秘密のYouTuber

13話 魔物を飼う少年

 沙羅の横にはお人形のような可愛い寝顔の水輝。が！布団の中にはそのお人形さんには不釣り合いな魔物が潜んでいた。

(お風呂一緒に入った時はあまり見ないようにしてて気づかなかったけど、今俺の体に当たっているデカくて固いものは水輝のなんだよな？『おそ松さん』のハタ坊のアレくらいびっくりなんだけど！)

「んー……ねぇ……しよっか」

(えーー！？何を？？俺を彼女かなんかだと勘違いしてる？まずい！！魔物をぶちこまれてしまうのでは！？)

「俺、沙羅だけど、水輝大丈夫？」

「うん……沙羅、しよ」

(勘違いじゃなかったーーー！！えーーー！！ムリムリ！どうしよーー！)

「えっと…何をどうしたらいいのかわからないんだけど……」

(うわぁーー水輝のサラサラの髪からめっちゃいい臭いしてくるし、女の子みたいにまつ毛が長いし、華奢だし、ドキドキしてしまっている俺がいるーー！！ヤバい反応してきちゃってるよぉ)

「み、み、水輝……」

 そっと水輝の髪をかきあげて頬に手を当てた。



「ぐぅ～すやすや……ぐぅ～すやすや……」

(寝てるぅぅーーー！俺のドキドキがぁー！あ～俺どうかしてたよ、これでいいんだこれで！)

 沙羅はモヤモヤムラムラした気持ちと少し安心した気持ちで、その晩は水輝と一緒に寝ましたとさ。