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272 アルベリオン③(雇用契約)
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「基本的には、今後取り扱う可能性のある商品の生産や運用などの、実験的、試験的活動を行う予定でおります。荷運びや清掃、商品の管理などですね。管理と言っても、作物の育成などなので、少しはやった事は有りますよね? その応用だと思ってください」
「ふむふむ」
「計算できる人などは重用致します。得意な事を申請して頂ければ、それに合わせて配属先を決めますし、後程変更も致します」
「おぉ」
「……」
つらつらと雇用態勢を列挙すれば、分かった様な、分かってない様な声を上げながら相槌を打つ村人と、茶を嗜みながら【契約書】に目を通す村長さん。
……これ、話の中身を理解しているのは村長だけだな。識字率の問題もありますが、これは如何なモノか。
……危機感、煽るか。
「……【契約書】の中にも、先ほどの内容が記載されています。従業員契約として基本的な内容ですね。就く業種によって、個別に改めて【契約書】を発行いたしますので、先ずはそちらの内容を確認したうえで、サインをして頂きます」
「……アンタが決めな」
「お、俺がか!?」
【契約書】を村長の前に差し出せば、チラリと内容を確認し、すぐに横へとスライドする。渡された村民は突然の事に戸惑いを露わにするが、村長はそんな事などお構いなしに、こちらを見やり、目を細める。
おぉ、一瞬でこの詐欺文章に気付きましたよ。始めから想定して無ければ、この反応は無いですね。
大丈夫ですよ~と意味を込めて微笑みかければ、村長さんからも微笑み返された。あらあら、随分と信用して頂けている様で。何処から来た信用か甚だ不明なのが、少々怖いですが。
「老い先短い私に、いつまでも頼ってんじゃないよ。これからはあんた達が、他を引っ張っていくんだろう?」
「まぁ、そうだけど」
「特にアンタは、文字が読める。他に適役が居ないんだ、アンタがやるしかないだろうぅ。老骨にムチ打つ気かい? お越しいただいた方を待たせるんじゃないよ」
「わ、分かった」
相手の話が終わるのを待って居ると、細身の男性が代表として渡された【契約書】に目を通し始めた……が、唸り声を上げながら、首をかしげている。
文字は読めるけど完全ではなく、所々登場する分からない表現と単語に、四苦八苦しているご様子。その姿を前に他の方も集まり、更に唸り声の発生源が増える。
これは……時間が掛かる奴ですね~。
「……暇なの」
「まあまあ、下の方は終わったので?」
「もう終わったなの、暇なの、飽きたなの、詰らないなの」
余りに時間が掛かる物だから、とうとうエマさんが管を巻き始めた。今までは大人しかったのに、どうやら地脈の開通と閉鎖作業は、とっくの前に終わっていた模様。
自然環境の重要な流れをポンポン切り替えられるとか、本当にこの樹木は規格外ですわ。
「そこのお嬢さんは、彼方の子で?」
「なの?」
村民に丸投げした事で村長も暇になったのか、エマさんを見て
子供じゃ無いですけど、う~ん、何と言えばよいモノか……監視役? 保護者?
「子じゃ無いなの! 嫁なの!」
「そうかいそうかい。良い旦那さんをもったねえ」
「なの!」
言いあぐねていると、暇そうにしていたエマさんが先に応えてしまった。
いや、確かに、それも間違いでは無いと思いますがね、ドストレートに本人に言われると、何とも反応に困りますね。
「ここにも昔は大きな森があったのだけど、私が子供の頃に国の人がきて、根こそぎ切り倒して仕舞ってねぇ。当時はそれで随分盛り上がっていたらしいんだけど、小さかった私はそんな事どうでも良くて、ただただ、森が消えゆく様を見ている事しかできなかったわね。同年代は先に逝って仕舞って、今この村に居る者は、森があった頃を知らない者ばかりさ」
「……」
当時の事を思い出しているのか、物悲しいく語る村長の話に、エマさんは黙って耳を傾ける。
「ふふ、しんみりしちゃったわね、ごめんなさい……貴女を見ていると、当時の事を思い出すわ。まるであの頃の森を前にしているかの様だわ……子供の頃、よく森へ足を運んで駆け回ったものよ。それで、ふふ、迷子になったりもしたわね」
「大丈夫だったなの?」
「えぇ、助けてもらったの。丁度あなたみたいに可愛らしい子だったわ。妖精か悪魔かはたまた精霊か……私には計り知れなかったけど、真っ暗な森の中淡く光る、小さくて儚くて、近づくだけで消えてしまいそうな、幻想的な子だったわ。あの時の感動は今でも忘れないわ」
「ここの森もすぐに復活するなの、大丈夫なの!」
「……そうなのかい?」
「任せるなの!」
子供の頃は意外とお転婆だったらしい村長の話を聞いていたエマさんが、簡単な事だと胸を張る。森の再生は予定に入っていますけどね? 妖精とかも住み着くでしょうけどね? そんな軽い気持ちでバラされると、変な勘繰りをする奴が現れかねないので自重して貰いたいところなのですが……村長だけしか聞いていませんし、その村長も子供の言う事程度の認識ですし、問題にはならないでしょう。
嬉しそうに目尻を下げ、慈愛に満ちた視線をエマさんに向ける村長の姿は、聖母と言っても過言ではないでしょう。エマさんも村長との会話は吝かでないのか、暇つぶし程度の感覚で付き合っている。
表面上はともかく、二人の温度差がひでぇ。やっぱエマさんは、圧倒的上位者ですわ。
「あ」
そんな穏やか? な時間が流れる中、詐欺【契約書】の片割れが淡く光り、契約が成立したことを示した。
「えっと、これで良いでしょうか?」
その言葉と共に、いままでのほんわかした雰囲気が霧散し、村長の眉間に皺が寄る。村長が奴隷契約に等しい【契約書】に署名した村人たちに振り向くと、村人たちから短い悲鳴が上がった。
―――
「ではこちらが、雇用要件が載った【契約書】になります。ここにサインをお願いします。え? 文字が書けない? それなら血とかでも大丈夫ですよ。はい、針をどうぞ」
「それじゃ、血で」
「はい、アウト」
「え゛? ととととととぉ!?」
針で指先を軽く切ると、そのまま、【契約書】の内容を読むことなく、血でサインしようとする村の若者。そのタイミングで声を掛ければ、垂れそうになる血を慌てて、反対の手でキャッチする。
この人達は、本当に……あぁ本当にもう、こう、警戒心というものを……。
「え、何ですか!? また、何か間違えました!?」
「はい、自分で考える! 答えは、【契約書】の中です! それと、針!!」
「うぅ……む~……う~ん?」
全員で覗き込んで考えるが、元々文字を読める人が少ない事もあって、読める人が読み上げて、解説してと、とてつもなく難航している。
給料の額と労働時間の比率とか、契約の破棄の条件とか……もう少し慎重に見て欲しい。針だって、毒や魔術が込められていたら如何する心算ですか。これでは、何時騙されてもおかしくないですよぉ~。そんな人をそのまま従業員として雇うとか、危険すぎですよぉ~。
このままでは、契約関係の管理は、全部バラン商会に丸投げするしか無いじゃないですかぁ~。下手な契約を結ばされて、敵の手駒にされでもしたら面倒極まりないですからね……無能な味方程恐ろしいとは、よく言ったモノです。
「……申し訳ないねぇ」
村長さんが、心底申し訳なさそうにしているのが居た堪れない。村長は悪くないんですが、こちらも事情が事情ですからねぇ……。
は~い、考えてね~考えてね~。頭を使わない無知は、使い潰されるのが常ですよ~。そんなところまで面倒を見続ける余裕は、今のうちには有りませんからね~。
……死ぬ気で頭使わないと、死ぬぞ?
「ふむふむ」
「計算できる人などは重用致します。得意な事を申請して頂ければ、それに合わせて配属先を決めますし、後程変更も致します」
「おぉ」
「……」
つらつらと雇用態勢を列挙すれば、分かった様な、分かってない様な声を上げながら相槌を打つ村人と、茶を嗜みながら【契約書】に目を通す村長さん。
……これ、話の中身を理解しているのは村長だけだな。識字率の問題もありますが、これは如何なモノか。
……危機感、煽るか。
「……【契約書】の中にも、先ほどの内容が記載されています。従業員契約として基本的な内容ですね。就く業種によって、個別に改めて【契約書】を発行いたしますので、先ずはそちらの内容を確認したうえで、サインをして頂きます」
「……アンタが決めな」
「お、俺がか!?」
【契約書】を村長の前に差し出せば、チラリと内容を確認し、すぐに横へとスライドする。渡された村民は突然の事に戸惑いを露わにするが、村長はそんな事などお構いなしに、こちらを見やり、目を細める。
おぉ、一瞬でこの詐欺文章に気付きましたよ。始めから想定して無ければ、この反応は無いですね。
大丈夫ですよ~と意味を込めて微笑みかければ、村長さんからも微笑み返された。あらあら、随分と信用して頂けている様で。何処から来た信用か甚だ不明なのが、少々怖いですが。
「老い先短い私に、いつまでも頼ってんじゃないよ。これからはあんた達が、他を引っ張っていくんだろう?」
「まぁ、そうだけど」
「特にアンタは、文字が読める。他に適役が居ないんだ、アンタがやるしかないだろうぅ。老骨にムチ打つ気かい? お越しいただいた方を待たせるんじゃないよ」
「わ、分かった」
相手の話が終わるのを待って居ると、細身の男性が代表として渡された【契約書】に目を通し始めた……が、唸り声を上げながら、首をかしげている。
文字は読めるけど完全ではなく、所々登場する分からない表現と単語に、四苦八苦しているご様子。その姿を前に他の方も集まり、更に唸り声の発生源が増える。
これは……時間が掛かる奴ですね~。
「……暇なの」
「まあまあ、下の方は終わったので?」
「もう終わったなの、暇なの、飽きたなの、詰らないなの」
余りに時間が掛かる物だから、とうとうエマさんが管を巻き始めた。今までは大人しかったのに、どうやら地脈の開通と閉鎖作業は、とっくの前に終わっていた模様。
自然環境の重要な流れをポンポン切り替えられるとか、本当にこの樹木は規格外ですわ。
「そこのお嬢さんは、彼方の子で?」
「なの?」
村民に丸投げした事で村長も暇になったのか、エマさんを見て
子供じゃ無いですけど、う~ん、何と言えばよいモノか……監視役? 保護者?
「子じゃ無いなの! 嫁なの!」
「そうかいそうかい。良い旦那さんをもったねえ」
「なの!」
言いあぐねていると、暇そうにしていたエマさんが先に応えてしまった。
いや、確かに、それも間違いでは無いと思いますがね、ドストレートに本人に言われると、何とも反応に困りますね。
「ここにも昔は大きな森があったのだけど、私が子供の頃に国の人がきて、根こそぎ切り倒して仕舞ってねぇ。当時はそれで随分盛り上がっていたらしいんだけど、小さかった私はそんな事どうでも良くて、ただただ、森が消えゆく様を見ている事しかできなかったわね。同年代は先に逝って仕舞って、今この村に居る者は、森があった頃を知らない者ばかりさ」
「……」
当時の事を思い出しているのか、物悲しいく語る村長の話に、エマさんは黙って耳を傾ける。
「ふふ、しんみりしちゃったわね、ごめんなさい……貴女を見ていると、当時の事を思い出すわ。まるであの頃の森を前にしているかの様だわ……子供の頃、よく森へ足を運んで駆け回ったものよ。それで、ふふ、迷子になったりもしたわね」
「大丈夫だったなの?」
「えぇ、助けてもらったの。丁度あなたみたいに可愛らしい子だったわ。妖精か悪魔かはたまた精霊か……私には計り知れなかったけど、真っ暗な森の中淡く光る、小さくて儚くて、近づくだけで消えてしまいそうな、幻想的な子だったわ。あの時の感動は今でも忘れないわ」
「ここの森もすぐに復活するなの、大丈夫なの!」
「……そうなのかい?」
「任せるなの!」
子供の頃は意外とお転婆だったらしい村長の話を聞いていたエマさんが、簡単な事だと胸を張る。森の再生は予定に入っていますけどね? 妖精とかも住み着くでしょうけどね? そんな軽い気持ちでバラされると、変な勘繰りをする奴が現れかねないので自重して貰いたいところなのですが……村長だけしか聞いていませんし、その村長も子供の言う事程度の認識ですし、問題にはならないでしょう。
嬉しそうに目尻を下げ、慈愛に満ちた視線をエマさんに向ける村長の姿は、聖母と言っても過言ではないでしょう。エマさんも村長との会話は吝かでないのか、暇つぶし程度の感覚で付き合っている。
表面上はともかく、二人の温度差がひでぇ。やっぱエマさんは、圧倒的上位者ですわ。
「あ」
そんな穏やか? な時間が流れる中、詐欺【契約書】の片割れが淡く光り、契約が成立したことを示した。
「えっと、これで良いでしょうか?」
その言葉と共に、いままでのほんわかした雰囲気が霧散し、村長の眉間に皺が寄る。村長が奴隷契約に等しい【契約書】に署名した村人たちに振り向くと、村人たちから短い悲鳴が上がった。
―――
「ではこちらが、雇用要件が載った【契約書】になります。ここにサインをお願いします。え? 文字が書けない? それなら血とかでも大丈夫ですよ。はい、針をどうぞ」
「それじゃ、血で」
「はい、アウト」
「え゛? ととととととぉ!?」
針で指先を軽く切ると、そのまま、【契約書】の内容を読むことなく、血でサインしようとする村の若者。そのタイミングで声を掛ければ、垂れそうになる血を慌てて、反対の手でキャッチする。
この人達は、本当に……あぁ本当にもう、こう、警戒心というものを……。
「え、何ですか!? また、何か間違えました!?」
「はい、自分で考える! 答えは、【契約書】の中です! それと、針!!」
「うぅ……む~……う~ん?」
全員で覗き込んで考えるが、元々文字を読める人が少ない事もあって、読める人が読み上げて、解説してと、とてつもなく難航している。
給料の額と労働時間の比率とか、契約の破棄の条件とか……もう少し慎重に見て欲しい。針だって、毒や魔術が込められていたら如何する心算ですか。これでは、何時騙されてもおかしくないですよぉ~。そんな人をそのまま従業員として雇うとか、危険すぎですよぉ~。
このままでは、契約関係の管理は、全部バラン商会に丸投げするしか無いじゃないですかぁ~。下手な契約を結ばされて、敵の手駒にされでもしたら面倒極まりないですからね……無能な味方程恐ろしいとは、よく言ったモノです。
「……申し訳ないねぇ」
村長さんが、心底申し訳なさそうにしているのが居た堪れない。村長は悪くないんですが、こちらも事情が事情ですからねぇ……。
は~い、考えてね~考えてね~。頭を使わない無知は、使い潰されるのが常ですよ~。そんなところまで面倒を見続ける余裕は、今のうちには有りませんからね~。
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