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 私は若い女性。
 私たちはその村で、静かに暮らしていた。
 その村に訪れる人はめったにいなかった。
 それでも若い人と、子供は結構いた。
 ある日、村の平和を破る出来事が起こった。
 私が一人で人通りのないところを歩いていると、子供がかけてきた。
 「た、大変だー、化け物だー」
 「どうしたの」
 「化け物をみたんだ」
 「どんな化け物」
 「目が二つあったんだ」
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