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忍び寄る影は蔓でした……⁉︎
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しおりを挟む身体にフィットしていたインナーが捲り上げられ、完全に露出している。ぷるんとした大きな胸が天を仰ぎ、その先端を卑猥に尖らせていた。
私に見せつけるように、蔓はその桃色の先端を捻りつぶす。その瞬間頭の中で快感が弾けて、私は小さく身体を震わせた。
呼吸が甘く乱れる。熱気を感じるのは、私が汗をかいたからだろう。
なんてことっ⁉︎ ってか、食べるだけならこんな恥ずかしい目に遭わせなくてもいいでしょっ⁉︎
助けてもらいたい気持ちが吹っ飛ぶ醜態だ。こんな姿は誰にも見られたくない。
そのうちに下も涼しくなってきた。蔓が器用なのか、粘液で脱げやすくなったのか、スパッツがブーツごと脱がされていた。ご丁寧に下着も身につけていない。
「いやぁ……」
せめて足は閉じていようと意識したら、呼応するかのように足を大きく広げられてしまった。蔓が別のところから伸びてきて、秘部を隠すようにまとわりつく。
あ、でも、これなら見えない……って、えっ、やっ⁉︎
隠すのではなく、秘裂を割って擦られた。膨らんだ敏感な淫芽を細い蔓が絡んで擦られる。的確な刺激に官能が高められるが、そこで休憩を挟まれた。もどかしいと身体が刺激を求めれば、再び擦られる。何度も何度も完全に達する前に止められて、頭がおかしくなりそうなくらいの熱を感じる。
「んんんっ、ああんっ、やめてっ」
気持ちがよすぎて涙が溢れた。秘部からびちゃびちゃと響く水音は、粘液だけではないのだと察した。自ら愛液を垂らしながら、私は快感を貪っている。
「やぁっ……ああっいやぁん……」
身体が熱い。芯から熱い。
それを確かめるように、指ほどの太さの蔓が秘裂を割って蜜壺に入り込んできた。痛みがないのは、自分の指で慣れているからだ。
「あんっ」
内側と外側から同時に与えられる刺激に、私は素直に反応する。キュッと締めつけると、同じ太さの蔓がもう一本中に侵入してきた。少し違和感がある。ゆったりとした抽挿に、甘く身体が疼いた。
「ああんっ、ぅっ……」
ぐちゅっぐちゅっと聞こえる粘性を伴った音は、この雑木林に響き渡っている気がする。同伴者が室長だけでよかったと密かに思った。
中途半端なのはもういいから……最後までイカセテ……
焦らされすぎて、達することしか考えられなくなっていた。命乞いよりも、早く楽になってしまいたい。
胸への刺激も、秘部の内外から送られる刺激も、絶妙な加減で翻弄してくるだけで決定的なものにはほど遠い。
「あぅぅ……」
蜜壺を抽挿するだけでなく、壁面を擦ったり、二本をバラバラに動かしたりと忙しい。
敏感な場所への刺激だけではなく、私の両耳を粘液まみれの蔓が愛撫した。ネチョネチョという音と、少しひんやりした感触が私の思考をさらに奪っていく。
ああ、気持ちいい……でも、室長だったら、こんなに焦らさなかっただろうなあ……
このまま私は最後まで侵されるだろう。
すでに蔓は蜜壺を楽しんでいるし、処女とは言えないかもしれない。初めては室長がよかったな――そんなことを思いながら目を閉じる。イかせてもらえないなら、快感を得ることに集中して自主的にイッテしまおうと考えたのだ。
瞼を閉じると、ご丁寧に私の目に蔓が巻きついて目隠ししてくれた。音は耳への愛撫でよくわからない。肌の感覚が研ぎ澄まされる。
アナスタージウス室長……あなたに私の気持ち、伝えておけばよかった……
蜜壺から蔓が引き抜かれる。拡げられて柔らかくなったそこに、熱い塊が押し付けられた。蔓の気配とは違うことに、私の身体は瞬時に固まって警戒する。
ああ、そうか。食べられるのかと思っていたけど、これは苗床にされてしまうほうなのかな? 私、あんまり魔力を持ってない人間だから、役に立たないと思うけど。
本から得た知識だけは無駄にあって、こういう危機的状況にそんなことを思い出してしまうなんて、我ながら笑える。苦痛が緩和されるなら歓迎だけども、悲壮感しか生まない。
どんな姿になってしまっても、アナスタージウス室長、私を見つけてくださいね……
愛しい人との別れの予感に、涙がポロポロとこぼれた。
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