あしゅとなぎ

橋本 

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第一話

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〇高級ホテルの部屋・リビング(夜)
  天井にはシャンデリヤ。ソファがあり、テーブルがあり、大きいテレビがある。
  ソファに齋藤あしゅ(24)が座っている。ワンピースボディコンシャスタンクトップ超ミニ。
  あしゅ、スマホをいじっている。

〇公道(夜)
  井の頭なぎ(17)が走っている。タンクトップにスカート。リュックを背負っている。
  オープニング BGM。
  なぎ、素足にスニーカーをはいている。なぎ、スニーカーのかかとを直す。
  なぎ、リュックを背負いなおす。
  なぎ、走り出す。

〇駅(夜)
  なぎ、駅の階段を駆け上がっている。

〇高級ホテルの部屋・リビング(夜)
  あしゅ、ソファに座っている。
  
〇高級ホテルロビー(夜)
  広い。床は大理石。天井にはシャンデリヤ。
  薄着の人たちが行きかっている。
  なぎ、歩いている。タンクトップにロングスカート姿。汗をかいている。
  なぎ、受付に向かう。
  受付には受付嬢。20代くらい。受付嬢の前には電話がある。
なぎ「あのう、こちらにお泊りの齋藤あしゅに呼ばれた井の頭なぎと申すものですが」
受付嬢「井の頭様、少々お待ちください」
  受付嬢、受話器をとる。
      ×          ×          ×
受付嬢「あ、斎藤あしゅ様、今あなたのお客様の井の頭なぎ様がいらしているんですが」
      ×          ×          ×
受付嬢「はい、はい、はい、かしこまりました」
  受付嬢、受話器を置く。受話器をとる、なにかボタンをおす。
受付嬢「7331号室にお泊りの齋藤あしゅ様のお客様がおみえになっています。ご案内お願いします」
  受付嬢、受話器を置く。なぎを見る。
受付嬢「井の頭様、今案内のものがまいりますので少々お待ちください」
なぎ「まちます!」
  受付嬢、微笑む。
  なぎ、待っている。
      ×          ×          ×
  ホテルマンが歩いている。30過ぎくらい。ベテランな感じだ。なぎ、ホテルマンにみとれる。
ホテルマン「お待たせしました、お客様」
なぎ「待ってません」
  ホテルマン微笑む。
ホテルマン「では、ついてきてください」
なぎ「ついていきます」
  ホテルマン微笑む。
  ホテルマン、歩いていく。なぎ、ホテルマンの後ろ姿にみとれている。ホテルマン振り返る。
ホテルマン「どういたしました」
なぎ「ついていきます!」
  ホテルマン微笑む。なぎ、歩き出す。

〇高級ホテル一階エレベーター前
  エレベーターの扉が並んでいる。ホテルマンは誰も並んでいないとこへ行く。
  なぎ、ついていく。ホテルマンボタンを押す。エレベーターの横に、はべる。扉が開く。
ホテルマン「お乗りください」
なぎ「乗ります」
  ホテルマン、微笑む。なぎ、エレベーターに乗り込む。

〇高級ホテル一階エレベーター内
  なぎ、乗り込んでくる。ホテルマン、のりこんでくる。ホテルマン、扉の横に立つ。
  扉横に液晶があり、1とある。上には回数表示が並んでいる。
  ホテルマン、ボタンを押す。扉が閉まる。ホテルマン、7のボタンを押す。なぎ、ホテルマンの後ろ姿を見ている。
 液晶の1の数字が2になる。3,4,とかわっていく。7となる。扉が開く。
ホテルマン「お降りください」
なぎ「おります」
  ホテルマン、微笑む。

〇高級ホテル7階ロビー
  エレベーターから、なぎ、出てくる。ホテルマン、出てくる。エレベーターの扉がしまる。
ホテルマン「では、ついてきてください」
なぎ「ついていきます」
  
〇高級ホテル7階・廊下
  ホテルマン、歩いている。なぎ、ついていく。
  ホテルマン、ドアのナンバーを確かめながら、進んでいく。
  ホテルマン立ち止まる。なぎも立ち止まる。
  7331とある。ドアにはボタンがある。
  ホテルマン、ボタンを押す。
      ×   ×   ×
  ドアが開く。あしゅが出てくる。
あしゅ「ああ」
ホテルマン「お客様をお連れしました」
あしゅ「なぎちゃん」
なぎ「まいりました」
ホテルマン「私はこれで」
  ホテルマン去る。
  なぎ、ホテルマンの後ろ姿にみとれる。
あしゅ「ちょっと、なぎちゃん、何してるの」
なぎ「あしゅさん」
あしゅ「入って」
なぎ「入ります」
  なぎ、ドアの中に入る。

〇高級ホテル7階7331号室
  広い空間、天井にはシャンデリヤ。ソファーがあり、大きいテレビがあり、テーブルがある。
なぎ「うわー」
  あしゅ微笑んでいる。
なぎ「さっすが飛鳥さん。こんなとこ泊まれるんですね」
  あしゅ微笑む。
なぎ「でもさすが高級ホテルですよね。あんなかっこいい人いるなんて、エレベーターで二人っきりでどきどきしま  したよ」
あしゅ「制服ってやつよ。ホテルマンの制服着てれば、どんな男だってかっこよくみえるもんよ」
なぎ「でもかっこよかったですよ」
  あしゅは微笑んだ。あしゅ、靴を脱いで、あがる。
  なぎ、靴を脱いであがる。
  あしゅ、ソファに座る。
あしゅ「なぎちゃん、ここ座って」
  あしゅ、隣に手をやる。なぎとまどう。
あしゅ「早くなぎちゃん」
  なぎ、あわてて、あしゅの隣に少し距離を取って、座る。
あしゅ「なぎちゃん」
  なぎ、気まずそうに座っている。
  あしゅ立ち上がる。あしゅ、お尻をなぎに突き出す。パンツがもろだし。
なぎ「あ、あしゅさん」
あしゅ「なぎちゃん、触って」
なぎ「いいんですか」
あしゅ「なぎちゃんだったら、いいよー」
  なぎ、あしゅのお尻を触る。
なぎ「気持ちいい」
  あしゅ、座る。あしゅ、なぎに近づく。
あしゅ「なぎちゃん」
  あしゅ、なぎの胸を触る。
なぎ「あ、あしゅさん」
  なぎかたまる。あしゅ、なぎに顔を近づける。
あしゅ「なぎちゃん(猫なで声)」
  あしゅ、なぎにキスをする。
なぎ(モノローグ)「あしゅさんのキスはすっぱかった」
  
  
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