90 / 330
85 世界樹の趣味
しおりを挟む
「……」ニコニコ
「……」ニコニコ
(プルプル)ダラダラ
「世界樹さん、これは…何ですか?」
「よく聞いてくれたなの! これは、領域内に生えている植物と、毒持ちの子達の毒を集めて作った最高傑作なの! 一度解き放たれたら、空気中に霧散、一息でも吸い込めば一気に全身に行き渡る即効性と、安全面を考慮して、数分もしたら空気中の薬の薬効は消える安全設計なの! 一番課題だったのは、薬効の指向性を持たせられなかったことなの。それも、外に生えてた薬草を使ってやっと完成したなの!」
「つまり、これは…一言で言うと?」
「人間絶対殺す毒、なの!」
「なんてもん作っているんですか!?」
最近、引きこもる頻度が多いと思ったら、なんて危ない物作っているんですかこの植物は。
毎日しょげたり、悩んだり、機嫌が良かったりを繰り返すものだから、そろそろ何をしているか確認しようと思い立った矢先、見せられたのがこの兵器です。世界樹さんの中にある部屋の一つで、何かをやっているは知っていましたが、プライベートを尊重して確認を怠ったのがイケなかった。
「なんで怒るなの?」
「人種に限定していますけど、結局は無差別兵器じゃ無いですか!?」
「どうせ使うのはあいつ等にだけなの。その後は封印するなの」
「分かってない。世界樹さんは、人というものを分かっていない!」
「……どういう意味なの?」
「世界樹さんを殺しかけた毒だって、人が作った物でしょ?」
「!?」
「ま、何かを作ったり使ったりする場合は、自分に使われることも考えましょうって事です。世界樹特効薬とか、作られかねないですよ?」
もし残渣などから、その特性を調べられたりでもしたら、何に利用されることか。大半が碌でも無い事に成りそうですしね。
そ れ に、復讐するなら禍根も残さず、一度できちっと終わらせたい。毒で遠くから一気に殺しても、実感など持てないでしょう。そうなると人種に対して、いつまでも詰らない感情を燻ぶらせることになる、世界樹さんの長い樹生に、そんなもの邪魔にしかならない。やるなら自らの手で、納得できる形で引導を渡して貰わねば。
「それに、毒で即死させるだけで良いんですか?」
「……それはそれで、あっさりしていて、何かムカつくなの」
「他にも、関係ない人が逃げるくらいの時間は、有った方が良いでしょうし…ね?」
「あ、それもそうなの、関係ないのは巻き込んじゃダメなの。決めたことは貫き通すなの!」
「ですです」
うんうん、素直な所は世界樹さんの美点です。しっかし、良くこんな短期間で作り上げましたね。その点は普通に尊敬できます……本人に言ったら調子に乗りそうですから、言いませんけど。
「分かって貰えたみたいですから、毒については良いとして、他にも有ったりします? 毒でなくても、薬とか」
「当然、毒・薬・試作品と沢山有るなの。植物の事で私の右に出る奴は居ないなの! それに私には、薬のスペシャリストが仲間に居るなの!」
「スペシャリスト?」
「プルなの! 材料の採取と運搬もして貰ってたなの!」
「へ~……プルさんがね~」
―ビク!―
今現在、俺の腕の中に納まっているプルさんを、ちょっと強めにプニる。
ははは、どうしたんだいプルさん。いつも以上に弾力があるじゃないですか。なぜに緊張しているんでしょうね~?
(…)ダラダラ
「…」ニコニコ
(…素材を運んだだけで、プルは何も知らないもん)
「う、裏切りなの!?」
(ア、アドバイスだけだもん! 何を作っていたかは知らないもん!)
「方向性は知ってたはずなの! 今更逃げるのは許さないなの!」
俺の目の前で、醜い争いが繰り広げられる。二人とも仲良しですね、同じ作業をしていると、息が合うのも早いのでしょう。
「兎に角! 二人共自重を覚えてください。ヤバい物でなければ、続けても構いませんから」
「え、良いなの?」
「その代わり、何ができたか報告はして下さいね?」
(は~い)
「なの」
ま、プルさんが付いているなら、滅多な事にはならないでしょう。何だかんだで、俺の代わりに様子見をしてくれていたみたいですし。
「後、作るなら毒だけでなくて薬もあったら嬉しいです。頼めますか?」
「薬の方? 風呂があるなの」
「あれは風呂ですからね? 薬を作る施設じゃないですからね?」
全く、何度言えば分かるんでしょうね? それに、あれでは安定した薬の供給は望めませんから、自分の手で作れるならそれに越したことは無い。配合が分かれば、後は材料を用意すればいいだけですし、毒が作れるなら薬も作れるでしょう。
「分かったなの、でも毒と違って時間が掛かると思うなの」
「まぁ、薬効を抑えたり、持続性を上げたり、保存性を高めたり、終わりのない世界ですからね、気長にやっていきましょう?」
「……そっか、そういった方向性も有るなの。血刃草をベースに薬効を抑えて、持続時間を(ぶつぶつ)」
没頭できることができたのは嬉しいですけど、幼女が毒やら致死量やら呟いている姿は、中々来るものがありますね。いや、うん、提案したのは俺ですけど、他に無かったのだろうか。自分の思考に沈んで、戻ってくる気配がない世界樹さんを見ていると、不安になってくる。薬の方も忘れないでくださいね?
―――
「プルさん、プルさん」
(う~、ごめんなさい~)
「その事については良いんです。寧ろアドバイス有難うございます。植物に詳しくても、薬には疎かったんじゃないですか?」
(うん、てきとうに、毒物まぜてた)
おう、思っていた以上に危険な事していた。
あれ? やっていることがお風呂と同じ? ……あれはプルさんが管理していますし? うん、何の問題も無いですね!
「これからも、世界樹さんの事を見て上げて下さい。ヤバい物ができたら報告を」
(りょうかい~!)
「しかし、よくこんな短期間で、あれだけ高性能な薬(毒)を作れましたね?」
(材料が良かったし、スキルと魔法で効果の方向性を決められれば、そんなに難しくなかったよ? 難しかったのは、薬に魔法を定着させることだけだったし)
あ~~~、魔法か……俺も使いたいな~。
「……」ニコニコ
(プルプル)ダラダラ
「世界樹さん、これは…何ですか?」
「よく聞いてくれたなの! これは、領域内に生えている植物と、毒持ちの子達の毒を集めて作った最高傑作なの! 一度解き放たれたら、空気中に霧散、一息でも吸い込めば一気に全身に行き渡る即効性と、安全面を考慮して、数分もしたら空気中の薬の薬効は消える安全設計なの! 一番課題だったのは、薬効の指向性を持たせられなかったことなの。それも、外に生えてた薬草を使ってやっと完成したなの!」
「つまり、これは…一言で言うと?」
「人間絶対殺す毒、なの!」
「なんてもん作っているんですか!?」
最近、引きこもる頻度が多いと思ったら、なんて危ない物作っているんですかこの植物は。
毎日しょげたり、悩んだり、機嫌が良かったりを繰り返すものだから、そろそろ何をしているか確認しようと思い立った矢先、見せられたのがこの兵器です。世界樹さんの中にある部屋の一つで、何かをやっているは知っていましたが、プライベートを尊重して確認を怠ったのがイケなかった。
「なんで怒るなの?」
「人種に限定していますけど、結局は無差別兵器じゃ無いですか!?」
「どうせ使うのはあいつ等にだけなの。その後は封印するなの」
「分かってない。世界樹さんは、人というものを分かっていない!」
「……どういう意味なの?」
「世界樹さんを殺しかけた毒だって、人が作った物でしょ?」
「!?」
「ま、何かを作ったり使ったりする場合は、自分に使われることも考えましょうって事です。世界樹特効薬とか、作られかねないですよ?」
もし残渣などから、その特性を調べられたりでもしたら、何に利用されることか。大半が碌でも無い事に成りそうですしね。
そ れ に、復讐するなら禍根も残さず、一度できちっと終わらせたい。毒で遠くから一気に殺しても、実感など持てないでしょう。そうなると人種に対して、いつまでも詰らない感情を燻ぶらせることになる、世界樹さんの長い樹生に、そんなもの邪魔にしかならない。やるなら自らの手で、納得できる形で引導を渡して貰わねば。
「それに、毒で即死させるだけで良いんですか?」
「……それはそれで、あっさりしていて、何かムカつくなの」
「他にも、関係ない人が逃げるくらいの時間は、有った方が良いでしょうし…ね?」
「あ、それもそうなの、関係ないのは巻き込んじゃダメなの。決めたことは貫き通すなの!」
「ですです」
うんうん、素直な所は世界樹さんの美点です。しっかし、良くこんな短期間で作り上げましたね。その点は普通に尊敬できます……本人に言ったら調子に乗りそうですから、言いませんけど。
「分かって貰えたみたいですから、毒については良いとして、他にも有ったりします? 毒でなくても、薬とか」
「当然、毒・薬・試作品と沢山有るなの。植物の事で私の右に出る奴は居ないなの! それに私には、薬のスペシャリストが仲間に居るなの!」
「スペシャリスト?」
「プルなの! 材料の採取と運搬もして貰ってたなの!」
「へ~……プルさんがね~」
―ビク!―
今現在、俺の腕の中に納まっているプルさんを、ちょっと強めにプニる。
ははは、どうしたんだいプルさん。いつも以上に弾力があるじゃないですか。なぜに緊張しているんでしょうね~?
(…)ダラダラ
「…」ニコニコ
(…素材を運んだだけで、プルは何も知らないもん)
「う、裏切りなの!?」
(ア、アドバイスだけだもん! 何を作っていたかは知らないもん!)
「方向性は知ってたはずなの! 今更逃げるのは許さないなの!」
俺の目の前で、醜い争いが繰り広げられる。二人とも仲良しですね、同じ作業をしていると、息が合うのも早いのでしょう。
「兎に角! 二人共自重を覚えてください。ヤバい物でなければ、続けても構いませんから」
「え、良いなの?」
「その代わり、何ができたか報告はして下さいね?」
(は~い)
「なの」
ま、プルさんが付いているなら、滅多な事にはならないでしょう。何だかんだで、俺の代わりに様子見をしてくれていたみたいですし。
「後、作るなら毒だけでなくて薬もあったら嬉しいです。頼めますか?」
「薬の方? 風呂があるなの」
「あれは風呂ですからね? 薬を作る施設じゃないですからね?」
全く、何度言えば分かるんでしょうね? それに、あれでは安定した薬の供給は望めませんから、自分の手で作れるならそれに越したことは無い。配合が分かれば、後は材料を用意すればいいだけですし、毒が作れるなら薬も作れるでしょう。
「分かったなの、でも毒と違って時間が掛かると思うなの」
「まぁ、薬効を抑えたり、持続性を上げたり、保存性を高めたり、終わりのない世界ですからね、気長にやっていきましょう?」
「……そっか、そういった方向性も有るなの。血刃草をベースに薬効を抑えて、持続時間を(ぶつぶつ)」
没頭できることができたのは嬉しいですけど、幼女が毒やら致死量やら呟いている姿は、中々来るものがありますね。いや、うん、提案したのは俺ですけど、他に無かったのだろうか。自分の思考に沈んで、戻ってくる気配がない世界樹さんを見ていると、不安になってくる。薬の方も忘れないでくださいね?
―――
「プルさん、プルさん」
(う~、ごめんなさい~)
「その事については良いんです。寧ろアドバイス有難うございます。植物に詳しくても、薬には疎かったんじゃないですか?」
(うん、てきとうに、毒物まぜてた)
おう、思っていた以上に危険な事していた。
あれ? やっていることがお風呂と同じ? ……あれはプルさんが管理していますし? うん、何の問題も無いですね!
「これからも、世界樹さんの事を見て上げて下さい。ヤバい物ができたら報告を」
(りょうかい~!)
「しかし、よくこんな短期間で、あれだけ高性能な薬(毒)を作れましたね?」
(材料が良かったし、スキルと魔法で効果の方向性を決められれば、そんなに難しくなかったよ? 難しかったのは、薬に魔法を定着させることだけだったし)
あ~~~、魔法か……俺も使いたいな~。
22
お気に入りに追加
5,443
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
スキル【合成】が楽しすぎて最初の村から出られない
紅柄ねこ(Bengara Neko)
ファンタジー
15歳ですべての者に授けられる【スキル】、それはこの世界で生活する為に必要なものであった。
世界は魔物が多く闊歩しており、それによって多くの命が奪われていたのだ。
ある者は強力な剣技を。またある者は有用な生産スキルを得て、生活のためにそれらを使いこなしていたのだった。
エメル村で生まれた少年『セン』もまた、15歳になり、スキルを授かった。
冒険者を夢見つつも、まだ村を出るには早いかと、センは村の周囲で採取依頼をこなしていた。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる