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第五話 消えたおきつねさまと烏天狗
消えたおきつねさまと烏天狗20
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結界の外では、激しい戦いが繰り広げられていた。
乾くんが烏たちの激しい猛攻に対抗しているが、多勢に無勢。いくら彼が強いとはいえ、苦戦を強いられているのは見間違いようがない。
――私にも力がある。
ほこりんの言葉は私に自信をくれた。いつも守られてばかりでなにも出来ずにいた私にも、なにか出来ることがある。
戦える力がある。
「ほこりん。大丈夫なんだよね。私、このまま戦いの場に出て行っても」
『うん。きみがきみ自身の力を信じてさえいれば、その力はきっときみを助けてくれるよ』
私はうなずいて、そのまま乾くんのいる方向へと近づいていった。それに気づいた乾くんは、驚きの眼差しをこちらに向けて叫んだ。
「東雲さん! 結界の外に出たら危険だ! すぐに戻って!」
私はそれに対し、胸を張って言った。
「乾くん。大丈夫だから。私を信じて見てて」
そうしている間に、私に気づいた烏がこちらに攻撃を加えようと飛んできた。
ふいに胸の奥底から、熱いものを感じた。深い山の中、清涼な泉からこんこんと湧き出ててくる湧き水のように、あとからあとからそれは私の中で大きくなっていった。
美しく、清らかで、それでいて力強い。
バシン!と、私の周りでなにかが弾き飛ばされる音がした。
私に向かって来ていた烏が私の二メートル程先で地面に落下していた。そのあとに私に攻撃を加えようと向かってきた他の烏たちも同様に、次々と私に達する前に弾き飛ばされて自滅していった。
「防御壁……!? しかもかなり強力な」
私の傍近くまで移動してきていた乾くんが、驚愕の声をあげていた。
「防御壁……? これ、私がやってるの……?」
『ゆづちゃん。やったね!』
私が信じられないような思いで自分の作った防御壁を見つめていると、ほこりんが声をかけてくれた。
「これが私の力なの?」
『そう。きみには秘められていた巫女としての力があったんだよ。それを解放することができた今なら、きみは戦えるはずだよ』
「巫女としての力? もしかして、前世でのちづさんが持っていた力と同じものが私にもあったってこと?」
『たぶんね』
私は思わず自分の両手を見つめた。湧き出てくる神秘的な力は、温かな羊水のように我が身を包み込んでいた。それはそのまま己の自信へと繋がっていった。
――知っている。
ずっと気付いていた。この感じ。
東雲結月として生まれ、成長してきた私の歴史。私が私として生きてきた中で、ずっと私の中にあったもの。当たり前のようにそこにあって、一緒に生きて成長してきたもの。
ただそれがなんなのかはわからなかったけど。
「これだったんだね」
私は防御壁の中で手を伸ばし、さっとその手を横に払った。すると、空に大量にいた烏たちの群れが、見えない力で薙ぎ払われたように遠くへと飛ばされていった。
「すごい……!」
唖然とその光景を見つめる乾くん。あっという間に辺りにいたたくさんの烏たちはいなくなり、空にはその親玉である烏天狗がいるだけとなっていた。
「な、なんだ。お前……! なんでそんな力を持ってんのさ!」
烏天狗は髪を振り乱して狼狽していた。その姿には、先程までの余裕はもう見られなかった。
「くっ! だけど、これならどう!?」
烏天狗は大きく翼を広げると同時に、その翼から黒い羽根を礫のようにこちらに向かって飛ばしてきた。
「東雲さん!」
「大丈夫!」
乾くんの声を横に聞きながら、私は自分の力に意識を集中した。
大丈夫。こんな攻撃なんか、受け止めてみせる!
連続での衝撃音が、私の正面で弾けた。何枚もの黒い羽根が、私の元に届く前に、地面へと落ちていく。
「す、すごい……! 東雲さん……っ」
私は、私の中で眠っていた力を自分のものとして操る感覚を確かに掴んでいた。まるで自分が自分でないような感覚。だけど、ずっとともにあって、ともに育んできた力。
巫女だったちづさんの能力を受け継いだのか、元々素養があったのかはわからないけど、とにかく今、私は自分の万能感に浸っていた。
「あたしの攻撃が効かないなんて、あんたなんなの!? 生意気~っ」
烏天狗が怒りに震えてこちらを睨みつけている。しかし、私は動じなかった。
「今の私はあなたにだって負ける気がしない。だからもうおとなしく攻撃はやめて話し合いましょう」
「は? なに言ってんの? 話し合いとか意味わかんないんだけど。だいたいこのあたしがあんたみたいな人間の小娘に負けるわけないし」
言いながら、烏天狗は己の翼をすぼめ、なにやらそこから取り出しているようだった。
「そう。あたしにはこれがある。これさえあれば、誰にも負けるわけないんだから!」
そうして彼女は翼を広げ、そこからきらりと光るものを取り出した。
それは、丸い鏡のようだった。
私はそれが最初なんなのかわからなかったが、ふとあることを思い出して目を見開いた。
「そ、それは……っ」
私が声を上げたと同時くらいだった。どこからか、チリンと鈴の音が聞こえてきた。ふいに烏天狗の背後の空間が歪んだかと思うと、そこから白い影が現れた。
「そんなところに隠しておったか」
ひょいと、烏天狗が手に掲げていた丸い鏡を彼が取り上げた。彼は鏡を己の懐にしまい込むと、さらに空中高くに飛び上がって烏天狗から距離を取った。
「おきつねさま!」
私が叫ぶと、おきつねさまは私を見てにやりと笑みを浮かべた。
「結月。ようやったのう。おぬしのお陰で八咫鏡を奪うことができた」
「え?」
「フン。烏天狗側についたフリをしておったのは、このためだったのじゃ。これさえこちらのものになれば、もうそんなフリなどせずともよい」
「え、え? じゃあ……!」
私は驚きと嬉しさと混乱とで、たぶん端から見たら百面相をしていたと思う。
「どうする? 烏天狗よ。もはやおぬしに勝ち目はなくなった。おとなしくこちらに従うのが身のためじゃと思うぞ」
それを聞いた烏天狗は、とうとう折れたようで、ゆるゆると地面に下りてきたのだった。
「あたしたちだって最初から人間に攻撃を加えようなんて思ってたわけじゃないさ」
おきつねさまの監視のもと、烏天狗は静かに話し始めた。太陽はだいぶ西に傾き、辺りは少しずつ夕闇の気配を見せていた。地鎮祭の会場に集まっていた工事関係の人たちは、おきつねさまの力で催眠にかけられることになった。これでここであったことの記憶を夢のこととして認識することになるらしい。今は少しの間みな眠りについてもらっている。
「だけど、やっぱりこんなふうにあたしたちの住み処が奪われていくのを黙って見ていることができなかった」
烏天狗は俯いて己の下唇を噛みしめていた。彼女の悔しい気持ちは、痛いほどによくわかる。
「烏天狗よ。おぬしの気持ちは儂もわからんでもない。じゃが、人間たちに力で抗することが最善ではない。妖怪と人間、それぞれの生きる道を模索していくことこそ、これからせなばならぬことじゃろう」
おきつねさまの静かだけれど厳格な言葉は、自然と心に沁みていく。それは、私ばかりではないようだった。
「妖怪と人間との生きる道……? そんなものがあるのか……?」
「それは儂にもまだわからぬ。じゃが、戦いはなにも生み出さぬ。そんな無駄なことに労力を使うよりも先にやれることがあるはずじゃ。もっとずっといい方法が」
三千年という気の遠くなるような長い時間を生きてきた大妖怪の言葉は、ずしりとした重みと説得力を持っていた。きっとこうした妖怪と人間との争いは、何度も繰り返されてきたことなのだろう。
烏天狗はすっかり憑き物が落ちたような表情になっていた。そんな姿は、普通の女の子と変わりなく、なんだか少し憐れに思えた。
とりあえず今後烏天狗は、人間に危害を加えることをしないことを約束して山へと帰っていった。しかし、このまま人間たちが身勝手なことを続けていくことも、私としては納得できなかった。
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ふいに胸の奥底から、熱いものを感じた。深い山の中、清涼な泉からこんこんと湧き出ててくる湧き水のように、あとからあとからそれは私の中で大きくなっていった。
美しく、清らかで、それでいて力強い。
バシン!と、私の周りでなにかが弾き飛ばされる音がした。
私に向かって来ていた烏が私の二メートル程先で地面に落下していた。そのあとに私に攻撃を加えようと向かってきた他の烏たちも同様に、次々と私に達する前に弾き飛ばされて自滅していった。
「防御壁……!? しかもかなり強力な」
私の傍近くまで移動してきていた乾くんが、驚愕の声をあげていた。
「防御壁……? これ、私がやってるの……?」
『ゆづちゃん。やったね!』
私が信じられないような思いで自分の作った防御壁を見つめていると、ほこりんが声をかけてくれた。
「これが私の力なの?」
『そう。きみには秘められていた巫女としての力があったんだよ。それを解放することができた今なら、きみは戦えるはずだよ』
「巫女としての力? もしかして、前世でのちづさんが持っていた力と同じものが私にもあったってこと?」
『たぶんね』
私は思わず自分の両手を見つめた。湧き出てくる神秘的な力は、温かな羊水のように我が身を包み込んでいた。それはそのまま己の自信へと繋がっていった。
――知っている。
ずっと気付いていた。この感じ。
東雲結月として生まれ、成長してきた私の歴史。私が私として生きてきた中で、ずっと私の中にあったもの。当たり前のようにそこにあって、一緒に生きて成長してきたもの。
ただそれがなんなのかはわからなかったけど。
「これだったんだね」
私は防御壁の中で手を伸ばし、さっとその手を横に払った。すると、空に大量にいた烏たちの群れが、見えない力で薙ぎ払われたように遠くへと飛ばされていった。
「すごい……!」
唖然とその光景を見つめる乾くん。あっという間に辺りにいたたくさんの烏たちはいなくなり、空にはその親玉である烏天狗がいるだけとなっていた。
「な、なんだ。お前……! なんでそんな力を持ってんのさ!」
烏天狗は髪を振り乱して狼狽していた。その姿には、先程までの余裕はもう見られなかった。
「くっ! だけど、これならどう!?」
烏天狗は大きく翼を広げると同時に、その翼から黒い羽根を礫のようにこちらに向かって飛ばしてきた。
「東雲さん!」
「大丈夫!」
乾くんの声を横に聞きながら、私は自分の力に意識を集中した。
大丈夫。こんな攻撃なんか、受け止めてみせる!
連続での衝撃音が、私の正面で弾けた。何枚もの黒い羽根が、私の元に届く前に、地面へと落ちていく。
「す、すごい……! 東雲さん……っ」
私は、私の中で眠っていた力を自分のものとして操る感覚を確かに掴んでいた。まるで自分が自分でないような感覚。だけど、ずっとともにあって、ともに育んできた力。
巫女だったちづさんの能力を受け継いだのか、元々素養があったのかはわからないけど、とにかく今、私は自分の万能感に浸っていた。
「あたしの攻撃が効かないなんて、あんたなんなの!? 生意気~っ」
烏天狗が怒りに震えてこちらを睨みつけている。しかし、私は動じなかった。
「今の私はあなたにだって負ける気がしない。だからもうおとなしく攻撃はやめて話し合いましょう」
「は? なに言ってんの? 話し合いとか意味わかんないんだけど。だいたいこのあたしがあんたみたいな人間の小娘に負けるわけないし」
言いながら、烏天狗は己の翼をすぼめ、なにやらそこから取り出しているようだった。
「そう。あたしにはこれがある。これさえあれば、誰にも負けるわけないんだから!」
そうして彼女は翼を広げ、そこからきらりと光るものを取り出した。
それは、丸い鏡のようだった。
私はそれが最初なんなのかわからなかったが、ふとあることを思い出して目を見開いた。
「そ、それは……っ」
私が声を上げたと同時くらいだった。どこからか、チリンと鈴の音が聞こえてきた。ふいに烏天狗の背後の空間が歪んだかと思うと、そこから白い影が現れた。
「そんなところに隠しておったか」
ひょいと、烏天狗が手に掲げていた丸い鏡を彼が取り上げた。彼は鏡を己の懐にしまい込むと、さらに空中高くに飛び上がって烏天狗から距離を取った。
「おきつねさま!」
私が叫ぶと、おきつねさまは私を見てにやりと笑みを浮かべた。
「結月。ようやったのう。おぬしのお陰で八咫鏡を奪うことができた」
「え?」
「フン。烏天狗側についたフリをしておったのは、このためだったのじゃ。これさえこちらのものになれば、もうそんなフリなどせずともよい」
「え、え? じゃあ……!」
私は驚きと嬉しさと混乱とで、たぶん端から見たら百面相をしていたと思う。
「どうする? 烏天狗よ。もはやおぬしに勝ち目はなくなった。おとなしくこちらに従うのが身のためじゃと思うぞ」
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「だけど、やっぱりこんなふうにあたしたちの住み処が奪われていくのを黙って見ていることができなかった」
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「烏天狗よ。おぬしの気持ちは儂もわからんでもない。じゃが、人間たちに力で抗することが最善ではない。妖怪と人間、それぞれの生きる道を模索していくことこそ、これからせなばならぬことじゃろう」
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「妖怪と人間との生きる道……? そんなものがあるのか……?」
「それは儂にもまだわからぬ。じゃが、戦いはなにも生み出さぬ。そんな無駄なことに労力を使うよりも先にやれることがあるはずじゃ。もっとずっといい方法が」
三千年という気の遠くなるような長い時間を生きてきた大妖怪の言葉は、ずしりとした重みと説得力を持っていた。きっとこうした妖怪と人間との争いは、何度も繰り返されてきたことなのだろう。
烏天狗はすっかり憑き物が落ちたような表情になっていた。そんな姿は、普通の女の子と変わりなく、なんだか少し憐れに思えた。
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