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どうだ!俺の街は

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街を離れていた住民が戻って来た。
「何だコレ!」
街の入り口でまず驚いて、新しい家だと言われて案内された家を見て
「こんな立派で大きな家に住んでいいのか?」
と言う不安の声に
俺は一人一人声をかけた
「預かった荷物を入れておいたが、間違いはないか?近いうちに家具や日用品を格安で販売するから持っておいてくれ。」
と言いながら絵で真っ道具に使い方がわかりやすく説明した紙を渡していった。
概ね使い方がわかった住民は好評のようだ。

新たな職員にも住宅を提供した、土地は十分有り余っているのだ今後の増員を考えて独身用少人数用、多人数用と数種類の住宅を準備させてある好きな場所に入るように言いつけてある。
当然であるが広げた分の土地に使われた農地の補償のために、新たな農地を開墾しきれいな区画で与え直した。
農作業の倉庫や農業用水も完備し、魔境の腐葉土をすき込んだ栄養たっぷりの農地に農家も大喜び。

街は職業などで区分けを行った、貴族や職員の住宅街が領主邸を囲む場所に。
商人や市場などはここ、職人街はここ、農家や労働者はここと言う感じだ。
当然この世界でも不幸にも親兄弟などを亡くした者や家族もいる、そのようなものが住む住宅も備えたしm教会を建て直し、その側に立派な孤児院兼職業訓練所を建てた。

農家には俺が育てた香辛料や砂糖の原料を育てるように指導し、全てを買い取ることを約束した。
コレで収入が安定するのだ、自給率を上げるための農業指導や便利な農業農具も提供した。
商人は、王都で人気で品薄な辺境伯産の香辛料や塩砂糖などがここでも作れると知り、こぞって支店を出し始めた。
当然王都まで水路を繋げつつある俺の公共事業が、完成真近とあって大型商会参入して来ている。

王都からたの大きな街に水路を通す予定が、高位の貴族や王国事業で決まったからだ。

街づくりをしている際に思いがけないものを見つけた、「温泉」の源泉が噴き出したのだ。
ご都合主義のような場所に噴き出した温泉、そこに貴族用と住民用の公共温泉を作り上げた。
湯船にあまり浸かる文化が無かったこの世界の住民も、一度つかればその気持ちよさにどっぷり浸かり、シャンプー、リンス、石鹸、保湿剤、化粧水などを販売する店でそれらを買い込み逗留するマダムが国内外から押し寄せて来た。

当然、ホテルのような宿泊施設も建てていたが、予約で一杯だ。
建物を増やせても働き手がいなければ運営できない、そこで商人に権利の一部を譲渡すると言うと多くの参入者が現れて、街は一気にリゾートとなった。
美しい街並み、夜でも煌々と灯りが灯り不夜城のような街を刺激の少ないこの世界の住民は、こぞって体験しようと訪れた。
「コレがあの神が言っていたことか。」
そう思う俺だった。

そんな感じで半年もすると、俺の街は王国内外でも有名な街となり
「セブン子爵よ、噂の街を視察させてくれ。」
と宰相閣下が申し込んできた、当然いやはない。

10日後宰相一行が子爵邸に到着した、降りて来た人物に一瞬驚いた。
「お忍びで来たのじゃ、よろしくな。」
と言いながら国王夫妻と王女が姿を現した、流石に王子まで同じ場所に出かけるのは問題があり、今回は留守番ということらしい。
妻妾も妻と子供を連れて来ている。
「どうぞこちらに。」
と俺は迎賓館用に建てた屋敷に案内する。
「立派な屋敷じゃな。どのくらいの者が滞在できるのじゃ?」
王様の質問に
「はいここは貴族などの高貴な者ようですので、一度に宿泊できるのは30人ほどでしょうか、それ以外であれば別の場所に500人ほど宿泊できます。」
と答えれば
「何と!それは素晴らしい。」
と宰相が声を出した。
その後我が街の自慢の温泉やエステを体験してもらい、食事は俺が監修した日本の食だ。
「コレは何と言う料理なのか?」
「とても美味しいわ♪我が家のシェフにもレシピを教えて欲しいものね。」
「お母様このスイーツとても甘くて美味しいですわ。」
と言う声が至る所から聞こえる食事会となった。

大盛況の中、国王一行の歓待が無事終了すると宰相閣下から仕事の話が・・・。
「ここに書かれているものは本当に実現できるものなのか?」
俺が計画している物流改革や農業改革に衛生環境と識字率の向上を見て宰相が唸る。
「問題ございません、ここでうまくいけば他の領地でも真似をし始めるでしょう。そうすれば王国全体が良くなります。」
「わかった、我が領地においてもすぐに始めよう、ノウハウを教えてくれないか?」
「はい喜んで、こちらでやり方を覚えた職員を派遣します。できれば何人か事前にこちらで研修などするとより効率よく進むでしょう。」
と言いながらコレからの話に時間があっという間に流れた。

ーー セントレア国王 side


「どうであった?宰相よ。」
ワシがそう尋ねると宰相は、
「想像以上でございました。子爵は只者ではございませんな。我が王国の一員となされた陛下の眼力おみそれしました。」
「そうか、そこまでか。それで我が娘の嫁ぎ先としてはどうかのう?」
「問題ないかと、されば伯爵までは陞爵する必要がありますが、そこまで時間はかからないでしょう。」
「そうかそれなら早めに話をつけておこう。」
と言うとワシは、セブン子爵を呼び
「大変結構、コレからもセントレア国王の臣として力を尽くしてくれ。」
「はい、その言葉心して務めさせていただきます。」
と答えたセブン子爵に
「話は変わるが、我が娘カルメンがしばらく滞在したいと申しておる、可能かの?」
「それは喜ばしいことで、全力でおもてなしさせて頂きます。」
と答えてくれた
「コレで半分はなったも当然。」
と思わず口走った
「何かございましたか?」
「いやこちらのことだ、世話になった明日には王都に戻る。」
と言い訳し話を終えた。

暫くすると替わりにカルメンが来て
「お父様どうでしたか?」
「ああ大丈夫だ、後はそち次第だ。」
と答えると満面の笑みで娘は妻のところに向かったようだ。

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