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141 魔導砲
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魔力を練り、空中に魔力の塊を作り出る。そこに意思を込め、魔力に指向性を持たせる。
作り出したのは、熱も光も発生しない、<風魔法>を応用した、純粋な膨張と衝撃による爆発の魔法。
ルナの手を離れれば、すぐに解放されるその魔法を、魔術【維持】で包み安定させる。
<土魔法>によって何百もの小さな金属球、円錐、円盤を作り出す。それぞれに魔力を込める事で強度を上げ、円錐と円盤には魔術を組み込む。それらを爆発の魔法を中心に、覆う様に設置。魔術【固定】で全てを固定することで、先端が円錐状になった円柱を作り出す。そして、魔力を供給し、状態を維持しながら、空いている手を竜の群れに向かって伸ばす。
「ふ~、次ですわ!」
その手から魔力が溢れ出し、円柱を模って行くか、ある程度伸びた先から霧散してしまう。
「……むむ、結構難しいですわね。仕方がないですわ、予定より短く行きましょう」
魔力を伸ばす事を諦め、形の安定に取り掛かる。そうして、長さ2m程の魔力の円柱ができ上がる。その中に、何種類もの魔術が何重にも設置され、魔力の円柱から魔力が供給されていく。
本来ならば、魔力が臨界に達した時点で魔術が発動するが、複数の魔術を組み合わせる事による、複数パターンのスイッチ機構が確立されており、その内の一つを使用することで、発動待ち状態で維持されていた。魔術開発部の尽力の賜物である。
「クッ! 今の私では、これは扱えませんか。仕方がありません、もう一つ下の術に変更ですわ」
幾つかの魔術を解除し、新しく魔術を組み直す。本来、一つの魔術として組まれたものならばともかく、多種類の魔術を同時使用する場合、難易度が急激に上がる。更に、魔法と魔術を同時に扱うのも同様である。
今のルナの状態を表現するならば、背負った荷物を揺らさない様に(魔力維持)全力疾走しながら(魔力供給)、両手で違う文字を書き(複数魔術使用)、他人と会話(魔法使用)している様なもの。狂気の沙汰である。
本来この術は、複数の者が分担し、魔道具の使用も視野に入れた物であり、一人で実行するものでは無いのだ。
「フフフ、角度よし、予測弾速よし、予想到達時間よし、タイマー設定よし、術式起動コードの同期よし、タイマーセット完了……フフフフフ!」
限界まで酷使した頭と魂が、ギチギチと悲鳴を上げるが、そんな事などお構いなしに術を組む。そうして完成した術を確認し、問題が無いと判断したルナは、その出来に対し笑みをこぼす。
維持していた金属の塊である“砲弾”を、魔術が組み込まれた魔力の円柱である“砲身”にセットし、その砲弾の底部を全力で叩きつけた。
「榴弾式・集束拡散魔導砲ですわ!」
砲弾が砲身を突き進み、設置された魔術が発動する。
【方向】により、透過した砲弾の向きを、砲身と平行に修正。【加速】により、その速度を急激に上げていく。【螺旋】により、軌道を安定させ、出口に設置された【発信】が、特定コードを持つ術に対して起動信号を出す事で、砲弾に組み込まれた魔術、【受信】【指定】【刻】でできたタイマーと、弾頭に付与されていた【風】が起動する。
そして、破壊の権化が放たれた。
【風魔術】によって空気抵抗を抑える事で、その速度は容易に音速を超え、魔力の光が尾を引きながら竜の群れへ向け突き進む。
「3…2…1…0♪」
逃げ切れたと安堵していた竜達。そこへ、ルナが放った砲弾が到着し、彼等の横を通り抜ける。
「キャウ? ……!?」
最後尾に居た竜がその姿を確認し、疑問の鳴き声を上げる。目を凝らし、それが何なのか理解しようとする前に……それは弾けた。
弾丸で言うところの、雷管部分にあたる円盤に供えられたタイマーの術式が0になり、ゲッコーが、移動の停止に使用しているスキルを解析して判明した【停止】の魔術が発動、円盤がその場で止まる。物理エネルギーを【変換】によって魔力に変換し、その魔力を使用し【空間】に【固定】される。
そして、砲弾の形を維持していた魔術と、爆発魔法を維持していた魔術も切れる。
― ド!! ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド -
空間固定された円盤によって、爆発の衝撃は前方に集中する。
近くに居た竜は、解放された爆発魔法の爆風により吹き飛び、その衝撃によって骨は砕け、内臓が潰れる。それだけで、数体を行動不能へと追い込む。唯の魔法ならば、これだけで終わっていた事だろう。
周囲に散乱する金属球が、爆風により弾け飛び、ばら撒かれる。魔力を大量に含んだ金属球は、まともに魔力による強化をしていない、できない彼等下級竜の鱗を容易に貫き、突き進む。
近くの竜は、最早原型を留める事すら叶わず、その周りの者も、体中が穴だらけになりながら絶命し、落ちて行った。
遠くから見たならば、空中に赤い花が咲いたかのように映るだろう。
「……フフ、フフフフフ! アァ、アァ~良いですわ! 最ッ高ですわ! 堪りませんわ! んぁ…クワァ~」
「えげつねぇ……」
「……おぉ」
陶酔した様な虚ろな目で、両肩を抱き悶えるルナ。
それに反比例して、ガチで引いている噴竜と、広範囲の攻撃方法を持たない為、良く分かっていない斬竜。
「……あれって、すごい?」
「おう、すげぇぞ。一人で実行したのがそもそもおかしいレベルで。あれ、絶対一人で発動する事を想定して無いぞ」
「……ブレスで良くない?」
「ブレスだと、あの範囲を“吹き飛ばし”でやろうとしたら、多分十倍くらい魔力使うぞ」
「……まじ?」
「多少効果範囲に斑は出るだろうけど、結果に対して、魔力効率が半端ねぇわ」
実際に使った魔力は、爆発の<風魔法>と金属球を作った<土魔法>、それらを維持し打ち出す為の魔術各種になる。
魔術や維持による、多少のロスは仕方が無いとして、威力と効果範囲を考えた場合、同じ爆発魔法が10発は必要になるだろう。
しかも、砲身に設置された魔術は、透過した砲弾に対して魔術を【付与】するものの為、砲弾さえ用意すれば、後は魔力を供給し維持するだけで良い。なので…
「多分これ、連射する事前提の術だぞ?」
「……」
改めて、絶句する二体であった。
―――
「ハーーーーーーーー…………、この距離ならば、自爆の危険は無さそうですわね。後方への保護を考えた、空間固定は必要ないですわ」
ようやく落ち着いたのか、先ほど使った術式が書かれた手帳に、メモを書き足していくルナ。
既に、生き残った竜の姿は見えなくなっていた。
「逃がしちまってよかったのか?」
「ん~~~……そもそも、あれを殺す事が目的ではありませんし、獣人さん方が無事なら、良いと思いますわよ?」
「……竜と、敵対」
「あれが、聡明なエレン様方と同じ所属な訳がありませんわよ。もし身内だと言うのでしたら、ペットの躾をしていない相手が悪いですわ」
ひらひらと手を振り、竜との敵対を否定するルナ。最早興味も無い様だ。
「あ、獣人方の説得は終わっています? そこそこ時間が経ったと思うんですが」
「……うん」
(ルナ、ルナーーー! ……これ聞こえてるのか?)
<念話>による声が周りに響く。フワフワが自分の領域内に居るリリーの声を、中継している様だ。
「あら、リリー様ですわね、そちらは御無事でございます?」
(おー、ぴんぴんしてるぞー。フワフワから薬も貰って、皆の傷も治ったしな!)
制止の声を掛けた時、竜族に対して要望に応えると言っていた通り、薬に食料、魔石等々、フワフワの中には大量の物資が収められていたのだ。
その物資の量と質を見て、「あれ、俺らを攫う理由ってなくねぇ?」となり、説得は割とスムーズに進んだのは別の話。
「それは良かったですわ。では、早速移動いたしましょうか」
(いいけどさー、あれ、放置で良いのかー?)
「……竜の死体」
「あぁ、そうですわね~……お土産で持て行きましょうか。フワフワ様、容量に余裕はまだおありで?」
「まだまだ行けるよー、まっかせてー」
白い霧のドームに成っていたフワフワが、大地を滑る様にそのまま移動を開始する。
地上から見た場合、霧の壁が砂嵐の様に迫ってくる、異様な光景に移った事だろう。
こうして、獣人方の保護を達成した一同は、竜の素材と言う思わぬ収穫を得ながら帰路に就く。
下級竜達に、多大な被害と恐怖を植え付けながら……
作り出したのは、熱も光も発生しない、<風魔法>を応用した、純粋な膨張と衝撃による爆発の魔法。
ルナの手を離れれば、すぐに解放されるその魔法を、魔術【維持】で包み安定させる。
<土魔法>によって何百もの小さな金属球、円錐、円盤を作り出す。それぞれに魔力を込める事で強度を上げ、円錐と円盤には魔術を組み込む。それらを爆発の魔法を中心に、覆う様に設置。魔術【固定】で全てを固定することで、先端が円錐状になった円柱を作り出す。そして、魔力を供給し、状態を維持しながら、空いている手を竜の群れに向かって伸ばす。
「ふ~、次ですわ!」
その手から魔力が溢れ出し、円柱を模って行くか、ある程度伸びた先から霧散してしまう。
「……むむ、結構難しいですわね。仕方がないですわ、予定より短く行きましょう」
魔力を伸ばす事を諦め、形の安定に取り掛かる。そうして、長さ2m程の魔力の円柱ができ上がる。その中に、何種類もの魔術が何重にも設置され、魔力の円柱から魔力が供給されていく。
本来ならば、魔力が臨界に達した時点で魔術が発動するが、複数の魔術を組み合わせる事による、複数パターンのスイッチ機構が確立されており、その内の一つを使用することで、発動待ち状態で維持されていた。魔術開発部の尽力の賜物である。
「クッ! 今の私では、これは扱えませんか。仕方がありません、もう一つ下の術に変更ですわ」
幾つかの魔術を解除し、新しく魔術を組み直す。本来、一つの魔術として組まれたものならばともかく、多種類の魔術を同時使用する場合、難易度が急激に上がる。更に、魔法と魔術を同時に扱うのも同様である。
今のルナの状態を表現するならば、背負った荷物を揺らさない様に(魔力維持)全力疾走しながら(魔力供給)、両手で違う文字を書き(複数魔術使用)、他人と会話(魔法使用)している様なもの。狂気の沙汰である。
本来この術は、複数の者が分担し、魔道具の使用も視野に入れた物であり、一人で実行するものでは無いのだ。
「フフフ、角度よし、予測弾速よし、予想到達時間よし、タイマー設定よし、術式起動コードの同期よし、タイマーセット完了……フフフフフ!」
限界まで酷使した頭と魂が、ギチギチと悲鳴を上げるが、そんな事などお構いなしに術を組む。そうして完成した術を確認し、問題が無いと判断したルナは、その出来に対し笑みをこぼす。
維持していた金属の塊である“砲弾”を、魔術が組み込まれた魔力の円柱である“砲身”にセットし、その砲弾の底部を全力で叩きつけた。
「榴弾式・集束拡散魔導砲ですわ!」
砲弾が砲身を突き進み、設置された魔術が発動する。
【方向】により、透過した砲弾の向きを、砲身と平行に修正。【加速】により、その速度を急激に上げていく。【螺旋】により、軌道を安定させ、出口に設置された【発信】が、特定コードを持つ術に対して起動信号を出す事で、砲弾に組み込まれた魔術、【受信】【指定】【刻】でできたタイマーと、弾頭に付与されていた【風】が起動する。
そして、破壊の権化が放たれた。
【風魔術】によって空気抵抗を抑える事で、その速度は容易に音速を超え、魔力の光が尾を引きながら竜の群れへ向け突き進む。
「3…2…1…0♪」
逃げ切れたと安堵していた竜達。そこへ、ルナが放った砲弾が到着し、彼等の横を通り抜ける。
「キャウ? ……!?」
最後尾に居た竜がその姿を確認し、疑問の鳴き声を上げる。目を凝らし、それが何なのか理解しようとする前に……それは弾けた。
弾丸で言うところの、雷管部分にあたる円盤に供えられたタイマーの術式が0になり、ゲッコーが、移動の停止に使用しているスキルを解析して判明した【停止】の魔術が発動、円盤がその場で止まる。物理エネルギーを【変換】によって魔力に変換し、その魔力を使用し【空間】に【固定】される。
そして、砲弾の形を維持していた魔術と、爆発魔法を維持していた魔術も切れる。
― ド!! ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド -
空間固定された円盤によって、爆発の衝撃は前方に集中する。
近くに居た竜は、解放された爆発魔法の爆風により吹き飛び、その衝撃によって骨は砕け、内臓が潰れる。それだけで、数体を行動不能へと追い込む。唯の魔法ならば、これだけで終わっていた事だろう。
周囲に散乱する金属球が、爆風により弾け飛び、ばら撒かれる。魔力を大量に含んだ金属球は、まともに魔力による強化をしていない、できない彼等下級竜の鱗を容易に貫き、突き進む。
近くの竜は、最早原型を留める事すら叶わず、その周りの者も、体中が穴だらけになりながら絶命し、落ちて行った。
遠くから見たならば、空中に赤い花が咲いたかのように映るだろう。
「……フフ、フフフフフ! アァ、アァ~良いですわ! 最ッ高ですわ! 堪りませんわ! んぁ…クワァ~」
「えげつねぇ……」
「……おぉ」
陶酔した様な虚ろな目で、両肩を抱き悶えるルナ。
それに反比例して、ガチで引いている噴竜と、広範囲の攻撃方法を持たない為、良く分かっていない斬竜。
「……あれって、すごい?」
「おう、すげぇぞ。一人で実行したのがそもそもおかしいレベルで。あれ、絶対一人で発動する事を想定して無いぞ」
「……ブレスで良くない?」
「ブレスだと、あの範囲を“吹き飛ばし”でやろうとしたら、多分十倍くらい魔力使うぞ」
「……まじ?」
「多少効果範囲に斑は出るだろうけど、結果に対して、魔力効率が半端ねぇわ」
実際に使った魔力は、爆発の<風魔法>と金属球を作った<土魔法>、それらを維持し打ち出す為の魔術各種になる。
魔術や維持による、多少のロスは仕方が無いとして、威力と効果範囲を考えた場合、同じ爆発魔法が10発は必要になるだろう。
しかも、砲身に設置された魔術は、透過した砲弾に対して魔術を【付与】するものの為、砲弾さえ用意すれば、後は魔力を供給し維持するだけで良い。なので…
「多分これ、連射する事前提の術だぞ?」
「……」
改めて、絶句する二体であった。
―――
「ハーーーーーーーー…………、この距離ならば、自爆の危険は無さそうですわね。後方への保護を考えた、空間固定は必要ないですわ」
ようやく落ち着いたのか、先ほど使った術式が書かれた手帳に、メモを書き足していくルナ。
既に、生き残った竜の姿は見えなくなっていた。
「逃がしちまってよかったのか?」
「ん~~~……そもそも、あれを殺す事が目的ではありませんし、獣人さん方が無事なら、良いと思いますわよ?」
「……竜と、敵対」
「あれが、聡明なエレン様方と同じ所属な訳がありませんわよ。もし身内だと言うのでしたら、ペットの躾をしていない相手が悪いですわ」
ひらひらと手を振り、竜との敵対を否定するルナ。最早興味も無い様だ。
「あ、獣人方の説得は終わっています? そこそこ時間が経ったと思うんですが」
「……うん」
(ルナ、ルナーーー! ……これ聞こえてるのか?)
<念話>による声が周りに響く。フワフワが自分の領域内に居るリリーの声を、中継している様だ。
「あら、リリー様ですわね、そちらは御無事でございます?」
(おー、ぴんぴんしてるぞー。フワフワから薬も貰って、皆の傷も治ったしな!)
制止の声を掛けた時、竜族に対して要望に応えると言っていた通り、薬に食料、魔石等々、フワフワの中には大量の物資が収められていたのだ。
その物資の量と質を見て、「あれ、俺らを攫う理由ってなくねぇ?」となり、説得は割とスムーズに進んだのは別の話。
「それは良かったですわ。では、早速移動いたしましょうか」
(いいけどさー、あれ、放置で良いのかー?)
「……竜の死体」
「あぁ、そうですわね~……お土産で持て行きましょうか。フワフワ様、容量に余裕はまだおありで?」
「まだまだ行けるよー、まっかせてー」
白い霧のドームに成っていたフワフワが、大地を滑る様にそのまま移動を開始する。
地上から見た場合、霧の壁が砂嵐の様に迫ってくる、異様な光景に移った事だろう。
こうして、獣人方の保護を達成した一同は、竜の素材と言う思わぬ収穫を得ながら帰路に就く。
下級竜達に、多大な被害と恐怖を植え付けながら……
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