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第一話 ルイス様に妹のことを話します
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暖かな日差しに包まれるテラス。
季節の花が咲き乱れる庭は綺麗だった。
そんな場所で紅茶を口にしつつ、私、ステラは考え事をしていた。
妹のとある計画を婚約者のルイス様に告げるかどうかだ。
そろそろルイス様がここに来る。
「はぁ……」
大好きなルイス様に逢えるのにこんな顔してたらダメだ。
一度大きく深呼吸してルイス様が来るのを待った。
しばらくすると、ルイス様が見えた。
目が合うと手を振ってくれた。
「ステラ、久しぶり」
「ルイス様、お久しぶりです」
とはいっても、三日ぶりなんだけどね。
普段は一週間に五回ぐらい会ってるから久しぶりって感じがするだけ。
ルイス様は私の反対側に座り、メイドが入れた紅茶を一口飲んだ。
そして私を見つめて口を開いた。
「ステラ、ちょっと浮かない顔をしているけど何かあった?」
さすが鋭いルイス様。
気づくかなとは思っていたけど思っていたより早かった。
私は妹のことを告げることにした。
「あまりいい話ではないのですが……。よろしいでしょうか?」
「うん、かまわないよ」
ルイス様は笑顔でうなずいた。
「妹のことなのですが」
「リアンのこと? もしかしてまたリアンに嫌がらせされてたりする?」
「あっ、いえ、そういうわけじゃなくて……」
ルイス様には昔、助けてもらったことがある。
ちょっとわがままな妹からの嫌がらせの対処だ。
うちで解決すべきことなのにいろいろやってくれた。
私は今も感謝している。
でも、妹は改心するわけではなく、人にバレない嫌がらせが上手くなった。
たぶんこの計画も私に対する嫌がらせって意味もあるんだと思う。
ルイス様は優しい瞳で私の方をジッと見つめている。
「妹が、妹のリアンがルイス様のことを狙ってるんです」
「えっ。あの子が?」
「はい」
「でも、オレはステラのことが好きだからリアンには勝ち目がないと思うけど。それにオレら、もう婚約してるしね」
そう、妹に勝ち目はない。
だからこそ、妹はとある計画を立てたのだ。
「それでですね、リアンがルイス様に惚れ薬を飲まそうとしているのです」
「惚れ薬?」
「はい、実際に効果のあるものです。惚れ薬を使って男性を思いのままにしているリアンの友達が、リアンにプレゼントしたものなので」
私も目の前で効果を見たことがある。
リアンの友達が思い通りにならない男性の飲み物に液体を入れ、それを飲んだ男性が急にリアンの友達に愛をささやきだしたのを。
だからリアンが持っている惚れ薬も本物だ。
「惚れ薬自体は噂で聞いたことがあるけど本当にあるんだね。でも安心して。リアンから何か渡されたら魔法で鑑定するから」
「できればリアンのことを優先している使用人や、私の母からも気をつけていただきたくて」
「うん。わかった。安心してね。オレはリアンのことあまり好きじゃないし、ステラのことを愛してるから」
「はい」
ルイス様は私を見てもう一度「愛してるよ」といった。
もちろん私も「愛しています」と返した。
それからはいつもと変わらない楽しいお茶会をした。
季節の花が咲き乱れる庭は綺麗だった。
そんな場所で紅茶を口にしつつ、私、ステラは考え事をしていた。
妹のとある計画を婚約者のルイス様に告げるかどうかだ。
そろそろルイス様がここに来る。
「はぁ……」
大好きなルイス様に逢えるのにこんな顔してたらダメだ。
一度大きく深呼吸してルイス様が来るのを待った。
しばらくすると、ルイス様が見えた。
目が合うと手を振ってくれた。
「ステラ、久しぶり」
「ルイス様、お久しぶりです」
とはいっても、三日ぶりなんだけどね。
普段は一週間に五回ぐらい会ってるから久しぶりって感じがするだけ。
ルイス様は私の反対側に座り、メイドが入れた紅茶を一口飲んだ。
そして私を見つめて口を開いた。
「ステラ、ちょっと浮かない顔をしているけど何かあった?」
さすが鋭いルイス様。
気づくかなとは思っていたけど思っていたより早かった。
私は妹のことを告げることにした。
「あまりいい話ではないのですが……。よろしいでしょうか?」
「うん、かまわないよ」
ルイス様は笑顔でうなずいた。
「妹のことなのですが」
「リアンのこと? もしかしてまたリアンに嫌がらせされてたりする?」
「あっ、いえ、そういうわけじゃなくて……」
ルイス様には昔、助けてもらったことがある。
ちょっとわがままな妹からの嫌がらせの対処だ。
うちで解決すべきことなのにいろいろやってくれた。
私は今も感謝している。
でも、妹は改心するわけではなく、人にバレない嫌がらせが上手くなった。
たぶんこの計画も私に対する嫌がらせって意味もあるんだと思う。
ルイス様は優しい瞳で私の方をジッと見つめている。
「妹が、妹のリアンがルイス様のことを狙ってるんです」
「えっ。あの子が?」
「はい」
「でも、オレはステラのことが好きだからリアンには勝ち目がないと思うけど。それにオレら、もう婚約してるしね」
そう、妹に勝ち目はない。
だからこそ、妹はとある計画を立てたのだ。
「それでですね、リアンがルイス様に惚れ薬を飲まそうとしているのです」
「惚れ薬?」
「はい、実際に効果のあるものです。惚れ薬を使って男性を思いのままにしているリアンの友達が、リアンにプレゼントしたものなので」
私も目の前で効果を見たことがある。
リアンの友達が思い通りにならない男性の飲み物に液体を入れ、それを飲んだ男性が急にリアンの友達に愛をささやきだしたのを。
だからリアンが持っている惚れ薬も本物だ。
「惚れ薬自体は噂で聞いたことがあるけど本当にあるんだね。でも安心して。リアンから何か渡されたら魔法で鑑定するから」
「できればリアンのことを優先している使用人や、私の母からも気をつけていただきたくて」
「うん。わかった。安心してね。オレはリアンのことあまり好きじゃないし、ステラのことを愛してるから」
「はい」
ルイス様は私を見てもう一度「愛してるよ」といった。
もちろん私も「愛しています」と返した。
それからはいつもと変わらない楽しいお茶会をした。
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