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20話 バイトしてまーす!
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オッス!俺、沙羅!
順調に新しいバイトが決まって働き始めているのだが、この喫茶店。
何かおかしい。
来る客がほとんど30代~60代くらいまでの主婦らしき女性ばかりなのだ。
そして、彼女達の目的はおそらく古城 雅人(こじょう まさと)、俺を面接した男である。
彼を目で追いかけては、ため息を漏らし、うっとりした目をしている。
わかりやす過ぎる…みんな彼のファンなんだろう。
確かに、古城さんはどことなく色気があって、品もあって、主婦受けするようなタイプだ。
また、彼も意味深な笑顔を振り撒くものだから、勘違いしてしまう彼女らの気持ちもわからなくもない。
「お待たせしました。オリジナルブレンドコーヒーのお客様…どうぞ」
目を合わせて、ふわっと優しく微笑む。コーヒーに古城さんの笑顔がブレンドされ、女性達は学生のように目をキラキラさせて、顔を赤らめる。
古城さん効果で喫茶店は連日ほぼ満員、大流行だ。
俺も一緒にホールで接客しているのだが、疲れてクタクタだ。
やっと仕事も終わり、ロッカー前で着替えていると、古城さんもシャツを脱ぎながら近づいてきた。
「古城さんお疲れ様です」
「お疲れ様…ねぇ、お願いがあるんだけど」
「何ですか?」
「俺の彼氏になってほしい」
順調に新しいバイトが決まって働き始めているのだが、この喫茶店。
何かおかしい。
来る客がほとんど30代~60代くらいまでの主婦らしき女性ばかりなのだ。
そして、彼女達の目的はおそらく古城 雅人(こじょう まさと)、俺を面接した男である。
彼を目で追いかけては、ため息を漏らし、うっとりした目をしている。
わかりやす過ぎる…みんな彼のファンなんだろう。
確かに、古城さんはどことなく色気があって、品もあって、主婦受けするようなタイプだ。
また、彼も意味深な笑顔を振り撒くものだから、勘違いしてしまう彼女らの気持ちもわからなくもない。
「お待たせしました。オリジナルブレンドコーヒーのお客様…どうぞ」
目を合わせて、ふわっと優しく微笑む。コーヒーに古城さんの笑顔がブレンドされ、女性達は学生のように目をキラキラさせて、顔を赤らめる。
古城さん効果で喫茶店は連日ほぼ満員、大流行だ。
俺も一緒にホールで接客しているのだが、疲れてクタクタだ。
やっと仕事も終わり、ロッカー前で着替えていると、古城さんもシャツを脱ぎながら近づいてきた。
「古城さんお疲れ様です」
「お疲れ様…ねぇ、お願いがあるんだけど」
「何ですか?」
「俺の彼氏になってほしい」
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