31 / 54
後日譚・番外編置き場
ジョージ神父からお届けものです。(後編)
しおりを挟む
今、私は猛烈に反省している。こんなに夢中になって読むつもりはなかった。
部屋の薄暗さに文字が読みにくくなってきたなあと思う間もなく読み終えて、時間がずいぶんとたってしまったことに驚いた。本を片付けて夕食の支度をせねばと立ち上がったところで、部屋の扉が開く。
「――おや。レネレットさん?」
入ってきたのはオスカーだ。なぜならここは、彼の私室である。ノックもなしに入ってくることは想定の範囲内だ。
私が驚いて固まったのは、本を握ったままだったからである。ジョージ神父が持ってきた本を、私はしっかりと持っている。
げっ。まさか犯行中に見つかるなんて……な、何か言わなくちゃ。
言い訳を考えているうちに、ランタンを持った彼は私のいるベッドに近づいてくる。ランタンは途中にある執務机に置かれ、オスカーは早足気味に私との距離を詰めた。逃がさないの意思表示。
えっと、むしろ何か言って?
彼が黙ったままなのが不気味で怖い。これは怒っているに違いない。
ここは素直に謝ろう。
私は持っていた本をオスカーに差し出した。
「ご、ごめんなさい! オスカーがジョージ神父に何を頼んだのか気になって、その、ほんと、ゴメン。こ、こんな本だと思わなかったから」
内容を思い出すと身体が熱くなる。真っ赤になっているだろう顔を見られたくなくて、私は俯いた。
「……そう。もう読んでしまわれたのですね?」
「え、ええ、ちょっとした出来心で。お、面白かったわよ」
動揺しすぎである。私は余計なことを口走っている自覚を持っているのに、黙っているほうが居心地が悪くて喋りすぎてしまう。
ばかばかばかっ! 私のばかっ! 勝手に人の荷物を漁ったうえでしっかり読んじゃったことを自白してどうすんのよ!
だが、言ってしまったものは撤回できない。オスカーの反応を窺うために顔を少し上げる。ランタンがオスカーの背後にある都合で表情はよく見えない。
えっと、なんで黙ってるの?
私の軽率な行動に失望してしまったのだろうか。夫婦だとしても秘密にしたいことはあってもよいはずだ。それなのにズケズケとプライバシーを侵害するようなことをしてしまったわけで、オスカーの信用を失っても仕方がない。
どうしよう……
結婚式を挙げる準備も進んでいるというのに、これなら白紙に戻したほうがいいだろうか。オスカーとの関係を見直すためにゴットフリード伯爵領に戻っておとなしくするべきだろうか。
オスカーが何を考えているのかわからない。
「……ごめん、オスカー」
沈黙に耐えられなくて小声で謝ると、オスカーは私の手から本を抜き取った。そしてペラペラとページをめくる。
「――短時間でこの分量を読み終えるとは、読むスピードはなかなか早いのですね」
オスカーの声はいつも以上にたんたんとしていて、どことなく冷え冷えとしている。真冬の王都の空気以上にからっからに乾いていてひんやりと冷たい。
「最近ずっと読書していたから、読むのは早くなったんじゃないかとは思うけど、それ、面白かったからつい集中しちゃって」
慎重に言葉を選ばねばと考えているはずなのに、パニックになっているので言葉がまとまらない。素直な言葉がそのまま口から出て行く。
「ほう。こういうの、お好きですか?」
「す、好きかどうかはわからないけど……」
「僕が読んだ上で実践してみるつもりでしたが、あなたの好みかどうかはわかりませんからね。せっかくですし、あなたの心に響いた部分を音読していただきましょうか?」
オスカーはパタンと本を閉じて机に置くと、私と向き直った。眼鏡の奥の緑色の目がすごく意地悪そうに見える。
って、あれを音読っ⁉︎
「はっ⁉︎ い、いや、なんでそうなるの? 音読しろって言ったくせに、本は机の上だし、なんか迫ってきてるし、言ってることとやってることがおかしくありませんかねっ⁉︎」
絶体絶命のピンチのような気がする。私はベッドの上、オスカーの方がドアに近い。つまり、逃げ場はない。
「おや? レネレットさんなら暗唱は余裕かと。実演込みでやっていただけることを期待しているんですが」
「いやいやいや、ご冗談をっ! 実演込みって、ないない! そもそも縛ったり吊るしたりには興味ないから!」
「では、目隠しをして、耳元で愛を囁いて差し上げるとしましょうか」
オスカーはそう告げると、私をそっとベッドに横たえた。
「あ、あのっ、オスカー⁉︎」
私の目元に彼の大きな手が添えられた。何も見えない。動悸が激しくなる。
え、えっ? 私が実演するんじゃないの? なんかこれって、なんかこれってっ!
読み終えたばかり小説のワンシーンが脳裏をよぎる。こうして押し倒されたヒロインが、愛するヒーローに何をされたのか――
「覚悟して。レネレット」
耳元で甘く囁かれるだけで、一気に熱を上げた私は意識を飛ばしてしまった。
***
ページをめくった時にたまたま目に入った一節が印象的だったので、ふとした思いつきからレネレットをからかうためにそれを利用してしまったことを、オスカーは後悔していた。
「刺激が強すぎましたかね……」
気絶してしまったレネレットをベッドにきちんと寝かせ、その横でジョージから貸してもらった本に目を通す。オスカーには、それほど特別なことが書かれているとは思えなかった。
夜伽の知識を強化するにはどうしたらいいかとジョージに相談したところ、彼は官能小説を探してきてくれた。どういうものがいいのかわからなかったオスカーとしては、こういう俗世のことに詳しい友人が身近にいるのは心強い。
「やれやれ。しかし、これは想定外です」
レネレットの知的好奇心を利用して彼女自身にこの官能小説を読んでもらう計画はとてもあっさりと成功したが、そこから先がメインだったはずなのに、気絶されては何もできない。
オスカーはレネレットの頭を優しく撫でる。彼女はくすぐったそうにモジモジしているが、起きる気配はない。ひょっとしたら朝までぐっすり眠ってしまうかもしれない。
「まったく、あなたは……」
やっと手に入った彼女を、どう喜ばせたらいいのか持て余していた。コロコロと変わる表情はいつ見ても心を和ませる。対抗心を露わにして向かってくるのもとても楽しい。そして、オスカーにとって彼女の望みを叶えることはやぶさかではないのだ。
「あなたとの子どもがほしいのに、いつになったら先に進めるんでしょうかねぇ、レネレット」
この本を読んだことで、僕たちがまだ最後まではしていないことに気づいているといいのですが――オスカーは愛しいレネレットの横顔を見ながら、小さくため息をつくのだった。
《番外編 ジョージ神父からお届けものです。 終わり》
部屋の薄暗さに文字が読みにくくなってきたなあと思う間もなく読み終えて、時間がずいぶんとたってしまったことに驚いた。本を片付けて夕食の支度をせねばと立ち上がったところで、部屋の扉が開く。
「――おや。レネレットさん?」
入ってきたのはオスカーだ。なぜならここは、彼の私室である。ノックもなしに入ってくることは想定の範囲内だ。
私が驚いて固まったのは、本を握ったままだったからである。ジョージ神父が持ってきた本を、私はしっかりと持っている。
げっ。まさか犯行中に見つかるなんて……な、何か言わなくちゃ。
言い訳を考えているうちに、ランタンを持った彼は私のいるベッドに近づいてくる。ランタンは途中にある執務机に置かれ、オスカーは早足気味に私との距離を詰めた。逃がさないの意思表示。
えっと、むしろ何か言って?
彼が黙ったままなのが不気味で怖い。これは怒っているに違いない。
ここは素直に謝ろう。
私は持っていた本をオスカーに差し出した。
「ご、ごめんなさい! オスカーがジョージ神父に何を頼んだのか気になって、その、ほんと、ゴメン。こ、こんな本だと思わなかったから」
内容を思い出すと身体が熱くなる。真っ赤になっているだろう顔を見られたくなくて、私は俯いた。
「……そう。もう読んでしまわれたのですね?」
「え、ええ、ちょっとした出来心で。お、面白かったわよ」
動揺しすぎである。私は余計なことを口走っている自覚を持っているのに、黙っているほうが居心地が悪くて喋りすぎてしまう。
ばかばかばかっ! 私のばかっ! 勝手に人の荷物を漁ったうえでしっかり読んじゃったことを自白してどうすんのよ!
だが、言ってしまったものは撤回できない。オスカーの反応を窺うために顔を少し上げる。ランタンがオスカーの背後にある都合で表情はよく見えない。
えっと、なんで黙ってるの?
私の軽率な行動に失望してしまったのだろうか。夫婦だとしても秘密にしたいことはあってもよいはずだ。それなのにズケズケとプライバシーを侵害するようなことをしてしまったわけで、オスカーの信用を失っても仕方がない。
どうしよう……
結婚式を挙げる準備も進んでいるというのに、これなら白紙に戻したほうがいいだろうか。オスカーとの関係を見直すためにゴットフリード伯爵領に戻っておとなしくするべきだろうか。
オスカーが何を考えているのかわからない。
「……ごめん、オスカー」
沈黙に耐えられなくて小声で謝ると、オスカーは私の手から本を抜き取った。そしてペラペラとページをめくる。
「――短時間でこの分量を読み終えるとは、読むスピードはなかなか早いのですね」
オスカーの声はいつも以上にたんたんとしていて、どことなく冷え冷えとしている。真冬の王都の空気以上にからっからに乾いていてひんやりと冷たい。
「最近ずっと読書していたから、読むのは早くなったんじゃないかとは思うけど、それ、面白かったからつい集中しちゃって」
慎重に言葉を選ばねばと考えているはずなのに、パニックになっているので言葉がまとまらない。素直な言葉がそのまま口から出て行く。
「ほう。こういうの、お好きですか?」
「す、好きかどうかはわからないけど……」
「僕が読んだ上で実践してみるつもりでしたが、あなたの好みかどうかはわかりませんからね。せっかくですし、あなたの心に響いた部分を音読していただきましょうか?」
オスカーはパタンと本を閉じて机に置くと、私と向き直った。眼鏡の奥の緑色の目がすごく意地悪そうに見える。
って、あれを音読っ⁉︎
「はっ⁉︎ い、いや、なんでそうなるの? 音読しろって言ったくせに、本は机の上だし、なんか迫ってきてるし、言ってることとやってることがおかしくありませんかねっ⁉︎」
絶体絶命のピンチのような気がする。私はベッドの上、オスカーの方がドアに近い。つまり、逃げ場はない。
「おや? レネレットさんなら暗唱は余裕かと。実演込みでやっていただけることを期待しているんですが」
「いやいやいや、ご冗談をっ! 実演込みって、ないない! そもそも縛ったり吊るしたりには興味ないから!」
「では、目隠しをして、耳元で愛を囁いて差し上げるとしましょうか」
オスカーはそう告げると、私をそっとベッドに横たえた。
「あ、あのっ、オスカー⁉︎」
私の目元に彼の大きな手が添えられた。何も見えない。動悸が激しくなる。
え、えっ? 私が実演するんじゃないの? なんかこれって、なんかこれってっ!
読み終えたばかり小説のワンシーンが脳裏をよぎる。こうして押し倒されたヒロインが、愛するヒーローに何をされたのか――
「覚悟して。レネレット」
耳元で甘く囁かれるだけで、一気に熱を上げた私は意識を飛ばしてしまった。
***
ページをめくった時にたまたま目に入った一節が印象的だったので、ふとした思いつきからレネレットをからかうためにそれを利用してしまったことを、オスカーは後悔していた。
「刺激が強すぎましたかね……」
気絶してしまったレネレットをベッドにきちんと寝かせ、その横でジョージから貸してもらった本に目を通す。オスカーには、それほど特別なことが書かれているとは思えなかった。
夜伽の知識を強化するにはどうしたらいいかとジョージに相談したところ、彼は官能小説を探してきてくれた。どういうものがいいのかわからなかったオスカーとしては、こういう俗世のことに詳しい友人が身近にいるのは心強い。
「やれやれ。しかし、これは想定外です」
レネレットの知的好奇心を利用して彼女自身にこの官能小説を読んでもらう計画はとてもあっさりと成功したが、そこから先がメインだったはずなのに、気絶されては何もできない。
オスカーはレネレットの頭を優しく撫でる。彼女はくすぐったそうにモジモジしているが、起きる気配はない。ひょっとしたら朝までぐっすり眠ってしまうかもしれない。
「まったく、あなたは……」
やっと手に入った彼女を、どう喜ばせたらいいのか持て余していた。コロコロと変わる表情はいつ見ても心を和ませる。対抗心を露わにして向かってくるのもとても楽しい。そして、オスカーにとって彼女の望みを叶えることはやぶさかではないのだ。
「あなたとの子どもがほしいのに、いつになったら先に進めるんでしょうかねぇ、レネレット」
この本を読んだことで、僕たちがまだ最後まではしていないことに気づいているといいのですが――オスカーは愛しいレネレットの横顔を見ながら、小さくため息をつくのだった。
《番外編 ジョージ神父からお届けものです。 終わり》
0
お気に入りに追加
1,057
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?
つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。
彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。
次の婚約者は恋人であるアリス。
アリスはキャサリンの義妹。
愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。
同じ高位貴族。
少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。
八番目の教育係も辞めていく。
王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。
だが、エドワードは知らなかった事がある。
彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。
他サイトにも公開中。
仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
側妃のお仕事は終了です。
火野村志紀
恋愛
侯爵令嬢アニュエラは、王太子サディアスの正妃となった……はずだった。
だが、サディアスはミリアという令嬢を正妃にすると言い出し、アニュエラは側妃の地位を押し付けられた。
それでも構わないと思っていたのだ。サディアスが「側妃は所詮お飾りだ」と言い出すまでは。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。