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第五話 消えたおきつねさまと烏天狗
消えたおきつねさまと烏天狗15
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轟、と洞窟内の空気が渦巻いた。
おきつねさまの狐火がうなりをあげながら襲ってくる烏たちを業火に包んでいく。しかし、烏の数は後から後から増えてきていた。
「結月! 後ろへ!」
おきつねさまの指示通り、私は彼の後方に隠れるようにする。振り向けば、乾くんはおきつねさまとは反対の方向から向かってくる烏たちを霊刀でなぎ倒していた。
「東雲さんは、身を小さくして、周囲を注意して見てて!」
「う、うん……っ」
乾くんも私にそんな声をかける。こんな恐ろしい状況ではあるが、二人の男たちに護られていることは本当に心強い。
ギャアギャアと烏たちの声がうるさいほどに響いている。黒い物体が次から次へと私たちに向かって襲いかかってくる様は、なにかのホラー映画さながらで、狂気と恐怖に満ちていた。
そんな状況のなか、こうして即座に冷静に対処している二人の男たちは、やはり只者ではない。私はこの二人とここに一緒にいることに、あらためて感謝した。
とりあえず言われたとおりに身を小さくしてしゃがみ込み、周囲に目を配る。烏たちの猛攻はしばらく止みそうな気配がなかった。
視線を地面のほうにやると、ふとなにか見覚えのある気配を足元に感じた。そっとそちらを見ると、いつの間にそこにいたのか、ぽわぽわとした小さなものが私のスニーカーの上にくっついていた。
「ほこりん……! ついてきてたの?」
埃精のほこりんは、私の呼びかけにこくりとうなずいて見せる。こんな恐ろしげな状況だというのに、なんだか私は酷く安心して、恐れていた気持ちがすっと軽くなるのを感じていた。
「そっか。あなたも一緒なら、心強いや」
大嫌いだったはずの妖怪に、こんなふうに元気づけられたりする日がくるとは、以前までは思いもしなかった。存在するだけで迷惑で、人間にとっては害でしかないもの。むやみに驚かせてきたり、薄気味の悪い思いをさせてくるもの。
そんなふうに思っていた妖怪という存在が、ときにこうして私を励ましてくれたり、護ってくれるなんて――。
おきつねさまの後ろ姿を見つめながら、私は感慨深いものを感じていた。
「あーもう、やめやめ! お前たち! 無駄に命を粗末にするんじゃなーい!」
私がほこりんを肩に乗せた、ちょうどそのときだった。若い女性の声が洞窟内に響いた。
声のしたほうを振り向くと、私は驚愕に大きく目を見開いた。
そこに見えたのは一際大きな黒い翼。ひと目で他の烏たちとは格が違う存在であることがわかった。そしてその両翼の中心にいたのは、これまた驚くべき存在だった。
それは、見まごうほどの美少女だった。艶やかな金色の巻き毛は、黒い翼に映えて、一層見事に輝きを放っている。大きく開いた目の中の瞳は、これまた宝石のような美しい碧色で、ため息が漏れそうに美しかった。
「まったく、人が昼寝を楽しんでいるときにやたら騒がしくなってたと思ってたら、なんかお客さんが来てたんだね。でも、もうあんたたちは下がってていいよ」
その美少女のひと声とともに、先程まで恐ろしい猛攻を繰り広げていた烏たちが攻撃をやめ、私たちの周りから去っていく。
「な、なんだ……?」
乾くんが疲労を滲ませながら、驚きの声を漏らす。私もなにが起きているのかと、その少女の姿を凝視する。
そして次の瞬間、予想もしなかった言葉が私のすぐ近くから聞こえた。
「現れたな。烏天狗」
「え!?」
おきつねさまは確かに烏天狗と口にした。他にそれらしき人物も見えないことから、それは洞窟の奥から現れた少女に向けられたものに違いなかった。
「嘘……。烏天狗って女の子だったんだ……! しかも金髪」
想像していた姿からは、かなりかけ離れた烏天狗像。しかし、その背中に生えた漆黒の大きな翼は、烏の親玉のものと呼ぶに相応しいものであった。
「あれー? そこにいるのは空孤じゃん。力戻ったんだ?」
きゃぴきゃぴとした可愛らしい声。妖怪、と呼ぶにはやはりあまりにも可愛らしすぎる。
私の困惑を余所に、おきつねさまは平然とした口調で受け答える。
「あのときは不意打ちで油断した。まさか貴様が八咫鏡を持っておるとは思わんかったからのう」
「うふふ。すごいでしょー。この鏡さえあれば最強無敵。くーちゃんだって敵わなかったんだもんね」
くーちゃん。それはもしかしてもしかしなくても、おきつねさまのこと……なのだろう。
ちらりとおきつねさまのほうを覗き見ると、案の定苦虫を噛みつぶしたような渋面を作っていた。
「相も変わらず生意気な小娘じゃ。どうやってその鏡を手に入れたのか知らぬが、おぬしのような小娘が扱える代物ではない。おとなしくこちらに渡すのじゃ」
「あのねぇ。そんな簡単にあたしがこの鏡を渡すわけないでしょ。だいたいこっちは今いろいろと忙しいところなんだから、これ以上邪魔しないでくれないかな」
「いろいろ忙しい。それは、この山での工事を邪魔しておることとなにか関係のあることなのじゃろうのう」
「そうだよ。くーちゃんもこの山で起きてること、わかってるでしょ。人間たちのせいであたしたちの森がどうなっているか」
烏天狗は、そう口にすると可愛らしい美少女がするものとは思えないほど、ぞっとする眼差しを浮かべた。
「あたしたちはこの森を棲み家とし、静かに暮らしてきた。それを突然あの人間たちがやってきて勝手に森を壊しだした」
彼女の口から語られ始めた言葉は、私の心を深く抉った。
「土を削り、木々を切り倒し、森に棲む動物たちの棲み家を平然と奪っていく。あたしたちになんの許可もなく」
静かな口調だった。けれども恐ろしいほどに冷たい声だった。
悲嘆と憎悪とが、激しく彼女の内に渦巻いている。そのことが、痛いほどによくわかった。
なんて酷く恐ろしい。強欲で身勝手な人間たちの所業。
私はあらためて、人間という存在の罪深さを思った。
「ふむ。そうじゃな。おぬしの言いたいことはよくわかる。人間の所業は確かに罪深い。自分たち以外のことなどなにも考えておらぬものばかりじゃ」
「そうでしょ。くーちゃんもわかってるじゃない」
「儂もおぬしと同じ妖怪じゃからのう」
「なら、あたしたちの邪魔をしないで。これはあたしたちの生きる場所を護る戦い。それを邪魔するというなら、今度こそ容赦しないから!」
しばらくの間、おきつねさまは黙ったまま立ち尽くしていた。その表情を盗み見るが、そこからはどんな感情も読み取れなかった。
私はそのとき、ある可能性に思い至り、急激に恐怖を感じた。
これまで常に味方として隣にいた大妖怪空孤。彼が私の味方でいてくれることは、いつの間にか当たり前だと思っていた。なんだかんだ言いつつ、最終的には私を救ってくれる存在だと。
けれど、それが絶対だという保証など、どこにもない。
むしろ、今までが異常だったのだ。
「おきつね……さま……?」
私が呼びかけると、ちらりと彼はこちらを一瞥した。
「東雲さん!」
乾くんの叫び声と、それがこちらに飛んでくるのは同時だった。
私をその背でかばいながら、乾くんは童子切安綱でそれを真っ二つにした。直後、私の両脇でジュウッと火の粉が燃え尽きる。
「空孤……! 貴様!」
乾くんの声が怒りで震えている。私は視線をあげるのが怖くて、ただその場でしゃがみ込んでいた。
最後に覚えていたのは、地面についた自分の手がかすかに震えていたことだった。
おきつねさまの狐火がうなりをあげながら襲ってくる烏たちを業火に包んでいく。しかし、烏の数は後から後から増えてきていた。
「結月! 後ろへ!」
おきつねさまの指示通り、私は彼の後方に隠れるようにする。振り向けば、乾くんはおきつねさまとは反対の方向から向かってくる烏たちを霊刀でなぎ倒していた。
「東雲さんは、身を小さくして、周囲を注意して見てて!」
「う、うん……っ」
乾くんも私にそんな声をかける。こんな恐ろしい状況ではあるが、二人の男たちに護られていることは本当に心強い。
ギャアギャアと烏たちの声がうるさいほどに響いている。黒い物体が次から次へと私たちに向かって襲いかかってくる様は、なにかのホラー映画さながらで、狂気と恐怖に満ちていた。
そんな状況のなか、こうして即座に冷静に対処している二人の男たちは、やはり只者ではない。私はこの二人とここに一緒にいることに、あらためて感謝した。
とりあえず言われたとおりに身を小さくしてしゃがみ込み、周囲に目を配る。烏たちの猛攻はしばらく止みそうな気配がなかった。
視線を地面のほうにやると、ふとなにか見覚えのある気配を足元に感じた。そっとそちらを見ると、いつの間にそこにいたのか、ぽわぽわとした小さなものが私のスニーカーの上にくっついていた。
「ほこりん……! ついてきてたの?」
埃精のほこりんは、私の呼びかけにこくりとうなずいて見せる。こんな恐ろしげな状況だというのに、なんだか私は酷く安心して、恐れていた気持ちがすっと軽くなるのを感じていた。
「そっか。あなたも一緒なら、心強いや」
大嫌いだったはずの妖怪に、こんなふうに元気づけられたりする日がくるとは、以前までは思いもしなかった。存在するだけで迷惑で、人間にとっては害でしかないもの。むやみに驚かせてきたり、薄気味の悪い思いをさせてくるもの。
そんなふうに思っていた妖怪という存在が、ときにこうして私を励ましてくれたり、護ってくれるなんて――。
おきつねさまの後ろ姿を見つめながら、私は感慨深いものを感じていた。
「あーもう、やめやめ! お前たち! 無駄に命を粗末にするんじゃなーい!」
私がほこりんを肩に乗せた、ちょうどそのときだった。若い女性の声が洞窟内に響いた。
声のしたほうを振り向くと、私は驚愕に大きく目を見開いた。
そこに見えたのは一際大きな黒い翼。ひと目で他の烏たちとは格が違う存在であることがわかった。そしてその両翼の中心にいたのは、これまた驚くべき存在だった。
それは、見まごうほどの美少女だった。艶やかな金色の巻き毛は、黒い翼に映えて、一層見事に輝きを放っている。大きく開いた目の中の瞳は、これまた宝石のような美しい碧色で、ため息が漏れそうに美しかった。
「まったく、人が昼寝を楽しんでいるときにやたら騒がしくなってたと思ってたら、なんかお客さんが来てたんだね。でも、もうあんたたちは下がってていいよ」
その美少女のひと声とともに、先程まで恐ろしい猛攻を繰り広げていた烏たちが攻撃をやめ、私たちの周りから去っていく。
「な、なんだ……?」
乾くんが疲労を滲ませながら、驚きの声を漏らす。私もなにが起きているのかと、その少女の姿を凝視する。
そして次の瞬間、予想もしなかった言葉が私のすぐ近くから聞こえた。
「現れたな。烏天狗」
「え!?」
おきつねさまは確かに烏天狗と口にした。他にそれらしき人物も見えないことから、それは洞窟の奥から現れた少女に向けられたものに違いなかった。
「嘘……。烏天狗って女の子だったんだ……! しかも金髪」
想像していた姿からは、かなりかけ離れた烏天狗像。しかし、その背中に生えた漆黒の大きな翼は、烏の親玉のものと呼ぶに相応しいものであった。
「あれー? そこにいるのは空孤じゃん。力戻ったんだ?」
きゃぴきゃぴとした可愛らしい声。妖怪、と呼ぶにはやはりあまりにも可愛らしすぎる。
私の困惑を余所に、おきつねさまは平然とした口調で受け答える。
「あのときは不意打ちで油断した。まさか貴様が八咫鏡を持っておるとは思わんかったからのう」
「うふふ。すごいでしょー。この鏡さえあれば最強無敵。くーちゃんだって敵わなかったんだもんね」
くーちゃん。それはもしかしてもしかしなくても、おきつねさまのこと……なのだろう。
ちらりとおきつねさまのほうを覗き見ると、案の定苦虫を噛みつぶしたような渋面を作っていた。
「相も変わらず生意気な小娘じゃ。どうやってその鏡を手に入れたのか知らぬが、おぬしのような小娘が扱える代物ではない。おとなしくこちらに渡すのじゃ」
「あのねぇ。そんな簡単にあたしがこの鏡を渡すわけないでしょ。だいたいこっちは今いろいろと忙しいところなんだから、これ以上邪魔しないでくれないかな」
「いろいろ忙しい。それは、この山での工事を邪魔しておることとなにか関係のあることなのじゃろうのう」
「そうだよ。くーちゃんもこの山で起きてること、わかってるでしょ。人間たちのせいであたしたちの森がどうなっているか」
烏天狗は、そう口にすると可愛らしい美少女がするものとは思えないほど、ぞっとする眼差しを浮かべた。
「あたしたちはこの森を棲み家とし、静かに暮らしてきた。それを突然あの人間たちがやってきて勝手に森を壊しだした」
彼女の口から語られ始めた言葉は、私の心を深く抉った。
「土を削り、木々を切り倒し、森に棲む動物たちの棲み家を平然と奪っていく。あたしたちになんの許可もなく」
静かな口調だった。けれども恐ろしいほどに冷たい声だった。
悲嘆と憎悪とが、激しく彼女の内に渦巻いている。そのことが、痛いほどによくわかった。
なんて酷く恐ろしい。強欲で身勝手な人間たちの所業。
私はあらためて、人間という存在の罪深さを思った。
「ふむ。そうじゃな。おぬしの言いたいことはよくわかる。人間の所業は確かに罪深い。自分たち以外のことなどなにも考えておらぬものばかりじゃ」
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しばらくの間、おきつねさまは黙ったまま立ち尽くしていた。その表情を盗み見るが、そこからはどんな感情も読み取れなかった。
私はそのとき、ある可能性に思い至り、急激に恐怖を感じた。
これまで常に味方として隣にいた大妖怪空孤。彼が私の味方でいてくれることは、いつの間にか当たり前だと思っていた。なんだかんだ言いつつ、最終的には私を救ってくれる存在だと。
けれど、それが絶対だという保証など、どこにもない。
むしろ、今までが異常だったのだ。
「おきつね……さま……?」
私が呼びかけると、ちらりと彼はこちらを一瞥した。
「東雲さん!」
乾くんの叫び声と、それがこちらに飛んでくるのは同時だった。
私をその背でかばいながら、乾くんは童子切安綱でそれを真っ二つにした。直後、私の両脇でジュウッと火の粉が燃え尽きる。
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