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本編
ごめんなさい
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どうしてこんな事になってしまったのだろうか。
コロポックルのコスプレは許されるのにギル兄様のコスプレはダメなのか…。
いや、確かにダメだったのだ。
ギル兄様は神様だ。
神様のコスプレは許されないのだ。
「ご…め……しゃ…い」
そこからの自分の動きは早かったと思う。
無我夢中で熊と虎の住処の庭へ走り込んだ。
とりあえず馬鹿な自分を誰にも見せたくなかった。
熊と虎の庭なら、パパとギル兄様以外はたぶん入れない。
しかもこの広い庭なら自分が隠れる場所などいくらでもある筈だ。
しばらくの間だけでも、パパとギル兄様にも見つからない様に隠れていたい。
走りまわって見つけたのは、本当に小さな洞窟の様なスペースだった。
入口は自分が通るのがやっとの大きさで、天井も座っている自分の頭がつくギリギリの高さだ。
少し奥に長い作りになっている様で、1番奥に座り込めば入口から覗き込まれても多分見えないだろう。
いつもなら怖くなるほどの真っ暗な闇の中だが、今はそれが嬉しい。
誰にも見つかりたくなくて、声を殺して泣いた。
悲しかった。
虎が自分の為に何重にもかけてくれた魔法が一瞬で消されてしまった。
しかも自分はそれを呆然と見ていただけだ。
せめて地面に叩きつけられる前に下に潜り込むなりすれば、あんなにバラバラになる事はなかったと思う。
不甲斐ない自分に腹が立ったと同時に無力な自分が恥ずかしくなり、全てが悲しくなった。
今、こうやって1人になって冷静になればわかる。
あの男の子はギル兄様を心配していた。
自分の馬鹿なコスプレはギル兄様のコンプレックスを刺激し踏み躙る行為だったのだろう。
よく考えればわかる事だった。
ギル兄様は最初に会った時、言っていたではないか。
ツノも鱗もおかしいって。
そこがギル兄様のコンプレックスだと知っていたのに、自分がただ好きだからという理由で勝手に騒いだのだ。
神秘的なツノもキラキラ輝く鱗も、全てが綺麗でカッコよくて、ギル兄様にとても似合っていたから…。
そこにコンプレックスを感じる必要はないと思って欲しくて騒いだだけで、ギル兄様の気持ちを考えていなかった。
言い訳になるが、今回のコスプレも馬鹿にしている気など全くなかったのだ。
本当にただの自己満足で、憧れの人に近づきたかっただけ。
それでも、ギル兄様を心配している人から見たら、許せるはずがない愚かな行為だった。
今はもう、自分の存在が恥ずかしくて、悲しくて…。
消えてしまいたいと願うほど、後悔している。
コロポックルのコスプレは許されるのにギル兄様のコスプレはダメなのか…。
いや、確かにダメだったのだ。
ギル兄様は神様だ。
神様のコスプレは許されないのだ。
「ご…め……しゃ…い」
そこからの自分の動きは早かったと思う。
無我夢中で熊と虎の住処の庭へ走り込んだ。
とりあえず馬鹿な自分を誰にも見せたくなかった。
熊と虎の庭なら、パパとギル兄様以外はたぶん入れない。
しかもこの広い庭なら自分が隠れる場所などいくらでもある筈だ。
しばらくの間だけでも、パパとギル兄様にも見つからない様に隠れていたい。
走りまわって見つけたのは、本当に小さな洞窟の様なスペースだった。
入口は自分が通るのがやっとの大きさで、天井も座っている自分の頭がつくギリギリの高さだ。
少し奥に長い作りになっている様で、1番奥に座り込めば入口から覗き込まれても多分見えないだろう。
いつもなら怖くなるほどの真っ暗な闇の中だが、今はそれが嬉しい。
誰にも見つかりたくなくて、声を殺して泣いた。
悲しかった。
虎が自分の為に何重にもかけてくれた魔法が一瞬で消されてしまった。
しかも自分はそれを呆然と見ていただけだ。
せめて地面に叩きつけられる前に下に潜り込むなりすれば、あんなにバラバラになる事はなかったと思う。
不甲斐ない自分に腹が立ったと同時に無力な自分が恥ずかしくなり、全てが悲しくなった。
今、こうやって1人になって冷静になればわかる。
あの男の子はギル兄様を心配していた。
自分の馬鹿なコスプレはギル兄様のコンプレックスを刺激し踏み躙る行為だったのだろう。
よく考えればわかる事だった。
ギル兄様は最初に会った時、言っていたではないか。
ツノも鱗もおかしいって。
そこがギル兄様のコンプレックスだと知っていたのに、自分がただ好きだからという理由で勝手に騒いだのだ。
神秘的なツノもキラキラ輝く鱗も、全てが綺麗でカッコよくて、ギル兄様にとても似合っていたから…。
そこにコンプレックスを感じる必要はないと思って欲しくて騒いだだけで、ギル兄様の気持ちを考えていなかった。
言い訳になるが、今回のコスプレも馬鹿にしている気など全くなかったのだ。
本当にただの自己満足で、憧れの人に近づきたかっただけ。
それでも、ギル兄様を心配している人から見たら、許せるはずがない愚かな行為だった。
今はもう、自分の存在が恥ずかしくて、悲しくて…。
消えてしまいたいと願うほど、後悔している。
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