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第三章 世界が終わる前にやりたいこと
世界が終わる前にやりたいこと4
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家の玄関を入ってすぐのところにある和室に行くと、茜は奥にある仏壇へとまっすぐに向かっていった。その前に座った茜は、チーンと鈴を鳴らしてから静かに手を合わせる。
「おじいちゃん。久しぶり。茜だよ。今日はお邪魔するね」
そうしてから、僕たちのほうに向き直り、席を勧めてくれた。
「今お茶出すから、そこの机のところで二人とも座ってて」
言われるままに長机の前に敷かれてあった座布団に僕と朔が座るのを見届けると、茜は部屋から去っていった。
急に静けさが広がり、馴れない場所に少しだけ緊張した。二間続きとなっている和室はやけに広く、そこに朔と二人ぽつんと座っているのが妙な気分だった。手持ちぶさたもあって、部屋にあるものを眺めていると、ぽつりと横から声がした。
「……茜、嬉しそうだったな」
振り返ると、机に頬杖をついて外を見つめている朔の姿があった。そんな姿に、自然と自分も外に視線を向けた。
「ああ、そうだな」
外の景色は山と田園風景がずっと続いている。いつもの日常から少し離れただけだというのに、すごく遠くに来たように感じる。時間の流れ方がとてもゆったりとしている。そんなふうに思う。
「やりたいこと、とりあえずひとつは叶えられてよかったよな」
朔の言葉に、素直に同意する。
「そうだな。やはり今日ここに来たのは正解だったと思う」
僕がそう言うと、朔がなぜか吹き出した。
「茜のやりたいこと、だけどな。けど、なんか俺も自分のことみたいに思う」
「茜に付き合わされるのは毎度のことだしな」
「おお、言えてる」
僕たちがそんな軽口を交わしているとも知らず、茜がお茶をお盆に乗せて運んできた。
「はい、お茶来たよ~。あと、まだ持ってくるのあるから引き続き待ってて」
お茶を置いたと思ったらすぐにまた奥へと戻っていく茜の後ろ姿を見ながら、僕はほっと安堵していた。
今朝会ったときは、世界の最後を思い、恐怖に怯えていた彼女。そんな彼女にこうして笑顔が戻ったことは、小さな喜びかもしれないが、よかったと思う。
世界がまた、終わりのときを迎えるかもしれないという事実が去ったわけではない。まだ僕たちが今どうしたらいいのかという根本的な解決は見出だせていない。
だけど今この瞬間は、それでも悪くないと、そう思う。
胸の奥に少しだけ痛みは感じるけれど。
目の前に次々と並んでいく食べ物に、目眩がしそうになっていた。
「ほら、食べて食べて! まだまだいっぱいあるから」
……まだまだいっぱいあるのか。思わずげっそりしそうになるが、ここは我慢だ。
「男の子はようけ食べないかんでね。遠慮せんと食べてきゃー」
おばあさんも畑から帰ってきてにこにこと食べ物を運び続けている。
長机には、最初は剥いた柿が置かれ、僕たちはおいしくそれをいただいていた。しかし、朔がペロリと一皿食べてしまったのを見て、茜とおばあさんが蒸かしたさつまいもを持ってきたところから、雲行きが怪しくなっていった。気を良くしたおばあさんが台所に籠もり始め、茜もそれを手伝っている時間がしばらく続いたかと思うと、それから次々に料理が僕たちの前に運ばれ始めたのだった。
どんどん出てくるのをいいことに、食いしん坊の朔は遠慮なしにそれに手を出していく。結果、いつの間にかテーブルの上にはところ狭しと食べ物の載った皿が置かれていくことになっていた。
「おお、満腹満腹」
出された里芋の煮っころがしをあらかた食べ終えた朔は、人の家だということも忘れてその場で寝転がった。
「朔、結構食べたね。ちょっと早めだけど、私も夕飯として食べちゃお」
先程まで忙しく給仕をしていた茜も、ようやく僕たちとは向かいの席に座り、自分の皿に料理を載せ始めた。
気がつけば、いつの間にか太陽は西に傾き始めている。
「茜。そういえば、このあとどうする? 僕たちは帰ったほうがいいよな」
僕の問いかけに、きょとんと茜は目を丸くする。
「帰る……? あ、そうか。そうだったね。私はともかく、京たちは帰らないといけないんだったっけ。ってことは、急がないとバスがなくなっちゃうかも!」
茜が慌てて立ちあがってそわそわしているのを見て、のんびり部屋に入ってきたあばあさんが小首を傾げた。
「どうしやーた? 茜ちゃん」
「あ、おばあちゃん。そういえば、近くのバス亭、最終便っていつだったっけ? 確か早かったよね?」
「ああ、確か5時の便で終わりやったかね。なんで?」
「ああ、5時! 今、時間……ってもう4時半! なんとか急げば間に合う!」
「そうか。それならすぐにでもここを出ないといけないな。おい、朔、起きろ!」
ふと横を見ると、先程まで起きていたはずの朔はもう寝息を立てていた。この状況で寝ていられるこの神経の図太さが信じられない。
「あれあれ、もう帰りんさるのかい? もうちょっとゆっくりしていきゃーいいのに」
おばあさんの残念そうな顔に、少し胸が痛くなる。
「茜。僕たちのことは別として、茜はせっかくだし、一日くらい泊まっていってもいいんじゃないのか? 孫なんだからさ」
「あ、そうか。それもいいかも。でも、なんかついてきてもらっておいて、二人に悪い気もするしな~」
茜が迷うそぶりを見せると、横からおばあさんがこんなことを言ってきた。
「どうでも急がないかんことなかったら、今日は三人ともここに泊まっていったらいいんやないの? 部屋はどこでも空いとるし、風呂も沸かしてあげるが」
「え、あ、そっか! ねえ、二人とももし良かったら一晩泊まっていってもいいって。ねえ、そうしたら?」
「え!? 泊まる!?」
いきなりの提案に、さすがに戸惑う。しかし、迷っているうちにどんどん時間が過ぎていき、物理的に家に帰ることもできなくなってしまうだろう。決めるならすぐに決めなければいけない。
「……まあ、僕はどちらでも。ただ、朔はどうするかだな」
とりあえず、僕としてはどちらでも構わない。明日は日曜日だし、親に後で連絡だけは入れないといけないとは思うが、特に叱られるようなこともないだろう。
「朔! 起きろ! 今日お前どうすんだ? ここに泊まっていくならゆっくりさせてもらえばいいけど、帰るならすぐに出ていかないとバスが終わってしまうらしいぞ!」
朔の肩を思い切り揺すって起こしににかかり、ようやく寝ぼけながら朔が目を開けた。
「え? 泊まってくって? そりゃいい。じゃあ、もうちょっとゆっくり寝てていいんだな。……ぐー」
そう言うと、またすぐに目を閉じて寝てしまった。なんという図太さ。ある意味羨ましい。
「また寝ちゃったね。でも、とりあえずじゃあ今日は二人ともお泊まりしていくんだね。よかった」
茜が嬉しそうに言う。僕はそれを聞いた途端、ドキドキと胸が高鳴り始めた。
お泊まり。
朔やおばあさんもいるとはいえ、茜と一つ屋根の下でお泊まり。
思いがけないこの状況に、何事もあるはずがないのがわかっていながらも、鼓動が速くなっていく。
長い夜になりそうだ。
僕は夕陽が山に沈もうとしているのを見つめながら、世界の終わりのことよりも、今この日の夜のことで頭がいっぱいになっていた。
「おじいちゃん。久しぶり。茜だよ。今日はお邪魔するね」
そうしてから、僕たちのほうに向き直り、席を勧めてくれた。
「今お茶出すから、そこの机のところで二人とも座ってて」
言われるままに長机の前に敷かれてあった座布団に僕と朔が座るのを見届けると、茜は部屋から去っていった。
急に静けさが広がり、馴れない場所に少しだけ緊張した。二間続きとなっている和室はやけに広く、そこに朔と二人ぽつんと座っているのが妙な気分だった。手持ちぶさたもあって、部屋にあるものを眺めていると、ぽつりと横から声がした。
「……茜、嬉しそうだったな」
振り返ると、机に頬杖をついて外を見つめている朔の姿があった。そんな姿に、自然と自分も外に視線を向けた。
「ああ、そうだな」
外の景色は山と田園風景がずっと続いている。いつもの日常から少し離れただけだというのに、すごく遠くに来たように感じる。時間の流れ方がとてもゆったりとしている。そんなふうに思う。
「やりたいこと、とりあえずひとつは叶えられてよかったよな」
朔の言葉に、素直に同意する。
「そうだな。やはり今日ここに来たのは正解だったと思う」
僕がそう言うと、朔がなぜか吹き出した。
「茜のやりたいこと、だけどな。けど、なんか俺も自分のことみたいに思う」
「茜に付き合わされるのは毎度のことだしな」
「おお、言えてる」
僕たちがそんな軽口を交わしているとも知らず、茜がお茶をお盆に乗せて運んできた。
「はい、お茶来たよ~。あと、まだ持ってくるのあるから引き続き待ってて」
お茶を置いたと思ったらすぐにまた奥へと戻っていく茜の後ろ姿を見ながら、僕はほっと安堵していた。
今朝会ったときは、世界の最後を思い、恐怖に怯えていた彼女。そんな彼女にこうして笑顔が戻ったことは、小さな喜びかもしれないが、よかったと思う。
世界がまた、終わりのときを迎えるかもしれないという事実が去ったわけではない。まだ僕たちが今どうしたらいいのかという根本的な解決は見出だせていない。
だけど今この瞬間は、それでも悪くないと、そう思う。
胸の奥に少しだけ痛みは感じるけれど。
目の前に次々と並んでいく食べ物に、目眩がしそうになっていた。
「ほら、食べて食べて! まだまだいっぱいあるから」
……まだまだいっぱいあるのか。思わずげっそりしそうになるが、ここは我慢だ。
「男の子はようけ食べないかんでね。遠慮せんと食べてきゃー」
おばあさんも畑から帰ってきてにこにこと食べ物を運び続けている。
長机には、最初は剥いた柿が置かれ、僕たちはおいしくそれをいただいていた。しかし、朔がペロリと一皿食べてしまったのを見て、茜とおばあさんが蒸かしたさつまいもを持ってきたところから、雲行きが怪しくなっていった。気を良くしたおばあさんが台所に籠もり始め、茜もそれを手伝っている時間がしばらく続いたかと思うと、それから次々に料理が僕たちの前に運ばれ始めたのだった。
どんどん出てくるのをいいことに、食いしん坊の朔は遠慮なしにそれに手を出していく。結果、いつの間にかテーブルの上にはところ狭しと食べ物の載った皿が置かれていくことになっていた。
「おお、満腹満腹」
出された里芋の煮っころがしをあらかた食べ終えた朔は、人の家だということも忘れてその場で寝転がった。
「朔、結構食べたね。ちょっと早めだけど、私も夕飯として食べちゃお」
先程まで忙しく給仕をしていた茜も、ようやく僕たちとは向かいの席に座り、自分の皿に料理を載せ始めた。
気がつけば、いつの間にか太陽は西に傾き始めている。
「茜。そういえば、このあとどうする? 僕たちは帰ったほうがいいよな」
僕の問いかけに、きょとんと茜は目を丸くする。
「帰る……? あ、そうか。そうだったね。私はともかく、京たちは帰らないといけないんだったっけ。ってことは、急がないとバスがなくなっちゃうかも!」
茜が慌てて立ちあがってそわそわしているのを見て、のんびり部屋に入ってきたあばあさんが小首を傾げた。
「どうしやーた? 茜ちゃん」
「あ、おばあちゃん。そういえば、近くのバス亭、最終便っていつだったっけ? 確か早かったよね?」
「ああ、確か5時の便で終わりやったかね。なんで?」
「ああ、5時! 今、時間……ってもう4時半! なんとか急げば間に合う!」
「そうか。それならすぐにでもここを出ないといけないな。おい、朔、起きろ!」
ふと横を見ると、先程まで起きていたはずの朔はもう寝息を立てていた。この状況で寝ていられるこの神経の図太さが信じられない。
「あれあれ、もう帰りんさるのかい? もうちょっとゆっくりしていきゃーいいのに」
おばあさんの残念そうな顔に、少し胸が痛くなる。
「茜。僕たちのことは別として、茜はせっかくだし、一日くらい泊まっていってもいいんじゃないのか? 孫なんだからさ」
「あ、そうか。それもいいかも。でも、なんかついてきてもらっておいて、二人に悪い気もするしな~」
茜が迷うそぶりを見せると、横からおばあさんがこんなことを言ってきた。
「どうでも急がないかんことなかったら、今日は三人ともここに泊まっていったらいいんやないの? 部屋はどこでも空いとるし、風呂も沸かしてあげるが」
「え、あ、そっか! ねえ、二人とももし良かったら一晩泊まっていってもいいって。ねえ、そうしたら?」
「え!? 泊まる!?」
いきなりの提案に、さすがに戸惑う。しかし、迷っているうちにどんどん時間が過ぎていき、物理的に家に帰ることもできなくなってしまうだろう。決めるならすぐに決めなければいけない。
「……まあ、僕はどちらでも。ただ、朔はどうするかだな」
とりあえず、僕としてはどちらでも構わない。明日は日曜日だし、親に後で連絡だけは入れないといけないとは思うが、特に叱られるようなこともないだろう。
「朔! 起きろ! 今日お前どうすんだ? ここに泊まっていくならゆっくりさせてもらえばいいけど、帰るならすぐに出ていかないとバスが終わってしまうらしいぞ!」
朔の肩を思い切り揺すって起こしににかかり、ようやく寝ぼけながら朔が目を開けた。
「え? 泊まってくって? そりゃいい。じゃあ、もうちょっとゆっくり寝てていいんだな。……ぐー」
そう言うと、またすぐに目を閉じて寝てしまった。なんという図太さ。ある意味羨ましい。
「また寝ちゃったね。でも、とりあえずじゃあ今日は二人ともお泊まりしていくんだね。よかった」
茜が嬉しそうに言う。僕はそれを聞いた途端、ドキドキと胸が高鳴り始めた。
お泊まり。
朔やおばあさんもいるとはいえ、茜と一つ屋根の下でお泊まり。
思いがけないこの状況に、何事もあるはずがないのがわかっていながらも、鼓動が速くなっていく。
長い夜になりそうだ。
僕は夕陽が山に沈もうとしているのを見つめながら、世界の終わりのことよりも、今この日の夜のことで頭がいっぱいになっていた。
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