31 / 195
別視点
それぞれの演習 side ギルバート⑤
しおりを挟む
それならば急いで協力者を集めようと思う。
間違いなくソラとシーザーは協力してくれるだろう。
他の動物を家族に迎え入れない為だと説明したら、全員協力してくれるのではないだろうか。
思った通り、ソラを通訳にしてお願いすると獣達はすんなり協力してくれる事になった。
元々自由に行動する事が多いルアンが、率先して材料を集めてくれたし、魔物を討伐した際に入手した純度の高い大きな魔石をシーザーが譲ってくれた。
細々した薬草や木の実などは、みんなが手分けして集めてくれたお陰で、使い魔を作る準備は着々と進んだ。
父上に相談するべきだとはわかっていたけれど、シーザーも黙っていればいいと後押ししてくれたので秘密のままだった。
そんな父上から今度行われる大規模な演習の日にルシーを初めてお留守番させると言われた。
父上は誰が見てもわかるほどルシーにカッコいい所を見せようと張り切っていたのだが、何度もルイさんに注意されていたのを知っている。
それでも、見学に連れて行くと思っていた。
でもお留守番をさせるのなら丁度いい。
僕もこの日に合わせて使い魔を作ろうと決めた。
初めてのお留守番の記念にサプライズで擬似だが相棒をプレゼントしてあげよう。
僕の使い魔なら、ルシーに危害を加えるはずがないし危険からも守ってくれるだろう。
猫や犬を模して作ろうかとも思ったけど、あんまり大きいとルシーを抱っこしにくくなりそうだと思いやめた。
少しでも僕っぽい使い魔がいい。
そう思ったら自然と僕の髪色とお揃いの銀色の鱗を持つ、これまた僕とお揃いの赤い瞳のドラゴンが誕生していた。
絵本で見る様な二足で立っている凛々しいドラゴンではなくトカゲを丸っこくして背中から翼が生えている様な可愛らしいドラゴンだ。
この子ならルシーも喜んでくれると思う。
お留守番の日は屋敷の使用人全員が、何かしらのプレゼントをあげる予定らしいので僕もそれに混ざって準備しておく。
庭師のベクストから石に僕の声を吹き込んで欲しいとお願いされたので喜んで何パターンも作った。
1番最初に作った失敗作を庭で見つけてもらい、そのお礼に成功した石をプレゼントする予定らしい。
それならその石と共に、使い魔も見つけてもらおう。
使い魔には石が置かれたらその石と共にルシーが来るのを待つ様に伝えた。
もちろんセイバースにも見つからない様に移動させる為、隠蔽の魔法を覚えさせた。
やはりドラゴンは凄い。
知能も高く、成長すれば言葉を話す様になるかもしれないとソラとシーザーが言っていた。
最高の子だ。
間違いなくソラとシーザーは協力してくれるだろう。
他の動物を家族に迎え入れない為だと説明したら、全員協力してくれるのではないだろうか。
思った通り、ソラを通訳にしてお願いすると獣達はすんなり協力してくれる事になった。
元々自由に行動する事が多いルアンが、率先して材料を集めてくれたし、魔物を討伐した際に入手した純度の高い大きな魔石をシーザーが譲ってくれた。
細々した薬草や木の実などは、みんなが手分けして集めてくれたお陰で、使い魔を作る準備は着々と進んだ。
父上に相談するべきだとはわかっていたけれど、シーザーも黙っていればいいと後押ししてくれたので秘密のままだった。
そんな父上から今度行われる大規模な演習の日にルシーを初めてお留守番させると言われた。
父上は誰が見てもわかるほどルシーにカッコいい所を見せようと張り切っていたのだが、何度もルイさんに注意されていたのを知っている。
それでも、見学に連れて行くと思っていた。
でもお留守番をさせるのなら丁度いい。
僕もこの日に合わせて使い魔を作ろうと決めた。
初めてのお留守番の記念にサプライズで擬似だが相棒をプレゼントしてあげよう。
僕の使い魔なら、ルシーに危害を加えるはずがないし危険からも守ってくれるだろう。
猫や犬を模して作ろうかとも思ったけど、あんまり大きいとルシーを抱っこしにくくなりそうだと思いやめた。
少しでも僕っぽい使い魔がいい。
そう思ったら自然と僕の髪色とお揃いの銀色の鱗を持つ、これまた僕とお揃いの赤い瞳のドラゴンが誕生していた。
絵本で見る様な二足で立っている凛々しいドラゴンではなくトカゲを丸っこくして背中から翼が生えている様な可愛らしいドラゴンだ。
この子ならルシーも喜んでくれると思う。
お留守番の日は屋敷の使用人全員が、何かしらのプレゼントをあげる予定らしいので僕もそれに混ざって準備しておく。
庭師のベクストから石に僕の声を吹き込んで欲しいとお願いされたので喜んで何パターンも作った。
1番最初に作った失敗作を庭で見つけてもらい、そのお礼に成功した石をプレゼントする予定らしい。
それならその石と共に、使い魔も見つけてもらおう。
使い魔には石が置かれたらその石と共にルシーが来るのを待つ様に伝えた。
もちろんセイバースにも見つからない様に移動させる為、隠蔽の魔法を覚えさせた。
やはりドラゴンは凄い。
知能も高く、成長すれば言葉を話す様になるかもしれないとソラとシーザーが言っていた。
最高の子だ。
89
お気に入りに追加
3,388
あなたにおすすめの小説
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞

冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。
※(3/14)ストック更新終わりました!幕間を挟みます。また本筋練り終わりましたら再開します。待っててくださいね♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~
m-kawa
ファンタジー
第5回集英社Web小説大賞、奨励賞受賞。書籍化します。
書籍化に伴い、この作品はアルファポリスから削除予定となりますので、あしからずご承知おきください。
【第七部開始】
召喚魔法陣から逃げようとした主人公は、逃げ遅れたせいで召喚に遅刻してしまう。だが他のクラスメイトと違って任意のスキルを選べるようになっていた。しかし選んだ成長率マシマシスキルは自分の得意なものが現れないスキルだったのか、召喚先の国で無職判定をされて追い出されてしまう。
一方で微妙な職業が出てしまい、肩身の狭い思いをしていたヒロインも追い出される主人公の後を追って飛び出してしまった。
だがしかし、追い出された先は平民が住まう街などではなく、危険な魔物が住まう森の中だった!
突如始まったサバイバルに、成長率マシマシスキルは果たして役に立つのか!
魔物に襲われた主人公の運命やいかに!
※小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しています。
※カクヨムにて先行公開中

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる