82 / 330
【閑話】 魔法と魔術と魔具とスキル
しおりを挟む
○魔法とは?
魔力を特定の物質やエネルギーに変換し、操作することを魔法と言う。
自然界でも同様の現象が起こっており、これによって世界は成り立っていると言っても過言ではない。
長い年月をかけて、魔力は物資やエネルギーに変換され、劣化した物質は魔力へと戻ることで、世界中を循環している。
そして、生物内でも同様の現象が起こっており、体内にある魔力は、その生物の意思に反応する。それによって、魔法と言う現象を起こすことが可能なのである。だが、生物が発動した魔法で変換された物質は、極端に不安定であり、すぐに崩壊し魔力へと再変換されて仕舞う。
魔力が変換される際、周辺の環境に大いに影響されることが分かっており、生物内も同様である。
その為、魔法を使用する場合、使用者の資質に大きく左右される。
その資質を属性と呼び、大きく《光・火・風・水・土・冷・闇》の7の項目に分けられている。
得意な属性は誰しも持っており、持っている属性に遠い属性ほど、扱いが困難になる。
種族によって得意な属性が偏ることや、複数の属性を持つこともあり、人種の場合、母親の特徴を受け継ぐ傾向がある。
特定の属性魔法を使用し続けると、その属性に対応したスキルを習得することが可能である。
自然を崇拝する、精霊教が最も神聖視する技術でもある。
―――
○魔術とは?
魔力が流れる道を造り、その間に術式を挟むことで、魔法やスキルに類似した効果を発動する技術である。
引き出される効果は術式によって変わり、長年の実験によって、様々な効果を持った術式は発見されている。だが現時点で、その法則性は確認されていない。
様々な系統が存在するが、組んだ術式に直接魔力を流し発動させる《流入式》と、円の内側に術式を組み、円内に魔力を流し発動させる《循環式》の二つが、現在主流となっている。
流入式は、術式の両端から魔力を流し発動する為、容易に作成することができ、術式の効果を知るのに適している。反面、一定の速度と量で魔力を流さないと、発動が困難である。
循環式は、円内で魔力が循環する為、発動に必要な魔力が集まれば発動する。その為、一定の結果を求める場合に適している。反面、規模の調整ができず、現在では複雑な式を組むのが困難である。
一般人の中には、魔法と同一視している者も多いが、全く別の技術である。
術式が完成すれば、安定した効果が見込めるため、魔道具の形で世間には広まっており、今では生活に欠かせない技術となっている。
―――
○スキルとは?
スキル。これは生物が必ず持つもので、スキル<鑑定>や類似するスキル、特殊な魔道具などで情報を読み取ることで、確認することができる。
スキル<鑑定>で得られる情報が、生物と非生物で異なることから、現在は、魂の有無が関係している考えが主流となっている。
では、スキルと魂との関係は何か? 数多の生物の魂とステータスを比較することによって、ある傾向を確認することができている。
魂が大きいほど、成長の際のステータスの上りが高く、密度が高いほど、ステータスの総合値が高くなる。
そして、スキルにも同じ傾向がみられており、魂が大きいほど強力なスキルや多くのスキルを取得でき、高密度なほどスキルの習得が速い。このことから、一つの仮説が浮上した。
スキルは魂から生まれ、かつ保有しているのではないか?
という考えだ。
探究者の間では、この考えが最も有力とされ、研究が進められている。
魔道具の開発も進んでおり、魂に存在すると思われるスキルの存在を、確認する為の魔道具の研究開発も進められている。
―エスタール帝国発行、技術省所属、アラネラ・バーキン書、魔法と魔術と魔具とスキル・基本編、抜粋―
魔力を特定の物質やエネルギーに変換し、操作することを魔法と言う。
自然界でも同様の現象が起こっており、これによって世界は成り立っていると言っても過言ではない。
長い年月をかけて、魔力は物資やエネルギーに変換され、劣化した物質は魔力へと戻ることで、世界中を循環している。
そして、生物内でも同様の現象が起こっており、体内にある魔力は、その生物の意思に反応する。それによって、魔法と言う現象を起こすことが可能なのである。だが、生物が発動した魔法で変換された物質は、極端に不安定であり、すぐに崩壊し魔力へと再変換されて仕舞う。
魔力が変換される際、周辺の環境に大いに影響されることが分かっており、生物内も同様である。
その為、魔法を使用する場合、使用者の資質に大きく左右される。
その資質を属性と呼び、大きく《光・火・風・水・土・冷・闇》の7の項目に分けられている。
得意な属性は誰しも持っており、持っている属性に遠い属性ほど、扱いが困難になる。
種族によって得意な属性が偏ることや、複数の属性を持つこともあり、人種の場合、母親の特徴を受け継ぐ傾向がある。
特定の属性魔法を使用し続けると、その属性に対応したスキルを習得することが可能である。
自然を崇拝する、精霊教が最も神聖視する技術でもある。
―――
○魔術とは?
魔力が流れる道を造り、その間に術式を挟むことで、魔法やスキルに類似した効果を発動する技術である。
引き出される効果は術式によって変わり、長年の実験によって、様々な効果を持った術式は発見されている。だが現時点で、その法則性は確認されていない。
様々な系統が存在するが、組んだ術式に直接魔力を流し発動させる《流入式》と、円の内側に術式を組み、円内に魔力を流し発動させる《循環式》の二つが、現在主流となっている。
流入式は、術式の両端から魔力を流し発動する為、容易に作成することができ、術式の効果を知るのに適している。反面、一定の速度と量で魔力を流さないと、発動が困難である。
循環式は、円内で魔力が循環する為、発動に必要な魔力が集まれば発動する。その為、一定の結果を求める場合に適している。反面、規模の調整ができず、現在では複雑な式を組むのが困難である。
一般人の中には、魔法と同一視している者も多いが、全く別の技術である。
術式が完成すれば、安定した効果が見込めるため、魔道具の形で世間には広まっており、今では生活に欠かせない技術となっている。
―――
○スキルとは?
スキル。これは生物が必ず持つもので、スキル<鑑定>や類似するスキル、特殊な魔道具などで情報を読み取ることで、確認することができる。
スキル<鑑定>で得られる情報が、生物と非生物で異なることから、現在は、魂の有無が関係している考えが主流となっている。
では、スキルと魂との関係は何か? 数多の生物の魂とステータスを比較することによって、ある傾向を確認することができている。
魂が大きいほど、成長の際のステータスの上りが高く、密度が高いほど、ステータスの総合値が高くなる。
そして、スキルにも同じ傾向がみられており、魂が大きいほど強力なスキルや多くのスキルを取得でき、高密度なほどスキルの習得が速い。このことから、一つの仮説が浮上した。
スキルは魂から生まれ、かつ保有しているのではないか?
という考えだ。
探究者の間では、この考えが最も有力とされ、研究が進められている。
魔道具の開発も進んでおり、魂に存在すると思われるスキルの存在を、確認する為の魔道具の研究開発も進められている。
―エスタール帝国発行、技術省所属、アラネラ・バーキン書、魔法と魔術と魔具とスキル・基本編、抜粋―
21
お気に入りに追加
5,438
あなたにおすすめの小説
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
スキル【合成】が楽しすぎて最初の村から出られない
紅柄ねこ(Bengara Neko)
ファンタジー
15歳ですべての者に授けられる【スキル】、それはこの世界で生活する為に必要なものであった。
世界は魔物が多く闊歩しており、それによって多くの命が奪われていたのだ。
ある者は強力な剣技を。またある者は有用な生産スキルを得て、生活のためにそれらを使いこなしていたのだった。
エメル村で生まれた少年『セン』もまた、15歳になり、スキルを授かった。
冒険者を夢見つつも、まだ村を出るには早いかと、センは村の周囲で採取依頼をこなしていた。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
倒したモンスターをカード化!~二重取りスキルで報酬倍増! デミゴッドが行く異世界旅~
乃神レンガ
ファンタジー
謎の白い空間で、神から異世界に送られることになった主人公。
二重取りの神授スキルを与えられ、その効果により追加でカード召喚術の神授スキルを手に入れる。
更にキャラクターメイキングのポイントも、二重取りによって他の人よりも倍手に入れることができた。
それにより主人公は、本来ポイント不足で選択できないデミゴッドの種族を選び、ジンという名前で異世界へと降り立つ。
異世界でジンは倒したモンスターをカード化して、最強の軍団を作ることを目標に、世界を放浪し始めた。
しかし次第に世界のルールを知り、争いへと巻き込まれていく。
国境門が数カ月に一度ランダムに他国と繋がる世界で、ジンは様々な選択を迫られるのであった。
果たしてジンの行きつく先は魔王か神か、それとも別の何かであろうか。
現在毎日更新中。
※この作品は『カクヨム』『ノベルアップ+』にも投稿されています。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる