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108 黒狐が行く!①
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「えへへ、買っちゃった。とうとう買っちゃった」
今話題のゲーム、ダンジョンクリエイター!
今私の手の中に、そのゲームが握られている。
熱狂的なファンが友の中に居て、散々話を聞かされたこのゲーム。始めは全く興味が無かったタイトルだったが、その話の中に、私の琴線に触れるものがあった。
それは、魔物を自作できること。
私が興味を持ったことに気が付いた、我が学友の目付きが変化した。正に獲物を見つけた肉食動物が如く! 逃がさんとばかりに絡みついてくる姿は蛇の如く! 私の肩を取り押さえるその手には、決して逃さないと言わんばかりの、力強さに満ちていた。
既に捕らえられた私は、逃げる事も敵わず、捕食される小食動物の如く、友にされるがままに、そのゲームのプレイ動画を見せられる。
「何このキャラクター!? はぁ、自作可能? モフモフし放題ですと!?」
そこに映し出されたのは、見たことも無いモフモフ同士が、延々と戯れる姿。その瞬間、私が抱いた興味が衝動へと昇華した。プレイしたい…モフリたい衝動に!
動画はあくまで動画、私の意思は反映されない。見るだけしかできない、ガラス越しに覗き込むだけ。好きだった、楽しかった、だがそれ以上に寂しかった! 悔しかった! もどかしかった! 私はモフモフに飢えていた!
操作しているのは人間? 知らん! モフラーならば、こっちの動作に合わせて、求める動作くらいするでしょう。それこそ、あざといレベルで!
…何でこんなに、モフモフに飢えているかって?
私、好きなもの、動物。体質、重度の動物アレルギー。
えぇえぇ、アレルギーですよ。それも死ぬレベルのヤバい奴!
私に許された事と言ったら、AVくらいしか無かったのだ。ック、目の前に天使が居ると言うのに、近づくことすらできないジレンマ。最早、辛抱堪らん!
「フフフ、創るわよ~」
来たれイメージ! 唸れ私の指! 理想のモフモフをここに創らん!
―――
「できたー!」
フフ、フフフフフ。我ながら、完璧な出来だ!
黒い九尾。一言で表現するならばこれだろう。デフォルトのパーツを組み合わせて、何とか作り上げた。パーツも自作できるけど、まず無理。やる人がやると、とんでもないものができるんだろうな~。流石はプレイヤーが作者とまで言われるゲーム。自由度が半端ない。
あぁいいな~、リアルでモフリたいな~、無理だけど。二重の意味で無理だけど! 畜生、畜生!!!
ダンジョンマスターになって、動物園でも造ろうかとも思ったけど、出会いって大事だと思うんだ。てか、私に運営とか無理、絶対破綻する。
作成したキャラクターを、メインキャラに設定。開始地点を選択、ふむふむ? 色んな所が有るのね。一番モフモフが多そうで、人ってか、街が近いのは……この魔の森ってエリアかな?
ふぅ……フフフ、準備は良いか? 私はできている! 待ってて私のユートピア~!
―――
ふわふわ…ゆらゆら…。
ん~~~…………何してたっけ? …………何してたっけ?
あ~~~…………ま、いいや。考える気が起きない…考えるってなんだけ? ま、いいや。気持ち良いし、このまま二度寝しましょ。
水の中を漂う様に、ゆらゆら…ゆらゆら……ゆらゆら…………
― ゆさゆさ -
誰かが、私の体を揺す。う~ん、あと5分……・。
「きゅ…きゅ?」
「きゅい?、きゅきゅきゅ」
ん~~~、耳元で心地よい音色が聞こえる。これは…鼠系の鳴き声ね……鼠? 鼠!?
沈んでいた意識が、急速に覚醒する。目を開けたその先には、視界一杯にモフモフな毛並みが映る。寝ぼけ眼でも分かる。何度見た事か、そこには可愛らしい鼠の顔が…
「きゅきゅ?」
「キャーーー!?」
って、動画じゃない! これリアル!? って事は、これって人間サイズの鼠!?
近すぎ! ヤバイヤバイヤバイ! 体質的に死ぬ!?
「キュワ!?」
仰け反る様に飛び起きると、足を踏み外した様に、背中から落ち…
― ドボン ―
え? 水? 息!? 死ぬーーーー!!!!
「ホボゴボボボボボ!!??」
「きゅきゅきゅい!?」
「きゅきゅきゅー!!」
錯乱し溺れる私を、何者かが引っ張り上げる。って、お尻イッターイ!? 千切れる、何か分からないけど千切れちゃう!?
― ザッパン -
そんな私の思いむなしく、勢いを付けて一気に引き上げられ、宙を舞う。気分は一本釣りされるマグロだ。
「ギュベ!?」
……地面に投げ捨てる所まで、再現しなくていいのに。
「きゅい?」
「きぃきゅい?」
「きゅ、きゅきゅきゅ……」(あ、ありがとう……)
「きゅいきゅい」
荒っぽい助け方だったけど、緊急事態致し方なし。助けてくれたのには違いないのだ、感謝の気持ちを忘れてはいけない。
頭をグイグイ押し付けて来る、人間サイズの鼠。猫みたいな仕草するわね。あぁ、絶妙な硬さと温かさが、良い感じ…って、そうじゃ無いわよ!? これは一体全体どうなってるの?
周りを見渡す。薄暗い…洞窟? 地下空洞? とにかく変なとこだ。その中心には、巨大な池がある。私、この池に落ちたの? てかこれ池? 光ってるんだけど……思えば、体も全く濡れて無いわね。
ペタペタと自分の体を触る…ん? ちっちゃくて可愛い手、フワフワなお腹。ぺちぺちと地面を踏み鳴らし、プリッとしたお尻に生えた細長い尾を、ゆらゆらと揺らしてみる
「きゅいーーーー!!??」(鼠だこれーーー!!??)
お、おおおおおおおおおおおおおおおお落ち着け私! こんんなん現実な訳ががががが!?
って、そうだ、そうだよ…・・これ夢か~。鼠になるとか、有り得ないもんね~~~はっはっは。
鼠になっちゃったんだ~ だから動物に近づいても大丈夫だったんだね~、だって私自体が鼠だも~ん。そうと分かればやる事はひと~~~つ!
― ガシ -
「きゅい?」
― モフモフモフモフ -
「きゅ? きゅきゅ♪」
あ~~~~~いい。実にいい、すごくいい、最高に良い! 癒されるわ~。鼠ってもっとスベスベした触り心地かと思ってたけど、なかなかフワフワしてるわね。
……夢って、自分の体験が元になってるんじゃないの? こんな感覚、初めてなんですけど……ま、いっか! 今が楽しければそれでよし、どうせ夢だしね!
「きゅい?」
「きゅきゅきゅい」
おぉ、よく見たら周りにも、沢山可愛子ちゃんがいるでは無いか。ぐへへへ、良いでは無いか、良いでは無いか。近(ち)こう寄れ。徹底的に毛繕いして進ぜよう。拒否権は無い!
―――
「きゅへ~~~」
「「「きゅへ~~~」」」
いやー堪能しましたわ。体質を気にせず触れ合えるなんて、人生で初だわ。最ッ高。
……この夢から覚めたくない。私、ここの住人になるわ~~~。
「キシャーーー!」
「きゅ!? きゅきゅきゅ?」(うぉ!? なになに?)
ぽけ~っと、余韻に浸っていると、何か切羽詰まった…叫び声? が響いてきた。
音がする方向を向けば、そこには顔を赤く染めた、巨大な鼠が佇んでいた。その足元には、赤ピンク色の肉塊が、乱雑に転がっている。
え? 夢だよね? 私ってこんなの見る位、情緒不安定だっけ? 満足した反動?
…あれは可愛くない。目にも愛らしさなどなく、獲物を狙う野生動物のそれだ。しかも、ちょっと濁ってて凛々しさが無い。
「きゅ」(あ)
そして…私と巨大鼠の視線が合う。
「キシャーーー!」
叫び声を上げながら、こちらへと突っ込んで来る。 夢だよね? 夢だよね!? 夢の中でも死にたくないわい!! って、速い速い速い!?
周りの子達は、既に逃走を開始していた。私も急いで、逃げている子達の後追う。
その方向は、壁? 逃げ場の無い場所にどうしてと思ったが、どんどん壁の中に消えていく。光る池から距離があるせいで見えなかったけど、所々に小さな穴が開いていた。あの大きさなら、巨大鼠は入れないはず!
「きゅぺ!!??」
え? 嘘? 転んだ!? 足が思うように動かない、骨格が違い過ぎるんだ、足だけでなく、体が思うように動かない!?
穴までもう少しと言う所でもたつく私との距離を、あっという間に詰めた巨大鼠は、私の前で立ち上がる。
前足を振り上げ、鋭く尖った爪が、私に向けて横薙ぎに振るわれる。あ、これ、死ん…
― ドン -
「きゅい?」(え?)
突然横から力が加えられ、突き飛ばされる。その方向に視線を向ければ、一匹の鼠が、真っ赤な血を流しながら、冗談の様に宙を舞い、地面へと叩きつけられる姿が映った。
「あ…あ…あ゛――――――!!??」
「きゅい!」
吹き飛ばされ子の元へと向かおうとした私を、他の鼠達が力ずくで取り押さえ、壁の穴へと押し込まれた。
今話題のゲーム、ダンジョンクリエイター!
今私の手の中に、そのゲームが握られている。
熱狂的なファンが友の中に居て、散々話を聞かされたこのゲーム。始めは全く興味が無かったタイトルだったが、その話の中に、私の琴線に触れるものがあった。
それは、魔物を自作できること。
私が興味を持ったことに気が付いた、我が学友の目付きが変化した。正に獲物を見つけた肉食動物が如く! 逃がさんとばかりに絡みついてくる姿は蛇の如く! 私の肩を取り押さえるその手には、決して逃さないと言わんばかりの、力強さに満ちていた。
既に捕らえられた私は、逃げる事も敵わず、捕食される小食動物の如く、友にされるがままに、そのゲームのプレイ動画を見せられる。
「何このキャラクター!? はぁ、自作可能? モフモフし放題ですと!?」
そこに映し出されたのは、見たことも無いモフモフ同士が、延々と戯れる姿。その瞬間、私が抱いた興味が衝動へと昇華した。プレイしたい…モフリたい衝動に!
動画はあくまで動画、私の意思は反映されない。見るだけしかできない、ガラス越しに覗き込むだけ。好きだった、楽しかった、だがそれ以上に寂しかった! 悔しかった! もどかしかった! 私はモフモフに飢えていた!
操作しているのは人間? 知らん! モフラーならば、こっちの動作に合わせて、求める動作くらいするでしょう。それこそ、あざといレベルで!
…何でこんなに、モフモフに飢えているかって?
私、好きなもの、動物。体質、重度の動物アレルギー。
えぇえぇ、アレルギーですよ。それも死ぬレベルのヤバい奴!
私に許された事と言ったら、AVくらいしか無かったのだ。ック、目の前に天使が居ると言うのに、近づくことすらできないジレンマ。最早、辛抱堪らん!
「フフフ、創るわよ~」
来たれイメージ! 唸れ私の指! 理想のモフモフをここに創らん!
―――
「できたー!」
フフ、フフフフフ。我ながら、完璧な出来だ!
黒い九尾。一言で表現するならばこれだろう。デフォルトのパーツを組み合わせて、何とか作り上げた。パーツも自作できるけど、まず無理。やる人がやると、とんでもないものができるんだろうな~。流石はプレイヤーが作者とまで言われるゲーム。自由度が半端ない。
あぁいいな~、リアルでモフリたいな~、無理だけど。二重の意味で無理だけど! 畜生、畜生!!!
ダンジョンマスターになって、動物園でも造ろうかとも思ったけど、出会いって大事だと思うんだ。てか、私に運営とか無理、絶対破綻する。
作成したキャラクターを、メインキャラに設定。開始地点を選択、ふむふむ? 色んな所が有るのね。一番モフモフが多そうで、人ってか、街が近いのは……この魔の森ってエリアかな?
ふぅ……フフフ、準備は良いか? 私はできている! 待ってて私のユートピア~!
―――
ふわふわ…ゆらゆら…。
ん~~~…………何してたっけ? …………何してたっけ?
あ~~~…………ま、いいや。考える気が起きない…考えるってなんだけ? ま、いいや。気持ち良いし、このまま二度寝しましょ。
水の中を漂う様に、ゆらゆら…ゆらゆら……ゆらゆら…………
― ゆさゆさ -
誰かが、私の体を揺す。う~ん、あと5分……・。
「きゅ…きゅ?」
「きゅい?、きゅきゅきゅ」
ん~~~、耳元で心地よい音色が聞こえる。これは…鼠系の鳴き声ね……鼠? 鼠!?
沈んでいた意識が、急速に覚醒する。目を開けたその先には、視界一杯にモフモフな毛並みが映る。寝ぼけ眼でも分かる。何度見た事か、そこには可愛らしい鼠の顔が…
「きゅきゅ?」
「キャーーー!?」
って、動画じゃない! これリアル!? って事は、これって人間サイズの鼠!?
近すぎ! ヤバイヤバイヤバイ! 体質的に死ぬ!?
「キュワ!?」
仰け反る様に飛び起きると、足を踏み外した様に、背中から落ち…
― ドボン ―
え? 水? 息!? 死ぬーーーー!!!!
「ホボゴボボボボボ!!??」
「きゅきゅきゅい!?」
「きゅきゅきゅー!!」
錯乱し溺れる私を、何者かが引っ張り上げる。って、お尻イッターイ!? 千切れる、何か分からないけど千切れちゃう!?
― ザッパン -
そんな私の思いむなしく、勢いを付けて一気に引き上げられ、宙を舞う。気分は一本釣りされるマグロだ。
「ギュベ!?」
……地面に投げ捨てる所まで、再現しなくていいのに。
「きゅい?」
「きぃきゅい?」
「きゅ、きゅきゅきゅ……」(あ、ありがとう……)
「きゅいきゅい」
荒っぽい助け方だったけど、緊急事態致し方なし。助けてくれたのには違いないのだ、感謝の気持ちを忘れてはいけない。
頭をグイグイ押し付けて来る、人間サイズの鼠。猫みたいな仕草するわね。あぁ、絶妙な硬さと温かさが、良い感じ…って、そうじゃ無いわよ!? これは一体全体どうなってるの?
周りを見渡す。薄暗い…洞窟? 地下空洞? とにかく変なとこだ。その中心には、巨大な池がある。私、この池に落ちたの? てかこれ池? 光ってるんだけど……思えば、体も全く濡れて無いわね。
ペタペタと自分の体を触る…ん? ちっちゃくて可愛い手、フワフワなお腹。ぺちぺちと地面を踏み鳴らし、プリッとしたお尻に生えた細長い尾を、ゆらゆらと揺らしてみる
「きゅいーーーー!!??」(鼠だこれーーー!!??)
お、おおおおおおおおおおおおおおおお落ち着け私! こんんなん現実な訳ががががが!?
って、そうだ、そうだよ…・・これ夢か~。鼠になるとか、有り得ないもんね~~~はっはっは。
鼠になっちゃったんだ~ だから動物に近づいても大丈夫だったんだね~、だって私自体が鼠だも~ん。そうと分かればやる事はひと~~~つ!
― ガシ -
「きゅい?」
― モフモフモフモフ -
「きゅ? きゅきゅ♪」
あ~~~~~いい。実にいい、すごくいい、最高に良い! 癒されるわ~。鼠ってもっとスベスベした触り心地かと思ってたけど、なかなかフワフワしてるわね。
……夢って、自分の体験が元になってるんじゃないの? こんな感覚、初めてなんですけど……ま、いっか! 今が楽しければそれでよし、どうせ夢だしね!
「きゅい?」
「きゅきゅきゅい」
おぉ、よく見たら周りにも、沢山可愛子ちゃんがいるでは無いか。ぐへへへ、良いでは無いか、良いでは無いか。近(ち)こう寄れ。徹底的に毛繕いして進ぜよう。拒否権は無い!
―――
「きゅへ~~~」
「「「きゅへ~~~」」」
いやー堪能しましたわ。体質を気にせず触れ合えるなんて、人生で初だわ。最ッ高。
……この夢から覚めたくない。私、ここの住人になるわ~~~。
「キシャーーー!」
「きゅ!? きゅきゅきゅ?」(うぉ!? なになに?)
ぽけ~っと、余韻に浸っていると、何か切羽詰まった…叫び声? が響いてきた。
音がする方向を向けば、そこには顔を赤く染めた、巨大な鼠が佇んでいた。その足元には、赤ピンク色の肉塊が、乱雑に転がっている。
え? 夢だよね? 私ってこんなの見る位、情緒不安定だっけ? 満足した反動?
…あれは可愛くない。目にも愛らしさなどなく、獲物を狙う野生動物のそれだ。しかも、ちょっと濁ってて凛々しさが無い。
「きゅ」(あ)
そして…私と巨大鼠の視線が合う。
「キシャーーー!」
叫び声を上げながら、こちらへと突っ込んで来る。 夢だよね? 夢だよね!? 夢の中でも死にたくないわい!! って、速い速い速い!?
周りの子達は、既に逃走を開始していた。私も急いで、逃げている子達の後追う。
その方向は、壁? 逃げ場の無い場所にどうしてと思ったが、どんどん壁の中に消えていく。光る池から距離があるせいで見えなかったけど、所々に小さな穴が開いていた。あの大きさなら、巨大鼠は入れないはず!
「きゅぺ!!??」
え? 嘘? 転んだ!? 足が思うように動かない、骨格が違い過ぎるんだ、足だけでなく、体が思うように動かない!?
穴までもう少しと言う所でもたつく私との距離を、あっという間に詰めた巨大鼠は、私の前で立ち上がる。
前足を振り上げ、鋭く尖った爪が、私に向けて横薙ぎに振るわれる。あ、これ、死ん…
― ドン -
「きゅい?」(え?)
突然横から力が加えられ、突き飛ばされる。その方向に視線を向ければ、一匹の鼠が、真っ赤な血を流しながら、冗談の様に宙を舞い、地面へと叩きつけられる姿が映った。
「あ…あ…あ゛――――――!!??」
「きゅい!」
吹き飛ばされ子の元へと向かおうとした私を、他の鼠達が力ずくで取り押さえ、壁の穴へと押し込まれた。
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