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178 一夜明けて
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~ピピピ・ピピピ・ピピピ~
~おはようございます、マスター~
~領域より30,500 DPを回収しました~
~侵入者を撃退し、51,650 DPを取得しました~
~所持DPの端数を利用し、世界樹に対して<成長>を執行します~
~迷宮化が終了しております~
― トンテンカンカントンテンカン -
「う~ん、精が出ますね~」
日が昇り出すと同時に行動を開始した彼等は、早速とばかりに、森の木々を切り出した。
朝からずっと、木を伐り倒す音が響き続ける。一切休みなしで、延々と……安眠妨害も良い所である。
ハンターは、あれから森の奥に入って来る事が無くなった。戻って行った方は、魔物と遭遇していないので、もう少し来るかと思っていたのですが……なにもないから 行くだけ無駄とでも思われましたかね?
流石に、外周に広がる森は魔力濃度が低いこともあって、魔草などの価値のあるモノの類も無いですし、進むだけ無駄とでも、思われて仕舞いましたかね?
でも、まだ早朝ですし、これから動き出す可能性も有るか……焦ることも無いですし、のんびり待ちましょうかねぇ。
その間に、強い奴が現れてくれれば、対策を考えられるのですがねぇ……居るかどうかも分かりませんが。
しかし、異世界の生物の体力は半端ないですねぇ、特に獣人は。
重労働を行っている半分ぐらいが獣人ですね。侵入者の大半が人間だったので、これ程沢山の獣人が居るとは知りませんでした。
同種族の事ですし、獣人さん方に知らせた方がいいですかね? って事で、プルさん経由で連絡を取り、コアさんの映像付きで報告したのですが……
(何故、わざわざ我々に見せた)
「……情報の共有って、大事でしょう?」
親切心で報告したのですが、現場が怒りと悲壮感で満ちて仕舞った……如何しましょうか、この雰囲気。
(実際に犯罪を犯し、奴隷の身に落とした可能性は?)
(んなわけあるか!)
(あったとしても、少数か、やむを得ない事情だろう)
随分はっきりと断言できますね。感情論…では無さそうなのがまた、面倒ごとの匂いを、醸し出していますね。何か理由がおありなのでしょうか?
(奴らの中に、金狼族と混猫族が混じっていた、それも大量にな!)
金狼族…は、金と言うか、小麦色の毛をした犬人の事で、
混猫族…は、あぁ、白黒が混ざったホワイトタイガーみたいな猫人の事ですね
(金狼族は、断罪と忠誠の一族だ。我が国でも、王に選抜される程の一族。一人二人ならまだ分かるが、あの数は村の男衆を全て捕らえたと言われても納得できる規模だぞ)
(混猫族は、プライドが高い。それこそ、自身の一生に傷がつくような真似は、例え自身が死のうと、身内が死のうとやらんな)
あらら、それは話を聞いてみる必要がありそうですね。
(誰にだ?)
「ちょうど、向こう側の人を捕らえているので、彼らの境遇も聞いておきますよ」
(我等も 「ダメです」 何故だ!)
いやねぇ…そんな精神状態で接触しても、事故にしかならなそうなんですもん。
(落ち着かんか。獣人の我らが会っても、無用な混乱を与えるだけだ。頼めるかダンマス)
「えぇ、今は食事中なので、後になりますがね」
(((は?)))
え? 何でそこに反応するので?
(もてなしているのか?)
「おもてなしは大事ですよ?」
「侵入者にもするような事なの?」
おや、世界樹さんからも突っ込みが飛んで来た。そんなに不思議に思うような事ですかね?
「中途半端が、一番不信感を持たれますからね。やるからには、きっちりやらないと。それに、無理やり聞き出すよりも、自発的に話してくれる方が楽でしょう?」
「話さなければどうするなの?」
あ~、話さない時ですか…情報を提供しない敵に、価値なんてないですね。
「ん~……破棄して、他の方に聞きましょうか。幾らでも余っていますし、これからも増えるでしょうから」
(((…………)))
え? 何でドン引きしているんですか? 俺、なんか変な事言っていますかね?
「でもでも、あいつ等、奥にまで全然来ないなの」
「え? あぁ、う~ん、帰って来ない奴が出て、警戒されましたかね~」
お陰でちょっと暇です。
丁度、魔物に遭遇せず帰還できた連中が踏み込んだ先より、奥へ来ないんですよね。参考にでもしたのかな? 現場には慎重かつ優秀な方が居るのかもしれませんね。
まぁ、その内、木を伐りながら奥まで来るでしょうし、嫌でも遭遇確率は上がるでしょう。
なにせあの周辺は、世界樹さんが魔力の供給を停止するだけでなく、遮断までしていますから、成長速度が著しく遅い。
成長する苗木とか種とかも無いですし、常に踏み固められた地面では、魔力が潤沢でも生えないかもしれませんがね。
「……なんか、こっちの資源を勝手に持って行かれるのは、ムカつくなの」
「まぁ、思わない訳では無いですけどね~」
てか、あいつ等根こそぎ行くな~。少しだけですが、森が抉れたような形になってきた。
普通の森の場合、放っておいたら禿山か、砂漠になりそうな勢いですね。元の世界の伐採現場を、彷彿とさせますわ。挿し木とかしないのかな?
「ではどうします、任せますよ?」
「………………ちょっと考えてみるなの」
「あいあい、ごゆっくりどうぞ」
時間はたっぷりありますからね。待つのもよし、ある程度深入りしているので、奇襲するのもよし、DP源として更に奥地に来るまで放置するのもよし。既にあいつ等は、こちらの領域に足を踏み入れていますからね。観察を続けながら、どう処理するか、のんびり決めて行きまましょう。
(我たちも、話し合う時間が必要だ)
(うむ、特に今は、自分たちの事で精一杯だ。獣人とは言え、余所者。自国の事もある。割ける余裕もない)
(我々だけで決めてよい内容では無いな)
どうやら獣人さん側も、身内で話し合うご様子。
流石は、民主主義の傾向がある国の出身ですね。王様の様な存在が居なくとも、身勝手な行動をすることがない。今までこれだけの群れを、統率を維持しながら行動してきただけあります。
その分行動が遅いとか有るかも知れませんが、取り返しのつかないミスをするのに比べたら、よっぽどマシでしょう。そもそも、人間たちが居る南西の外周の森と、獣人さん方が居る北の森では距離もありますし、移動を考えたら、獣人さん方が動くことにはならないでしょうね。
獣人さん方とのプルプル通信を切り上げ、腰を上げる。それでは、こちらも動きましょうかねぇ。
先ずは、その姿を一目見て置きましょう。なんてったって、初めての人間ですからね。その為にも、クロスさんが居る広場まで移動する。生身でどこかに移動するときは、報告する約束をしましたからね。まぁ、部屋を出たらすぐなので、大した手間でもありません。
「クロスさ~ん。ちょっと、檻まで行ってきますね~」
「ハ! ……直接行かれるので?」
「ゴドウィンさんの時の様に、直接見無いと分からないことが有るかも知れませんしね」
「主様…」
「意識は戻ってないのでしょう? 檻の外からですし、一度この目で見た後すぐに戻りますよ。意識が戻って話す場合は、人形で行きますから心配しないでください」
それならば…と、クロスさんもすぐに引き下がてくれた。そんなに警戒しなくても、近くには見張りも居ますし、あの程度の連中に殺されるほど、間抜けじゃないつもりなんですがね~。
報告も終わったので、早速彼等を捕らえて居る部屋に<神出鬼没>で移動。彼等を視界に
「ウブゥ…!?」
「主様?」
即行で元の場所に移動する……あ、これダメな奴だ。
― オロロロロロ -
「「「わーーー!?」」」
「主様が吐いたーーー!?」
「マイロード、しっかりして下され!?」
「衛生兵! 衛生兵―――!」
「あわわわわ、主様! 主様!? 主様―――!!??」
「「「落ち着け!!」」」
錯乱したクロスさんが、周りから総突っ込みを受けていた。
~おはようございます、マスター~
~領域より30,500 DPを回収しました~
~侵入者を撃退し、51,650 DPを取得しました~
~所持DPの端数を利用し、世界樹に対して<成長>を執行します~
~迷宮化が終了しております~
― トンテンカンカントンテンカン -
「う~ん、精が出ますね~」
日が昇り出すと同時に行動を開始した彼等は、早速とばかりに、森の木々を切り出した。
朝からずっと、木を伐り倒す音が響き続ける。一切休みなしで、延々と……安眠妨害も良い所である。
ハンターは、あれから森の奥に入って来る事が無くなった。戻って行った方は、魔物と遭遇していないので、もう少し来るかと思っていたのですが……なにもないから 行くだけ無駄とでも思われましたかね?
流石に、外周に広がる森は魔力濃度が低いこともあって、魔草などの価値のあるモノの類も無いですし、進むだけ無駄とでも、思われて仕舞いましたかね?
でも、まだ早朝ですし、これから動き出す可能性も有るか……焦ることも無いですし、のんびり待ちましょうかねぇ。
その間に、強い奴が現れてくれれば、対策を考えられるのですがねぇ……居るかどうかも分かりませんが。
しかし、異世界の生物の体力は半端ないですねぇ、特に獣人は。
重労働を行っている半分ぐらいが獣人ですね。侵入者の大半が人間だったので、これ程沢山の獣人が居るとは知りませんでした。
同種族の事ですし、獣人さん方に知らせた方がいいですかね? って事で、プルさん経由で連絡を取り、コアさんの映像付きで報告したのですが……
(何故、わざわざ我々に見せた)
「……情報の共有って、大事でしょう?」
親切心で報告したのですが、現場が怒りと悲壮感で満ちて仕舞った……如何しましょうか、この雰囲気。
(実際に犯罪を犯し、奴隷の身に落とした可能性は?)
(んなわけあるか!)
(あったとしても、少数か、やむを得ない事情だろう)
随分はっきりと断言できますね。感情論…では無さそうなのがまた、面倒ごとの匂いを、醸し出していますね。何か理由がおありなのでしょうか?
(奴らの中に、金狼族と混猫族が混じっていた、それも大量にな!)
金狼族…は、金と言うか、小麦色の毛をした犬人の事で、
混猫族…は、あぁ、白黒が混ざったホワイトタイガーみたいな猫人の事ですね
(金狼族は、断罪と忠誠の一族だ。我が国でも、王に選抜される程の一族。一人二人ならまだ分かるが、あの数は村の男衆を全て捕らえたと言われても納得できる規模だぞ)
(混猫族は、プライドが高い。それこそ、自身の一生に傷がつくような真似は、例え自身が死のうと、身内が死のうとやらんな)
あらら、それは話を聞いてみる必要がありそうですね。
(誰にだ?)
「ちょうど、向こう側の人を捕らえているので、彼らの境遇も聞いておきますよ」
(我等も 「ダメです」 何故だ!)
いやねぇ…そんな精神状態で接触しても、事故にしかならなそうなんですもん。
(落ち着かんか。獣人の我らが会っても、無用な混乱を与えるだけだ。頼めるかダンマス)
「えぇ、今は食事中なので、後になりますがね」
(((は?)))
え? 何でそこに反応するので?
(もてなしているのか?)
「おもてなしは大事ですよ?」
「侵入者にもするような事なの?」
おや、世界樹さんからも突っ込みが飛んで来た。そんなに不思議に思うような事ですかね?
「中途半端が、一番不信感を持たれますからね。やるからには、きっちりやらないと。それに、無理やり聞き出すよりも、自発的に話してくれる方が楽でしょう?」
「話さなければどうするなの?」
あ~、話さない時ですか…情報を提供しない敵に、価値なんてないですね。
「ん~……破棄して、他の方に聞きましょうか。幾らでも余っていますし、これからも増えるでしょうから」
(((…………)))
え? 何でドン引きしているんですか? 俺、なんか変な事言っていますかね?
「でもでも、あいつ等、奥にまで全然来ないなの」
「え? あぁ、う~ん、帰って来ない奴が出て、警戒されましたかね~」
お陰でちょっと暇です。
丁度、魔物に遭遇せず帰還できた連中が踏み込んだ先より、奥へ来ないんですよね。参考にでもしたのかな? 現場には慎重かつ優秀な方が居るのかもしれませんね。
まぁ、その内、木を伐りながら奥まで来るでしょうし、嫌でも遭遇確率は上がるでしょう。
なにせあの周辺は、世界樹さんが魔力の供給を停止するだけでなく、遮断までしていますから、成長速度が著しく遅い。
成長する苗木とか種とかも無いですし、常に踏み固められた地面では、魔力が潤沢でも生えないかもしれませんがね。
「……なんか、こっちの資源を勝手に持って行かれるのは、ムカつくなの」
「まぁ、思わない訳では無いですけどね~」
てか、あいつ等根こそぎ行くな~。少しだけですが、森が抉れたような形になってきた。
普通の森の場合、放っておいたら禿山か、砂漠になりそうな勢いですね。元の世界の伐採現場を、彷彿とさせますわ。挿し木とかしないのかな?
「ではどうします、任せますよ?」
「………………ちょっと考えてみるなの」
「あいあい、ごゆっくりどうぞ」
時間はたっぷりありますからね。待つのもよし、ある程度深入りしているので、奇襲するのもよし、DP源として更に奥地に来るまで放置するのもよし。既にあいつ等は、こちらの領域に足を踏み入れていますからね。観察を続けながら、どう処理するか、のんびり決めて行きまましょう。
(我たちも、話し合う時間が必要だ)
(うむ、特に今は、自分たちの事で精一杯だ。獣人とは言え、余所者。自国の事もある。割ける余裕もない)
(我々だけで決めてよい内容では無いな)
どうやら獣人さん側も、身内で話し合うご様子。
流石は、民主主義の傾向がある国の出身ですね。王様の様な存在が居なくとも、身勝手な行動をすることがない。今までこれだけの群れを、統率を維持しながら行動してきただけあります。
その分行動が遅いとか有るかも知れませんが、取り返しのつかないミスをするのに比べたら、よっぽどマシでしょう。そもそも、人間たちが居る南西の外周の森と、獣人さん方が居る北の森では距離もありますし、移動を考えたら、獣人さん方が動くことにはならないでしょうね。
獣人さん方とのプルプル通信を切り上げ、腰を上げる。それでは、こちらも動きましょうかねぇ。
先ずは、その姿を一目見て置きましょう。なんてったって、初めての人間ですからね。その為にも、クロスさんが居る広場まで移動する。生身でどこかに移動するときは、報告する約束をしましたからね。まぁ、部屋を出たらすぐなので、大した手間でもありません。
「クロスさ~ん。ちょっと、檻まで行ってきますね~」
「ハ! ……直接行かれるので?」
「ゴドウィンさんの時の様に、直接見無いと分からないことが有るかも知れませんしね」
「主様…」
「意識は戻ってないのでしょう? 檻の外からですし、一度この目で見た後すぐに戻りますよ。意識が戻って話す場合は、人形で行きますから心配しないでください」
それならば…と、クロスさんもすぐに引き下がてくれた。そんなに警戒しなくても、近くには見張りも居ますし、あの程度の連中に殺されるほど、間抜けじゃないつもりなんですがね~。
報告も終わったので、早速彼等を捕らえて居る部屋に<神出鬼没>で移動。彼等を視界に
「ウブゥ…!?」
「主様?」
即行で元の場所に移動する……あ、これダメな奴だ。
― オロロロロロ -
「「「わーーー!?」」」
「主様が吐いたーーー!?」
「マイロード、しっかりして下され!?」
「衛生兵! 衛生兵―――!」
「あわわわわ、主様! 主様!? 主様―――!!??」
「「「落ち着け!!」」」
錯乱したクロスさんが、周りから総突っ込みを受けていた。
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