想い月々

希家由見子

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服と福、そして肉

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 寒くなり始めた空気を暖めようと、夕日が力を振り絞る。鮮やかなオレンジ色に染まる商店街はちょうど夕飯の買い物時間を迎えていた。明日が土曜日ということもあって行き交う人は多く、商店街は夕日の色と同じように暖かい雰囲気に包まれていた。
「お母さん」
 歩道の内側を歩いていた美穂みほが、私と繋いでいた左手に力を込める。小さな手の平、しかも淡い水色の手袋越しではあったけれど、冷え切っていた私の左手はほんのり温かくなった。
「何、美穂?」
「今日の夕飯って、もやしの玉子炒めと、ご飯と、わかめの味噌汁だっけ?」
「えぇ、そうよ」
「そっか」
 美穂の表情が一瞬、曇ったように見えた。同時に、繋いでいた美穂の左手からは力が抜けていく。
 自分で言っておきながら簡素な夕飯だと気づく。美穂も、今度の四月を迎えれば小学六年生だ。子供の成長のためにも、もっと栄養のあるものを食べさせてあげたいのが本音。けれど現実は、その理想にまったく追いついていない。不甲斐なさと美穂に対する申し訳なさで、何度胸がいっぱいになっただろう。
 元夫と離婚してから、もう二年が過ぎた。向こうの浮気が原因だったのに、美穂の親権については最後までもめた。結局、親権は私が得たものの、美穂には辛い日々を送らせてしまったことを今でも後悔している。離婚成立後は私と美穂の二人で暮らしている。住まいも一軒家から、築三十年のアパートで間取りが2Kの部屋に移った。狭くなった我が家だけれど、美穂は「お母さんの気配がいつもするから好き」と言ってくれた。
 行政からは様々な補助を受けられたけれど、それでも生活するにはギリギリだった。だから節約するつもりはなくても、結果的に切り詰めた生活を送らざるを得なかった。
 野菜はキノコ類やもやしなど比較的安い値段のものや、大量に出回る旬のもの、または見切り品などを買うようにしている。肉類は安売りしていたものを大量に買って冷凍保存して、少しずつ小出しに使っていた。また電灯の明かりは常に一段階落としたままにし、一人でも窮屈な浴槽は水を入れ替える頻度を二日から三日に一回としていた。
 もちろん、仕事もできるだけ入れるようにしている。昼は近所のパチンコ店でホール係のパートをし、夜は商店街の中にある居酒屋で働いていた。家に帰れるのはいつも深夜の一時過ぎだったから、離婚する前と比べて美穂と過ごす時間は短くなってしまった。だから今日のような美穂と過ごせる時間は、私にとって本当に貴重な時間でもある。
「……ごめんね、美穂」
 今まで美穂にかけてしまった苦労と、これから美穂が抱えてしまうかもしれない不安を考えると、胸の奥がギュッと詰まる気がした。
「いいよ。もやしの玉子炒め、好きだから」
 美穂が夕日のオレンジ色のような、温かい笑顔を浮かべる。この笑顔に何度救われただろう。これから美穂には幸せになってもらいたい。ううん。私が幸せにしなければいけない。少なくとも、美穂が大人になるまでは。
 繋いだ左手に少しだけ力を込めた。



「あ……」
 不意に美穂が立ち止まる。繋いでいた左手も離れてしまった。
「どうしたの、美穂?」
 美穂が立ち止まったのは、商店街の中程にある衣料品店「あすなや」の前だった。四十代から上の年齢層の女性が着るような普段着を主に扱っている。値段が安かったから、私もよくここで服を買っていた。けれど美穂が着るような服は無かったはず。それでも美穂の目線は動かない。目線の先を見てみると、店の入口のすぐそばに子供用のワンピースが掛けられていた。
 快晴の空を連想させるような、淡い水色の生地が印象的なワンピースだった。襟は下に黒、上が白の二重の丸襟になっていて、水色の生地にちょうどよいアクセントを利かせている。大人の私から見ても、素敵だなと思えるワンピースだった。
「あのワンピース?」
「う、うん」
 遠慮がちな返事をしながらも、美穂がワンピースから視線を外すことはなかった。
 美穂が洋服に対してこんなにも執着するのは初めてだった。いつもは私が買ってきた服を「これでいいよ」と素直に着ていて、自分から「この服がいい」と主張するのを聞いたことがなかった。だから正直、今の美穂の反応に一瞬戸惑いを感じた。本当は美穂もフリルのついたスカートや、鮮やかな色の上着を着たかったのではないか。そうだとしたら、なおさら美穂には申し訳ない気持ちが溢れてしまう。それでも美穂がファッションに興味を持っていたことには、同じ女性として嬉しさを覚えた。
「……買う?」
 私の言葉に、美穂は何かに気づいたような表情を浮かべた。
「……ううん、いらない!」
 美穂が私の数歩先に行き「早く帰ろう!」と催促する。「あすなや」を去ろうとした時、ワンピースの値段が千九百円ということに気づく。美穂はこの値段を見て「いらない」と言ったのだと瞬時にわかった。また一つ、美穂に我慢をさせてしまった自分が情けなく、同時に美穂の我慢強さと親に対する気遣いに頭が上がらなかった。



 商店街の終わりに辿り着くと、見慣れない白いテントが目に入る。テントの前には五・六人の短い行列ができていた。
「お母さん、あれ」
「何だろうね。行ってみようか」
 白いテントに近づこうとした時「原口さん!」と、よく通る男性の声で後ろから呼び止められた。振り返ると、勤め先の居酒屋「ちょうげんぼう」の店主である朝野さんがこちらに手を振っていた。
「朝野さん!」
 会釈をすると、朝野さんはこちらに駆け寄ってきてくれた。身長が百九十センチと高く、筋肉質でがっしりとした体格の朝野さんは、遠くからでもよく目立つ存在だった。
「こんにちは原口さん」
「こんにちは」
「お、美穂ちゃんも一緒か。こんにちは」
「こんにちはー」
「朝野さんも買い物ですか?」
 私が質問すると、朝野さんは頭に右手をあて、笑いながらも困ったような表情を浮かべた。
「いやー。それもありますが、今日はあっちの手伝いに駆り出されていて」
 そう言った朝野さんの目線の先には、あの見慣れない白いテントがあった。
「あの白いテント、ですか?」
「えぇ、福引のイベントをしていて。ここ二週間、買い物すると引換券が貰えたでしょう?」
 朝野さんに言われてはたと気づく。そういえばこの二週間、買い物をする度に引換券を何枚か貰っていた。
「あの赤い縁の小さな紙?」
 美穂が私の代わりに答える。
「そうそう! 五枚あれば一回福引ができるんだよ」
「へー。お母さん、引換券五枚ある?」
 美穂に聞かれ、私は財布を取り出す。
「ちょっと待ってね……」
 たしか、財布のポケットに入れていたはず。そう思い探すと、引換券を四枚見つけた。けれど、あと一枚がどうしても見つからない。
「……ごめんね、美穂。引換券、四枚だけみたい」
「そっかぁ。残念だなぁ」
 美穂が残念そうに口を尖らせる。
「……ふっ、ふっ、ふっ」
 突然、朝野さんが不敵な笑い声を発した。
「朝野さん?」
「じゃーん! なんとここに引換券が一枚余っている!」
 そう言った朝野さんの左手には、たしかに赤い引換券が握られていた。
「これは原口さんに差し上げます」
「えっ? でも……」
 朝野さんの突然の申し出に困惑する。普段から朝野さんには、仕事のシフトを融通してもらったりお店で余った料理などを分けてもらっていたりして、何かとお世話になっていた。けれど、それは仕事のことであって、プライベートな部分にまで迷惑をかけるわけにはいかなかった。
「お母さん、貰っちゃおうよ」
「こら、美穂」
「美穂ちゃんの言う通りですよ。ここは遠慮なく貰ってやってください」
 二対一。二人分の同じ意見には、どうやっても抗えなかった。
「……わかりました。それでは、ありがたくいただきます」
「やった! お母さん、早く福引しよう!」
「まずは朝野さんにお礼でしょ?」
 美穂は「ありがとうございます!」と元気に言うと、私があげた五枚の赤い券を持ち、福引会場の白いテントへ走っていった。私と朝野さんも並んで歩きながら美穂の後を追った。
「朝野さん」
「何ですか?」
「本当によかったんですか? 引換券、いただいてしまって」
 朝野さんがニッと笑う。白い歯が少しだけ覗いた。
「もちろん。実は、引換券は元々六枚あって。俺も一回だけ福引をしたんですが、余ってしまった一枚をどうしようかと考えていたんです。その時原口さんを見かけて、差し上げようと思って」
「そうだったんですね。ありがとうございます」
「いやぁ、引換券も無駄にならずに済みましたし、原口さんのお役にも立てた。俺はもう満足ですよ」
 朝野さんが再びニッと笑う。美穂の笑顔と同じくらい明るいこの笑顔が、私は好きだった。朝野さんの笑顔を見ると、自然とこちらまで笑顔になり心も温まるような気がしたから。
 私達が福引会場に着いた時、ちょうど美穂のところまで順番が回っていた。
「お願いします!」
「お! 美穂ちゃんじゃねえか! いらっしゃい!」
 白いテントの中には、商店会の会長をしている八百屋「ふじや」の藤谷さんとその奥さんがいた。
「いらっしゃい原口さん!」
「お邪魔します」
孝太郎こうたろう。あんた呼び込みをサボって、原口さんをナンパしていたのかい?」
 奥さんの言葉に、夕日を受けた朝野さんの顔がさらに赤くなったような気がした。私も一瞬、顔が熱くなる。
「な、なんてこと言うんだよ! それより、商品の具合は?」
「一等と二等はもう出ちまったよ。あとは三等と参加賞だけだな」
「そうか。美穂ちゃんどうする? それでもやるかい?」
 朝野さんにそう問われても、美穂に迷いはないようだった。
「うん!」
 藤谷さんが大声で笑う。
「いい返事だ! それじゃあ引換券貰うぞ」
「お願いします」
 藤谷さんが引換券を数える。
「一、二、三、四、五枚っと。よし、じゃあこのガラガラを回してくれ!」
 美穂が一瞬間を置いて、ガラガラの取手を両手で掴む。バスケットボール程の大きさで木製のガラガラが、ザラザラと音を立てて回り始める。美穂が心なしか緊張しているように見えた。ガラガラは一周し、二週目に入ろうとしたところで小さな穴から黄色の玉が飛び出した。
「お」
「まあ!」
 藤谷夫婦が驚きの声を上げる。
「おぉ。凄いな、美穂ちゃん!」
 朝野さんも感嘆の声を上げる。私と美穂だけが状況を飲み込めずにいた。
「あの」
「あぁ、わりぃね。おめでとう原口さん! 三等の商品券三千円分だよ!」
 三等という言葉に思考が一瞬止まり、私は美穂と顔を見合わせた。
「本当!」
「本当ですか!」
 二人の声が重なる。それを聞いた藤谷夫婦が大声で笑った。
「間違いねぇよ。書いてあるだろう? 黄色は三等だって」
「よかったわね、二人とも。はい! 商品券三千円分よ」
 美穂が商品券の入った包みを受け取る。美穂は「ありがとうございます!」と藤谷夫婦にお礼を言った後、私に思いきり抱きついてきた。
「お母さん! やったよ!」
「うん! よかったね、美穂!」
 美穂のこんなに嬉しそうな笑顔は久しぶりだった。
「美穂ちゃんは何か持っているなって思っていたよ」
 朝野さんも嬉しそうに笑っている。
「ところで、何に使うんだい?」
 朝野さんにそう聞かれ、私は一瞬であのワンピースを思い出した。
「美穂、買っておいで」
「何を?」
「ほら。あの水色のワンピース」
 私の言葉に美穂も思い出したようだった。
「でも……」
 美穂は迷っているようだった。
「いいのよ。これは美穂が引き当てたんだから、美穂が自由に使って」
 私の言葉を聞いても、美穂はまだもじもじしている。
「ほら、行っておいで!」
 美穂の背中を軽く押す。「うん、行ってくる」と小さく言った美穂は、「あすなや」のある方向へ走っていった。



「……よかったんですか?」
 片付けが始まったテントのある場所で美穂を待ちながら、朝野さんが遠慮がちに私に聞いてきた。
「何が、ですか?」
「三千円っていえば、いい食材やちょっとした家電なんかも買えます。それなのに子供用の洋服に使ってしまって」
「いいんです」
 私の心は決まっていた。
「美穂には、あの子にはいつも我慢ばかりさせてきました。本人は我慢していることを私に見せないようにしていますが、親ならそれぐらいわかります。たまには美穂にも、贅沢とまではいきませんが、自分の思うようにさせてあげたいんです」
 美穂の幸せを私は願っている。今の生活を過ごす中で、その思いは日に日に強くなっていた。
「だから、美穂が幸せになるなら、三千円ぐらい惜しくはありません」
 美穂が走っていった先を見つめる。まだ帰ってくる美穂の姿は見えなかった。
「……強いんですね。聡子さとこさんは」
 朝野さんを思わず見上げる。朝野さんはいつもの元気な笑顔ではなく、口元だけを上げた優しい微笑みを浮かべていた。なぜか私の心臓がドキンと大きく鳴る。
「つ、強くなんてないです。弱いから、怖いから、何重にも防衛線を張って、あの子を守っているだけです」
「それを『強い』って言うんですよ」
 朝野さんが私の両肩を掴む。いつもの明るい表情ではなく、真剣な眼差しだった。
「俺に、守らせてくれませんか? 聡子さんと、美穂ちゃんを」
 福引で三等が当たった時のように、再び思考が一瞬止まる。
 え。
 これって。
 もしかして、告白されて……。
 そこまで考えが至ったところで「お母さーん」という美穂の明るい声が聞こえた。朝野さんは我に返ったように、私の体から手を離した。私も慌てて美穂を迎える。
「美穂、おかえり。ちゃんと買えた?」
「うん! 買ってきたよ!」
 差し出された美穂の右手には、明らかに洋服ではないものが下がっていた。
「これって……」
「ステーキ用のお肉だよ」
 美穂が笑って答える。私は三度、思考が止まる。
「え? 何で?」
「お母さん、お肉嫌い?」
「ううん! 嫌いじゃないよ! でも、どうしてさっきのワンピースじゃなくてお肉を買ったの?」
 自分の考えを整理するように美穂に問いかける。
「私もね、最初はあのワンピースを買おうと思ったの。でも、それじゃあ私だけが幸せになっちゃうなって思って。さっきの福引券は、お母さんと朝野さんから貰ったものだから、三人で幸せになれるものがいいなって思って。それでお肉にしたんだ」
 美穂のその言葉に、目がだんだん熱くなっていく。潤んだ両目を隠すように美穂を強く抱き締めた。
「もう。美穂が幸せなら、私も幸せなんだよ?」
「そうなの? 私は、お母さんも幸せになれたらもっと幸せだよ」
 いつの間に、美穂はこんなに大きくなったのだろう。体も、心も。私は溢れそうになった涙を右手で拭った。
「それじゃあ、今日の夕飯は豪華にしようか!」
「うん! 朝野さんも来るよね?」
 美穂の問いかけに、朝野さんが慌てて答える。
「えっ? お、俺もお邪魔していいの? いや、いいんですか?」
 朝野さんの慌てたようすに、私と美穂は顔を見合わせて笑った。
「いいよ! お肉、三人分あるから」
「だそうです。朝野さんがよろしければなんですが」
「ぜひ、お邪魔させてください」
 朝野さんの即答に、私達は再び笑ってしまった。
「それじゃあ行きましょうか。孝太郎さん」
 私の言葉に、孝太郎さんは「はい!」と美穂のように元気に答えてくれた。
 すっかり夕闇に包まれた空に、三つの星がキラキラと輝いていた。



二月九日 服の日、福の日、肉の日
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