33 / 54
後日譚・番外編置き場
ナルシストではなく
しおりを挟む
番外編 ナルシストではなく
昨夜は事情が事情だったので、オスカーの部屋に行ったのが夜這いみたいになってしまったが、それはさておき。
私はちょっぴり居心地の悪さを感じながら、午前中のお茶の時間をオスカーと二人きりで過ごしていた。
「――レネレットさん」
「は、はい。何でしょう?」
今日のお茶は私が用意した。オスカーが淹れるほうが数十倍も美味しいのだが、練習しないと私自身が上達することはない。オスカー本人の希望もあって、午前のお茶は私が用意しているのだ。
ここでオスカーが声をかけてきたということは、またいつものようにダメ出しをされるのではないかと思い、自然と私は身構える。
オスカーは珍しくにこりと笑った。
「今日のお茶はなかなかですね。こんなに早く上達するとは思いませんでした」
「そう? たまたまじゃないかしら」
私も熱々の紅茶を一口啜る。確かに昨日よりも香りがよく、渋みも少ない。茶葉は変えていないので、これは腕が上がったか偶然かのどちらかだろう。
「今日の感覚を忘れないでくださいね」
「うん。そうするわ」
私は素直に頷いて、紅茶を飲んだ。褒められ慣れないので、妙にドキドキしてしまう。
しまったな……オスカーの顔を直視できない……
上目遣いにチラチラとオスカーに視線を送ると、彼は不思議そうな顔をした。
「僕の顔に何かついていますかね?」
「あ、いや、その……オスカーって綺麗な顔立ちだなあって思って」
直視することに照れが生じるのは珍しく褒められたからだけではない。ごまかし通そうかとも一瞬考えたが、昨夜からオスカーの顔のことが頭から離れないので、正直に白状することにした。頭にこびりついて意識から出ていかないのであれば、話題として消化して忘れるのがよいだろう。
私の言葉に、オスカーはキョトンとし、そしてクスッと笑った。
「面白いことを言いますね」
「私がこの世界のあなたと再会した時、オスカーはたくさんの少女に囲まれていたわ。彼女たちがキャーキャー言ってたのは、何も占いのおかげだけじゃないと思うんだけど」
私だけがそう感じているわけではないという根拠に、この世界で最初に会ったパーティーのことを告げる。あれからしばらくは会うたびに周囲の様子を見ていたが、というか、見ざるをえない状況だったんだが、私と同じ年くらいの少女たちはうっとりとオスカーを見ていたように思える。
だからこそ、あの時はあっちに行けと願っていたんだけど。
私の言葉に、オスカーは納得できない顔を見せた。
「このくらいの顔はそれなりにいると思いますが。この地域ではストレートの黒髪はあまりいらっしゃらないので、それで目立っていただけでは?」
「それ、本気で言ってる?」
「ええ。何か問題でも?」
オスカーの様子を見ていると、本当にそう考えていそうだ。
黒髪は目立つけど、うーん、それで片付けていい問題なのかしら?
私は顔の話題からの連想で、ふと思いついたことを聞くことにした。
「じゃあ、それはそういうことにしてあげるわ。――ところで、オスカーは言い寄られたり迫られたりしたことってないの?」
美形は色恋沙汰の話に事欠かないはずだ。私は別のアプローチでオスカーの容姿が美形であることを証明しようと試みる。
私も問いに、オスカーは首を傾げた。
「ないですね。そもそも、そういう気配が迫ってきたら、他の相応しい相手を紹介するようにしていましたし」
どうやらオスカーは他人の縁が見えるらしい。恋占いがよく当たると評判なのだが、そういう能力を使っているから人気なのだろう。
「なにそれ、ずるい」
その能力を占いというパッケージで提供するのはどうなのかという気持ちを込めて非難すると、オスカーは肩を竦めた。
「何のためにそうしていたと思っているのですか、あなたは。僕の個人的な事情であなたを手助けできない事態になったらまずいからでしたのに」
「手助けって言ってるけど、実際は私の邪魔をしてきたようにしか見えなかったんですけど」
私に関わる悪い縁を断ち切れたのはオスカーが裏で頑張っていたからではあるが、それはそれである。
「その方が手っ取り早かったですし、そうせざるを得なかった理由も僕は説明したではありませんか」
「――ちゃんと覚えているわよ」
私がむすっとしながら返すと、オスカーは私の顔をじっと見つめながら紅茶を飲んだ。互いに本気で文句を言っているわけではない。こう返すのが私たちの会話の作法というだけ。
紅茶を少し飲んで、私は会話を仕切り直す。
「じゃあ、オスカーはこれまで結婚したいって考えなかったの? 結婚というか、人生のパートナーが欲しいって考えなかったのかってことだけど」
言い寄られなかったし、その気もなかったような調子で言われると、今度はオスカー自身がどう思っていたのか気になった。綺麗な顔立ちであるか否かの話は、向こうに置いておこう。
「そうですね……」
オスカーは軽く握った手を口元に当てて少し悩んでいるような表情を浮かべた。そしてゆっくりと口を開く。
「起点の世界で出会ったあなたとは結婚してもいいと思いましたが、それ以外では不思議と感じたことはないですね」
「そうなんだ……」
どうしてオスカーは私を選んだのだろう。こうして一緒に過ごしているが、具体的な理由はいまだにわからない。
どう尋ねたら私が知りたいことを聞きだせるのだろうかと考えあぐねていると、オスカーが言葉を続けた。
「あなたを助けたいと思って結婚しようとしたのも事実ではあるのですが、それ以上に惹かれるものもあったのですから、縁とは不思議なものです」
「縁結びの神さまに仕えておいて、何を言ってるのよ」
っていうか、そのものじゃないの?
私が笑うと、合わせるようにオスカーも笑った。
「――あなたしか僕の伴侶にはなり得なかったってことでしょうね。僕としては今は充分に幸せですので、それでいいでしょう?」
オスカーが上機嫌すぎて、聞いているだけの私が非常に照れる。頬が熱くなっている。今まで、それこそ前世よりもずっとずっと昔から、オスカーがこういう言葉をさらっと言えるような人には思えなかったのに、どうしたというのだろう。想定外だ。
私はスッと視線を外し、残っていた紅茶を飲み干した。
「あ、ありがとう。私も幸せだと思っているから、余計な詮索はやめにするわ」
ボソボソと少し早口で告げると、オスカーは楽しそうにクスクスと笑う。
「ええ。そうしてください。――きっと、あなたが想像する以上に、僕はあなたを想っていると思いますよ」
これまでと同様に私をからかっているだけではないのか――そんな予感があって私はオスカーの顔を盗み見るが、彼は結構真面目に言葉通りのことを考えていそうな顔をしていた。
オスカーって、天然なところがあるわよね? 病んでるんじゃないかって思った時期もあったけど、ただ単に一般的な人間の常識が通用しないだけというか……
このままこの場にいたら口説く言葉が続きそうで、私は席を立った。
「そう。それなら安心ね。――私、先に勉強に戻るわ」
そそくさと離れる私の背中を見ているオスカーの視線が、どことなく柔らかい。それがむず痒くて、私はティーカップを持って部屋を出たのだった。
オスカーの機嫌がよい時の法則――添い寝した翌日は上機嫌である、という法則に気づくのは、私がもっとシスターらしい振る舞いができるようになった頃の話である。
《番外編 ナルシストではなく 終わり》
昨夜は事情が事情だったので、オスカーの部屋に行ったのが夜這いみたいになってしまったが、それはさておき。
私はちょっぴり居心地の悪さを感じながら、午前中のお茶の時間をオスカーと二人きりで過ごしていた。
「――レネレットさん」
「は、はい。何でしょう?」
今日のお茶は私が用意した。オスカーが淹れるほうが数十倍も美味しいのだが、練習しないと私自身が上達することはない。オスカー本人の希望もあって、午前のお茶は私が用意しているのだ。
ここでオスカーが声をかけてきたということは、またいつものようにダメ出しをされるのではないかと思い、自然と私は身構える。
オスカーは珍しくにこりと笑った。
「今日のお茶はなかなかですね。こんなに早く上達するとは思いませんでした」
「そう? たまたまじゃないかしら」
私も熱々の紅茶を一口啜る。確かに昨日よりも香りがよく、渋みも少ない。茶葉は変えていないので、これは腕が上がったか偶然かのどちらかだろう。
「今日の感覚を忘れないでくださいね」
「うん。そうするわ」
私は素直に頷いて、紅茶を飲んだ。褒められ慣れないので、妙にドキドキしてしまう。
しまったな……オスカーの顔を直視できない……
上目遣いにチラチラとオスカーに視線を送ると、彼は不思議そうな顔をした。
「僕の顔に何かついていますかね?」
「あ、いや、その……オスカーって綺麗な顔立ちだなあって思って」
直視することに照れが生じるのは珍しく褒められたからだけではない。ごまかし通そうかとも一瞬考えたが、昨夜からオスカーの顔のことが頭から離れないので、正直に白状することにした。頭にこびりついて意識から出ていかないのであれば、話題として消化して忘れるのがよいだろう。
私の言葉に、オスカーはキョトンとし、そしてクスッと笑った。
「面白いことを言いますね」
「私がこの世界のあなたと再会した時、オスカーはたくさんの少女に囲まれていたわ。彼女たちがキャーキャー言ってたのは、何も占いのおかげだけじゃないと思うんだけど」
私だけがそう感じているわけではないという根拠に、この世界で最初に会ったパーティーのことを告げる。あれからしばらくは会うたびに周囲の様子を見ていたが、というか、見ざるをえない状況だったんだが、私と同じ年くらいの少女たちはうっとりとオスカーを見ていたように思える。
だからこそ、あの時はあっちに行けと願っていたんだけど。
私の言葉に、オスカーは納得できない顔を見せた。
「このくらいの顔はそれなりにいると思いますが。この地域ではストレートの黒髪はあまりいらっしゃらないので、それで目立っていただけでは?」
「それ、本気で言ってる?」
「ええ。何か問題でも?」
オスカーの様子を見ていると、本当にそう考えていそうだ。
黒髪は目立つけど、うーん、それで片付けていい問題なのかしら?
私は顔の話題からの連想で、ふと思いついたことを聞くことにした。
「じゃあ、それはそういうことにしてあげるわ。――ところで、オスカーは言い寄られたり迫られたりしたことってないの?」
美形は色恋沙汰の話に事欠かないはずだ。私は別のアプローチでオスカーの容姿が美形であることを証明しようと試みる。
私も問いに、オスカーは首を傾げた。
「ないですね。そもそも、そういう気配が迫ってきたら、他の相応しい相手を紹介するようにしていましたし」
どうやらオスカーは他人の縁が見えるらしい。恋占いがよく当たると評判なのだが、そういう能力を使っているから人気なのだろう。
「なにそれ、ずるい」
その能力を占いというパッケージで提供するのはどうなのかという気持ちを込めて非難すると、オスカーは肩を竦めた。
「何のためにそうしていたと思っているのですか、あなたは。僕の個人的な事情であなたを手助けできない事態になったらまずいからでしたのに」
「手助けって言ってるけど、実際は私の邪魔をしてきたようにしか見えなかったんですけど」
私に関わる悪い縁を断ち切れたのはオスカーが裏で頑張っていたからではあるが、それはそれである。
「その方が手っ取り早かったですし、そうせざるを得なかった理由も僕は説明したではありませんか」
「――ちゃんと覚えているわよ」
私がむすっとしながら返すと、オスカーは私の顔をじっと見つめながら紅茶を飲んだ。互いに本気で文句を言っているわけではない。こう返すのが私たちの会話の作法というだけ。
紅茶を少し飲んで、私は会話を仕切り直す。
「じゃあ、オスカーはこれまで結婚したいって考えなかったの? 結婚というか、人生のパートナーが欲しいって考えなかったのかってことだけど」
言い寄られなかったし、その気もなかったような調子で言われると、今度はオスカー自身がどう思っていたのか気になった。綺麗な顔立ちであるか否かの話は、向こうに置いておこう。
「そうですね……」
オスカーは軽く握った手を口元に当てて少し悩んでいるような表情を浮かべた。そしてゆっくりと口を開く。
「起点の世界で出会ったあなたとは結婚してもいいと思いましたが、それ以外では不思議と感じたことはないですね」
「そうなんだ……」
どうしてオスカーは私を選んだのだろう。こうして一緒に過ごしているが、具体的な理由はいまだにわからない。
どう尋ねたら私が知りたいことを聞きだせるのだろうかと考えあぐねていると、オスカーが言葉を続けた。
「あなたを助けたいと思って結婚しようとしたのも事実ではあるのですが、それ以上に惹かれるものもあったのですから、縁とは不思議なものです」
「縁結びの神さまに仕えておいて、何を言ってるのよ」
っていうか、そのものじゃないの?
私が笑うと、合わせるようにオスカーも笑った。
「――あなたしか僕の伴侶にはなり得なかったってことでしょうね。僕としては今は充分に幸せですので、それでいいでしょう?」
オスカーが上機嫌すぎて、聞いているだけの私が非常に照れる。頬が熱くなっている。今まで、それこそ前世よりもずっとずっと昔から、オスカーがこういう言葉をさらっと言えるような人には思えなかったのに、どうしたというのだろう。想定外だ。
私はスッと視線を外し、残っていた紅茶を飲み干した。
「あ、ありがとう。私も幸せだと思っているから、余計な詮索はやめにするわ」
ボソボソと少し早口で告げると、オスカーは楽しそうにクスクスと笑う。
「ええ。そうしてください。――きっと、あなたが想像する以上に、僕はあなたを想っていると思いますよ」
これまでと同様に私をからかっているだけではないのか――そんな予感があって私はオスカーの顔を盗み見るが、彼は結構真面目に言葉通りのことを考えていそうな顔をしていた。
オスカーって、天然なところがあるわよね? 病んでるんじゃないかって思った時期もあったけど、ただ単に一般的な人間の常識が通用しないだけというか……
このままこの場にいたら口説く言葉が続きそうで、私は席を立った。
「そう。それなら安心ね。――私、先に勉強に戻るわ」
そそくさと離れる私の背中を見ているオスカーの視線が、どことなく柔らかい。それがむず痒くて、私はティーカップを持って部屋を出たのだった。
オスカーの機嫌がよい時の法則――添い寝した翌日は上機嫌である、という法則に気づくのは、私がもっとシスターらしい振る舞いができるようになった頃の話である。
《番外編 ナルシストではなく 終わり》
0
お気に入りに追加
1,061
あなたにおすすめの小説

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

大きくなったら結婚しようと誓った幼馴染が幸せな家庭を築いていた
黒うさぎ
恋愛
「おおきくなったら、ぼくとけっこんしよう!」
幼い頃にした彼との約束。私は彼に相応しい強く、優しい女性になるために己を鍛え磨きぬいた。そして十六年たったある日。私は約束を果たそうと彼の家を訪れた。だが家の中から姿を現したのは、幼女とその母親らしき女性、そして優しく微笑む彼だった。
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あなたが選んだのは私ではありませんでした 裏切られた私、ひっそり姿を消します
矢野りと
恋愛
旧題:贖罪〜あなたが選んだのは私ではありませんでした〜
言葉にして結婚を約束していたわけではないけれど、そうなると思っていた。
お互いに気持ちは同じだと信じていたから。
それなのに恋人は別れの言葉を私に告げてくる。
『すまない、別れて欲しい。これからは俺がサーシャを守っていこうと思っているんだ…』
サーシャとは、彼の亡くなった同僚騎士の婚約者だった人。
愛している人から捨てられる形となった私は、誰にも告げずに彼らの前から姿を消すことを選んだ。
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。