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17話 マッサージされたいなぁ
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「ぁあ、す、凄い……気持ちいいです」
沙羅はあまりの気持ち良さに声が出ていた。玲央は集中して、無言でマッサージを続けていく。
「はぁ…あ…あ…いいです、そこ…」
痛みと気持ち良さに耐えて、沙羅は次第に汗をかいていた。玲央も真剣になっていて、汗がにじんでいた。
「次は仰向けになって」
「はぁ…はい」
沙羅が仰向けになると、玲央の上から見下す目が、オイルまみれでハァハァ言ってる自分を冷ややかに見ているようで、沙羅は興奮してしまっていた。
「す、すみません。俺、オイルでマッサージされるの初めてで…こんなに気持ちいいなんて知らなくて、それで……あの…あれが」
「大丈夫、体調がよくなってきている証拠だ」
「そ、そうなんですね……」
玲央は真剣な顔でマッサージを続けていく。手に全ての感覚を集中させているような様子で。
「両膝を立てて」
「は、はぃ……」
その格好がとても恥ずかしいものだと、冷静に考えればわかるものだが、沙羅は正常な判断ができずにいた。というよりは、それがごく当たり前で普通のことのように感じた。玲央の前では自然体でいれる。玲央は受け入れてくれる。自分のすべてをさらけだして大丈夫なんだと。そう思った。
「太ももの内側が硬いな…」
「はぁ…あ、痛っ、あ、うあ…」
玲央の指は、慧の細長く柔らかい指とは違い、ゴツゴツと硬くて太い男らしい指だ。
それがグイグイと沙羅の太ももを掴んでいく。すると突然、その指が沙羅の肛門に入ってきた。
「ぅあっ!痛っ!ぁ、ああ…!」
「少し耐えて」
玲央はどんどん指を奥に入れていき、何か探っていた。
「あん!ぁ…あっ、はぅ…ぁ、もぅ、だめ」
そして沙羅の体の中のツボらしきところを押した瞬間……
真っ白になった。
「はぁ…はぁ…はぁ…すみません、俺」
沙羅は何もかも体内の悪い物が外へ出ていったようで、スッキリとしていた。
「どうだ。体調は良くなったか」
「はぁ…はぁ…はい。もうすっかり良くなりました」
マッサージが終わると嘘みたいに頭痛も吐き気もなくなっていた。
「よかった」
玲央もどこか満足そうな顔をしていた。
「ありがとうございます」
「汗だくだ。一緒にお風呂入ってくるか、沙羅」
「は、はい!」
(初めて沙羅ってよんでくれたかも…)
沙羅も玲央もお互いにグッと身近に感じるようになっていた。
そして沙羅はまだ、この行為が新しい自分の快楽の扉を開いたことに気付いてはいなかった。
沙羅はあまりの気持ち良さに声が出ていた。玲央は集中して、無言でマッサージを続けていく。
「はぁ…あ…あ…いいです、そこ…」
痛みと気持ち良さに耐えて、沙羅は次第に汗をかいていた。玲央も真剣になっていて、汗がにじんでいた。
「次は仰向けになって」
「はぁ…はい」
沙羅が仰向けになると、玲央の上から見下す目が、オイルまみれでハァハァ言ってる自分を冷ややかに見ているようで、沙羅は興奮してしまっていた。
「す、すみません。俺、オイルでマッサージされるの初めてで…こんなに気持ちいいなんて知らなくて、それで……あの…あれが」
「大丈夫、体調がよくなってきている証拠だ」
「そ、そうなんですね……」
玲央は真剣な顔でマッサージを続けていく。手に全ての感覚を集中させているような様子で。
「両膝を立てて」
「は、はぃ……」
その格好がとても恥ずかしいものだと、冷静に考えればわかるものだが、沙羅は正常な判断ができずにいた。というよりは、それがごく当たり前で普通のことのように感じた。玲央の前では自然体でいれる。玲央は受け入れてくれる。自分のすべてをさらけだして大丈夫なんだと。そう思った。
「太ももの内側が硬いな…」
「はぁ…あ、痛っ、あ、うあ…」
玲央の指は、慧の細長く柔らかい指とは違い、ゴツゴツと硬くて太い男らしい指だ。
それがグイグイと沙羅の太ももを掴んでいく。すると突然、その指が沙羅の肛門に入ってきた。
「ぅあっ!痛っ!ぁ、ああ…!」
「少し耐えて」
玲央はどんどん指を奥に入れていき、何か探っていた。
「あん!ぁ…あっ、はぅ…ぁ、もぅ、だめ」
そして沙羅の体の中のツボらしきところを押した瞬間……
真っ白になった。
「はぁ…はぁ…はぁ…すみません、俺」
沙羅は何もかも体内の悪い物が外へ出ていったようで、スッキリとしていた。
「どうだ。体調は良くなったか」
「はぁ…はぁ…はい。もうすっかり良くなりました」
マッサージが終わると嘘みたいに頭痛も吐き気もなくなっていた。
「よかった」
玲央もどこか満足そうな顔をしていた。
「ありがとうございます」
「汗だくだ。一緒にお風呂入ってくるか、沙羅」
「は、はい!」
(初めて沙羅ってよんでくれたかも…)
沙羅も玲央もお互いにグッと身近に感じるようになっていた。
そして沙羅はまだ、この行為が新しい自分の快楽の扉を開いたことに気付いてはいなかった。
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