、オスカーの判断は間違いない。私のことを実によく理解している旦那さまである。
「それでも君の貸しはまだたくさん残っているからな」
「ええ、そうですね」
オスカーは私を抱きかかえる。抱きかかえられすぎて、私も慣れたものだ――慣れたくなかったけど。チョコレートタルトも忘れない。
「では、また」
簡素な挨拶を終えて、オスカーは私と一緒に厨房を、豊穣の神殿を出たのだった。
真冬の王都はまだまだ冷える。息が白く濁った。
「レネレットさん? タルトを食べるのと、あなたを食べるのと、どちらが先がいいでしょうかね?」
オスカーは上機嫌だ。そんなにチョコレートタルトが嬉しかったのだろうか。
「しゅ……しゅきにひていいよ……?」
頭も働かないので、私はオスカーに丸投げすることにした。この上機嫌状態であれば、悪いようにはしないはずだ。そもそも、今日はオスカーにサービスをするつもりでいたので、彼が喜ぶならなんでもいい。
「では、最初にお風呂にしましょう。小麦粉まみれのようですし、髪も綺麗にすいてピカピカにしてから、改めてということで」
「……うん」
いろいろな意味で酔いが回りすぎてしまいそうな気がしたが、オスカーが望むのならそれでいいか、と思ってしまう私なのだった。
《番外編 この国にバレンタインはないのだけれど 終わり》
「御機嫌よう、ジョージ神父。前に伝えておいたはずだけど、ここの厨房をお借りするわよ」
私は豊穣の神殿に着いてジョージ神父に会うなり、高らかに宣言をした。荷物は必要な分だけ調達してある。仕事でこの神殿に立ち寄る際に日持ちのするものについては運び込んでいた。用意周到、準備万端だ。
「レネレットお嬢さん、わざわざこっちで調理することはないって、俺はやっぱり思うんだが」
真っ直ぐに厨房へと向かう私の後ろをついて来ながら、ジョージ神父があきれた様子で話しかけてきた。
「だって、オスカーは察しがいいから、向こうで料理したら丸わかりでしょ? 面白くないじゃない」
「こっちに荷物を運び込んでいる時点でだいたいわかっているんじゃないかって話だ」
指摘をされて、私は腕まくりをした状態ではたと止まる。確かにその通りだ。
私は小さく咳払いをする。
「ま、そこはそれでも、よ。匂いでそれこそ嗅ぎつかれるのは癪だわ。いろいろダミーの食品も混ぜたから、何を作るかはきっとわからないでしょうし、充分にサプライズにはなるわよ」
何かを豊穣の神殿に運び込んでいるらしいことがオスカーにバレてもいいように、また、当日になって作るものを変更してもいいように、お菓子作りに必要そうなものはいろいろ取り寄せておいた。料理が得意なオスカーであっても、この材料や調理器具から私が作るお菓子を正確に推測するのは不可能だろう。
「そもそも、シズトリィ王国には今日チョコを贈るようなイベントはないけどな」
「わかる人にわかれば充分なのよ」
きっぱりと告げれば、ジョージ神父は大きく肩を竦めて何も言わなかった。好きにしろということだろう。
「では、数時間貸切にさせてくださいね。もちろん、作ったお菓子と残りの材料は差し上げますので」
自慢の長い金髪はシニョンにしてきた。そこに三角巾を被り、エプロンも装着。これで粉物をいじっても大丈夫だ。
「はいはい。健闘を祈るよ」
ジョージ神父は厨房から出て行く。これで私一人だ。早速準備に取り掛かる。今日ほど前世知識が活きることもないだろう。
無駄に何度も転生してきただなんて言わせないんだから!
しまったな、と思った時には手遅れだった。
私は厨房で倒れている。動けないことに気づいたところで、私に近づく足音が聞こえてきた。
「――まったく、あなたは」
呆れた声は、ジョージ神父のものではない。私は目を見開いて顔を覗き込む人物を確認した。
艶やかな黒髪、眼鏡の奥にはエメラルドの瞳。腹が立つくらい色白で、どんな格好でもさまになってしまう美男子は、私のよく知る人物――オスカー・レーフィアルその人だった。
「な、なんれ、おしゅかぁがっ⁉︎」
呂律が回らない。なんとも情けない話だ。
オスカーは私を抱き起こしながらクスクスと笑う。
「あなたのことならお見通しですよ。おそらくこうなるだろうと思って、頃合いを見計らって迎えにきたわけですが……不要でしたか?」
「ふ、ふよぉではなひけろ……」
そう、不要ではない。不要ではないのだが、ものすごく面白くなかった。
膨れる私を、オスカーは優しく撫でる。
「味見はほどほどにしましょうね。あなたはお酒に弱いのですから」
そう告げると、オスカーは予め用意していたらしいカップの水を口に含み、私に口移しをした。あまりにも自然な動作すぎて受け入れてしまったが、そんなことをしなくても水ぐらい自力で飲めたと思う。
ゴクゴクと素直に水を飲み込んで、それで終わりかと思ったところで執拗な口づけをねだられた。拒みたいのに拒めないのは、私がお酒に酔っているからだろうか。
心地がよすぎる……
ふわふわとした気持ちなのはきっとお酒が理由。オスカーに用意したチョコレートタルトに豊穣の神殿特製の果実酒をたっぷり混ぜたのが失策だった。
オスカーが酒好きなので、せっかくだからアルコール入りのお菓子にしようと決めたところまではたぶん良かった。
ただ、豊穣の神殿のお酒はどれもアルコールが強い。特に私はアルコールに弱い体質なので、数口だけでかなりいい気分になってしまう。菓子作りに熱中するあまり、厨房で換気を充分にしないまま料理を続けてしまったことも、味見をした方がいいと思ってそこそこの量を口にしてしまったことも、悪い方にしか転がらなかったらしかった。
長くて深い口づけが終わって、私は彼の顔をじっと見つめた。
私をちゃんと縁結びの神殿まで連れ帰ってくれるだろうか。酔いが醒めるまで、豊穣の神殿でお留守番だろうか。
「……お、おしゅかぁ?」
「あなたが作ってくれたチョコレートタルトよりも、あなたをいただいてしまいたくなりますね。僕もお酒の香りで酔わされてしまったのでしょうか」
「か、かえりょ?」
オスカーが悪い顔をしているような気がする。帰ろうと提案したつもりだが、彼がちゃんと聞いているのかどうか怪しいところだ。
「少しくらいなら、つまみ食いしても許されますかね?」
彼の手が私の胸元に伸びて――
「こらこら、俺を無視して盛るな。口づけまでにしておいてくれ」
ドアのほうからジョージ神父の声が聞こえて、オスカーは残念そうに手を引っ込めた。
……えっと、最初から見られていました?
私はおそらく全身が真っ赤に染まっていることだろう。それはお酒のせいではなく、羞恥で、だ。間違いない。
「ジョージ。レネレットさんがお邪魔しましたね。このまま連れて帰ります」
「ああ、そうしろ」
私の身体を一度床に横たえた。そしてオスカーは立ち上がり、テーブルの上のものを片付け始める。料理に慣れているだけあって、手際よく調理器具がしまわれていく。出来上がったチョコレートタルトも箱に入れられた。私がやるはずだったのに申し訳ない。
「――それと。僕は盛ってなんていませんよ。ジョージはどこまで許容できるのかと思ってやってみたまでです。とはいえ、あなたならあそこでストップをかけるだろうと期待していましたがね」
「悪趣味だな、おい」
ジョージ神父に同感である。
あの場面で割り込まれなかったら、私は服を脱がされていたんだろうか。いや、まさか。
嫌な想像をして、私は動かない頭を横に振ったことにした。
「さてと。片付けが終わりました。完成したタルトは持ち帰らせていただきますね。レネレットさんが味見をして切り分けられていた方は置いていきますから、ご迷惑をおかけしたお詫びとしてどうぞ」
私は試食用とオスカー用の二つのタルトを作っていた。試食用はジョージ神父にも食べてもらうつもりで用意したので、オスカーの判断は間違いない。私のことを実によく理解している旦那さまである。
「それでも君の貸しはまだたくさん残っているからな」
「ええ、そうですね」
オスカーは私を抱きかかえる。抱きかかえられすぎて、私も慣れたものだ――慣れたくなかったけど。チョコレートタルトも忘れない。
「では、また」
簡素な挨拶を終えて、オスカーは私と一緒に厨房を、豊穣の神殿を出たのだった。
真冬の王都はまだまだ冷える。息が白く濁った。
「レネレットさん? タルトを食べるのと、あなたを食べるのと、どちらが先がいいでしょうかね?」
オスカーは上機嫌だ。そんなにチョコレートタルトが嬉しかったのだろうか。
「しゅ……しゅきにひていいよ……?」
頭も働かないので、私はオスカーに丸投げすることにした。この上機嫌状態であれば、悪いようにはしないはずだ。そもそも、今日はオスカーにサービスをするつもりでいたので、彼が喜ぶならなんでもいい。
「では、最初にお風呂にしましょう。小麦粉まみれのようですし、髪も綺麗にすいてピカピカにしてから、改めてということで」
「……うん」
いろいろな意味で酔いが回りすぎてしまいそうな気がしたが、オスカーが望むのならそれでいいか、と思ってしまう私なのだった。
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