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未来を賭けた対決
願ってほしい
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「そうだ。――我が主を救って欲しいのだ」
「救うって……?」
――我が主を救って欲しい。
縁の意外な台詞。てっきり委員長(モイラ)になれと命令するのだとばかり予想していたあやめは自分の聴き間違いではないかと耳を疑う。なぜなら、あやめも貴家に縁と同じ依頼をしようと思っていたのだ。
「願ってくれるだけでいい。この世界を安定させたい、と。そうだな――神様を信じてくれればいいのだ」
「神様を信じる?」
「ワタシからもお願いいたします」
半信半疑の貴家に、あやめも頭を下げる。
「いや、よくわからないんだが。オレが神を信じることで、君たちの主が救われるのか?」
「はい。――どこからどう話せば信じてもらえるかはわかりませぬが、とにかくそういうことなのです。そうでなければ、あなた様に主になってもらうほかにないのです」
「なんだかそれもよくわからない話だが」
話についていけないのはよくわかる。事情を知らない人間が、いきなり神様を信じてくれと二人の少女からお願いされたら、それは怪しげな宗教の勧誘とみなされることだろう。たとえ依頼してきた少女たちにとってそれが切実な問題だったとしても。
「――主になるということは、今までの生活を捨てて世界の一部となることに等しい。それを強制することもできるが、私はそうしたくはない」
言って、縁はちらりとあやめを見る。
「神様とか世界とか、話がぶっ飛んでいるかと……」
苦笑する貴家。それは当然の反応だろう。
「ならばわかりやすく問うとしよう」
縁は面倒くさそうな顔をして語り始める。
(わかりやすく? これ以上わかりやすくしようがないかと思うのですが)
自分たちの境遇の説明に関しては今までので精一杯のはずだ。下界の人間に委員会(モイライ)の存在を理解させ、その存在意義を説くのは難しい。当たり前に思っていることを当たり前と思っていない人間に理解してもらうことはかなりの労力がいる作業だ。
あやめは縁が何を言い出すのか黙って待つことにする。
「簡単に言うとな、あやめを取るか、それとも捨てるかという話だ」
「は?」
驚きの声を上げたのは他でもない、あやめであった。
「どどど、どういうことでございますか? 霧島さま!」
きょとんとしている貴家をおいて、あやめは割り込む。全身が火照っているのは隠しようがない。
「そのままだろう? 貴家が委員長(モイラ)の座につくことになれば、その記憶は初期化され、機能の一部として多重世界シンドロームの力を使うことになる。つまり、貴様と貴家は精神的な意味で別れることになる。また、貴家がそれを拒否する場合、私は貴家から多重世界シンドロームの力を消し去る必要がある。他の人間を委員長(モイラ)とするのに邪魔になるからな。つまりこの場合も必然的に破局となる。もしも貴家があやめを必要とするのであれば、今の委員長(モイラ)を維持し、貴家よりも能力値の高い新たな発症者が出現するのを待つのが一番だ。違うか?」
「そ、それはそうですけど……」
縁の意見は筋が通っている。だが、こうもあっさりと言われてしまってはどうにも気持ちが納まらない。当人を目の前にして聞きたくないものではある。
そもそもあやめも考えていたのだ。今の委員長(モイラ)を現在の状態で延命させるには貴家がそれを願うのが一番であると。それは自分が貴家の傍にもっと長くいたいと思ったからではない。今の委員長(モイラ)を引退させることで、縁がつらい想いをするかもしれないと思ったからこその考えである。貴家と一緒にいられるというのは副次的なものだ。
(……そのはずだったのですけど、こうもうまく霧島さまに利用されるとは……)
果たして貴家はどう答えるのだろうか。あやめは高鳴る鼓動を抑えきれないまま貴家を見つめる。
「で、結論は?」
さらりと問う縁に、貴家は当然という顔をする。
「それならオレはあやめを取る。まだ彼女のことをよく知らないしな。なぁ、あやめもそう思ってくれるだろ?」
「貴家さま……!」
あまりにも嬉しくって、あやめは涙を流す。嬉しくても泣けると言うことを、あやめはこのとき初めて知った。
「ふん、最近のあやめは泣いてばかりだな。もっと笑った顔を見ていたいのだが」
縁がつまらなそうに言うので、あやめは涙をブラウスの袖で拭う。
「これからはもっと笑顔でいられますよ」
「だと良いのだがな」
答えると、背負っていた井上を貴家に突きつける。
「私にはこいつを背負い続ける義理はない。返す」
「お、おう」
軽々と担いでいるかに見えたが、それは気のせいだったらしい。気絶した井上を受け取った貴家は苦労して背負う位置を直していた。
「では、私は帰るとしよう。――そうそう、あやめ?」
「はい?」
身体の向きを変えたところで、縁が話し掛ける。
「貴家と契約を交わしておけ。貴家を貴様の主に認める」
「はい!」
「委員長(モイラ)の容態が安定したら、残る《紡ぎ手(クロトー)》と《断ち切り手(アトロポス)》を派遣するとしよう」
「わかりました」
はきはきと答えると、縁はあやめを見てにっこりと笑んだ。
「――これが私ができる精一杯の礼だ。恩に着るぞ、緒方あやめ」
「はい?」
言っている意味がよくわからない。それを聞き返す間もなく、縁は姿を消した。
「どういうことなんでしょう?」
「んー……よくわからんが、彼女にとっての大切な人が主さんだったってことじゃないか? その人をオレがあやめを取ることで救われたから、礼を言った、とか」
「はぁ……」
あやめは縁の行動が読めない。長く部下をしてきたが、正直な話、不機嫌そうにしている印象ばかりで、普段何を考えているのかよくわからなかった。今もそうである。
「やっぱり鈍いんだな、あやめは」
「そ、そうでしょうか?」
「でもそこがまた愛おしく思う」
笑いながら貴家はあやめの頭を撫でる。そんな一つ一つの言動をあやめはとても幸福に感じる。
「ワタシは幸せです、貴家さま」
「もっともっと幸せにしてやるよ。――ま、今はオレの背中の不幸せをどうにか片付けたいけどな」
背負った井上にちらりと目をやる。井上は気絶したまま目覚めていない。
「そうですね」
(霧島さまは彼にどんな処置をしたのでしょう?)
――とりあえず、多重世界シンドロームの力は回収させてもらったぞ。
縁が発した台詞の意味が気に掛かる。
(後で聞いておきましょう)
「――ところで、なぜ貴家さまは外に出ていらしたのですか?」
あやめは思い出した疑問を口にする。
「背中のこいつに呼び出されたんだよ、マンションの門のところに。でも待ち合わせの時間になってもこねーから、公園まで探しに来たっつーわけだ。ジュンの家からオレのマンションに来るにはこの公園を突っ切るのが一番早いからな」
「なるほど、そういうことでしたか」
そのおかげでピンチを救ってもらえたのだから悪くはない。また、呼び出した井上が果物ナイフを所持していたということは、殺すことを目的として待ち合わせを持ちかけたとも考えられる。それを未然に防ぐことができたのなら運がよい。
あやめが納得していると、貴家がはっとした顔を作る。
「あ、ひょっとしてオレに電話したとか?」
「えぇ、まぁ」
「すぐに話が終わるかと思って携帯電話部屋に置いてきちまったからなぁ。それは悪かったな」
「あ、いえ。――また助けてもらっちゃいましたし」
知り合うきっかけとなった出来事を思い出す。ずいぶんと昔のことのようにも感じられたが、つい最近の話だ。
「ピンチのときはいつでも助けてやるよ」
「はい」
「だから、オレがピンチのときは助けてくれ」
「はい」
「――というわけで、オレは今すごくピンチだ。ジュンを運ぶのを手伝ってくれ」
「はい!」
自然と笑みがこぼれる。とても嬉しいし、とても楽しい。
互いに笑顔を交わすと、あやめと貴家は井上を家に届けるべく、並んで歩き出したのだった。
「救うって……?」
――我が主を救って欲しい。
縁の意外な台詞。てっきり委員長(モイラ)になれと命令するのだとばかり予想していたあやめは自分の聴き間違いではないかと耳を疑う。なぜなら、あやめも貴家に縁と同じ依頼をしようと思っていたのだ。
「願ってくれるだけでいい。この世界を安定させたい、と。そうだな――神様を信じてくれればいいのだ」
「神様を信じる?」
「ワタシからもお願いいたします」
半信半疑の貴家に、あやめも頭を下げる。
「いや、よくわからないんだが。オレが神を信じることで、君たちの主が救われるのか?」
「はい。――どこからどう話せば信じてもらえるかはわかりませぬが、とにかくそういうことなのです。そうでなければ、あなた様に主になってもらうほかにないのです」
「なんだかそれもよくわからない話だが」
話についていけないのはよくわかる。事情を知らない人間が、いきなり神様を信じてくれと二人の少女からお願いされたら、それは怪しげな宗教の勧誘とみなされることだろう。たとえ依頼してきた少女たちにとってそれが切実な問題だったとしても。
「――主になるということは、今までの生活を捨てて世界の一部となることに等しい。それを強制することもできるが、私はそうしたくはない」
言って、縁はちらりとあやめを見る。
「神様とか世界とか、話がぶっ飛んでいるかと……」
苦笑する貴家。それは当然の反応だろう。
「ならばわかりやすく問うとしよう」
縁は面倒くさそうな顔をして語り始める。
(わかりやすく? これ以上わかりやすくしようがないかと思うのですが)
自分たちの境遇の説明に関しては今までので精一杯のはずだ。下界の人間に委員会(モイライ)の存在を理解させ、その存在意義を説くのは難しい。当たり前に思っていることを当たり前と思っていない人間に理解してもらうことはかなりの労力がいる作業だ。
あやめは縁が何を言い出すのか黙って待つことにする。
「簡単に言うとな、あやめを取るか、それとも捨てるかという話だ」
「は?」
驚きの声を上げたのは他でもない、あやめであった。
「どどど、どういうことでございますか? 霧島さま!」
きょとんとしている貴家をおいて、あやめは割り込む。全身が火照っているのは隠しようがない。
「そのままだろう? 貴家が委員長(モイラ)の座につくことになれば、その記憶は初期化され、機能の一部として多重世界シンドロームの力を使うことになる。つまり、貴様と貴家は精神的な意味で別れることになる。また、貴家がそれを拒否する場合、私は貴家から多重世界シンドロームの力を消し去る必要がある。他の人間を委員長(モイラ)とするのに邪魔になるからな。つまりこの場合も必然的に破局となる。もしも貴家があやめを必要とするのであれば、今の委員長(モイラ)を維持し、貴家よりも能力値の高い新たな発症者が出現するのを待つのが一番だ。違うか?」
「そ、それはそうですけど……」
縁の意見は筋が通っている。だが、こうもあっさりと言われてしまってはどうにも気持ちが納まらない。当人を目の前にして聞きたくないものではある。
そもそもあやめも考えていたのだ。今の委員長(モイラ)を現在の状態で延命させるには貴家がそれを願うのが一番であると。それは自分が貴家の傍にもっと長くいたいと思ったからではない。今の委員長(モイラ)を引退させることで、縁がつらい想いをするかもしれないと思ったからこその考えである。貴家と一緒にいられるというのは副次的なものだ。
(……そのはずだったのですけど、こうもうまく霧島さまに利用されるとは……)
果たして貴家はどう答えるのだろうか。あやめは高鳴る鼓動を抑えきれないまま貴家を見つめる。
「で、結論は?」
さらりと問う縁に、貴家は当然という顔をする。
「それならオレはあやめを取る。まだ彼女のことをよく知らないしな。なぁ、あやめもそう思ってくれるだろ?」
「貴家さま……!」
あまりにも嬉しくって、あやめは涙を流す。嬉しくても泣けると言うことを、あやめはこのとき初めて知った。
「ふん、最近のあやめは泣いてばかりだな。もっと笑った顔を見ていたいのだが」
縁がつまらなそうに言うので、あやめは涙をブラウスの袖で拭う。
「これからはもっと笑顔でいられますよ」
「だと良いのだがな」
答えると、背負っていた井上を貴家に突きつける。
「私にはこいつを背負い続ける義理はない。返す」
「お、おう」
軽々と担いでいるかに見えたが、それは気のせいだったらしい。気絶した井上を受け取った貴家は苦労して背負う位置を直していた。
「では、私は帰るとしよう。――そうそう、あやめ?」
「はい?」
身体の向きを変えたところで、縁が話し掛ける。
「貴家と契約を交わしておけ。貴家を貴様の主に認める」
「はい!」
「委員長(モイラ)の容態が安定したら、残る《紡ぎ手(クロトー)》と《断ち切り手(アトロポス)》を派遣するとしよう」
「わかりました」
はきはきと答えると、縁はあやめを見てにっこりと笑んだ。
「――これが私ができる精一杯の礼だ。恩に着るぞ、緒方あやめ」
「はい?」
言っている意味がよくわからない。それを聞き返す間もなく、縁は姿を消した。
「どういうことなんでしょう?」
「んー……よくわからんが、彼女にとっての大切な人が主さんだったってことじゃないか? その人をオレがあやめを取ることで救われたから、礼を言った、とか」
「はぁ……」
あやめは縁の行動が読めない。長く部下をしてきたが、正直な話、不機嫌そうにしている印象ばかりで、普段何を考えているのかよくわからなかった。今もそうである。
「やっぱり鈍いんだな、あやめは」
「そ、そうでしょうか?」
「でもそこがまた愛おしく思う」
笑いながら貴家はあやめの頭を撫でる。そんな一つ一つの言動をあやめはとても幸福に感じる。
「ワタシは幸せです、貴家さま」
「もっともっと幸せにしてやるよ。――ま、今はオレの背中の不幸せをどうにか片付けたいけどな」
背負った井上にちらりと目をやる。井上は気絶したまま目覚めていない。
「そうですね」
(霧島さまは彼にどんな処置をしたのでしょう?)
――とりあえず、多重世界シンドロームの力は回収させてもらったぞ。
縁が発した台詞の意味が気に掛かる。
(後で聞いておきましょう)
「――ところで、なぜ貴家さまは外に出ていらしたのですか?」
あやめは思い出した疑問を口にする。
「背中のこいつに呼び出されたんだよ、マンションの門のところに。でも待ち合わせの時間になってもこねーから、公園まで探しに来たっつーわけだ。ジュンの家からオレのマンションに来るにはこの公園を突っ切るのが一番早いからな」
「なるほど、そういうことでしたか」
そのおかげでピンチを救ってもらえたのだから悪くはない。また、呼び出した井上が果物ナイフを所持していたということは、殺すことを目的として待ち合わせを持ちかけたとも考えられる。それを未然に防ぐことができたのなら運がよい。
あやめが納得していると、貴家がはっとした顔を作る。
「あ、ひょっとしてオレに電話したとか?」
「えぇ、まぁ」
「すぐに話が終わるかと思って携帯電話部屋に置いてきちまったからなぁ。それは悪かったな」
「あ、いえ。――また助けてもらっちゃいましたし」
知り合うきっかけとなった出来事を思い出す。ずいぶんと昔のことのようにも感じられたが、つい最近の話だ。
「ピンチのときはいつでも助けてやるよ」
「はい」
「だから、オレがピンチのときは助けてくれ」
「はい」
「――というわけで、オレは今すごくピンチだ。ジュンを運ぶのを手伝ってくれ」
「はい!」
自然と笑みがこぼれる。とても嬉しいし、とても楽しい。
互いに笑顔を交わすと、あやめと貴家は井上を家に届けるべく、並んで歩き出したのだった。
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