44 / 54
転生令嬢は大切なあなたと式を挙げたい
2.同行者
しおりを挟む
昼食を終え、私はオスカーから預かった手紙を持って縁結びの神殿を発った。
同行することになったシスターは、私がこの神殿に通うようになって何度か顔を合わせていた人だ。年齢はオスカーよりも十歳ほど年上なので、私とは二十歳ほど離れている。縁結びの神殿と関連する孤児院でも時々働いているこの女性は、私がシスターの勉強をしている時に世話になっている人で、名をニーナという。
「……ニーナさんは、オスカー神父の前の代をご存知なんですか?」
こうして二人きりで雑談することがなかったので、私はここぞとばかりに質問することにした。豊穣の神殿まで黙って歩くことはないと思ったのだ。
私が尋ねると、ニーナさんは穏やかな顔をにこやかに変えた。
「ええ。先代にも世話になったわね。もちろん、今の神父さまの幼い頃も知っているわよ」
そう答えて、私の表情を覗き込んでくる。
鋭いというか、あからさまな質問だったかしら?
私の問いの意図が先代ではなく、今の神父――つまりはオスカーを知りたくて尋ねたものだとすぐにわかったらしかった。私はつい苦笑する。
「じゃあ、せっかくなので聞いちゃいますけど、オスカー神父の幼い頃ってどんな感じだったのですか?」
ニーナさんは私の問いに、灰色がかった空を見ながら小さく唸った。
「――今の神父さまの幼い頃は、今以上に寡黙で表情に乏しい感じだったわね。それに本をよくお読みになっていたわ。とても勉強熱心で、神殿の後継者に選ばれてからは特に様々な質問を周囲に投げかけていたんじゃなかったかしら」
「へえ……」
オスカーが勉強熱心だったのは、おそらくこの国の現状を把握するためだろう。彼自身がいつから自分が転生者であることを意識していたのかはわからないが、後継者に選ばれた頃にはすでに自分が何者であるのかを理解していたんじゃないかと私は思う。
ニーナさんは懐かしそうに微笑んだ。
「今の神父さまは、シスターたちのことをとても気にかけてくれてね。私たちが孤児院育ちだったから、なおさら待遇や処遇が気になったのでしょうけど、神父になる前からいろいろと相談に乗ってくれたわ。先代に不満があったわけではないけれど、そういう接し方をしてくれたおかげで今の神父さまをみんな慕っているのよ」
へえ、シスターって孤児院育ちが多いのか!
どういう経緯でシスターになるのか私は知らなかった。つまり、私のように貴族であることを捨てて神職の道を歩む人間は少数派なのだろう。
「最近の神父さまは毎日楽しそうにお過ごしね。レネレットさんがいらっしゃってから、特にそう感じるわ」
「ええ、私もそう感じます。随分と上機嫌ですよね」
オスカーが機嫌よく過ごしているように映っているのは、私だけではないとわかって頷いた。
ニーナさんは上品に笑う。
「レネレットさんはシスターの勉強を始めるためにこちらにいらしたということになっているけれど、みんなあなたが彼の伴侶に選ばれたってことは察しているのよ。みんな応援しているから、頑張りなさいね」
何をどう頑張れと応援されたのかわからなかったが、私は曖昧に頷いておいた。
「――あ、そうだ。ところで、どういう経緯でオスカー神父に代替わりしたんですか?」
先代はもう亡くなっているらしいのだが、結婚の報告を兼ねてお墓にお参りしたいと告げたら、オスカーにはぐらかされてしまった。なにか特別な事情でもあるのだろうか。
無邪気に私が尋ねると、ニーナさんの顔から血の気が引いたのがわかった。唇が震えている。
え、どうしてそんな反応になるの?
戸惑う私に、ニーナさんは懸命に唇を動かして言葉を発した。
「それは――」
「おう! レネレット嬢とニーナさんではありませんか!」
「ジョージ神父⁉︎」
ニーナさんのか細い声をかき消すように言葉を被せてきたのは、これから会う予定のジョージ神父だ。どこかに行く用事でもあったのか、豊穣の神殿に所属していることを示す神父の格好をして、荷物を抱えている。そんな彼は大きく手を振りながら、私たちに向かって歩みを早めた。
「いやはや奇遇ですね。レネレット嬢もシスターらしい雰囲気になってきて、実にお似合いだ」
私の前に立つと、ジョージ神父は私の全身を眺めてニコニコしている。爽やかハンサムな雰囲気に、性的なニュアンスや下心は感じられなかった。
私はニコッと笑っておく。
「ありがとうございます。今ちょうど豊穣の神殿に向かっていたところなんです。行き違いにならなくてよかった」
「なるほど。それは確かによかった。俺はオスカーに会うつもりで出てきたばかりだったんだ。縁なのか運なのか、助かったなあ」
「あの、私は別件がありますのでこれで。後ほど神殿へ顔を出しますね」
ジョージ神父と私が話していると、ニーナさんは少し早口で彼に挨拶をし、そそくさと去っていった。
あ。代替わりの話を聞きそびれちゃった。
ジョージ神父に会ってしまったので、ニーナさんとの話が途中になってしまった。だが、今はオスカーに頼まれた御使いを最優先にすべきと考えて、私はジョージ神父と向き合う。
「私、オスカー神父からお手紙を預かってきたんです。帰りにジョージ神父から書籍を預かるようにとも言われていて。――そのお荷物は?」
今ジョージ神父が持っているものがオスカーから頼まれたものであるのなら、ここで交換をして私はニーナさんを追いかけようと考えた。その方が仕事が早く終わるだろう。
私の問いにジョージ神父は少し考える仕草をする。そのあとで急に私の手を取った。
「ん?」
「レネレットお嬢さんよ、それはただの口実だ。こんな場所で立ち話するのもなんだし、うちの神殿に寄って行きな」
「え、でも、そろそろ儀式の時季でしょう? お邪魔するのは申し訳ないです」
儀式のために忙しくなるのではないのか。私の記憶に間違いがなければ、ジョージ神父は一週間後にはゴットフリード伯爵領にある本殿に向けて王都を発つ必要があると思うのだが、準備は大丈夫なのだろうか。
引き止めようと告げたつもりだったが、ジョージ神父は気にせず人の往来の中を私の手を引いて進む。
「君を寄越した理由は神殿で説明してやるよ。だから、黙っていなさい」
ん? じゃあ、オスカーが私に御使いを頼んだのは、私がシスターとして認められ始めたからではない、ということ?
納得し兼ねていたが、黙っていろと命じられてしまったので、私は疑問を口にすることなく豊穣の神殿まで案内されたのだった。
同行することになったシスターは、私がこの神殿に通うようになって何度か顔を合わせていた人だ。年齢はオスカーよりも十歳ほど年上なので、私とは二十歳ほど離れている。縁結びの神殿と関連する孤児院でも時々働いているこの女性は、私がシスターの勉強をしている時に世話になっている人で、名をニーナという。
「……ニーナさんは、オスカー神父の前の代をご存知なんですか?」
こうして二人きりで雑談することがなかったので、私はここぞとばかりに質問することにした。豊穣の神殿まで黙って歩くことはないと思ったのだ。
私が尋ねると、ニーナさんは穏やかな顔をにこやかに変えた。
「ええ。先代にも世話になったわね。もちろん、今の神父さまの幼い頃も知っているわよ」
そう答えて、私の表情を覗き込んでくる。
鋭いというか、あからさまな質問だったかしら?
私の問いの意図が先代ではなく、今の神父――つまりはオスカーを知りたくて尋ねたものだとすぐにわかったらしかった。私はつい苦笑する。
「じゃあ、せっかくなので聞いちゃいますけど、オスカー神父の幼い頃ってどんな感じだったのですか?」
ニーナさんは私の問いに、灰色がかった空を見ながら小さく唸った。
「――今の神父さまの幼い頃は、今以上に寡黙で表情に乏しい感じだったわね。それに本をよくお読みになっていたわ。とても勉強熱心で、神殿の後継者に選ばれてからは特に様々な質問を周囲に投げかけていたんじゃなかったかしら」
「へえ……」
オスカーが勉強熱心だったのは、おそらくこの国の現状を把握するためだろう。彼自身がいつから自分が転生者であることを意識していたのかはわからないが、後継者に選ばれた頃にはすでに自分が何者であるのかを理解していたんじゃないかと私は思う。
ニーナさんは懐かしそうに微笑んだ。
「今の神父さまは、シスターたちのことをとても気にかけてくれてね。私たちが孤児院育ちだったから、なおさら待遇や処遇が気になったのでしょうけど、神父になる前からいろいろと相談に乗ってくれたわ。先代に不満があったわけではないけれど、そういう接し方をしてくれたおかげで今の神父さまをみんな慕っているのよ」
へえ、シスターって孤児院育ちが多いのか!
どういう経緯でシスターになるのか私は知らなかった。つまり、私のように貴族であることを捨てて神職の道を歩む人間は少数派なのだろう。
「最近の神父さまは毎日楽しそうにお過ごしね。レネレットさんがいらっしゃってから、特にそう感じるわ」
「ええ、私もそう感じます。随分と上機嫌ですよね」
オスカーが機嫌よく過ごしているように映っているのは、私だけではないとわかって頷いた。
ニーナさんは上品に笑う。
「レネレットさんはシスターの勉強を始めるためにこちらにいらしたということになっているけれど、みんなあなたが彼の伴侶に選ばれたってことは察しているのよ。みんな応援しているから、頑張りなさいね」
何をどう頑張れと応援されたのかわからなかったが、私は曖昧に頷いておいた。
「――あ、そうだ。ところで、どういう経緯でオスカー神父に代替わりしたんですか?」
先代はもう亡くなっているらしいのだが、結婚の報告を兼ねてお墓にお参りしたいと告げたら、オスカーにはぐらかされてしまった。なにか特別な事情でもあるのだろうか。
無邪気に私が尋ねると、ニーナさんの顔から血の気が引いたのがわかった。唇が震えている。
え、どうしてそんな反応になるの?
戸惑う私に、ニーナさんは懸命に唇を動かして言葉を発した。
「それは――」
「おう! レネレット嬢とニーナさんではありませんか!」
「ジョージ神父⁉︎」
ニーナさんのか細い声をかき消すように言葉を被せてきたのは、これから会う予定のジョージ神父だ。どこかに行く用事でもあったのか、豊穣の神殿に所属していることを示す神父の格好をして、荷物を抱えている。そんな彼は大きく手を振りながら、私たちに向かって歩みを早めた。
「いやはや奇遇ですね。レネレット嬢もシスターらしい雰囲気になってきて、実にお似合いだ」
私の前に立つと、ジョージ神父は私の全身を眺めてニコニコしている。爽やかハンサムな雰囲気に、性的なニュアンスや下心は感じられなかった。
私はニコッと笑っておく。
「ありがとうございます。今ちょうど豊穣の神殿に向かっていたところなんです。行き違いにならなくてよかった」
「なるほど。それは確かによかった。俺はオスカーに会うつもりで出てきたばかりだったんだ。縁なのか運なのか、助かったなあ」
「あの、私は別件がありますのでこれで。後ほど神殿へ顔を出しますね」
ジョージ神父と私が話していると、ニーナさんは少し早口で彼に挨拶をし、そそくさと去っていった。
あ。代替わりの話を聞きそびれちゃった。
ジョージ神父に会ってしまったので、ニーナさんとの話が途中になってしまった。だが、今はオスカーに頼まれた御使いを最優先にすべきと考えて、私はジョージ神父と向き合う。
「私、オスカー神父からお手紙を預かってきたんです。帰りにジョージ神父から書籍を預かるようにとも言われていて。――そのお荷物は?」
今ジョージ神父が持っているものがオスカーから頼まれたものであるのなら、ここで交換をして私はニーナさんを追いかけようと考えた。その方が仕事が早く終わるだろう。
私の問いにジョージ神父は少し考える仕草をする。そのあとで急に私の手を取った。
「ん?」
「レネレットお嬢さんよ、それはただの口実だ。こんな場所で立ち話するのもなんだし、うちの神殿に寄って行きな」
「え、でも、そろそろ儀式の時季でしょう? お邪魔するのは申し訳ないです」
儀式のために忙しくなるのではないのか。私の記憶に間違いがなければ、ジョージ神父は一週間後にはゴットフリード伯爵領にある本殿に向けて王都を発つ必要があると思うのだが、準備は大丈夫なのだろうか。
引き止めようと告げたつもりだったが、ジョージ神父は気にせず人の往来の中を私の手を引いて進む。
「君を寄越した理由は神殿で説明してやるよ。だから、黙っていなさい」
ん? じゃあ、オスカーが私に御使いを頼んだのは、私がシスターとして認められ始めたからではない、ということ?
納得し兼ねていたが、黙っていろと命じられてしまったので、私は疑問を口にすることなく豊穣の神殿まで案内されたのだった。
0
お気に入りに追加
1,061
あなたにおすすめの小説
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

大きくなったら結婚しようと誓った幼馴染が幸せな家庭を築いていた
黒うさぎ
恋愛
「おおきくなったら、ぼくとけっこんしよう!」
幼い頃にした彼との約束。私は彼に相応しい強く、優しい女性になるために己を鍛え磨きぬいた。そして十六年たったある日。私は約束を果たそうと彼の家を訪れた。だが家の中から姿を現したのは、幼女とその母親らしき女性、そして優しく微笑む彼だった。
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿しています。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。