52 / 67
犯罪者ハンターの設立
しおりを挟む
ーー 黄の休み
実りの季節が近づいてきた。
焦げる様な強い日差しが次第に弱まり、時より涼しい風が吹く様になってきた。
畑は緑色から次第に黄金色へと色と重みを変えて、豊かさをもたらし始める。
豊穣の季節だ。
例年通り「豊穣祭」を執り行う準備を始めた。
ここに来て職種が増えてきたことに驚いている。
余暇や余裕が生まれると、それを楽しむための職業が派生する。
祭りがある→人が集まる→宿泊場所や食事場所が必要→建物を建てる者・食材を生産する者・サービスを提供する者→必要なものを準備する者
多くの者が影響を受け、足らないものにはそれを生業にする者が現れる。
祭りは各季節、各地で行われる。
時期を少し外せば、一年中各地に祭りを渡り歩けることになる。
特に地下鉄網がある我が王国では。
今まで農家であれば長男などの後継以外は、良い仕事に就くことが出来なかった。
しかしこれにより農閑期には祭り関係の仕事をする事で、十分に生活をすることができる様になったのだ。
そうなるとその富を狙う盗賊や泥棒、詐欺人攫いが横行し始める。
今回はその盗賊らとの戦いの話となる。
ーー 忍び寄る悪意の手
事件の始まりは、レリーナ・セリーナ両子爵領での話。
ダンジョンがある領地は季節に関係なく、栄えており潤っていた。
人は仕事と富を求めこの領地に集まり始める。
そんな冒険者にとって天国の様な領地もまた、盗賊らにとっても狙わずにはいられない領地でもあった。
なんと言ってもまだ大きな犯罪組織が縄張りとしていない事が、犯罪者としては天国の様な領地に見えていたのだ。
多くの犯罪組織が自分達の縄張りにしようと、入り込み始めた頃。
私はレリーナから対策を相談された。
「何もしていない者を捕まえるわけにもいかず、だからといって犯罪が起こるのを待つのもなんだかね。そこで犯罪者が入りずらい、仕事がしずらい環境は出来ないものかと考えて相談に来たの。」
と言うことだった。
犯罪者は基本自分のことしか考えない、善良な領民が苦しもうがお構いなしの考えだ。
そこで犯罪者が組織を作る前に、それに対抗する組織を立ち上げることにした。
「犯罪者ハンター・レセリーナ支部」
と言う看板を立ち上げて私は組織を立ち上げることにした。
このメンバーはケンドール公爵領とエストニア伯爵領の、通称人材センターの者を当てることにした。
仕事内容は
・犯罪組織の摘発
・犯罪者の摘発
・犯罪協力者の摘発
・犯罪収益金の摘発没収
・犯罪情報の収集
・犯罪被害者の保護
である。
領地内の土地や不動産を扱う商会には、無条件で顧客の情報提供を求めた。
食料品や酒などの販売所に対しても情報提供を求めた。
これらにより、犯罪者の拠点を作ることが難しくなった。
次に犯罪者個人をターゲットに、
・宿泊者の身分確認を義務付けた。
・出入りする者の徹底的な身元調査と、居住者登録の義務。
犯罪歴のある者は大手を振って出入することが出来なくなり、誰かの名前を騙って潜むことも難しくなった。
これらを徹底し、巡回を繰り返すことで犯罪者たちの排除とブロックをすることができる様になり、安全性が他領にも知れ渡り始めた。
私はこの成果を持って、異世界版警察組織の立ち上げを始めた。
逮捕権や捜索の権限を与えると共に、それを監視管理する上部組織の立ち上げも同じく行った。
ーー 犯罪者ハンター(警察組織)の王国内展開
今まで大きな犯罪組織の場合、冒険者ギルドが手配と賞金をかけていたが、犯罪者ハンターの場合、賞金に関係なく捜査するので小さな犯罪を繰り返す、今までは捕まることになかった犯罪者まで捕まる様になった。
捕まった犯罪者は、処刑と強制労働所送りである。
この世界ではまだ安全に仕事ができない危険な場所が、多く存在する。
そこで犯罪歴によりある一定期間強制労働につくのである。
何が厳しいかと言うと、死ねないのだ。
辛い労働を死によって逃げようとしても、私の作ったポーションにより死ぬことが出来ないのだ。
そのことを知った犯罪者は、王国内での活動を諦めるしかなかった。
何故なら単独でドラゴンを倒す男が、その長となっているその組織を相手に生き残れる犯罪組織などあるわけがない。
裏の闇ギルドに依頼して私の暗殺を計画した、犯罪組織がいたがその闇ギルドの構成員及び犯罪組織の構成員全てを、強制労働所送りにして毎日死ぬことがないが、死ぬより苦しい労働を寿命が尽きるまで行わせるため、悲鳴の聞こえない日がないと言う事で。
「嘆きの谷」と呼ばれる様になった。
こうして追う国内外のその存在を誇示し始めた犯罪者ハンターを王国内全てに網羅することにした。
「セガール王国国王の命である、王国内の犯罪組織を殲滅せよ。」
と言う国王の下命を受けた私は、初代犯罪者ハンター統括署長に就任することになった。
犯罪者ハンターの組織
・統括署長
・各支部署長
・支部長
・ハンター主任
・ハンター
・ハンター見習い
・事務主任
・事務員
・事務員見習い
・情報統括署長
・情報支部長
・情報部職員
・情報職員見習い
・会計署長
・会計支部長
・会計職員
・会計職員見習い
と言う構成で、大きな雇用を生み出すことになった。
基本は固定給で実績によりボーナスが変動するが、基本給でも生活は十分できる。
この様な逮捕権などの強権を持つ組織の場合、倫理観などが大切であるが、ここは異世界「真実の珠」と言うものがありその前では嘘をつくことが出来ない。お陰で定期的に質問をするだけで組織の健全化を保つことができるのだ。
私が言う国内に組織を広げている頃、犯罪者らは今のうちにと仕事を焦り始めた。
大規模な犯罪が行われ始めたのだ。
夜な夜な発生する犯罪に、ハンターが巡回し始めた。
「抵抗する者は、殺してかまわぬ。」
と命じて私も夜に街を回ることにした。
ーー ある少女 side
私は昔亡んだ王国の王家の侍女として働いていたが、王国の滅亡と共に出国し他国を転々としていた。
私の家族は、弟と妹が二人ずつの5人で、一番下が10歳だ。
セガール王国に来たのが数日前、エストニア伯爵領に辿り着き、働くために役所と言われる施設に家族の名簿と特技を書き込み、働き先の募集を待っているところである。
下の弟妹は、無料の施設で勉強を教わりだした。
「そんな施設もあるんですね。」
と信じられない顔で聞き直した私に職員は
「皆様そお言うのですよ。でもここではそれが普通なので慣れてくださいね。」
と言う返事だった。
働き先も連絡が来たのはそれから3日後、領主様の館で働く様です。
私は嬉しくて弟や妹たちの帰るのを待っていた夕刻、怪我をした弟の言葉で、気を失いそうでした。
「お姉ちゃん、妹たちが攫われた!」
そう言うと弟は気をうしなったが。
宿のおかみさんが異常に気付き、直ぐに役所に連絡を入れてくれて。
「大丈夫よ。直ぐに妹さん達は助けられるわ。」
と力づけてくれたが、私はその言葉を信じられなかった。
怪我をした弟はたまたま近くにいたと言う若者に治療を受け、怪我がわからないほど綺麗に治されていた。
その後その青年は
役所から来た職員の名簿を見ながら私に、今日の妹達の服を聞かれた。
と基調や服装を伝えると青年は、その場から空に飛び上がった。
「ええ?空に・・!」
見えなくなった後、おかみさんが
「もう大丈夫だよ、あとはあったかいご飯を作って待っていようね。」
と言うのです。
そして2時間後、妹達が無事に戻ってきたのです。
私はあの青年にお礼が言いたくて、その姿を探したのですが見つかりませんでした。
またおかみさんに尋ねてみようと思いながら、無事に帰ってきた妹達と美味しい夕飯を食べるのでした。
ーー 人攫い狩り
私は領内を巡回していた、犯罪者達が他国に逃げる駄賃で犯罪を行っていると耳にしていたからだ。
しかもその仲間の男らと思える者達が領内に入ってきたとの情報を得たからだ。
そしてある宿屋の近くで、旅人の家族が攫われたと耳にしたのだ。
怪我をした弟を心配そうに見ていたその女性の前で怪我を治して見せる。
役場から来た職員の資料である程度被害者の人相は分かった。
それ以外はその女性から詳しく聞き取ると、捜索に向かった。
犯罪者らの行き先はほぼわかっている。
出国しようとしているのだ、見つけた不審な馬車は3台。
空の上から様子を見ながら被害者の数と特徴を確認する。
「居たな。盗賊らは10人か。」
馬車が休憩のために止まった。
馬車から離れた犯罪者らを一人ずつ片付けていく。
出発しようとして3人の仲間がいないのに気づいた、犯罪者らは周りを気にしながらその場を離れようとした。
「ガタン」
馬車の車輪が片方ばかり3台とも外れた。
「おい早く治せ!」
「ダメですぜ、道具がない」
「馬車は捨て置きましょうぜ。」
「分かった、人質を出せ!」
と言う声の後、人質らが馬車から引き摺り出された。
その数5人。
姿を確認した私は、それ以外のものを雷撃で始末した。
空から降りると
「大丈夫かい?もう大丈夫だ。家に帰るぞ。」
と言うと5人の攫われた子供らは泣きながら抱きついてきた。
私はその子供らをそのまま転移魔法で役所まで飛ぶと、あの宿の子供3人を連れて宿に向かったのだった。
実りの季節が近づいてきた。
焦げる様な強い日差しが次第に弱まり、時より涼しい風が吹く様になってきた。
畑は緑色から次第に黄金色へと色と重みを変えて、豊かさをもたらし始める。
豊穣の季節だ。
例年通り「豊穣祭」を執り行う準備を始めた。
ここに来て職種が増えてきたことに驚いている。
余暇や余裕が生まれると、それを楽しむための職業が派生する。
祭りがある→人が集まる→宿泊場所や食事場所が必要→建物を建てる者・食材を生産する者・サービスを提供する者→必要なものを準備する者
多くの者が影響を受け、足らないものにはそれを生業にする者が現れる。
祭りは各季節、各地で行われる。
時期を少し外せば、一年中各地に祭りを渡り歩けることになる。
特に地下鉄網がある我が王国では。
今まで農家であれば長男などの後継以外は、良い仕事に就くことが出来なかった。
しかしこれにより農閑期には祭り関係の仕事をする事で、十分に生活をすることができる様になったのだ。
そうなるとその富を狙う盗賊や泥棒、詐欺人攫いが横行し始める。
今回はその盗賊らとの戦いの話となる。
ーー 忍び寄る悪意の手
事件の始まりは、レリーナ・セリーナ両子爵領での話。
ダンジョンがある領地は季節に関係なく、栄えており潤っていた。
人は仕事と富を求めこの領地に集まり始める。
そんな冒険者にとって天国の様な領地もまた、盗賊らにとっても狙わずにはいられない領地でもあった。
なんと言ってもまだ大きな犯罪組織が縄張りとしていない事が、犯罪者としては天国の様な領地に見えていたのだ。
多くの犯罪組織が自分達の縄張りにしようと、入り込み始めた頃。
私はレリーナから対策を相談された。
「何もしていない者を捕まえるわけにもいかず、だからといって犯罪が起こるのを待つのもなんだかね。そこで犯罪者が入りずらい、仕事がしずらい環境は出来ないものかと考えて相談に来たの。」
と言うことだった。
犯罪者は基本自分のことしか考えない、善良な領民が苦しもうがお構いなしの考えだ。
そこで犯罪者が組織を作る前に、それに対抗する組織を立ち上げることにした。
「犯罪者ハンター・レセリーナ支部」
と言う看板を立ち上げて私は組織を立ち上げることにした。
このメンバーはケンドール公爵領とエストニア伯爵領の、通称人材センターの者を当てることにした。
仕事内容は
・犯罪組織の摘発
・犯罪者の摘発
・犯罪協力者の摘発
・犯罪収益金の摘発没収
・犯罪情報の収集
・犯罪被害者の保護
である。
領地内の土地や不動産を扱う商会には、無条件で顧客の情報提供を求めた。
食料品や酒などの販売所に対しても情報提供を求めた。
これらにより、犯罪者の拠点を作ることが難しくなった。
次に犯罪者個人をターゲットに、
・宿泊者の身分確認を義務付けた。
・出入りする者の徹底的な身元調査と、居住者登録の義務。
犯罪歴のある者は大手を振って出入することが出来なくなり、誰かの名前を騙って潜むことも難しくなった。
これらを徹底し、巡回を繰り返すことで犯罪者たちの排除とブロックをすることができる様になり、安全性が他領にも知れ渡り始めた。
私はこの成果を持って、異世界版警察組織の立ち上げを始めた。
逮捕権や捜索の権限を与えると共に、それを監視管理する上部組織の立ち上げも同じく行った。
ーー 犯罪者ハンター(警察組織)の王国内展開
今まで大きな犯罪組織の場合、冒険者ギルドが手配と賞金をかけていたが、犯罪者ハンターの場合、賞金に関係なく捜査するので小さな犯罪を繰り返す、今までは捕まることになかった犯罪者まで捕まる様になった。
捕まった犯罪者は、処刑と強制労働所送りである。
この世界ではまだ安全に仕事ができない危険な場所が、多く存在する。
そこで犯罪歴によりある一定期間強制労働につくのである。
何が厳しいかと言うと、死ねないのだ。
辛い労働を死によって逃げようとしても、私の作ったポーションにより死ぬことが出来ないのだ。
そのことを知った犯罪者は、王国内での活動を諦めるしかなかった。
何故なら単独でドラゴンを倒す男が、その長となっているその組織を相手に生き残れる犯罪組織などあるわけがない。
裏の闇ギルドに依頼して私の暗殺を計画した、犯罪組織がいたがその闇ギルドの構成員及び犯罪組織の構成員全てを、強制労働所送りにして毎日死ぬことがないが、死ぬより苦しい労働を寿命が尽きるまで行わせるため、悲鳴の聞こえない日がないと言う事で。
「嘆きの谷」と呼ばれる様になった。
こうして追う国内外のその存在を誇示し始めた犯罪者ハンターを王国内全てに網羅することにした。
「セガール王国国王の命である、王国内の犯罪組織を殲滅せよ。」
と言う国王の下命を受けた私は、初代犯罪者ハンター統括署長に就任することになった。
犯罪者ハンターの組織
・統括署長
・各支部署長
・支部長
・ハンター主任
・ハンター
・ハンター見習い
・事務主任
・事務員
・事務員見習い
・情報統括署長
・情報支部長
・情報部職員
・情報職員見習い
・会計署長
・会計支部長
・会計職員
・会計職員見習い
と言う構成で、大きな雇用を生み出すことになった。
基本は固定給で実績によりボーナスが変動するが、基本給でも生活は十分できる。
この様な逮捕権などの強権を持つ組織の場合、倫理観などが大切であるが、ここは異世界「真実の珠」と言うものがありその前では嘘をつくことが出来ない。お陰で定期的に質問をするだけで組織の健全化を保つことができるのだ。
私が言う国内に組織を広げている頃、犯罪者らは今のうちにと仕事を焦り始めた。
大規模な犯罪が行われ始めたのだ。
夜な夜な発生する犯罪に、ハンターが巡回し始めた。
「抵抗する者は、殺してかまわぬ。」
と命じて私も夜に街を回ることにした。
ーー ある少女 side
私は昔亡んだ王国の王家の侍女として働いていたが、王国の滅亡と共に出国し他国を転々としていた。
私の家族は、弟と妹が二人ずつの5人で、一番下が10歳だ。
セガール王国に来たのが数日前、エストニア伯爵領に辿り着き、働くために役所と言われる施設に家族の名簿と特技を書き込み、働き先の募集を待っているところである。
下の弟妹は、無料の施設で勉強を教わりだした。
「そんな施設もあるんですね。」
と信じられない顔で聞き直した私に職員は
「皆様そお言うのですよ。でもここではそれが普通なので慣れてくださいね。」
と言う返事だった。
働き先も連絡が来たのはそれから3日後、領主様の館で働く様です。
私は嬉しくて弟や妹たちの帰るのを待っていた夕刻、怪我をした弟の言葉で、気を失いそうでした。
「お姉ちゃん、妹たちが攫われた!」
そう言うと弟は気をうしなったが。
宿のおかみさんが異常に気付き、直ぐに役所に連絡を入れてくれて。
「大丈夫よ。直ぐに妹さん達は助けられるわ。」
と力づけてくれたが、私はその言葉を信じられなかった。
怪我をした弟はたまたま近くにいたと言う若者に治療を受け、怪我がわからないほど綺麗に治されていた。
その後その青年は
役所から来た職員の名簿を見ながら私に、今日の妹達の服を聞かれた。
と基調や服装を伝えると青年は、その場から空に飛び上がった。
「ええ?空に・・!」
見えなくなった後、おかみさんが
「もう大丈夫だよ、あとはあったかいご飯を作って待っていようね。」
と言うのです。
そして2時間後、妹達が無事に戻ってきたのです。
私はあの青年にお礼が言いたくて、その姿を探したのですが見つかりませんでした。
またおかみさんに尋ねてみようと思いながら、無事に帰ってきた妹達と美味しい夕飯を食べるのでした。
ーー 人攫い狩り
私は領内を巡回していた、犯罪者達が他国に逃げる駄賃で犯罪を行っていると耳にしていたからだ。
しかもその仲間の男らと思える者達が領内に入ってきたとの情報を得たからだ。
そしてある宿屋の近くで、旅人の家族が攫われたと耳にしたのだ。
怪我をした弟を心配そうに見ていたその女性の前で怪我を治して見せる。
役場から来た職員の資料である程度被害者の人相は分かった。
それ以外はその女性から詳しく聞き取ると、捜索に向かった。
犯罪者らの行き先はほぼわかっている。
出国しようとしているのだ、見つけた不審な馬車は3台。
空の上から様子を見ながら被害者の数と特徴を確認する。
「居たな。盗賊らは10人か。」
馬車が休憩のために止まった。
馬車から離れた犯罪者らを一人ずつ片付けていく。
出発しようとして3人の仲間がいないのに気づいた、犯罪者らは周りを気にしながらその場を離れようとした。
「ガタン」
馬車の車輪が片方ばかり3台とも外れた。
「おい早く治せ!」
「ダメですぜ、道具がない」
「馬車は捨て置きましょうぜ。」
「分かった、人質を出せ!」
と言う声の後、人質らが馬車から引き摺り出された。
その数5人。
姿を確認した私は、それ以外のものを雷撃で始末した。
空から降りると
「大丈夫かい?もう大丈夫だ。家に帰るぞ。」
と言うと5人の攫われた子供らは泣きながら抱きついてきた。
私はその子供らをそのまま転移魔法で役所まで飛ぶと、あの宿の子供3人を連れて宿に向かったのだった。
0
お気に入りに追加
4,039
あなたにおすすめの小説

平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。
モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。
日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。
今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。
そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。
特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。

現代の知識と科学で魔法を駆使する
モンド
ファンタジー
山奥に住む男は定年後、実家のあった田舎に移り住んだUターン者である。
古くなった母屋を取り壊し、自分で家を立て始めていたがその作業中に埋蔵金を掘り当てた、時価総額100億円以上。
そんな悠々自適な生活を送っていたところ、子供の頃から不思議に感じていた隧道が自宅裏山にあったことを思い出す、どこに通じているかと興味に惹かれ隧道に入ると、歩くほどに体が若返っていくのが分かる・・・、そのまま進むと突然、光に飲まれ気づくと石積みの部屋に立っていた。
その部屋には脇に机が一つ置かれてあり和紙の紙束と日本刀が一振り置いてあった。
紙束を開くとそこには自分の先祖と思われる人物の日記が書かれていた。
『この先はこの世でない世界が広がり、見たことも聞いたこともない人々や
動植物に恐ろしい魔物、手妻の様な技に仙人の様な者までいる、しかもその
世界において身に付いた技や力は現世に戻っても変わることがない。志ある
ならひと旗あげるのも一興、ゆめゆめ疑うことなかれ。』
最後のページにはこの言葉と「後は子孫に託す」との言葉で締められていた。
男は刀を腰に下げると出口と思われる方に歩きだした、10歩も歩かぬうちに光に包まれ森の洞窟の出口あたりに立っていた。
立っていた場所から車一台分の幅で未舗装であるがしっかりとした道路がなだらかな地形に沿って続いているのが見える、そこで男は食料や水を持っていなかったことに気付き一旦洞窟の方に歩き出すと、いつのまにか石室に立っておりそのまま歩くと隧道の入り口に立っていた、違っているのは17・8歳の若々しい身体の自分と腰に下げた刀が不思議な体験を事実と肯定していた。
冒険の準備を済ませ、自衛隊仕様のジープに荷物を載せて隧道に車を走らせると、あの石室を通過して洞窟の前にたどり着いた。
ここから男の冒険の始まり、セカンドライフよろしく21世紀の科学と不思議な世界で得たスキルで成り上がる男の物語。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

念動力ON!〜スキル授与の列に並び直したらスキル2個貰えた〜
ばふぉりん
ファンタジー
こんなスキルあったらなぁ〜?
あれ?このスキルって・・・えい〜できた
スキル授与の列で一つのスキルをもらったけど、列はまだ長いのでさいしょのすきるで後方の列に並び直したらそのまま・・・もう一個もらっちゃったよ。
いいの?
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*無断転載、無断翻訳を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。

Retry 異世界生活記
ダース
ファンタジー
突然異世界に転生してしまった男の物語。
とある鉄工所で働いていた佐藤宗則。
しかし、弱小企業であった会社は年々業績が悪化。
ある日宗則が出社したら、会社をたたむと社長が宣言。
途方に暮れた宗則は手持ちのお金でビールと少しのつまみを買い家に帰るが、何者かに殺されてしまう。
・・・その後目覚めるとなんと異世界!?
新たな生を受けたその先にはどんなことが!?
ほのぼの異世界ファンタジーを目指します。
ぬるぬる進めます。
だんだんと成長するような感じです。
モフモフお付き合いおねがいします。
主人公は普通からスタートするのでゆっくり進行です。
大きな内容修正や投稿ペースの変動などがある場合は近況ボードに投稿しています。
よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる