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転生令嬢は大切なあなたと式を挙げたい
10.大好き
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身体がだるい。
寝返りを打つと、隣で眠ったオスカーの体温を感じる。さっきまであんなにくっついていたのが嘘みたいで、私たちはやはり別々の人間なんだと改めて認めた。抱き締め合っていた間は一つの熱の塊みたいに感じられたのに、とても不思議。
私はまぶたをしっかり閉じているオスカーの頭をそっと撫でる。彼は起きない。指先に絡まる艶やかな黒髪は少ししっとりしていて、それが汗なのか、それとも入浴で濡れた髪が乾ききっていないだけなのか、区別がつかなかった。
夕方の事件の謝罪を受けた後、私は浴室で念入りな身体検査を受けるハメになった。オスカーの執拗とも言える行為はどこか甘美で、私は翻弄されて抵抗できない。当初の目的を忘れていないかと注意したくなったが、結局はオスカーの気がすむまで付き合った。
怪我をしたのは右足だけで、当然ながらほかに傷などない。隅々まで触られたが、それでわかるような異常もなかった。オスカーは心配しすぎである。
まあ、身体検査なんて、ただの口実よね。私と触れ合いたいという衝動に対して、理由がほしいだけなんだわ。
潔癖なのか照れ屋なのか知らないが、夫婦になろうと私が言い、オスカー自身も子供がほしいと言っているのだから、公序良俗に反しない範囲で、仕事に差し障りがない範囲で、好きにイチャついて構わないと思うんだけど。
スキンシップは愛を交わすのに有効な手段だ。互いに無理をしては意味がないだろうが、オスカーにストレスが溜まっているなら触れ合って癒すのはやぶさかではない。私はそんなに嫌がるそぶりをしているだろうか。
徹底した身体検査をして安心したオスカーは私をお風呂に入れ、丁寧に洗ってくれた。オスカーは私を洗うのが大好きであり、私としても優しく扱ってくれるので心地よい。せっかくなので、私もオスカーを洗ってあげた。楽しく仲よく過ごせたと思う。
夕食は簡単に済ませ、片付けはそこそこにいよいよベッドへ。私たちはオスカーの寝室で身体を重ねた。最初はオスカーから私への賛辞がたくさん並べられたが、そのうちに余裕がなくなってきたらしい。言葉が口づけに変わり――そしてオスカーは寝てしまった。
翌日のことを考えてオスカーから切り上げてしまうか、あるいは私が過剰な刺激に耐えられず意識を飛ばして終わりになってしまうかで、実のところ私たちはいまだに深く交わったことがない。
「……これじゃあ子どもはできないんですけど」
ジョージ神父が持ってきてくれる小説に、子どもの作り方が書かれていた。だから、オスカーだって頭では理解しているはずだ。互いの肌に触れ合っているだけでは子どもはできないことを。
どうもオスカーは私が子どもの作り方を全く知らないと誤解しているようだが、知識くらい持っている。書籍を押し付けてこなくたって、私が持つ何十年何百年の記憶をたどれば、どうするものかはわかる。体験がないからといってバカにしないでほしい。
まあ、この世界の標準とかトレンドとかは知らないけどさ……
オスカーに嫁ぐにあたり、夫婦の営みというものについてを聞いておこうと母に尋ねたことがある。そうしたら、母はうふふと笑って真っ赤になり、それきりになってしまった。どうも思考がショートしてしまったらしいと気づくまでに時間がかかったが、私が羞恥や快楽で意識を飛ばすのは母譲りらしいことを知れたのは、数少ない収穫だと思う。
実際、気絶しまくっているし……オスカーにも申し訳ない……
「まったく……オスカー、言っていることとやっていることがチグハグしているよ?」
小声で確認してみる。大きな声で言ってオスカーを起こしてしまったら、今から始まってしまうかもしれない。それはちょっと私としては本意ではないから、こっそり呟くだけ。
身体の準備ができていないこともないと思う。オスカーは最初の時に私が痛がったことを覚えていて、気遣っているのかもしれない。そうでなければ、式を挙げるまでは触れ合うだけにしようと考えているかの二択。
私から聞いたら、誘っているみたいになっちゃうからなぁ……気になるけど、黙っていたいわよね……
小さくため息をついて、オスカーの手を取った。彼の大きな手のひらを、私の左胸にそっと置く。
「オスカー。私、ちゃんと生きているからね。あなたが助けてくれたから、生きているんだからね。あなたのそばにいるから。死ぬまでちゃんと一緒にいるから」
今年に入ってから、オスカーは時々うなされている。私がいなくなる夢を見て不安になるのだと言う。
何十回も私を看取って来たのだから、私がそばで生きているのを見ることで、私が想像できない複雑な感情を抱いていても不思議ではない。何度も何度も転生させて、ずっと見守ってきた彼なのだ。ようやく彼の願いが成就して私が隣にいることは、ある種の奇跡なのだろう。
「それに、人間はいつか死ぬわ。怖いけど怖がらなくていい。私は幸せよ、オスカー」
この気持ちは届いているのだろうか。面と向かって言えないのは、私も少し怖いからだ。
複数の前世の記憶。そこには死にまつわる記憶もある。凄惨な死に方をしたことがないのが幸いだが、その全てに彼がいた。私の結婚の邪魔をして、最期には立ち会う彼。だから死神だと思っていたこともあった。
記憶を取り戻すたびにオスカーを警戒したのも、きっと死神のイメージのせい。ちゃんと教えてくれたらよかったのに。彼の不器用さがとてもよく伝わるエピソードだ。
「オスカー……心配しないで。私はあなたのおかげで強いんだから。安心して眠ってね」
今のところ、オスカーは穏やかな表情をして眠っている。呼吸も正常。私の胸に置いた手は力が抜けていて、動かない。
今夜はちゃんと眠れるかしら? これだけ触れ合って、執拗に確認しておいてうなされるようだったら、私、どうすればいいのか正直わからないよ?
一緒に暮らし始めるまではオスカーの脆い部分には気が向かなかった。なんでもそつなくこなし、様々な知識を駆使しつつ知恵を働かせる男性――完璧を絵に描いたようで、自信に満ちていて、なんだか意地悪で、でも、私のことは必ず気にかけてくれる一途なところがある――それが、オスカー・レーフィアルという人。
オスカーの弱点って、私なんだろうな……。私が死んだ時、必ず泣いてくれたし。うなされる夢の内容も私との死別だというし。どれだけ私のことが好きなのよ。
呪いのように互いを結んでしまったとのことだが、それだけの理由でこんなにも執着するものだろうか。
「……大好きよ、オスカー。一緒に生きようね」
オスカーが儚げに感じられて、私は彼の手をしっかり握ったまま目を閉じたのだった。
寝返りを打つと、隣で眠ったオスカーの体温を感じる。さっきまであんなにくっついていたのが嘘みたいで、私たちはやはり別々の人間なんだと改めて認めた。抱き締め合っていた間は一つの熱の塊みたいに感じられたのに、とても不思議。
私はまぶたをしっかり閉じているオスカーの頭をそっと撫でる。彼は起きない。指先に絡まる艶やかな黒髪は少ししっとりしていて、それが汗なのか、それとも入浴で濡れた髪が乾ききっていないだけなのか、区別がつかなかった。
夕方の事件の謝罪を受けた後、私は浴室で念入りな身体検査を受けるハメになった。オスカーの執拗とも言える行為はどこか甘美で、私は翻弄されて抵抗できない。当初の目的を忘れていないかと注意したくなったが、結局はオスカーの気がすむまで付き合った。
怪我をしたのは右足だけで、当然ながらほかに傷などない。隅々まで触られたが、それでわかるような異常もなかった。オスカーは心配しすぎである。
まあ、身体検査なんて、ただの口実よね。私と触れ合いたいという衝動に対して、理由がほしいだけなんだわ。
潔癖なのか照れ屋なのか知らないが、夫婦になろうと私が言い、オスカー自身も子供がほしいと言っているのだから、公序良俗に反しない範囲で、仕事に差し障りがない範囲で、好きにイチャついて構わないと思うんだけど。
スキンシップは愛を交わすのに有効な手段だ。互いに無理をしては意味がないだろうが、オスカーにストレスが溜まっているなら触れ合って癒すのはやぶさかではない。私はそんなに嫌がるそぶりをしているだろうか。
徹底した身体検査をして安心したオスカーは私をお風呂に入れ、丁寧に洗ってくれた。オスカーは私を洗うのが大好きであり、私としても優しく扱ってくれるので心地よい。せっかくなので、私もオスカーを洗ってあげた。楽しく仲よく過ごせたと思う。
夕食は簡単に済ませ、片付けはそこそこにいよいよベッドへ。私たちはオスカーの寝室で身体を重ねた。最初はオスカーから私への賛辞がたくさん並べられたが、そのうちに余裕がなくなってきたらしい。言葉が口づけに変わり――そしてオスカーは寝てしまった。
翌日のことを考えてオスカーから切り上げてしまうか、あるいは私が過剰な刺激に耐えられず意識を飛ばして終わりになってしまうかで、実のところ私たちはいまだに深く交わったことがない。
「……これじゃあ子どもはできないんですけど」
ジョージ神父が持ってきてくれる小説に、子どもの作り方が書かれていた。だから、オスカーだって頭では理解しているはずだ。互いの肌に触れ合っているだけでは子どもはできないことを。
どうもオスカーは私が子どもの作り方を全く知らないと誤解しているようだが、知識くらい持っている。書籍を押し付けてこなくたって、私が持つ何十年何百年の記憶をたどれば、どうするものかはわかる。体験がないからといってバカにしないでほしい。
まあ、この世界の標準とかトレンドとかは知らないけどさ……
オスカーに嫁ぐにあたり、夫婦の営みというものについてを聞いておこうと母に尋ねたことがある。そうしたら、母はうふふと笑って真っ赤になり、それきりになってしまった。どうも思考がショートしてしまったらしいと気づくまでに時間がかかったが、私が羞恥や快楽で意識を飛ばすのは母譲りらしいことを知れたのは、数少ない収穫だと思う。
実際、気絶しまくっているし……オスカーにも申し訳ない……
「まったく……オスカー、言っていることとやっていることがチグハグしているよ?」
小声で確認してみる。大きな声で言ってオスカーを起こしてしまったら、今から始まってしまうかもしれない。それはちょっと私としては本意ではないから、こっそり呟くだけ。
身体の準備ができていないこともないと思う。オスカーは最初の時に私が痛がったことを覚えていて、気遣っているのかもしれない。そうでなければ、式を挙げるまでは触れ合うだけにしようと考えているかの二択。
私から聞いたら、誘っているみたいになっちゃうからなぁ……気になるけど、黙っていたいわよね……
小さくため息をついて、オスカーの手を取った。彼の大きな手のひらを、私の左胸にそっと置く。
「オスカー。私、ちゃんと生きているからね。あなたが助けてくれたから、生きているんだからね。あなたのそばにいるから。死ぬまでちゃんと一緒にいるから」
今年に入ってから、オスカーは時々うなされている。私がいなくなる夢を見て不安になるのだと言う。
何十回も私を看取って来たのだから、私がそばで生きているのを見ることで、私が想像できない複雑な感情を抱いていても不思議ではない。何度も何度も転生させて、ずっと見守ってきた彼なのだ。ようやく彼の願いが成就して私が隣にいることは、ある種の奇跡なのだろう。
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記憶を取り戻すたびにオスカーを警戒したのも、きっと死神のイメージのせい。ちゃんと教えてくれたらよかったのに。彼の不器用さがとてもよく伝わるエピソードだ。
「オスカー……心配しないで。私はあなたのおかげで強いんだから。安心して眠ってね」
今のところ、オスカーは穏やかな表情をして眠っている。呼吸も正常。私の胸に置いた手は力が抜けていて、動かない。
今夜はちゃんと眠れるかしら? これだけ触れ合って、執拗に確認しておいてうなされるようだったら、私、どうすればいいのか正直わからないよ?
一緒に暮らし始めるまではオスカーの脆い部分には気が向かなかった。なんでもそつなくこなし、様々な知識を駆使しつつ知恵を働かせる男性――完璧を絵に描いたようで、自信に満ちていて、なんだか意地悪で、でも、私のことは必ず気にかけてくれる一途なところがある――それが、オスカー・レーフィアルという人。
オスカーの弱点って、私なんだろうな……。私が死んだ時、必ず泣いてくれたし。うなされる夢の内容も私との死別だというし。どれだけ私のことが好きなのよ。
呪いのように互いを結んでしまったとのことだが、それだけの理由でこんなにも執着するものだろうか。
「……大好きよ、オスカー。一緒に生きようね」
オスカーが儚げに感じられて、私は彼の手をしっかり握ったまま目を閉じたのだった。
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