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10話 お月見パーティー後編
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沙羅・慧・玲央の3人が家へ戻ると、とんでもなくデカいお団子タワーができあがっていた。
「えー…っと、これ、ご近所さんに配るのかな?」
「全部で337個ある!」
「えっ!?なんでそんなに作ったの?」
すると優希が誇らしげに言った。
「競争して作った!俺が182個!ミズキが155個!俺の勝ちだーー!」
「んーー悔しいーー⭐」
「いやいや、どうやってこんなに食べるの?作りすぎでしょ?」
「今日はお団子入り鍋にして食べるんだよー⭐」
「え~、でもこんなに食べないから~。いっぱい残っちゃうよー」
「大丈夫だよ。残りは冷凍して、後日、ぜんざいにしたりお味噌汁の具にしたり、きんちゃくに入れておでんの具にしたり、色々使えるから」
「さすがケイさん!主婦のお役立ち情報ぶっこんできましたね」
「じゃあ、後は飾り付けだね」
みんなで協力して飾り付けはあっという間に終わった。
「さぁ!そしたらみんな着物に着替えて!みんなに似合いそうなの選んでおいたから」
慧が着物を手渡してきた。
「え?着物?俺どうやって着ればいいかわからない」
「大丈夫!俺が着せてやるから」
戸惑う沙羅を気にせず、優希はガンガン服を脱がせていって、サッと着物に着替えさせた。
「お!似合うじゃん」
「ありがとうございます。なんかいいですね!和装って!」
「ねぇーユウ、僕も着せてー⭐」
「はいはい、すぐやってやるよ!」
そしてみんな着物に着替えた。そして沙羅は何か違和感に気付いた。
「あれ?え!?誰??うそ!?レオさんーーー!?まるで別人なんですけど!めちゃめちゃかっこいいじゃないですか!」
「ありがとう。でもなんか落ち着かないな」
「普段パンツ一丁かTシャツ短パン姿しか見たことないから……ちゃんと服着たらこんなにかっこいい方だったんですね」
よく見ると他のみんなも雑誌から出てきたようなかっこよさだった。
「早速お月見しようか!」
みんなでテラスに出てみたが、雲が厚くて全然月が見えなかった。
「あ~あ、全然月見えないねー⭐」
「今日は見れそうにないなぁ……」
みんな一気にテンションが下がっていた。そこへ煌が意外な言葉をかけた。
「みんな中に入って。月、見せてあげる」
そういうと煌は部屋を真っ暗にして、何かの機械のボタンを押した。
するとリビングの白い壁に大きな満月が写しだされた。
「あーー!月だーー⭐」
「プロジェクションマッピングってやつ?すげー!やるじゃん!キラ!」
普段は全然笑わない煌が少し笑顔になったのを沙羅は見てしまった。
「あ!やべ……」
胸が少し熱くなった。
「えー…っと、これ、ご近所さんに配るのかな?」
「全部で337個ある!」
「えっ!?なんでそんなに作ったの?」
すると優希が誇らしげに言った。
「競争して作った!俺が182個!ミズキが155個!俺の勝ちだーー!」
「んーー悔しいーー⭐」
「いやいや、どうやってこんなに食べるの?作りすぎでしょ?」
「今日はお団子入り鍋にして食べるんだよー⭐」
「え~、でもこんなに食べないから~。いっぱい残っちゃうよー」
「大丈夫だよ。残りは冷凍して、後日、ぜんざいにしたりお味噌汁の具にしたり、きんちゃくに入れておでんの具にしたり、色々使えるから」
「さすがケイさん!主婦のお役立ち情報ぶっこんできましたね」
「じゃあ、後は飾り付けだね」
みんなで協力して飾り付けはあっという間に終わった。
「さぁ!そしたらみんな着物に着替えて!みんなに似合いそうなの選んでおいたから」
慧が着物を手渡してきた。
「え?着物?俺どうやって着ればいいかわからない」
「大丈夫!俺が着せてやるから」
戸惑う沙羅を気にせず、優希はガンガン服を脱がせていって、サッと着物に着替えさせた。
「お!似合うじゃん」
「ありがとうございます。なんかいいですね!和装って!」
「ねぇーユウ、僕も着せてー⭐」
「はいはい、すぐやってやるよ!」
そしてみんな着物に着替えた。そして沙羅は何か違和感に気付いた。
「あれ?え!?誰??うそ!?レオさんーーー!?まるで別人なんですけど!めちゃめちゃかっこいいじゃないですか!」
「ありがとう。でもなんか落ち着かないな」
「普段パンツ一丁かTシャツ短パン姿しか見たことないから……ちゃんと服着たらこんなにかっこいい方だったんですね」
よく見ると他のみんなも雑誌から出てきたようなかっこよさだった。
「早速お月見しようか!」
みんなでテラスに出てみたが、雲が厚くて全然月が見えなかった。
「あ~あ、全然月見えないねー⭐」
「今日は見れそうにないなぁ……」
みんな一気にテンションが下がっていた。そこへ煌が意外な言葉をかけた。
「みんな中に入って。月、見せてあげる」
そういうと煌は部屋を真っ暗にして、何かの機械のボタンを押した。
するとリビングの白い壁に大きな満月が写しだされた。
「あーー!月だーー⭐」
「プロジェクションマッピングってやつ?すげー!やるじゃん!キラ!」
普段は全然笑わない煌が少し笑顔になったのを沙羅は見てしまった。
「あ!やべ……」
胸が少し熱くなった。
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