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本編
発見!
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部屋の中央に大きな長い机があり、その上には色とりどりの美味しそうなご飯が並んでいる。
好きな物を取って食べる形式らしく、自分専用だと思われる動物が描かれた皿を渡された。
他の人は全員、白い普通の皿なのに自分だけファンシーな薄い緑色なのだが、どうやら割れにくく尚且つ軽い素材で出来ている様だ。
ありがたく使用させてもらおう。
しかし、机が高い。
自分で選ぼうにも全く料理が見えないのだ。
ギル兄様は普通に抱っこしようとしてくれたが、食事中は抱っこしてもらうのも気が引けるし、どうしたものかと悩んでいると、セイバースさんから声がかかった。
「坊っちゃま、此方へどうぞお越し下さい」
テクテクとセイバースさんの後ろをついて歩く。
さっきまで隠れていた尻尾を発見したので、パシっと掴んでみた。
セイバースさんが驚いた様子で振り返ったので、触ってはいけなかったかと慌てて手を離したが、痛かっただろうか。
自分には尻尾やツノがないので感覚があるのかもわからないが、勝手に触るのはマナー違反だっただろうと今更ながらに反省した。
「ごめんちゃい。いちゃい?」
「いいえ。全く痛くありません。どうぞいつでもお掴み下さい」
目の前でフリフリと揺らしてくれる。
堪らず再度、掴んでしまった。
「しゃらしゃらねぇ。おちょろい」
嬉しくなって掴んだまま歩かせてもらった。
勿論、自分の隣には手を繋いだギル兄様がいる。
両手が埋まってしまった為、お皿はセイバースさんが持ってくれた。
「此方に坊っちゃま用に机をご準備しました。料理は同じ物ですが盛り付けはシェフが拘って作りました」
案内してもらった先には薄いピンクと白のレースがふんだんについたテーブルクロスがひかれた自分のサイズぴったりの机があった。
机には料理の他にお花も飾ってある。
料理は同じモノだと言われたがさっきチラッと見たモノとは見た目が違いすぎている。
あちらは大皿にたくさん配膳されていた様に見えたのだが、自分用にと準備してもらったのはなんだか可愛らしい。
パン1つとってもあちらは普通のロールパンなのだが、自分用のは熊のカタチをしている。
可愛らしく笑った顔だ。
他の料理も野菜が星の形に切ってあったり、オムレツにはソースで虎柄が描かれている。
「しゅごいねぇ。にいしゃま、いっちょ、たべよぉ」
料理は1人分には多いので是非ともギル兄様と一緒に食べたい。
1人だけこの可愛らしい仕様のご飯を食べるのが嫌だったわけでは決してない。
断じて、ギル兄様を道連れにした訳ではないのだ。
「うふふ。ルシーのは可愛いね。シェフの拘りが見えるよ」
好きな物を取って食べる形式らしく、自分専用だと思われる動物が描かれた皿を渡された。
他の人は全員、白い普通の皿なのに自分だけファンシーな薄い緑色なのだが、どうやら割れにくく尚且つ軽い素材で出来ている様だ。
ありがたく使用させてもらおう。
しかし、机が高い。
自分で選ぼうにも全く料理が見えないのだ。
ギル兄様は普通に抱っこしようとしてくれたが、食事中は抱っこしてもらうのも気が引けるし、どうしたものかと悩んでいると、セイバースさんから声がかかった。
「坊っちゃま、此方へどうぞお越し下さい」
テクテクとセイバースさんの後ろをついて歩く。
さっきまで隠れていた尻尾を発見したので、パシっと掴んでみた。
セイバースさんが驚いた様子で振り返ったので、触ってはいけなかったかと慌てて手を離したが、痛かっただろうか。
自分には尻尾やツノがないので感覚があるのかもわからないが、勝手に触るのはマナー違反だっただろうと今更ながらに反省した。
「ごめんちゃい。いちゃい?」
「いいえ。全く痛くありません。どうぞいつでもお掴み下さい」
目の前でフリフリと揺らしてくれる。
堪らず再度、掴んでしまった。
「しゃらしゃらねぇ。おちょろい」
嬉しくなって掴んだまま歩かせてもらった。
勿論、自分の隣には手を繋いだギル兄様がいる。
両手が埋まってしまった為、お皿はセイバースさんが持ってくれた。
「此方に坊っちゃま用に机をご準備しました。料理は同じ物ですが盛り付けはシェフが拘って作りました」
案内してもらった先には薄いピンクと白のレースがふんだんについたテーブルクロスがひかれた自分のサイズぴったりの机があった。
机には料理の他にお花も飾ってある。
料理は同じモノだと言われたがさっきチラッと見たモノとは見た目が違いすぎている。
あちらは大皿にたくさん配膳されていた様に見えたのだが、自分用にと準備してもらったのはなんだか可愛らしい。
パン1つとってもあちらは普通のロールパンなのだが、自分用のは熊のカタチをしている。
可愛らしく笑った顔だ。
他の料理も野菜が星の形に切ってあったり、オムレツにはソースで虎柄が描かれている。
「しゅごいねぇ。にいしゃま、いっちょ、たべよぉ」
料理は1人分には多いので是非ともギル兄様と一緒に食べたい。
1人だけこの可愛らしい仕様のご飯を食べるのが嫌だったわけでは決してない。
断じて、ギル兄様を道連れにした訳ではないのだ。
「うふふ。ルシーのは可愛いね。シェフの拘りが見えるよ」
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