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プロローグ
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神界の若き神が創造神へと至る。
古き大神が若き創造神に
「命ある星を創造せよ、そして文明を発現せよ。」
と命じた。
若き創造神たる女神は答える
「その命しかと達成してみせます。」
と。
その後女神は生き物が溢れる星を作ろうと試行錯誤するが中々上手くいかない、数千年が経過した。
女神は古の神が創り上げた星々を観察する、そこで命の溢れる星にはいろいろな条件が必要だと知る。
女神は宇宙を創造し始めた、光り輝く恒星を中心に5~20個の惑星や衛星を創り始める。
太陽系や銀河系の誕生である、その創造は幾つもの銀河や星雲を誕生させるまでに至った。
しかしそれでも中々上手くいかなかった、そこで手本を見に行った。
「これが太陽系の地球か!」
女神は同じような惑星を数百個創ると一つずつ条件を変えながら観察した、そして一つの惑星が出来上がった。
女神はそに惑星を655と名付け2つほどコピーをした、これが天地創造の始まりとなる。
3つの惑星に女神はそれぞれに変化を持たせた、生きることが優しい星とそうでない星に。
結果は最も生きることが難しい星が生き残った。
女神はその星に文明の種を蒔くことにした、地球という名の星の魂を持つ人をその記憶を残したままに。
ーー 創世歴365年7月3の水の日 惑星No.655
昨夜から降り出した雨は深夜には小降りに変わり雲が切れ始めた、朝日に照らされて濡れた草木の雨垂れが光っていた。
風は夏の朝には珍しく涼しい風を森に山に街に吹き届けていた。
この朝この世界に新たな命が産まれた。
新たな命は、男の子、人種(?)で名をセブンと名付けられた。
しかしその命には幾つかの不思議が紐付いていた、神の気まぐれである。
世界には大きな大陸3つと大小の島がいくつも海に浮かんでいた、火を噴く山や深い洞窟に大小の湖。
セブンが生まれたのは一つの大陸の海よりの王国で兵士の父と商家生まれの母の住む家。
父の名はリチャード22歳、母の名はシルク18歳で3LDKSの貸家に住んでいた。
父が勤めるのはセントルイス王国内の貿易都市ゼンを治めるドーザン辺境伯で、二つの国と接している。
そんな家族の下、セブンは何事もなく5歳の誕生日を迎えた。
ーー 女神からのプレゼント 創世記370年3月5の土の日
この世界には恐ろしいものが沢山存在する、それに打ち勝つために神は人に幾ばくかの加護を与える。
5歳まで成長した子供はこの世界に認めたれたとして、教会で儀式を受けるその時に神からの加護を授かるのだ。
両親に手を引かれて僕は石畳の道を教会に向かって歩く、今日はその儀式の日なのだ。
太陽は春の暖かさを僕に与えてくれる、風は花の香りを振り撒いて爽やかさに華を添える。
教会に近づくとすでに多くの子どもとその両親が並んでいた。
母に背中を押され僕は30人ほどの子供の列に並んだ。
「次きなさい」
神父様が声をかける、僕の番だ。
教会の祈りの間に歩いて向かう。
厳かな雰囲気の教会にあってそこは特に神聖な感じがする。
「ここに膝をつき座りなさいそして神を思い祈りなさい。」
と言われ祈りの姿勢になる、周りの音が消えた・・いや全てが消えて真っ白だ!
「ここは?」
と呟くと何処からか声が。
「ようこそ、私の子供よ。」
そこには女神様がいたのだ、美しい女性が優しい目で僕を見ていた。
「あのう・・神様ですか?」
それしか言えなかったが
「そうです。私は創造神アテネです。この世界を創造した際に私は一つの願いがありました、変化と創造です。しかし他の二つの星ではうまくいきませんでした、最後の望みを貴方に託しました存分に力を振るってください、お話はそれだけです。・・あと自分の能力はステータスで確認と隠蔽ができますのでこのあと確認してね。」
と一方的に言うと僕の周りの風景が教会に変わり雑多な音が聞こえ始めた。
「良い加護をもらったようだな、精進しなさい。」
と神父に声をかけられて僕は慌てて教会を後にした。
外では父と母が僕を待っていた。
「セブン?どうした心配顔をして、お前がどんな加護をもらっても俺たちはお前を嫌ったりしないぞ。」
父がそう言いながら僕の頭をポンと叩いた。
「そうよ、貴方は私たちの子供なんだから。」
母はそう言いながら僕の手を引いた。
僕は自分のステータスを見ながら違う意味で怖かったのだ。
ステータス
セブン 5歳 男 亜神 レベル1
HP 50000 MP 50000 (隠蔽時500分の1表示)
STR(力) 10000 AGI(俊敏性) 20000 VIT(耐久力) 30000
スキル
鑑定(全) 隠蔽(全) 索敵(全) マップ(極) 気配全遮断(極)
魔法全属性 魔力操作(極) MP回復(極) HP回復(極) 再生(極)
創造魔法(神)
加護
創造神の加護(神)
称号
神の半身 異世界の訪問者 変革する者
であったからだ。
僕は隠蔽を発動し500分の1のステータスを表示させると鑑定を使い称号を確認した。
[神の半身]
神の魂の一部を使い造られた魂。
[異世界の訪問者]
異世界の魂と記憶を持って訪れた者
[変革する者]
世界の常識を覆す者
と表示されたと同時に僕はこの世界ではない世界で50年ほど生きていた記憶を思い出していた。
ーー この世界での生き方
教会での儀式を終えた後、家に帰りステータスを確認して寝た後僕は夢を見た。
僕は地球という星の日本という国に生まれ育ちそこで生活を送っていた。
会社という職場で朝暗いうちから夜の遅い時間まで休む間も無く働く僕はいつの間にか、体と心を壊していた・・・そして魂が壊れたのだ。
僕は前世の記憶を取り戻すと考え込んでいた。
「神は僕に何を求めたのだ?僕の前世は・・・そこまで良かったとも言えない。それなら僕はこの世界でしたい事をやり遂げてみたい。」
そう呟くと準備に取り掛かった。
この世界はたくさんの種族と動植物以外に魔物と呼ばれる恐ろしい生き物と災悪と呼ばれる存在に魔王までいる。
とても厳しい世界なのだ、しかも人は争いを繰り返す。
特にここは3つの国が交わる地域で最前線的な危険な地域でもあり、父がいつ戦争に駆り出されるかもしれないのだ。
僕の住む国が負ければ家族や知り合いも悲惨な目に遭う事だろう、戦争だけではなく魔物が襲ってくることも魔王が来ることも考えられる、早く力をつけなければ家族を守れない。
僕はあの日から1人力をつける努力を始めたのだ。
古き大神が若き創造神に
「命ある星を創造せよ、そして文明を発現せよ。」
と命じた。
若き創造神たる女神は答える
「その命しかと達成してみせます。」
と。
その後女神は生き物が溢れる星を作ろうと試行錯誤するが中々上手くいかない、数千年が経過した。
女神は古の神が創り上げた星々を観察する、そこで命の溢れる星にはいろいろな条件が必要だと知る。
女神は宇宙を創造し始めた、光り輝く恒星を中心に5~20個の惑星や衛星を創り始める。
太陽系や銀河系の誕生である、その創造は幾つもの銀河や星雲を誕生させるまでに至った。
しかしそれでも中々上手くいかなかった、そこで手本を見に行った。
「これが太陽系の地球か!」
女神は同じような惑星を数百個創ると一つずつ条件を変えながら観察した、そして一つの惑星が出来上がった。
女神はそに惑星を655と名付け2つほどコピーをした、これが天地創造の始まりとなる。
3つの惑星に女神はそれぞれに変化を持たせた、生きることが優しい星とそうでない星に。
結果は最も生きることが難しい星が生き残った。
女神はその星に文明の種を蒔くことにした、地球という名の星の魂を持つ人をその記憶を残したままに。
ーー 創世歴365年7月3の水の日 惑星No.655
昨夜から降り出した雨は深夜には小降りに変わり雲が切れ始めた、朝日に照らされて濡れた草木の雨垂れが光っていた。
風は夏の朝には珍しく涼しい風を森に山に街に吹き届けていた。
この朝この世界に新たな命が産まれた。
新たな命は、男の子、人種(?)で名をセブンと名付けられた。
しかしその命には幾つかの不思議が紐付いていた、神の気まぐれである。
世界には大きな大陸3つと大小の島がいくつも海に浮かんでいた、火を噴く山や深い洞窟に大小の湖。
セブンが生まれたのは一つの大陸の海よりの王国で兵士の父と商家生まれの母の住む家。
父の名はリチャード22歳、母の名はシルク18歳で3LDKSの貸家に住んでいた。
父が勤めるのはセントルイス王国内の貿易都市ゼンを治めるドーザン辺境伯で、二つの国と接している。
そんな家族の下、セブンは何事もなく5歳の誕生日を迎えた。
ーー 女神からのプレゼント 創世記370年3月5の土の日
この世界には恐ろしいものが沢山存在する、それに打ち勝つために神は人に幾ばくかの加護を与える。
5歳まで成長した子供はこの世界に認めたれたとして、教会で儀式を受けるその時に神からの加護を授かるのだ。
両親に手を引かれて僕は石畳の道を教会に向かって歩く、今日はその儀式の日なのだ。
太陽は春の暖かさを僕に与えてくれる、風は花の香りを振り撒いて爽やかさに華を添える。
教会に近づくとすでに多くの子どもとその両親が並んでいた。
母に背中を押され僕は30人ほどの子供の列に並んだ。
「次きなさい」
神父様が声をかける、僕の番だ。
教会の祈りの間に歩いて向かう。
厳かな雰囲気の教会にあってそこは特に神聖な感じがする。
「ここに膝をつき座りなさいそして神を思い祈りなさい。」
と言われ祈りの姿勢になる、周りの音が消えた・・いや全てが消えて真っ白だ!
「ここは?」
と呟くと何処からか声が。
「ようこそ、私の子供よ。」
そこには女神様がいたのだ、美しい女性が優しい目で僕を見ていた。
「あのう・・神様ですか?」
それしか言えなかったが
「そうです。私は創造神アテネです。この世界を創造した際に私は一つの願いがありました、変化と創造です。しかし他の二つの星ではうまくいきませんでした、最後の望みを貴方に託しました存分に力を振るってください、お話はそれだけです。・・あと自分の能力はステータスで確認と隠蔽ができますのでこのあと確認してね。」
と一方的に言うと僕の周りの風景が教会に変わり雑多な音が聞こえ始めた。
「良い加護をもらったようだな、精進しなさい。」
と神父に声をかけられて僕は慌てて教会を後にした。
外では父と母が僕を待っていた。
「セブン?どうした心配顔をして、お前がどんな加護をもらっても俺たちはお前を嫌ったりしないぞ。」
父がそう言いながら僕の頭をポンと叩いた。
「そうよ、貴方は私たちの子供なんだから。」
母はそう言いながら僕の手を引いた。
僕は自分のステータスを見ながら違う意味で怖かったのだ。
ステータス
セブン 5歳 男 亜神 レベル1
HP 50000 MP 50000 (隠蔽時500分の1表示)
STR(力) 10000 AGI(俊敏性) 20000 VIT(耐久力) 30000
スキル
鑑定(全) 隠蔽(全) 索敵(全) マップ(極) 気配全遮断(極)
魔法全属性 魔力操作(極) MP回復(極) HP回復(極) 再生(極)
創造魔法(神)
加護
創造神の加護(神)
称号
神の半身 異世界の訪問者 変革する者
であったからだ。
僕は隠蔽を発動し500分の1のステータスを表示させると鑑定を使い称号を確認した。
[神の半身]
神の魂の一部を使い造られた魂。
[異世界の訪問者]
異世界の魂と記憶を持って訪れた者
[変革する者]
世界の常識を覆す者
と表示されたと同時に僕はこの世界ではない世界で50年ほど生きていた記憶を思い出していた。
ーー この世界での生き方
教会での儀式を終えた後、家に帰りステータスを確認して寝た後僕は夢を見た。
僕は地球という星の日本という国に生まれ育ちそこで生活を送っていた。
会社という職場で朝暗いうちから夜の遅い時間まで休む間も無く働く僕はいつの間にか、体と心を壊していた・・・そして魂が壊れたのだ。
僕は前世の記憶を取り戻すと考え込んでいた。
「神は僕に何を求めたのだ?僕の前世は・・・そこまで良かったとも言えない。それなら僕はこの世界でしたい事をやり遂げてみたい。」
そう呟くと準備に取り掛かった。
この世界はたくさんの種族と動植物以外に魔物と呼ばれる恐ろしい生き物と災悪と呼ばれる存在に魔王までいる。
とても厳しい世界なのだ、しかも人は争いを繰り返す。
特にここは3つの国が交わる地域で最前線的な危険な地域でもあり、父がいつ戦争に駆り出されるかもしれないのだ。
僕の住む国が負ければ家族や知り合いも悲惨な目に遭う事だろう、戦争だけではなく魔物が襲ってくることも魔王が来ることも考えられる、早く力をつけなければ家族を守れない。
僕はあの日から1人力をつける努力を始めたのだ。
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