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別視点
side 獣(虎・ペンギン)
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said ソラ(フンババ 森の番人 自然神)
さて、今回は誰を選ぼうか。
前回の契約者が死んでから100年は経っただろうか。
そろそろ次を選ばなければ、またシーザーが怒鳴り込んできそうだ。
我らの愛しい子は魔法が使えないが魔法で遊ぶ事が大好きだ。
我は元より魔法特化型だから選ぶ契約者も魔法の適性が高く、魔力量も多いヤツ一択だ。
そういえばシーザーの契約者の息子が竜の末裔だと言っていた。
竜の末裔なら魔力は申し分ない。
あまり外に出ないと聞いていたので、シーザーに協力してもらい南の森へ誘導して貰う。
今、我には契約者がいないのでこの森を住処にしているのだ。
5歳のガキの能力量ではないな。
全てにおいて桁違いだとわかる。
一目で分かった。
このガキが覇者になる。
コレを育てるのは楽しそうだと、契約者に決めた。
ギルは知識の吸収も早く、魔法のセンスも良い。
筋力もしっかり鍛えているし、強くなる事に貪欲だ。
ただ、優しすぎて脆い。
我が見つける前に、心の深い場所に傷を付けられており、その傷を治す前に隠した性で歪みが生じてしまっている。
何かきっかけがあれば、ギルなら直ぐに正せる筈だが頑なに心を閉ざしたままだ。
表情筋が死んでいるのか能面のような顔がデフォルト。
今、我らの愛しい子が帰ってきたらどう思うだろうか。
ギルを嫌がって、我まで嫌われてしまったら。
我は泣く。
ギルには笑顔の練習もさせる事を決めた。
愛しい子が帰ってきたとシーザーが嬉しそうに教えてくれた。
既に名前も呼ばれたらしい。
羨ましい。
だが、我はまだダメだ。
ギルの表情筋が死んだままだ。
ギルに会わせたら怖がられて、我まで嫌われてしまう未来がみえる。
クソッ!!
表情筋の蘇生方法など我にわかるか!
せめて、口の端だけでも持ち上げてくれ。
そう思っていたのに、我らの愛しい子はギルを見ても全く怖がらなかった。
それどころか、物凄く好いているのがわかる。
と、いうことはギルと愛しい子が一緒にいる時間が増える。
ギルは我の契約者。
我も愛しい子の傍にいられる時間が増えるではないか。
でかした、ギルバート。
そして我らの愛しい子はギルの表情筋も復活させた。
さすが、我らの愛しい子だ。
無事に名前も呼んでもらえ、今日は何て良い日なのだろうかとしみじみ思う。
何か楽しい魔法を開発しよう。
我らの愛しい子とギルが笑顔で遊べる魔法にしようと思う。
said ペンギン(カラドリウス 病を吸い取る神の使い)
我輩はペンギンである。
名前がペンギンである。
勿論、見た目もキュートでセクシー、ワイルドであり美しくまた可憐さも兼ね揃えたペンギンである。
出会えたのは奇跡だった。
こんぐらちゅれーしょん。
奇跡に乾杯。
本来なら度肝を抜く為にも、ココは火がよかったが我輩は悲しいかな回復型。
捻り出してやっとこさ水が少し出るレベル。
少し派手さは欠けるが持ち前の愛くるしさでカバーしてみようじゃないか。
見ていて下さい、愛しい子よ。
我輩、いっきまーす!!
練習無しの一発本番。
華麗に可愛く、スタイリッシュに。
今、水の輪潜りまーす!
さて、今回は誰を選ぼうか。
前回の契約者が死んでから100年は経っただろうか。
そろそろ次を選ばなければ、またシーザーが怒鳴り込んできそうだ。
我らの愛しい子は魔法が使えないが魔法で遊ぶ事が大好きだ。
我は元より魔法特化型だから選ぶ契約者も魔法の適性が高く、魔力量も多いヤツ一択だ。
そういえばシーザーの契約者の息子が竜の末裔だと言っていた。
竜の末裔なら魔力は申し分ない。
あまり外に出ないと聞いていたので、シーザーに協力してもらい南の森へ誘導して貰う。
今、我には契約者がいないのでこの森を住処にしているのだ。
5歳のガキの能力量ではないな。
全てにおいて桁違いだとわかる。
一目で分かった。
このガキが覇者になる。
コレを育てるのは楽しそうだと、契約者に決めた。
ギルは知識の吸収も早く、魔法のセンスも良い。
筋力もしっかり鍛えているし、強くなる事に貪欲だ。
ただ、優しすぎて脆い。
我が見つける前に、心の深い場所に傷を付けられており、その傷を治す前に隠した性で歪みが生じてしまっている。
何かきっかけがあれば、ギルなら直ぐに正せる筈だが頑なに心を閉ざしたままだ。
表情筋が死んでいるのか能面のような顔がデフォルト。
今、我らの愛しい子が帰ってきたらどう思うだろうか。
ギルを嫌がって、我まで嫌われてしまったら。
我は泣く。
ギルには笑顔の練習もさせる事を決めた。
愛しい子が帰ってきたとシーザーが嬉しそうに教えてくれた。
既に名前も呼ばれたらしい。
羨ましい。
だが、我はまだダメだ。
ギルの表情筋が死んだままだ。
ギルに会わせたら怖がられて、我まで嫌われてしまう未来がみえる。
クソッ!!
表情筋の蘇生方法など我にわかるか!
せめて、口の端だけでも持ち上げてくれ。
そう思っていたのに、我らの愛しい子はギルを見ても全く怖がらなかった。
それどころか、物凄く好いているのがわかる。
と、いうことはギルと愛しい子が一緒にいる時間が増える。
ギルは我の契約者。
我も愛しい子の傍にいられる時間が増えるではないか。
でかした、ギルバート。
そして我らの愛しい子はギルの表情筋も復活させた。
さすが、我らの愛しい子だ。
無事に名前も呼んでもらえ、今日は何て良い日なのだろうかとしみじみ思う。
何か楽しい魔法を開発しよう。
我らの愛しい子とギルが笑顔で遊べる魔法にしようと思う。
said ペンギン(カラドリウス 病を吸い取る神の使い)
我輩はペンギンである。
名前がペンギンである。
勿論、見た目もキュートでセクシー、ワイルドであり美しくまた可憐さも兼ね揃えたペンギンである。
出会えたのは奇跡だった。
こんぐらちゅれーしょん。
奇跡に乾杯。
本来なら度肝を抜く為にも、ココは火がよかったが我輩は悲しいかな回復型。
捻り出してやっとこさ水が少し出るレベル。
少し派手さは欠けるが持ち前の愛くるしさでカバーしてみようじゃないか。
見ていて下さい、愛しい子よ。
我輩、いっきまーす!!
練習無しの一発本番。
華麗に可愛く、スタイリッシュに。
今、水の輪潜りまーす!
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